この記事では、プログラミングをゲームで学べるサイトを4つピックアップしました。遊び感覚でプログラミングに取り組めば、将来に役立つスキルを楽しく身に付けられます。さまざまなサイトを試して、子どもと相性のよいサイトを見つけてください。
プログラミングをゲームで学べるサイト4選
プログラミング学習サイトには、ゲームの開発環境が無償で提供されているものがたくさんあります。我が子が「ゲーム大好き!」なゲームキッズなら、「プログラミングでゲームを作ろう」と誘うと学習意欲が湧いてくるかもしれません。ここからは、ゲームの開発環境が整っている、プログラミング学習サイトをご紹介します。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの研究チームによって開発されたビジュアルプログラミング言語です。ビジュアルプログラミング言語とは、さまざまなオブジェクトを使ってコンピューターに命令を出す言語のこと。英数字や記号を書き連ねる必要がなく、タイピングスキルが未熟な子どもでも楽しくプログラミングを実践できます。
Scratchでプログラミングを行うときは、カラフルなブロックを組み合わせるだけです。操作はほぼドラッグ&ドロップのみで完結するため、小学校低学年からでも使えます。仕組みやコンピューターへの命令の出し方が分かってくれば、スプライト(コンピューター上のキャラクター)に複雑な動きを実装させることも可能です。
初心者は、ピンポンや追いかけっこゲームといった簡単なゲームからチャレンジしましょう。慣れてくれば、ビジュアルプログラミングだけで本格RPG風ゲームも作れます。
Scratchとは?子どものプログラミング教育、はじめの一歩に最適!
小学校でのプログラミング教育必修化を前に、家庭で何かさせてみようかな?と考える方もいるでしょう。無料で使えるMITメディアラボ開発の「Scratch(スクラッチ)」はその一歩に最適!どんなことができるのかまとめました。
この記事をcoeteco.jp で読む >MOONBlock(ムーンブロック)
MOONBlockは、UEI株式会社が開発した国産のビジュアルプログラミング言語です。ブロックを組み合わせてコンピューターに命令を出す点はScratchと同じですが、ゲーム作りに特化されているのが大きな違いといえるでしょう。例えば命令が書かれたブロックには「HPを増やす」「出現率を増やす」といったゲーム制作に必要なものがたくさんあります。子どもがゲームを作りたいと思ったとき、頭の中のイメージを実装させやすいのが魅力です。
ただしMOONBlockの画面上には、親切なチュートリアルや説明書きはありません。「ビジュアルプログラミング言語って何?」というレベルの子どもは、ビジュアルプログラミングの基礎を学んでからの方がストレスを感じにくいでしょう。
HackforPlay(ハックフォープレイ)
HackforPlayは、RPG型のプログラミングゲームプラットフォームです。画面のビジュアルもRPG風になっていて、ゲーム好きの子どもならワクワクすること間違いなし。カリキュラムにストーリー性があるので、子どもはゲーム感覚で学習を続けられます。HackforPlayで物語を先に進めていくためには、プログラムコードが書かれた「魔道書(まどうしょ)」を子どもが自分で書き換えていかなければなりません。ゲームを攻略したい子どもは、夢中になって正解を考えるうち、プログラミングスキルが向上します。
注意点は、プログラミングがJavaScriptで行われている点です。プログラムコードの書き換えはテキスト形式で行われるため、タイピングスキルは必須となります。複雑な入力は必要ありませんが、ある程度キーボードの扱いに慣れている子どもにおすすめです。
またHackforPlayは無料でも楽しく遊べますが、機能は制限されます。本格的に取り組みたい場合は、有償プランへの加入も検討してみてください。
ワンダースクール プログラミング部
ワンダースクールとは、株式会社バンダイが提供する子ども向けの投稿エンターテインメントサイト。プログラミング部は「部活」の1つとして提供されており、プログラミングに関する有益なコンテンツを利用できます。例えばゲーム関連では人気キャラクターのプログラミングゲームで遊べるほか、子ども自身でコーディングして好きなゲームを作ることが可能です。完成したゲームはサイト内に投稿できるので、他の子どもと共有して楽しめます。
ワンダースクール プログラミング部で使われているのは、ビジュアルプログラミング言語のScratchです。使い方に迷ったとき・初めて使うときは、無料の使い方講座で使い方を学びましょう。
ゲームでプログラミングを学ぶメリット
そもそも子どもたちが大好きなゲームは、プログラミングによって開発されたものです。ゲームとプログラミングは相性がよく、「ゲームでプログラミングを学ぶこと」は広く推奨されています。ゲームをプログラミングで学ぶメリットについて、詳しく見ていきましょう。
