成績が落ちれば塾に行かせるくらいしか思いつかない私からすれば(どうやったら、あんな風に育つのかなぁ)とずっと不思議に思っていました。
もちろん、成績が良いことだけがすべてではありませんが、点数・順位・偏差値といった数字が見えてくる以上、気になる親が多いのも当然といえば当然です。そこで今回は4人のママたちにお話を伺いました。
前半ではお子さんたちの現在に至るまでの勉強の様子を、後半ではそこにいくまでの土台づくり、幼児期や小学校でどのように親が関わってきたかを深堀りしていきます!
お話を伺った4人のママたちとお子さんの進路
今回は4人のママたちに同じ質問をぶつけてみました。
- Aさん(男の子/高1・公立小学校→東大合格率で有名な中高一貫校へ)
- Oさん(男の子/高1・公立小学校→Aさんと同じ中高一貫校へ)
- Sさん(女の子/中2・公立小学校→偏差値70台の付属中学へ)
- Mさん(女の子/高2・公立小学校→公立中学校→難関都立校)
成績が良い子って家で何をしているの?土日の過ごし方は?
「勉強してますよ」スパっと言い放ったのは、東大合格率で有名な中高一貫校に息子さんを通わすAさんです。
「みんなウチの子が勉強ができていいわね、と言うけど、勉強してるからできるんです」
「あれだけ小さいときから勉強してきたのだから、ある意味、小学校では常に成績が良いのは当たり前だと思っていました。他のママたちに口にしては言わないですよ、ただ、勉強できるなんてすごーいと言われるたびに、『いや、それだけウチでは勉強させてきたから!』って思ってました」
一方で、公立小・中から難関都立高へ進んで、今は国立大学をめざしているお嬢さんがいるMさんはこう語ります。
「小学校のときは本当に宿題だけしかやっていません。でも宿題の間違い直しは繰り返しできるまで行っていました」
「中学では中間期末テスト前にはかなり遅くまで勉強していました。高校は都立ですが進学校なので塾に入れている家が多いようですが、そうであってもなくても、みんな勉強していますからね」
「うちの娘もこれくらいじゃ推薦とれないかも、って土日もかなりの時間を勉強に費やしています」
勉強が好き、勉強を頑張っているとは言いづらいから言わない…
現在、附属中学に通うお嬢さんのいるSさんも同じく「塾には行っていませんが、勉強はしていますよ」
と言いつつ、少し苦笑いまじりの声音で続けました。
「小学校の頃も勉強はしていました。ただ友達に聞かれて『3時間』とか答えると驚かれたり、逆にからかわれたりするのが嫌だったらしくて。『宿題だけ』と答えている、とは言っていましたけど」「サッカー頑張ってます」「バレエに夢中なの」と同じようには言えない雰囲気があるのだ、とSさんは言いました。
今、Sさんの娘さんは中学生、平日は部活が終わってから帰宅、夕飯を食べて3~4時間、朝練がない日は朝もきっちり勉強するそうです。
「わからないところがあると参考書か動画解説を見ていますが、それでも理解できなかったらノートに書いて学校で先生に聞いています」
中学受験をさせ、附属の中学に入った今、まわりも小学校時代と比べると勉強して成績をとることが「ひとつのステイタス」にもなっている、まるで違う環境になっているとのこと。
「中学受験が正解」と安易に結論づけるわけではありませんが、Sさんの娘さんの場合は、「11時までやってたんだ」「え〜、私なんて宿題と予習で昨日は夜中までかかったよ」と友達と話せることが気楽で、「この学校に入ってよかった!」と言っているのだそうです。
デキる子はどんな風に勉強しているの?
Sさんが言うには、「ダラダラと教科書を開いて過ごしている」
のではなく、ノートに書いたり問題集を説いたり、途中途中では「スタサプとか学習アプリを使って気分転換に英単語や暗記をしている」そうです。
学習アプリが、勉強の合間の気分転換になるんだ〜。学習のスタイルを変えて集中力が途切れないようにしているのね!
でも、と続けました。
「小学校時代は、特定の教科に苦手意識を持たないように気をつけましたね」
「たとえば娘は3年生だったかな、理科が本格的に始まると『ちょっと嫌い』みたいなことを言い出しました」
「そこで、面白そうな実験教室に参加させたり、ピクニックがてら植物園につれていって一緒に図鑑を見たりして、興味をもってくれたらなぁと。勉強というより、遊びに付き合うような感じで接しました」
なるほど。
わからない、つまらない、嫌い、苦手という悪循環に陥る前に、勉強という形ではなく子供の関心や興味をそそるようにさりげなく導いているんですね!
