10歳の壁とは?つまずきのポイントと対策をわかりやすく解説!
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子どもが9~10歳頃に経験する「10歳の壁」。
「最近、勉強につまずいているみたい」「前より口答えが増えたかも…」など、子どもの変化に戸惑い、どう接すればよいか悩んでいる保護者の方もいるかもしれません。
この記事では、「10歳の壁」の正体や原因、そして親としてできる具体的なサポート方法を、分かりやすく解説します。
子どもの精神的・身体的な変化について考えるきっかけになるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
「10歳の壁」とは?小学校中学年で訪れる心と身体の変化

「10歳の壁」とは、一般的に小学校4年生(9歳~10歳)頃の子どもが、学習面や精神面でつまずきを感じやすくなる現象を指します。
「小4の壁」とも呼ばれ、多くの親子が経験する成長過程の一つです。
この時期の子どもは、物事を客観的にとらえる力がつき始め、自分と他者を比較できるようになります。
身体も大きく成長し、できることが増える一方で、友人との差や自分の不得意なことが明確に見えてくるため、自信をなくしたり、悩みを抱え込んだりします。
これは子どもが、子ども時代特有の万能感から卒業し、現実の世界に適応しようとしているサインとも言えるでしょう。
なぜ「10歳の壁」は起こる?3つの主な原因

では、なぜこの時期に「壁」を感じやすいのでしょうか。
主な原因として、以下の3つの変化が挙げられます。
原因1. 思考力の変化(抽象的思考への移行)
これまでは目に見える具体的な事柄で物事を考えていましたが、10歳頃から目に見えない「抽象的な概念」を理解できるようになります。学習面ではこれが大きな変化となり、具体的な事柄を抽象的思考に結びつけられないと、つまずく可能性があります。
原因2. 自己意識の変化(客観的な自己評価)
自分を客観的に見つめられるようになり、「自分は他の子より足が遅い」「算数が苦手だ」などの自己評価を始めます。他者との比較から、劣等感を抱きやすくなる時期でもあります。
原因3. 人間関係の変化(ギャングエイジ)
親や先生よりも、同年代の友人グループとの関係を重視する「ギャングエイジ」と呼ばれる時期に入ります。仲間からの評価を気にするあまり、大人の言うことを素直に聞けなくなったり、反抗的な態度をとったりする傾向があります。
「10歳の壁」で現れる具体的なサイン【学習・生活・身体】

「10歳の壁」は、子どもの学習面、生活面、身体面にさまざまなサインとして現れます。
学習面:算数の「抽象的な概念」でつまずく
学習面でのつまずきは、算数で顕著に現れると言われています。小学校4年生では、足し算・引き算・かけ算・割り算が混ざった「四則計算」が登場します。
参考:算数塾
また、「億を超える大きな数」や「がい数(およその数)」、「角度」「面積」など、実生活でイメージしにくい抽象的な概念が増えるため、理解が追いつかずに苦手意識を持ってしまうかもしれません。
算数に限らず、国語の長文読解や、理科・社会の目に見えない事象の理解など、すべての教科に共通する課題です。
生活面:「ギャングエイジ」と劣等感
生活面では、「ギャングエイジ」の影響が大きく現れます。親や先生の言うことよりも友だちからの評価を気にするようになり、仲間外れを極端に恐れる場合もあります。
また、客観的な視点が育つと、「自分はなんでできないんだろう」と他者と比較して劣等感を抱きやすいです。
その結果、「どうせ僕には無理だよ」「やっても無駄」などの諦めの言葉や、大人への反発的な態度が見られることもあるでしょう。
身体・運動面:発達の個人差が顕著に
身体が大きく成長するこの時期は、成長のスピードに個人差が出やすいタイミングでもあります。急に背が伸びる子もいれば、まだ緩やかな子もいるなど、見た目にも差が現れます。
同時に、運動能力にも差がつき始め、「自分は運動が苦手だ」とはっきりと自覚するのもこの頃です。
かけっこや球技などでうまくいかない経験が、運動全体への苦手意識につながってしまうかもしれません。
親にできる!「10歳の壁」を乗り越えるための5つのサポート方法