プログラミングが楽しくなる
学習にゲーム要素を取り入れれば、「勉強している」という感覚が薄くなります。勉強が好きではない子どもでも、ゲームなら積極的に学んでくれるかもしれません。プログラミング学習は、小学校から大学入試まで続きます。学習のモチベーションが途切れないことは非常に大きなメリットとなるでしょう。
論理的思考力を鍛えられる
論理的思考力とは、物事を順序立てて考える能力です。論理的思考力の高い人は、結論に至るまでに論理の破綻や矛盾がありません。効率的に物事を考えられる上、正しい結論を導きやすくなります。ゲームで与えられた課題をクリアするためには、結論から逆算して何をすべきか考えることが必要です。子どもは結果を予測しながら、必要な行動を取るでしょう。これが物事を筋道立てて考えること、すなわち論理的思考力を鍛えることにつながります。
創造力が豊かになる
ゲームをクリアするためには、ルールを正しく理解したりどのような行動・条件が必要かを把握したりする必要があります。発想力・想像力が鍛えられることにより、創造力も鍛えられます。また現実に存在しないゲームの世界は、自由なイマジネーションが生まれやすい環境です。ゲーム世界で未知の生物に出会ったり超能力を駆使したりすることは、常識にとらわれない自由な発想・全く新しいアイデアの創出に役立ちます。
ゲームキッズにおすすめのオンラインプログラミングスクール
プログラミングをゲームで学べるサイトはさまざまありますが、子どもだけでの学習では行き詰まってしまうかもしれません。プログラミングの楽しさを覚えた子どもには、プログラミングスクールで適切な学習環境を整えてあげてみてはいかがでしょうか。ここからは、ゲームでプログラミングを学びたい子どもにおすすめのプログラミングスクールをご紹介します。
デジタネ(旧 D-SCHOOLオンライン)
出典:デジタネ(旧 D-SCHOOLオンライン)100種類以上のゲームを作れる、オンデマンド型のオンラインプログラミングスクールです。定額料金制のため、コンテンツの使用制限はありません。子どもは好きなコンテンツを好きなとき・好きなだけ利用できます。
ゲームキッズにおすすめなのは、ビジュアルプログラミング言語で楽しく学べる「Scratchコース」や、Minecraftでプログラミングを学べる「マイクラッチコース」です。さらにレベルが上がってきた子どもは、本格的なゲーム作りを学べる「Roblox(ロブロックス)コース」や「JavaScript(ジャバスクリプト)コース」も受講できます。
スクール内のコミュニティ機能を使えば、受講中に制作した作品を他の子どもたちと共有することも可能です。他の子どもの作品がよい刺激になり、子どものプログラミング学習のモチベーションも上がります。
コース名 | Scratchコース |
対象学年 | 小学3年生〜中学生 |
入会金 | 不要 |
授業料/月 | 年間プラン:3,980円(税込)・月々プラン:4,980円(税込) |
質問機能 | メール・チャット・Zoom「学習応援タイム」(月に1~2回)、ライブ配信(月1回程度) |
無料体験 | あり |
クラスモールキッズ オンライン
出典:クラスモールキッズ オンラインデジタル版レゴともいわれる「Minecraft」でプログラミングを学べるオンラインプログラミングスクールです。基本操作からしっかりと学べるため、Minecraftに触ったことがない子どもでも楽しく学習を始められます。
オンラインコースで選択できるのは、「プログラミング初級」「プログラミング中級」「プログラミング上級」の3コースです。いずれのコースでもプログラミングの基礎である「分岐」「繰り返し」「順次」をしっかりと学べます。
授業は少人数制で実施されますが、プライベートコースも選択可能です。オンライン教育の実績豊富な講師が、子どもそれぞれの個性・学習ペースを把握しながら適切なフォローを行ってくれます。
コース名 | マイプロ少人数制グループコース(ライブレッスン月4回) |
対象学年 | 小学生 |
授業料 | 16,280円(税込)/月 |
学習教材 | Minecraft |
無料体験 | あり |
まとめ
子どもがプログラミングを学ぶ上で、ゲームは非常に有益な手段の1つです。「自分でゲームを作ってみたくない?」と声を掛ければ、プログラミング学習にも積極的に取り組めるでしょう。子どもがゲームでプログラミングを学べるサイトはさまざまあるため、気軽にアクセスしてみてください。ただし、プログラミングの基礎がないままゲーム作りに取り組んでも、子どもが行き詰まってしまう可能性があります。子どものモチベーションを長く維持するなら、プロ講師から適切なフォローを受けられるオンラインプログラミングスクールの受講も検討するのがおすすめです。