いずれにしても、皆さんしっかり勉強しているから成績上位をキープしているのだなぁと思っている私に、Oさんが少々言いにくいそうに「ウチの場合は少し違うんです」と話し出しました。
本人の資質?それとも……
「息子は幼児期から飛び抜けて記憶力が良かったんです」
なんでも、息子のOくんが国旗の絵本を見ているので国の名前をママが読み上げると、翌日には国名をほとんど言えたのだとか!
その能力は成長しても変わらず、黒板を見ただけで黒板の内容がスポッと頭の中に入り、教科書を読むと一度でだいたい暗記してしまうほど。
同じ学校に通うAさんが「いわゆる難関私立のトップクラスになると、そういうタイプの子が複数います。うちの子なんかは努力型なんで、ぱっと見て覚えて応用できる子をうらやましいとこぼすこともありますよ」と話すと、Sさんも同じような話をしてくれました。
「資質というか、天性のものも確かにあるんです。よく『地頭がいい子』なんていいますけど、それ以上ですね。傍から見ていると、本当に何もしてなくても抜群の成績をやすやすとキープする子も実際にいます」
努力しているからこそ勉強ができる。いっぽうで、持ってうまれた資質で勉強ができてしまう子もいる。私は少々混乱しつつ「Oさんちは、他の3人とはちょっと違う感じがあるんですね」と話しかけました。すると、
「確かに息子は、勉強では苦労しませんでしたが、協調性がないのかなと悩んだ時期はありました。休み時間も歴史の本を、椅子の上に正座して読むくらいだったので……。『いじめ』にまでは発展しませんでしたが、ときには読んでいる本を投げられたり、仲間に入れてもらえなかったりしたことはあったようです」
本人はさほど気にしていなかったが、親としては不安な面のほうが大きかったのだと、少し低い声でOさんは話してくれました。
はたから見ると、「あの子はすごいよね~、勉強できるしさー、なんなんだろうね?」なんてうらやましく思いがちですが、子どもはひとりひとり違い、親の悩みや不安もそれぞれ違うのですね。
「勉強しなさいっ!」と言ったことがないって本当?
「優秀なお子さんのいる家庭では、『勉強しなさい』と言わない」という話、よく耳にしませんか。しかし、聞いてみるとこの問いには皆さん首をかしげました。
「怒鳴りつけたことはなかったように思うけど、やっぱり、宿題はやったの?とか、今日は何をやるの?とか、小さい頃は声はかけてましたね」とSさん。
「中学に入ってからは言っていないですね。でも小学校の時は、宿題は必ずやりなさい、と何度も言いました」とMさん、Oさん、Sさん。
4人の話をまとめると、小学校時代には次の3つを守らせたそうです。
- 学校の宿題は必ずやらせた
- 宿題のやり直しを親が確認し、わからないところは教えた
- (病気などは別として)親の都合や雰囲気で「今日はやらなくてもいい」という例外を作らず、宿題をやる時間は必ず確保した
と、Mさん。
でも、その宿題さえ、なかなかやろうとしないから勉強しなさいよッ!って怒鳴ることになるんですけど……自分から進んで宿題やるって、やっぱりすごくない?
