この記事では「ゲームプログラマーはやめとけって本当?」という疑問に答えるべく、ゲームプログラマーのきつい・つらい点をはじめ、気になる収入事情ややりがいについてまで徹底解説していきます。
ゲームプログラマーはやめとけって本当?きつい・つらいこと
ゲームプログラマーには、なぜ否定的な声が多く聞かれるのでしょうか。ここでは、ゲームプログラマーがやめとけと言われる根拠となる「きついこと」「つらいこと」を詳しく見ていきます。- 残業が多く拘束時間が長い
- 業務量に対して給与が低い
- 常に知識・スキルのアップデートが必要
- 度重なるバグの修正に追われる
残業が多く拘束時間が長い
ゲームプログラマーは、特にプロジェクトが佳境に差し掛かるリリース前の時期、多くの残業を強いられることがあります。最終の調整作業やエラーの改修等に追われ、会社に長時間拘束されることも珍しくないでしょう。転職サイト「doda」が調査したデータによれば、ゲームクリエイターの残業時間は月24.4時間となっていました。調査対象の15,000人の平均残業時間と比較しても、やや長い結果に。
残業時間(月) | |
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ゲームクリエイター | 24.4時間 |
全体平均 | 21.9時間 |
2019年4月に「働き方改革関連法」が施行されてからは、各社意識的に労働時間を見直し始めています。しかしまだまだ長時間労働が常態化している企業・職種は多く、ゲームプログラマーも例外ではありません。プライベートの時間を確保するのが難しいケースが多々あることは、ゲームプログラマーのきついところと言えるでしょう。
業務量に対して給与が低い
先述の通り激務の多いゲームプログラマーですが、その労力に対して得られる給料が少なめな点も「やめとけ」と言われる一つの要因となっています。大手求人検索エンジン「求人ボックス」のデータを見ても、ゲームプログラマーの年収は425万円。日本の平均年収が458万円なので、比較してみてもだいぶ低い水準となっていました。ゲームの開発は数か月~数年と長期化することも珍しくないですが、その期間は当然売上は発生しません。それでも開発に携わる社員に給与を支払わないといけないことから、企業を存続させるためにも低賃金にせざるを得ない、ということが理由の一つとして考えられています。ほかのIT業界と比べ、ゲーム業界の給与水準は低く設定されやすいことに十分留意が必要です。
常に知識・スキルのアップデートが必要
ゲーム業界は技術の進化が早く、新しい技術やツールが次々と登場します。これに対応するためには、常に最新の知識やスキルを吸収し続ける前向きな姿勢が欠かせません。自己学習の負担が大きく、仕事が終わった後も自己研鑽に努めなければいけないという点に対して「ゲームプログラマーはきつい」と考えている人が多いようです。また、ゲームはトレンドの移り変わりも非常に速い分野です。パズルゲームが流行り、FPSゲームが流行り、またある時はMMORPGが流行り…「今ユーザーはどんなゲームに注目しているのか」といった時流を、目ざとくキャッチする情報収集力も求められます。このようにゲームプログラマ―は仕事以外にも時間を割かないといけない事柄が多いことから、継続的な学習意欲がないと厳しいと思われがちです。
参考:ゲームプログラマーになるには?向いている人も解説
度重なるバグの修正に追われる
ゲームプログラマーの仕事には、バグの発見と修正がつきものです。どれだけ丁寧にコーディングしたとしても、予期せぬバグが発生することは避けられないでしょう。特にリリース前後は緊急の対応が発生する場合も多く、精神的にも落ち着かない状態が続くことが予想されます。先述した拘束時間が伸びることはもちろん、解決方法がなかなかつかめないようなバグやエラーが次々と発生してくるような環境に身を置かなければいけないことは、ゲームプログラマーならではの苦悩でしょう。
ゲームプログラマーの最高・最低年収はどれくらい?
