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小学生「将来の夢ランキング」から考える!子どもの夢と親の役割|【11月の教育トピック】

「大きくなったら何になりたい?」親なら一度は子どもに聞いてみるセリフですね。4~5歳の子どもは元気に「ウルトラマン!」「プリンセス」なんて答えて微笑ましいものですが、だんだんと子どもの考えも変わっていきます。
  • 小学1年生「将来就きたい職業人気ランキング」
  • 親が子どもに望む「就いてほしい職業ランキング」
  • 高校生の「将来の夢ランキング」
  • 保護者にアンケート「自分の子どもの頃の夢と今、わが子の将来に思うこと」
今回は上記を参考にしながら、子どもの夢と進学・進路という現実と、親ができることについて考えていきましょう。

小学生|将来の夢ランキング2020

順位 男の子 女の子
1位 スポーツ選手 保育士
2位 医師 看護師
3位 大工・職人 パティシエ・パン屋
4位 研究者 医師
5位 エンジニア 薬剤師
6位 警察官 教員
7位 会社員 漫画家
イラストレーター
8位 ゲームクリエイター 美容師
9位 建築家 獣医師
10位 同率10位
・教員
・IT関係
動物園
遊園地
出典:将来就きたい職業/株式会社クラレ

医療関係が増えているのはコロナ渦の影響も

ランキングを見ていると、目を引くのが「薬剤師」のランキング入りです。看護師さんや医師は例年、男女の将来の夢にのぼってきますが、小学校1年生で「薬剤師になりたい」と思っている子が多いのはちょっと意外な印象です。

2020年はコロナにはじまり、医療崩壊などさまざまなニュースも流れました。想像もしなかった長期にわたる休校もあり、子どもの目線からも「助けになりたい」気持ちが芽生えたのかもしれないですね。

ものづくり回帰

男の子の将来就きたい職業で注目したいのが、3位に入ってきた「大工・職人」「建築家」です。どちらもここ数年は確かにランキングには入っていますが、大工さんが3位に入ってくるのはちょっと驚きです。

大工さんや職人さんというのは昔ながらの「手に職」、現場で働くイメージがありませんか。ランクインしている建築家とも共通しているのは、ものづくりという観点です。DIY番組が人気の影響もあるでしょう。工作が好きな子は多く、自分の手で作り上げる喜びが夢と一致した結果にも見えます。

デジタル関係・パティシエは堅調!?

女の子の夢ではパティシエやパン屋さんも常に人気です。スィーツやおいしいパンを作りたい夢をもっているのでしょう。また、男の子ではエンジニア・ゲームクリエイター・IT関係の3つが10位内にランクインしています。一時期はYouTuberも人気職種に入っていましたが、今回はランク圏外です。

そういえば、前に小学生の子が「YouTuber? あれって芸能人とかじゃないと簡単に稼げないんだよ」と語るのでビックリしたことを思い出しました。この日、小学校卒業を前に子ども達は将来の夢をボードに書いていたのです。わたしは卒業対策委員のお手伝いで教室をめぐっていました。

ひとりの子がゲームクリエイターと書き、隣の子が「すっげー大変らしーぜー、ずーっと働きっぱなしだぞ。ゲームはやるほうが楽しいじゃん」と言うので、むむむ、どこからの情報だい?と聞き耳をたてていたら、「やっぱこれからはITだよな」「ベンチャーだよ!」「ベンチャーなら髪の毛伸ばしてたり、パーカーで会社行ってもいいんだぜ」といっぱしに語り合っているのに、思わず苦笑いになりました。

ある女の子が将来の夢を書くのをためらった理由は

ある女の子はボードを前に、ずっとサインペンを握りしめているので声をかけると下を向いてしまいました。もう書き終わっていたお友だちの子が「○ちゃん、アイドルになりたいんだよね」と言い、「あら素敵ね〜」と答えて見守っていたら、しばらくすると彼女は「しかえいせし、って漢字でどう書くんですか?」と聞いてきました。

歯科衛生士をノートに書くと、女の子はノートを見ながらマネをして書いています。「アイドルもいいけど歯科衛生士もいいね」とわたしがなにげなく言葉をかけると、女の子はボソリと言いました。

「これ、卒業の会でお母さんたちも見るんでしょ?」
「うん、そうね」
「歯科衛生士って書かないと怒られるもん」
「え?」
「アイドルなんて書いたら絶対、お母さんになんか言われる」

女の子は丁寧に書いたボードを、でも、ポンと投げるようにわたしに渡しました。

親が願う「子どもの将来の夢ランキング」

親が子どもに「こうなってほしい」と願うことと、子どもの夢が違うことはよくあります。株式会社クラレのアンケートでは、親が望む「子どもに就いてほしい職業ランキンも載っています。