そう答えてくれたのはSさんです。
「学校から帰宅したら、おやつを食べながらふたりで話をして、食べ終わったらランドセルの中身をチェック。宿題を出して一緒にやるというのが一連の習慣でした」
「習慣」という言葉はMさんからも聞きました。
「私はパートで働いていたので、低学年のときは学童に入れたのですが、やはり学童では宿題をちゃんとはやってきませんでした。お迎えに行って家につくのが5時すぎ。本来ならすぐに家事をしたいところでしたが、宿題にかかるのは30分くらいだし、時間を確保して一緒に取り組みました。音読を聞いて直したり、ひらがなや、習いたての漢字で文章を考えたり。当たり前の習慣にしていました」
「そして、私がフルタイム勤務に戻ってからも、宿題はしっかりやっていました。週に3日は学校の校庭開放が放課後にあるのですが、必ず宿題をやってから遊びに行くようにさせました。私が帰宅すると、テレビを見ていたりゲームをしていたりすることもありましたが、テーブルの上には学校からのお手紙類と、終わらせた宿題がおいてあって。その頃にはもう、確認するというより、パッと見て『難しいのやってるね』なんて声をかけるくらい」
なるほど、子どもの年齢が低いうちに親子で習慣づけをしていることが共通点のようです。
小さい時から厳しく勉強時間を守らせた家も
ところが、Aさんは少し違いました。「うちは中学受験から逆算して計画をたてて勉強させていました。塾に行かせるつもりでいたのですが、本人が嫌がったんですよね。でも、中学受験はわが家では既定路線。そこで、夫が帰宅してから勉強を見ていました」
「小さいころには、幼稚園のバス停が公園に隣接しているので、同じバス停の子と遊ぶのが日課でしたが、他の子は親子で夕方まで遊んでいても、うちは時間になったら連れて帰ってドリルを開きました。毎日、テーブルで一緒に勉強する時間を当たり前に確保していたんです。時には遊びたがったこともありましたが、基本的には例外を作らなかったですね。小学校の途中からは参考書を購入して、教科書より難しい問題も解かせていました」
そして、Aさんはちょっと言いづらそうに付け加えました。
「嫌みに聞こえるので他では言いませんけど、最近は『勉強しすぎじゃないか』と思うこともあって……。本人が周りに負けたくない、成績トップになりたい、と勉強しているんです。もちろん、あえて止めることもしませんが」
勉強しすぎかも、と心配するなんて想像を超えているけれど、誰にだって得意なことがあって、それが「勉強」という子がいるのも、考えてみれば不思議なことではないのかもしれません。
高学歴・高収入家庭だから成績トップにできるんじゃないの?
Aさんの家庭ではパパが東大出身です。
やっぱり蛙の子は蛙なのか!? 鳶が鷹を生むことはないのか!?
誰もが知る関東ではトップレベルの私立中高一貫校に通学しているAくんとOくん。Oくんのママが笑いながら「Aくんの家みたいに、確かに代々、この中高をでてお父さんは東大出身とか、ご両親がともにお医者さんとか経済的にも学歴としても高いご家庭は多いです」と話してくれました。
「学費だけでなく部活とかでもお金はかかりますし、家庭教師や特殊な塾に通わせる家庭も多いですし、上をみたらキリがないほど経済的に恵まれている家庭はあります。でも、うちはごく普通の家庭。中学受験も、一人っ子だからできたことです」
「夫は地方出身で、六大学を出てはいますが、私のほうは専門学校を出て卒業後はぷらぷらしていたくらいで……。みんながみんな、『なるほどね』っていう学歴の人ばかりではないみたいですよ」
「クラスメイトを見ても、幼少時からこの学校をめざしてきたお子さんが多いのは事実ですが、中には『保健室で過ごしがちだった』と聞く子もいます。成績がいいし、受けてみれば?とすすめられ、過去問で手応えがあったので、模試以外は家庭学習で受験し、見事に高校から入学されたそうですよ」
ちょっと意外ですが、いわゆる難関校でも家庭環境は実はさまざまなんですね。では、「ずっと公立」の進路を選択したMさんの家庭ではどう考えているのでしょう。
「高学歴家庭が子どもに同じような学歴を与えようと考えるのはよくあること」
「経済的な余裕があるご家庭のほうが、中学受験は考えるでしょうね。でも、ずっと公立でも賢い子や優秀な子はたくさんいます」
「もちろん、Oさんみたいにお子さんに特別な資質があれば別ですけど、そうでなければ親がある程度は学習を見てあげることになるとは思います。とはいえ、塾にも行かず、さほどお金をかけなくても良い成績で進路を決めていく子だって少なくないですよ」
高学歴な親はそもそも教育に関心があり、子供の成長段階においてもどう勉強をさせればよいかを把握しているので導きやすい面があるのは事実です。しかし、親が子どもと一緒に学んだり、継続的にサポートしたりすれば希望の進路は可能になるはず。
「公立から都立高へ進めば、かかる教育費も抑えられます。そうなれば、必要最低限の塾に通わせることも可能になるはず。どうしても必要な参考書や専門書は、中古やフリマで手に入れたり、学校で問題集を借りてコピーしたりすれば、費用を抑えて手に入れられます。やる気のある子や親は、お金をかけなくても工夫していて、学習の質を落としません」
高学歴と高収入は、「成績の良い子」を生み出す魔法の杖ではない。Mさんからは、非常に説得力のあるお話が聞けました。
同じくMさんいわく、「家庭での教育と進路の方針がしっかりあって、そして親に忍耐力があれば」高学歴や高収入でなくても、いわゆるデキる子になる可能性は高いと思う、とのこと。
「我が家の場合、大学受験に向けて自分である程度カリキュラムを立て、進路指導を受けながら勉強しています。『都立校は面倒見が良くない』なんて言われがちですが、そんなことはないですよ」
「生徒の方から熱心に関わっていけば、先生も個別にアドバイスや必要な勉強はこれといったことを丁寧に教えてくれます。私たちは本人の意思に任せて、この参考書が必要だとか、このアプリを使ってみたいと言われたらそれを購入するといったサポートをする程度です」
なるほど。素晴らしい。でも、そこにいくまでですよ。やっぱり幼児期から何か特別なことをしていたに違いない!とあくまで食い下がって問い続けました。
それとも幼児期から勉強させてたから?
