次世代のSociety 5.0 時代に適応できる子どもたちの育成のために、ICT環境を整備していくことが公表されています。
具体的には、学校現場に1人1台の教育端末や高速ネットワークの整備などが計画として挙げられています。
実際にICTを活用した授業を行う場合や教材を確認したい場合には、どのような教材やツールが役に立つのでしょうか。
現在、すでにGIGAスクール構想を意識した商品が販売されています。
本記事では、オススメの教材やツール、パッケージを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
GIGAスクール構想とは
2019年末に発表されたGIGAスクール構想では、児童生徒のICT環境を整備するための今後5年間の計画がなされています。GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略語です。
現状でも各自治体のICT環境の整備は進められていますが、各自治体ごとに取り組みの差があるのが実態です。
ICT環境が整備されると、現在、導入が推進されているSTEAM教育の充実にもつながります。
GIGAスクール構想では、校内通信ネットワークの整備や児童生徒への1人1台端末の整備などが計画されています。
また、現場の先生の立場でのメリットとしては、授業準備や成績処理の時間を節約することが可能になります。
おすすめの教材・ツール
チエルの教育ICTサービス
チエルでは小中学校でのICT教育製品を多数販売しています。計算検定や英検に対応したクラウド型デジタル教材や個別学習型教材、授業・学習支援システム、授業で活用できる画像転送システム、セキュリティシステムなど、教材やICT活用の支援システムまで多種多様の製品がそろっています。
また、GIGAスクール構想の1人1台環境に適したChromebook™活用パックも販売されています。
チエルホームページ:https://www.chieru.co.jp/
Chromebook™活用パック :https://www.chieru.co.jp/chromebook-pack/
無料で使えるプレゼンテーションツール、Adobe Spark
Adobe社はAdobe Sparkを教育機関向けに無料で提供しています。Adobe Sparkを使うと、グラフィック、Web ページ、動画の形式でプレゼンテーションを作成することができます。
小学生でも感覚的に操作できる気軽さや、インストール不要でWEBブラウザで利用できることが特色です。
導入の際のハードルが低いことも魅力であるツールです。
総合的な学習や授業での発表の機会等で、成果物の表現の幅を広げるのに役立ちそうです。
Adobe Spark:https://www.adobe-education.com/jp/spark_gigaschool/
セットアップ不要なモバイルアプリ開発ツールMonaca Education
アシアル社のMonacaは、800以上の教育機関で採用されているモバイルアプリ開発用ツールです。クラウドサービスのため開発環境のセットアップが不要で、ブラウザ上で起動します。
HTML5とJavaScriptでのモバイルアプリ開発の学習が可能になります。
また、教育現場での活用のために、入門書や教員向けのトレーニングも提供されています。
詳細:https://edu.monaca.io/
GIGAスクール構想向けのパッケージ
Sky安心GIGAタブレット
Sky 株式会社はSky安心GIGAタブレットというGIGAスクール構想」の実現に向けたパッケージプランを提供しています。持ち運びしやすいタブレット端末であることが特長的で、使う場面に応じてキーボードを装着することもできます。
自然故障保障や物損故障保障、授業記録サービス、デジタルドリル、プログラミング教材などが提供されています。
利用するサービスや必要な保障期間に応じて、基本パッケージと応用パッケージから選択することができます。
詳細:https://www.skymenu.net/tablet/lp.html
Google GIGA School Package
Googleのサービスを活用したGIGAスクール構想パッケージです。このパッケージではシンプルで使いやすいChromebookが採用されています。
Chromebookは世界中で4000万台も教育関係者に利用されているとのことです。
また、クラウド学習システムのG Suite for Educationも提供されています。
場所を問わずに遠隔教育や共同学習が可能になります。加えて、採点時間の短縮など業務の効率化にもつながります。
さらに、導入の際の研修も無料サポートしているようです。
詳細:https://edu.google.com/intl/ja_ALL/giga-school-plan/?modal_active=none
マイクロソフト GIGA スクールパッケージ
マイクロソフト社もGIGAスクール構想向けのパッケージを提供しています。校務の94%ではWindowsを利用しているといわれています。
これにより、生徒とのデバイス連携やアプリ連携が簡単に行うことができます。
さらに現場の先生向けにICT を活用した授業を円滑に行うための研修やセミナーを無償で実施しているようです。
また、学校で利用する観点から選ばれたGIGAスクール対応PCを販売していることも特色です。
子どもが持てるサイズ、頑丈である、直感的な操作が可能、対話機能など、授業での活用のしやすさが取り入れられています。
詳細:https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/education/default.aspx
まとめ:どのようにICT環境を整備するか
GIGAスクール構想向けの製品は、各社様々な用途に応じたものを提供しているようです。1からICT環境を導入するのなら、端末やクラウド、教員向けの研修などが整備されたパッケージを導入するのも良さそうですね!
また、すでにICTが導入されている環境であったり今の学習にプラスαを考えているのなら、特定の目的に特化したサービスの導入を検討するのも良さそうです。
GIGAスクールがまるごとわかる!解説記事一覧
新型ウィルスの影響によりにわかに注目を浴びている文科省の「GIGAスクール構想」。学校現場のICT化を推し進めようとする施策です。でも、具体的にはどのような施策なのでしょうか?コエテコでは
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「かかる費用は?」
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「学校がGIGAスクール化される(された)けど、不安なことがいっぱい……」そんな方にはこちらの記事がおすすめ。参考になる自治体や、文科省が公開している「ICT活用教育アドバイザー」のページをまとめています。
授業内容はもちろん、セキュリティ確保など技術面の相談もできるので安心です。
GIGAスクールの実践プランを相談したい!参考になる自治体、コンサルタントは?
GIGAスクール構想の課題、教育機関が対応すべきポイントとは
日本は、世界的に見るとICT教育の取り組みが遅れており、GIGAスクール構想はそれらの遅れを取り戻すための政策でもあります。ただし、ここからICT教育を進めて遅れを取り戻せるかは疑問とされており、今後どのようにICT教育を進めていくのかは課題のひとつです。また、GIGAスクール構想では、生徒1人1台のパソコン、タブレットの導入や、高速ネットワーク環境の整備が必要となり、教員側のITリテラシーや指導スキルが求められます。もし教員側のネットワーク知識が充分ではないと、セキュリティ面などでトラブルが起こる恐れがあるので注意が必要です。
GIGAスクール構想を安全に進めていくためにも、Googleの提供するChromebookなどセキュリティ対策に優れているパソコンを利用する、またはセキュリティ対策ソフトなどを積極的に利用することが望ましいです。
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