「10歳の壁」は、子どもが自立した一人の人間へと成長するための大切なステップです。
この困難な時期を乗り越えるために、保護者としてどのようにサポートすればよいのでしょうか。
サポート1. 「子ども扱い」せず一人の人間として向き合う
これまでのように「〇〇しなさい」と一方的に指示しても、「ママだってできてないくせに」と反発を招くだけかもしれません。子どもを一人の人間として尊重し、子ども扱いせずに本音で話すことが大切です。
子どもの意見に耳を傾け、時には「実はパパも昔、同じ失敗をしたことがあるんだ」と自分の経験を共有すると、親近感が湧き、信頼関係が深まるでしょう。
サポート2. 他人と比べず「できたこと」を褒めて自己肯定感を育む
他者との比較で自信を失いやすい時期だからこそ、他の子と比べるのは避けましょう。「お兄ちゃんは満点だったのに」ではなく、「前のテストより10点も上がったね!すごい!」のように、過去の本人と比べて成長した点を具体的に褒めることで、子どもの自己肯定感を高められます。
勉強だけでなく、お手伝いをしてくれた時に「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるだけでも、「自分は家族の役に立っている」と実感を持てるため、自信につながります。
サポート3. 日常生活の中で学習内容とのつながりを作る
算数などで抽象的な概念が増えてきたら、保護者の方が日常生活と結びつけてあげましょう。たとえば、スーパーで198円の商品を指して「これを4つ買うと、大体いくらになるかな?」と問いかけてみましょう。
「1つ約200円だから、800円くらいだね」と一緒に考えることで、「がい数」の考え方が自然と身につきます。
このように「単位」や「小数点」なども、できるだけ生活の中の具体例と結びつけて話すと、学習内容への理解が深まります。
サポート4. 子どもの「得意」を見つけ自信につなげる
どのような小さなことでも「得意なこと」は、子どもの大きな自信になります。読書が好きなら、たくさんの本を読めることを「素晴らしい長所だね」と認めてあげましょう。
運動が苦手でも、短距離走はダメでも長距離走なら得意かもしれません。
球技、水泳、ダンスなど、さまざまなスポーツがあります。
何か一つでも「これなら自信がある」と思えるものが見つかれば、それが他のことにも挑戦する意欲につながります。
一緒に練習したり、興味のある習い事を体験させてみたりと、子どもの「好き」や「得意」を見つける手助けをしてあげましょう。
参考:習い事ランキング
サポート5. 第三者の視点を取り入れる
親子だけで問題を抱え込むと、感情的になってしまうかもしれません。そんな時は、学校の先生や習い事のコーチ、塾の講師などの「第三者」に相談してみるのもおすすめです。
家庭とは違う場所での子どもの様子を知るだけでなく、専門的な視点から客観的なアドバイスをもらえます。
学習面の「10歳の壁」にはタブレット学習の選択肢も

家庭でのサポートと合わせて、学習面のつまずきには効果的な学習ツールを活用するのもおすすめです。
以前はドリルや通信教育が小学生の家庭学習の主流でしたが、近年はタブレット学習を取り入れる家庭が増えています。
学習面の「10歳の壁」を乗り越える上で、タブレット学習には多くのメリットがあります。
AIが苦手を分析し、効率的に学習できる
最近のタブレット学習は非常に進化しています。多くの教材では、AI(人工知能)が子どもの解答データを分析し、苦手な単元や間違えやすい問題の傾向を自動で判定してくれます。
そして、その子に合った復習問題や応用問題を最適なタイミングで出題してくれるため、効率的に苦手分野の克服が可能です。
保護者の方が「どこでつまずいているのか」を細かく把握しなくても、教材側が個別で最適化された学習プランを提案してくれます。
参考:小学生向けタブレット学習教材
ゲーム感覚で楽しく、学習習慣が身につく
タブレット学習の多くは、子どもが飽きないようにさまざまな工夫が凝らされています。人気のアニメキャラクターが登場したり、問題をクリアするとポイントがもらえるゲーム形式になっていたりと、子どもが遊びの延長で学習に取り組めるよう設計されています。
勉強が嫌いで机に向かう習慣がない子どもでも、「面白そう」と自らタブレットに触れることで、自然と学習習慣が身につくでしょう。
時間や場所を選ばず、自分のペースで学べる
塾に通う場合、送迎の手間や時間が負担になります。また、集団指導の雰囲気が合わず、ストレスを感じてしまう子どももいます。
その点、タブレット学習なら送迎は不要で、移動時間を学習にあてることも可能です。
自宅のリラックスした環境で、学校の進度や他の子を気にすることなく、自分のペースでじっくり学べる点も大きなメリットです。
塾や家庭教師に比べて費用を抑えられる
タブレット学習の料金は、学年やコースによって異なりますが、月額数千円から始められるものがほとんどです。一般的に月額数万円かかることもある塾や個別指導と比較すると、費用を大きく抑えられます。
家計への負担が少なく、気軽に始めやすい料金設定も、多くの保護者に選ばれている理由の一つです。
子どもの教育には学費だけでなく、習い事や塾の費用など何かとお金がかかるもの。 小学生のうちは、家庭学習に「費用がリーズナブルで内容が充実した通信教育を取り入れたい」と考えるご家庭も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、失敗しない通信教育の選び方と教材選びの際に注目したいポイントを解説すると共に、安い通信教育の中でも充実したコンテンツを提供するおすすめの教材を紹介します。
2025/11/17
タブレット学習を始める前に|無料体験で子どもとの相性を確認

多くのメリットがあるタブレット学習ですが、いきなり契約するのは不安かもしれません。
教材によってキャラクターや操作感、問題の難易度などが異なります。
そのため、まずは無料体験や資料請求を活用し、子どもに合っているかどうかを確かめましょう。
上記の点を実際に試すと、納得して学習をスタートできます。
親が「よい」と思っても、実際に使うのは子ども自身です。
無料体験を通じて、子どもが1番気に入った教材を選ぶことが、学習を長続きさせる秘訣と言えるでしょう。
まとめ:「10歳の壁」は成長の証。焦らず親子で乗り越えよう

9歳~10歳頃に訪れる「10歳の壁」。
反抗的な態度や学習面のつまずきは、親として心配になるかもしれませんが、それは子どもが自立に向けて大きく成長している証拠です。
参考:小4の壁
大切なのは、子どもの変化を否定せず、一人の人間として向き合うことです。
そして、家庭でのサポートだけでは難しいと感じた時は、学習サービスのような外部の力をうまく活用しましょう。
この記事が、皆さまが「10歳の壁」を乗り越えるための一助となれば幸いです。
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