いやいや、きっと成績が良い子、頭の良い子に育てる秘訣、秘密が何かあるはず!幼児期に特別なことをしてきたのではないか?小さいときから英才教育をしてきたのでは?
「うちは小さいときから中学受験を意識していたので、『最終的には(夫と同じく)東大』へと考えているところはありました」とはAさんの言葉。といっても、Aさんご自身は「子どもは元気に外で遊べ」で育ったそうで、お子さんが生まれた病院で、お義母さんからあれこれと言われたことにびっくり仰天したそうです。
「だって、生まれてすぐですよ。それなのに、義母が幼児用の知育玩具がどうのとか1歳からあれをやれ、これがいいと言い出したんですから」
最初は戸惑うばかりだったAさんも、だんだんと感化されたそうです。
「義母からいろいろな本を渡され読むうちに、子どもの教育と将来について考えるようになりました。義母は、息子を東大にいれるために小さい頃からずいぶんと夫に厳しく勉強させたそうです。当時は『教育ママ』と呼ばれ、周囲からあれでは子どもがかわいそうだとか、かなりいろいろ言われたそうです」
「でも、全くぶれなかったそうなんですね。子どもにはレベルの高い教育を受けさせたい、どのような仕事をするかは分からないけれど、東大卒なら選択肢が増えるはずだし、選んだ夢が叶う確率が高い。そう思ったから、周りの声なんか気にしなかったのだと繰り返し言われました」
何より、夫自身が「小さいときから当たり前にやってきた。勉強がひどく嫌だと思ったことはない。だから、やはり息子にも同じようにしてほしい。ただ、もし本人が『嫌だ、これをやりたい』というものを見つけられたら、別に勉強にこだわらなくていいと思っている」と言ったことで、それならと決意したそう。
Aさんの場合、息子さんが1歳になる前から絵本の読み聞かせやフラッシュカードをしたり、積み木や果物を使って数を教えたりしたそうです。幼児教室や塾には行かせなかったものの、一時期は通信教育を受け、ドリルなども「市販されていない塾のものを、オークションで見つけて購入したこともあった」そうです。
英才教育はしてないけれど
他の3人のママはどうでしょうか。質問してみると、3人ともしばし考え込んでしまいました。悩んだのちに出てきた意見は、「これをしたから勉強が好きになった、と思い当たる出来事はない」というもの。それでも、「いいや、何かあるはず!」と問いただすと、このような声が出てきました。
「あ、でも小さい頃から本が好きだったかも」
やっぱり読み聞かせなんですね!
「といっても、『毎晩、必ず読み聞かせ』まではしていませんでした。ただ、一緒に本屋さんに行くと喜ぶので、よく本は買いました」
「図書館にもよく行きましたね」
おおお、やはり読み聞かせは賢い子に育てる方法なのでしょうか!
本をよく読む子は賢くなる?