親 子どもの将来 職種

女の子 将来 職業
* 引用:将来就きたい職業/株式会社クラレ
ライター・大橋
ライター・大橋

公務員や看護師さん、やっぱり安定感のある職業が多いですね

実際に働く人である親は、子どもの将来について考えると「どんな世の中になっても安定した職業」「手に職がある専門職なら常に仕事がある」なんてことが頭をよぎります。

アイドルと書かずに親の希望を知っていた女の子は歯科衛生士と書きました。もしかしたらお母さんが歯科衛生士なのかもしれませんし、「アイドルなんて夢みたいなこと言ってないで、考えてごらん。歯科衛生士とかいいんじゃない?」と軽い気持ちでアドバイスしたのかもしれません。

もし息子が将来の夢を書こうとして「オレはジャニーズに入って有名人になるって書く」と言い出したら、どうでしょう。
ライター・大橋
ライター・大橋

はぁ? むりむり、もっとマジメに考えなよ〜

わたしはあっさりスルーしちゃうだろうな、と思います。

女の子が見せた、ためらいの表情。「親の子どもへの言葉がけ」の言葉が、時には子どもにとって重い意味を持つことがあります。自分も含めて、親は不用意に子どもの発言を聞き流したり、無意識に否定したりしているのかも、と思いました。

高校生の「将来の夢ランキング」はどう変化しているか

では、中学へ進み、高校へ進学した子ども達は、将来どんな職業に就きたいと思っているのでしょうか。

高校生のなりたい職業

高校生 将来の夢
出典:LINEリサーチ

高校生になると、職種がかなり具体的になります。

男子高校生は、安定の公務員の次にシステムエンジニア・プログラマーが入っています。また10位内に開発者や工業デザイナー、クリエイターなどもランクインしています。その理由が「AIの時代がくるから」「人の役に立つロボットを作りたい」など、将来を見据えた考えがあるのがわかります。

女子高生は「人の為に、人を助けたい」気持ちが読み取れます。

学校の先生に感謝している、だから自分も先生になりたいといった声や、地域に貢献したいという声も。芸能人がランクインしているのが女子高生の特徴ですが、理由をみると「つらいときに歌で救われた、わたしも誰かを歌で救いたい」自分が誰かに、何かに助けてもらったことがきっかけになり「わたしも同じように誰かを助けたい」が将来の夢へとつながっているようです。

なんだかホッとするような、嬉しい気持ちになりますね。

子どもの頃の夢を叶えた?30代・40代・50代の回答は

では次に私たち親世代が、実際に子どもの頃に夢見た職業に就いているかのデータを見てみましょう。2017年キャリアマガジン「Career Groove」が20〜59歳の社会人男女に行ったアンケート結果です。

子どもの頃になりたかった職業に就いているか?
夢 叶えた
出典:Career Groove

夢みていた職業に就くことはできずにあきらめた人が約60%、今、思い描いていた仕事についていない(働いていない)人も含めると、実に85%が子どもの頃になりたかった職業とは違うことをしています。

実際に私たちの多くが、子どもの頃に願っていた夢や職業とはちがう仕事をしています。

この現実を実感している親は、子どもの成長と共に「そんな無理な夢ばっかり考えてないで、もっと実現できそうな将来を考えてごらんよ」とアドバイスするようになります。

義務教育が終わり、受験で「進路を選ぶ」ときには、ふたたび「あなたは将来どんな仕事をしたいの?」と子どもに聞くでしょう。

スポーツや芸術に熱中している子は引き続き夢を叶えたいと思う子が多いのですが、次第に夢と将来が別のものと考える子どもが増えていきます。

保護者に聞きました!仕事をする今、子どもの将来について考えていることは?

今、子育てをしながら働いているお父さん・お母さんにメール・電話による取材をしてみました。自分自身の過去を振り返り、あなたの夢は叶ったか、今の自分をどう思うか、わが子に思うことは何か、といった問いかけには長い回答を寄せてくれた方が多かったです。次にいくつかピックアップして紹介します。

夢が叶わなくても幸せになれること

プロ野球選手 夢

  • プロ野球選手になりたくて強豪校でもレギュラーになれた。でも大学野球で挫折。その後は体育会系の流れでOBがいるメーカーで営業職をしている。就活の時は少し投げやりになっていたが今はそれなりの収入もあり、草野球で好きな野球は楽しんでいる。挫折した経験を折に触れて子どもに話してみようと今は思っている、何かを学んでくれたら嬉しい(男性/42歳)
  • 小さい頃はパティシエになりたかった。でも高校進学のとき調理師の専門学校に行きたかったが親に「大学くらいは出ておけ」と言われ断念した。結局、OLになり夫と出会い結婚し、今はパートしながら子育てしている。夢が叶えられなかったとかは今は思わない、平凡かもしれないが幸せだなと思っているので(女性/38歳)