ゲームプログラマーのつらい面として「給与が低い」ということを述べましたが、実際どれくらい稼げる職業なのか、最高年収と最低年収を確認してみましょう。先ほども登場した求人ボックスのデータを見てみると、正社員ゲームプログラマーの年収幅は以下の通り。金額 | |
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最低年収 | ~364万円 |
最高年収 | 926万円~ |
比較的広範囲に分布しており、800〜900万円と高年収を達成している人もいることは間違いないものの、割合的には300〜400万円程度の人が圧倒的に多いようです。
なおこれは会社員として勤めている人のケースで、フリーランスの場合はこの限りではありません。IT系フリーランス向け案件サイト「フリーランススタート」によれば、月単価200万円の求人もある様子。年収1,000万円を超えることもザラでしょう。
ゲーム業界全体としてやや低年収の傾向にあることは確かですが、スキルや実績次第では十分稼げる職種だと言えそうです。
ゲームプログラマーのやりがい・メリット
否定的な意見の多いゲームプログラマーですが、当然やりがいやメリットもたくさんある素晴らしい職種です。具体的には以下の通り。- 1からゲームを作り上げる達成感を味わえる
- 自分の作ったゲームでお客さんに喜んでもらえる
- 未経験からでも挑戦できるチャンスがある
何より、プレイしている側から開発側へと回り、1からゲームを作り上げる達成感を味わえるのは、ゲームプログラマーならではの魅力と言えるでしょう。完成したゲームが世に出た時の喜びや満足感は、何物にも代えがたい経験となるはず。
もちろん、自分が手掛けたゲームで多くの人々を喜び楽しませることができるのも、大きなやりがいです。制作工程では大変なことも多々ありますが、リリース後に良い評価をもらえた時には、これまでの苦労が報われた気持ちになるでしょう。
ゲームプログラマーは、IT業界の中でも未経験者にチャンスがある職種として知られています。各種求人サイトを見ても「未経験歓迎」としている企業が多いため、実績がなくとも情熱や努力次第で夢を実現できる可能性がある点は大きなメリットです。
ゲームプログラマー転職におすすめのエージェント3選
ここでは、ゲームプログラマー転職におすすめのエージェントをご紹介します。参考:ゲーム業界に強い転職エージェント
レバテックキャリア
ITエンジニア特化の転職エージェントであるレバテックキャリアは、業界最大級の規模を誇ります。ゲームプログラマーの求人が多数あり、土日祝日休みやリモート可の案件も。5人に4人が年収アップを実現しており、転職により収入を上げたい人にも最適です。
ミスマッチが少ないのも、魅力の一つ。「やりたい仕事」や「働きたい企業」を明確にしてから提案してもらえるため、自分に合う仕事を見つけやすくなります。「希望企業への転職成功率が96%」という結果からも、ミスマッチが少なく希望を実現できていることがわかるでしょう。
年代:30代女性 職業:無職・求職中 業界:デザイン 職種:デザイナー 実務経験:10年以上
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- ハイクラスにおすすめ
高収入・有名企業の会社さんが多く記載されていたので、探しているときはワクワクしていましたが、求められている求人像が高すぎたので実力不足を感じました…。 デザイナー系を探していた私にはあまりマッチしませんでした。 ...続きを読む
自分の価値が分かることが一番勉強になりました。 業界がどういった人物を求めているかだいたい分かります。自分の技術・経験不足が分かったので、苦しい反面もっと力をつけねばと感じました。
投稿日:2024/07/03(水) 11:14
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:5~10年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- 第二新卒におすすめ
レバテックはITに特化しており、専門性の高いエンジニアやクリエイター向けの求人が多かったです。 面接前に企業の傾向と対策を行ってくれるので、面接に自信がない方にもおすすめですので、機会があれば一度利用してみてください。 ■レバテックの利用背景 IT業界でSESで10年近く働いておりできることが増えた反面、責任も増えていくが下請けの下流工程メインの会社だったので毎年の昇給少なく給料への不満、将来への不安が生まれたため転職を決意した。 そこで給料UPだけでなくキャリアアップも視野に入れていたため、IT企業を中心とした転職エージェントを利用した方が自分に合った仕事がもらえる可能性が高いと思い利用を開始した。 初めての転職だったので自分が調査した内容と実際との乖離が起きることに不安を感じたため、興味がある企業の実態を転職エージェントに確認する道を選んだ。 ・サポート体制(メールやチャットサポート)が充実してる →迅速なレスポンスで、丁寧なサポートが受けられる。(メールやチャットでの対応が早く、質問や相談に対して適切な回答が得られる。) ...続きを読む
初めてキャリアサービスを利用する多くの人は転職活動で具体的に何をすべきかよくわからないという不安を少しでも解消するために始めるのではないかと思ってます。 なので転職活動についての考え方等、壁打ち相手としてエージェントに思ったことをぶつけ、第三者の視点から物事を言って下さるので今の自分を客観視することができます。 それによって転職活動における行動指針(この場合はAをすべき/この場合は何をしないべきという基準)を決めたうえで行動し振り返りができるのでダメなことを継続せず良い結果を出すための行動に集中できるきっかけを作れるのがメリットだと感じました。 ・検索機能が使いやすい →ユーザーが自分に合った求人を簡単に見つけられるように設計されているため、スキル/職種/勤務地などの細かい条件で求人を絞り込むことができる。 ・エージェントサービスの質がITに特化していて良い →IT業界に精通したエージェントが多いため、的確なアドバイスを提供できる専門知識を持ったエージェントが多く、キャリア相談や面接対策が充実している。
投稿日:2024/08/05(月) 15:34
マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは、「じぶんらしく働く」を叶える転職エージェントです。豊富なIT・Webエンジニア求人を取り扱っており、高年収やリモート可、大手系列、業界未経験歓迎など、魅力的な求人が盛りだくさん。