4人とも、幼児期から子どもに本を与え、時には読み聞かせをし、自由に本を選ばせていたといいます。
「本が好きな子に成績が良い子が多い」は事実のようで、次のようなデータもあります。このグラフは、小5から中3まで約4万人の「平日の読書時間」と「主要教科の平均偏差値」を調べた結果です。
読書を全くしない子と、30分以上の読書をしている子とでは、平均偏差値が大きく違います。
もちろん、一概に「本を読めば賢くなる」とは言えませんが、読書をしている子のほうが、成績が良い傾向があるのは事実だとわかります。
小中高の1ヶ月あたりの読書量
上記のデータを見ると、年齢があがるにつれ本を読む量が減っていくようです。
もちろん、部活動や受験など別の理由もあるでしょうが、本好きにする・たくさん本を読む子に育てるには、ひらがなや漢字を学ぶ「小学校時代」がもっともチャンスがあるわけで、この時期に読書好きになっておくと、後々になって成績に影響してくるかもしれません。
Oさんの場合は、「本屋さんや図書館には、子どもが小さい頃から本当によく行きました。車が好きだったのですが、興味を示したのは子ども向けの本ではなく、本格的な『カーグラフィック(車雑誌)』。大きくて重い雑誌を持ってきて、『これが欲しい』と言うので、そのまま買いました」とのこと。
子どもが欲しがる本が、たとえ年齢に合っていない場合でも購入する。たとえばMさんは「娘はお姫様の本が好きで、エリザベス一世の伝記本などを読みたがったので、難しい漢字にふりがなをつけてあげたことがある」そうです。
思い返すと、わが家も親子で本屋さんには行ったけれど、ついつい「こっちにしたら?」「コレは?面白そうだよ」とすすめ、子どもが持ってきた本は「え、それ?それはちょっとどうかなぁ」「そんな難しいのムリムリ」なんて、けっこう自分の考えを押し付けていたとハッとしました。
「もう小学3年生なんだから、こういう本を読んでほしい」
「アニメのキャラクター本ではなくて、名作のほうがいいはず」
「この本は子どもに読ませたい本ってどこかで勧めていたな」
と、子どもが読む本なのに「わたしが子どもに読ませたい本」を本人が選ぶようにと無意識に誘導していたのかな……と。今さらですが、反省しきりです。
子どもの読解力を鍛える方法7選!読解力をつけるには何が必要?
「子どもの読解力を鍛える」ために何をすればいいのでしょうか? 本を買い与えるのももちろんいいのですが、この記事ではもっと具体的に子どもの読解力を鍛える方法を紹介していますので、読解力をつけるには何をしたらいいのかがわかります。
この記事をcoeteco.jp で読む >子どもの好奇心を満たしてきたママのことば
本に限ったことではありません。Oさんがこんな話をしてくれました。
「読み聞かせも他のことも、『これをやりなさい』と言ったことはほとんどないです。何度も言うようですが、ちょっとウチの子は独特の個性があって、アレコレ指図をすると混乱したり怒ったりするんです。だからこそ、『この子にあわせたペースでいいや』と開き直ってたんですよね」
「実際に、1年生の頃には、テストを白紙で出して先生から電話をもらったこともあります。でも、そういうタイプの子だからと思って、気にしませんでした。本人が興味をもったことは、わが家でできる範囲なら、なるべくやらせようと意識したんです」
「一時期はやたら魚に凝っていて、水族館はもちろんですが、子ども向けに魚の解剖実験を体験させてくれるイベントに参加したりもしました。スーパーでも、並んでる鯛をじぃーっと眺めて動かない(笑)。しょうがないから鯛を買って、家で私がさばきました。息子は隣で図鑑を広げて、これがエラか、みたいにやってましたよ」
うーん。子どもの好奇心にとことん付き合うって、簡単そうに聞こえるけれど、できそうでできないですよね。「鯛を見つめてる」からといってパッと買えるか……うーん、買えない。でもこのママは別に大変なことをしているわけではなくて「そんなに興味があるなら」と買ってさばくんだから、やれる人はやる。
やればできるは、子どもだけでなく親自身に対しても言えることなのかもしれません。
そして「やり方は人それぞれでも、何もやっていない人はいないんだ」とわたしは改めて思いました。
成績が良い子の親は「行動している」
子どもは十人十色ですから、教育法もみんな違って当たり前です。こうすれば頭が良くなるという絶対の法則はありません。でも、成績の良い子の親は「何もしていない」わけではないのですね。勉強の習慣付けは、親の忍耐力も試されます。
皆さんのお話を聞いて感じたのは、子どもの持ってうまれた資質や家族の環境が与える影響は確かにあるとしても、それぞれのやり方で子どもと「関わってきた」、関心を持って見守ってきたこと。
そして、親も行動してきたこと。
子どもの興味に親も関心を寄せ、子どもが「今、これが知りたい、やってみたいこと」に親も積極的に関わっていくのが大切なのかなと思いました。
「ガリ勉」みたいに思われるのがきっと嫌だったんでしょうね。