思い描いていた夢ではないが叶ったことはある

  • 医者になると思っていたけど経済面でも難しかったし、何より勉強がついていけませんでした。でも医療現場で働きたいとは思っていたので、病院の受付をしています。私なりにやりたいことは叶えた。子どもにも夢は大事にして欲しいし、夢に向かってチャレンジもしてほしいけど、ダメでも他の方法があると、もう少し大きくなったら話してあげたいと思っています(女性/35歳)
  • バスケのプロ選手になるのが夢だったが、親の商売を継いでほしいと言われ最終的に自営業を継いだ。息子もバスケをやらせて自分もコーチとして参加したが、息子は中学になると自分はバドミントンをやりたいとバスケはやめてしまった。最初はガッカリしたが、逆にわが子がいなくなるとより少年バスケのチーム運営に積極的になり、自営業だからこそ時間の融通も効くので商売を継いでよかったのかもと思うようにもなった。いつかこのチームからプロ選手がでるのが今の夢。妻に「やりたいことをやらせてあげて」と言われ、息子にもバスケ続けろとごり押しせずにすみ、仲間と楽しく部活をしているのを見ると自分の夢を子どもに押し付けなくてよかったと思っている(男性/47歳)

将来なりたいものがなかった自分が伝えたいこと

  • 小学生の頃から「将来の夢」を聞かれるのが一番イヤだった。答えるものがなかったから。昔も今もずっと特別「これがしたい」はなく、就活でも勧められるままにきてしまった。でも仕事=収入を得る手段と考えるのも別に悪いことではないと思っている(男性/50歳)
  • みんながみんな、夢があるわけではないのでは?小さい頃ならともかく、親が子どもに大きくなったら何になりたい?としつこく聞くのはどうかと思っている。その時その時に選んだことで一生懸命やっていく生き方だってありだと思う(女性/45歳)

親が子どもの未来に思うこと

アンケートをした結果、思わぬ発見がありました。それはメールでも電話でも話を聞いてしばらくしてから、複数の人から反応があったことです。
  • 夢について聞かれ思い出しながら書きました。書いているうちに、うちの子どもに自分の夢だったことを押し付けようとしているかも、と気づきました。自分も親に「バカなこと言ってないで勉強しなさい」とか言われて嫌な思いをしたのに、同じ事を無意識に子どもにしている。これからは子どもが将来について語り出したら、真剣に話を聞き、いっぱい同意してあげようと思いました(女性/38歳)
  • いつの間にか大人の意識・常識が凝り固まっていた。アニメの声優になりたいという娘、小学生の頃は笑顔で応援するよとわたしも答えていたが、高校から声優の育成機関に入りたいと言われて猛反対してしまった。自分はバックパッカーで世界中をバイトしながら渡り歩くと宣言し、泣いて止める親に負けて、しぶしぶ入った大学では遊びほうけた。一時期は親を恨んだし、つまらん人生だなとか思っていた。そんな自分が娘の夢をバカにしている。振り返りながら、「とりあえず大学は出てほしい」とか「そんなんで食べていけると思うか」などと言わずに、娘に挑戦する機会を与えて応援するべきなのだと気づいた(男性/43歳)
私たち親も、子どもだった時期があります。自分の子どもの頃を思い出すうちに、「わが子に対する自分の態度」に気づくこともあります。

親だからできる!挑戦させてあげること

子どもの夢

中学生や高校生になって「ダンサーになりたい、だから高校はやめてダンススクールに行く」と言われたら、あわてふためきます。「勉強は嫌いだ、自分は染織家になりたいから弟子入りする」そんなことを言われて、高校や大学をやめると宣言されたら、どの親だって焦ります。

他人ごとの話を聞けばわたしも「やりたいこと、好きなことをやらせてあげたらいいのに」と思います。思いますが、わが子のこととなると別に感じます。

特に通学している学校をやめて別の道に進むのは大きな決断だし、確かにやめないほうがいいこともあります。判断は難しいだけに、頭ごなしに反対せずに落ち着いて話し合い、最善策を探る努力だけは、親として惜しんではならないことです。

今、小学生のお子さんなら、まだまだ可愛らしい夢を語るかもしれません。でも、親が思っている以上にその夢を真剣に考えているのが子どもです。どのようなアドバイスをするにせよ、親の思いだけを語るのではなく、子どもの話をきちんと聞いてあげたいですね。

子どもが語る夢を、大人が知る現実で「無理」とたたきつぶすのではなく、あるいは親が思っている「これが理想の生き方」を押し付けるのではなく「未来」を親子で楽しく語り合えるのが小学校時代においては大切なのではないでしょうか。そしてやがて「これをやりたい」と口にしたら、できることならチャレンジする機会をあげたいですね。

「挑戦させてあげること」それはもしかしたら親が子どもに与えられるもっとも大きなプレゼントかもしれません。

挑戦し失敗しても、この両腕をひろげて「おかえり」と子どもを迎えてあげられるからです。夢が叶っても叶えられなくても、成功してもしなくても、愛するかわいい子どもであることにかわりはないからです。挑戦の次にできることを一緒に考えてあげられるから、です。なぜなら、わたし達は親だから、です。





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