求人が豊富過ぎると選定が難しいところですが、転職のプロであるキャリアアドバイザーが徹底的にサポートしてくれるため、心配いりません。応募書類の添削や面接対策などのサポートも受けることができ、転職が初めての方や忙しい方でも安心です。企業とのやり取りも代行してもらえるため、転職活動を効率よく進められます。
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:1~3年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
- 経験者(実務経験あり)におすすめ
色々な転職サイトと並行して使うのであればありなのではないかと感じた。 ...続きを読む
投稿日:2024/07/11(木) 21:28
Geekly
IT転職一筋で12年の支援実績を持つGeeklyでは、利用者の選択肢を最大限に広げることで、転職成功をサポートしています。IT職種を熟知したアドバイザーが在籍しているから、その人にとって「良い会社」と「最適なキャリア」を紹介することが可能です。ゲーム専門の担当者もいて、ゲームプログラマーの転職にぴったりなサポートを行っています。
アドバイザーは専任制で、専門家による履歴書・職務経歴書の添削サービスや面接対策などのサービスを受けられるのも嬉しいポイント。手厚いサポートで、手間を最小限に抑えつつ効率よく選考通過率を上げられます。
年代:20代女性 職業:会社員(正社員) 業界:小売・卸 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:3~5年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
多方面の角度から色々な業界の情報システム部門を紹介いただいた。しかし、大手企業の案件は少ないように感じた。 ...続きを読む
自分の見えていない業界、企業で自分のキャリアプランにあった会社を紹介してくれるので、内定をとるためにキャリアサービスを遣うのではなく、情報収集のために遣うものだの感じた
投稿日:2024/06/04(火) 11:53
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:3~5年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
大手に関しては問題ないように思えるが、中小になると事前にどのような企業なのかを把握していない印象がついた。具体的にはサポートするとは自負しているが実際に助けを求めても事実確認のみで対応が終わってしまった ...続きを読む
自分のキャリアとマッチする企業を探すのにとても便利なものだと思います。
投稿日:2024/07/29(月) 10:41
初心者からゲームプログラマーを目指せるおすすめスクール
本章では、初心者からゲームプログラマーを目指せるおすすめスクールを紹介します。DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは、未経験者に特化した学習カリキュラムを提供する、プログラミングスクールです。
未経験者でも1から体系的にプログラミングスキルを習得できるよう、カリキュラムは毎月の受講生からのアンケートで分かりにくい点を改善。さらに、近年のトレンドや必要とされている技術をいち早く取り入れているため、常に最新かつ未経験者に最適化されたコンテンツを用いてスキル取得に励むことができます。
加えて、満足度94%を誇るキャリアアドバイザーが、入塾当初から転職までサポートしてくれる点も同スクールの魅力。
ヒアリングや自己分析から面接対策まで伴走型の転職支援を提供してくれるため、自分で他に転職支援サービスに登録する必要はありません。スキル習得から転職成功まで一貫した支援を受けられることから、スピード感のあるジョブチェンジを実現できるでしょう。
RUNTEQ
RUNTEQは、即戦力として活躍できるエンジニア育成を目指すべく1000時間もの豊富な学習量を提供するプログラミングスクールです。
最長約9ヶ月間の学習期間を設け、現場に必要なスキルを徹底的に身につけます。在学中は、他のWebエンジニア転職志望者と圧倒的な差別化を図れるオリジナルWebアプリを制作するため、卒業時には即戦力となるスキルが身についているだけではなく、ポートフォリオも充実した状態となるでしょう。
カリキュラムにはWebゲーム開発で使用される『JavaScript』を学ぶコンテンツも含まれていることから、Webゲーム開発に携わりたいと考えているに人にピッタリ。現役エンジニアと交流できるコミュニティも提供されているため、積極的に参加すれば、ゲーム開発に携わる現役エンジニアと接点を持てる可能性も。
加えて、RUNTEQでは理想のキャリアを実現させるために、学習期間から転職・就職をサポート。
就職先の94%がWeb系開発企業のため、Web系のゲーム開発に携わるプログラマーを目指すなら、ぜひ受講を検討してみてください。
COACHTECH
COACHTECHは、フリーランスエンジニア養成を掲げるプログラミングスクールです。
フリーランスエンジニア育成に特化しているだけあり、カリキュラムにはフリーランスとして活動するにあたって必要な心構えや営業スキル、リテラシーを学べるコンテンツも含まれています。
そんなCOACHTECHの魅力は、在学中から実案件に取り組める点。現役エンジニアと共に、クライアントワークに取り組めるため、受注から顧客折衝、納品までの一連の流れを体験できます。実際の業務と同じ流れを経験できるため、卒業後大きな戸惑いに直面することはないでしょう。
なお、請け負う案件は高い将来性が期待できるWebアプリ開発案件が中心。Web用のゲーム開発に携わりたい人に特におすすめのスクールです。
まとめ
当記事では「ゲームプログラマーはやめとけ」と言われている理由とその真偽をはじめ、反対にやりがいとなり得る部分についてまで、詳細に解説してきました。ゲームプログラマーは数あるIT職の中でも激務であり、にもかかわらず企業によっては給与が低いことも少なくないという、大変な職種であることは確か。ゲームに強い愛情をもっていなければ「やめとけ」と言われてしまいかねません。
しかし、自分で1からゲームを作り上げ、人々に楽しんでもらうという経験は、ゲームプログラマーでしか味わうことができない貴重なものです。大変さを払拭するほどの魅力がある仕事であることは間違いないので、本気でゲームを作っていきたい気持ちがあるのであれば、挑戦して全く損はないでしょう。