この記事では小学生におすすめの作文教室について、どのような能力がつく?何に役立つ?おすすめの作文教室などをまとめました。
小学生で作文を苦手とする子は多い!
小学生になると作文を書く授業がたくさんあります。「遠足へ行った」「学芸会があった」と何か行事があるごとに作文が求められます。しかし、この作文を苦手に感じる子は、とても多いようです。子どもたちは様々な体験を通して、たくさんのことを感じ、学びます。しかし、せっかくの「学び体験」も、そのままにしていると単なる「イベントごとの消化」で終わってしまいます。
小学生が作文を書くために必要な能力は?
作文を書くためには、体験を通して学んだことを自分なりに整理し、相手に伝わる表現で文章にしなくてはいけません。つまり、作文には相手に伝えるというコミュニケーション能力が求められます。それを育むことができるのが作文教室なのです。
小学生が作文教室で勉強するメリット
文章力は作文を書くために必要なだけではありません。作文教室で勉強するメリットは以下の3つです。- 中学受験や高校受験の対策として役に立つ
- 論理的思考力が身に付く
- 言葉を使って伝える能力が身に付く
中学受験や高校受験の対策として役に立つ
作文教室に通うことで、中学受験や高校受験対策ができます。中学受験の適性検査では作文が求められることが多く、さらに高校受験では小論文が必要になることもあるため、文章力が武器となります。作文教室で基本的な作文のルールを学んだり、出題傾向やよく出るテーマの作文を添削してもらったりすることで受験対策に必要な作文スキルが身に着くでしょう。いずれ難関大学進学を視野に入れている学生の場合も、文章力は最低限必要なスキルと言えます。
論理的思考力が身に付く
作文教室で作文の書き方を学ぶことで論理的思考力が身に着きます。実際に作文を書く際は情報を伝えるための構成を考えたり、思考を言語化したりする必要があり、論理的思考力が育つ土台となる作業ばかり。さらに物事を客観的に判断する力や筋道を見極める力も習得。作文が上手になるだけでなく、さまざまな場面で課題解決方法をロジカルに考える力が身に着きます。
言葉を使って伝える能力が身に付く
作文が上手になると、言葉を使って情報を伝える能力が身に着きます。作文では物事を自分なりにかみ砕いて言語化する技術が求められるため、そのまま言葉にするのではなく相手に思いを伝えやすくするための言葉選びや文章力を習得できるでしょう。また、相手の立場に立って表現するスキルはコミュニケーションスキルの向上にも繋がります。作文教室に通うことで、生涯にわたって必要なスキルを学べると言えます。
小学生が作文教室で学べること
作文教室では単純に作文を書くテクニックを学ぶわけではありません。- 自分の考えを整理し、自分を知る力が身につく
- 自分の考えをどう表現するか学ぶ
- 物事を筋道立てて考える論理的思考が身につく
- 相手に自分の気持ちや考えを伝える喜びを知る
- 自分の考えに自信を持てるようになる
- 理解力、読解力、共感力が高まる
体験を通してインプットしたことを、自分の言葉でアウトプットすることで、子どもたちは上記のようなことを学ぶことができます。
また、作文を考えるときには「書く」ことばかりに焦点が当てられがちですが、以下のような能力を身につけることもできます。
基礎学力の向上
作文を学ぶことで、文章の理解力が高まります。本を読むのが好きになり、文章で表現することが楽しくなります。国語力が自然に高まることで、全体的な基礎学力も向上します。国語はすべての教科の基本となる科目です。国語力なくして成績の向上はありえません。
参考:小学生向けオンライン国語塾
読む力の向上
作文を考えるときに「書く」ことばかりに焦点が当てられがちですが、それと同じくらい「読む」ことも大切です。人間は、知らないことについては書くことができません。いかにして本などを読んでいくのか、それをどのようにして自分の血肉にしていくのかということが重要なのです。また、読む力が足りなければ、自分の書いた文章がどのようになっているのかを客観的に見つめることができません。良い文章を読んでいなければ、自分の書いた文章が良いのか悪いのかも分からないでしょう。
これからの時代はリモートワークがどんどん加速することが予測されます。今までは口頭でのコミュニケーションで物事が進んでいましたが、これからはテキストでのコミュニケーションが主流になってきます。そうなってくると、まずは相手の文章を的確に読み、それに対して自分の意見を書いていく力が重要になります。
作文教室はオンラインでも受講できる?
作文教室はオンラインでも受講できます。最近ではオンラインスクールの需要が高まっていることから、自宅に居ながら学べる作文教室が増えています。授業形式は作文教室によってさまざまで、2~5名ほどの少人数授業や講師とのマンツーマンなど、子どもに合ったスタイルを選ぶのが良いでしょう。また、オンラインなら移動時間が省ける点や対面授業に比べて授業料が安い点などもメリットとして評価されているようです。
参考:小学生向けオンライン塾おすすめ
小学生向け作文教室を選ぶときのポイント
作文教室を選ぶときのポイントは以下の3つです。- 継続できる教室を選ぶ
- 添削までの時間がどのくらいかかるのか
- 添削のレベルが高いか
継続できる教室を選ぶ
作文教室選びで最も大事なポイントは継続できる教室を選ぶこと。文章力や思考力はすぐに身に着くスキルではないため、なるべく長く継続することで力になります。講師との相性や授業形式、授業の頻度や授業料などを事前に確認し、子どもが無理なく続けられる作文教室を選ぶようにしましょう。無料相談などを利用して、入会後の生活を具体的にイメージしておく方法も有効です。
添削までの時間がどのくらいかかるのか
作文教室によって添削にかかる時間が異なるため、添削までどのくらいの時間がかかるのか調べておきましょう。例えば「マンツーマンで対話しながらその場で添削」「24時間以内に添削・返却」など、添削システムはさまざま。子どもの学習へのモチベーションが維持できる形式を選ぶようにしましょう。
添削のレベルが高いか
文章のプロが添削してくれるとはいえ、作文教室によって常駐している講師や添削方針はさまざま。公式HPなどで添削例や講師の経歴を紹介している場合は、事前に確認しておくのが良いでしょう。また初心者向け読解指導や難関校受験対策など、カリキュラムのレベルも作文教室によって異なります。希望のレベルが受けられるかどうかをチェックしておくことが大切です。
小学生向け作文教室おすすめ5選
ここでは、小学生におすすめの作文教室をご紹介します。東進オンライン学校小学部
対象年代 | 小学1年生~6年生 ※中等部もあり |
料金 | 小学1~2年生 毎月払い:税込2,497円 12ヶ月一括払い:税込26,136円 小学3~6年生 毎月払い:税込3,762円 12ヶ月一括払い:税込39,336円 |
中学受験対応 | あり |
添削回数 |
調査中 |
提出方法 | オンライン |
東進オンライン学校小学部では、毎年夏休みになると読書感想文の書き方を学べる特別授業を開講。
夏休み定番の宿題である読書感想文に取り組む全国の小学生を応援することを目的に、期間限定企画として実施されます。
特別授業では、本の読み方・書き方・文章のまとめ方を20分×2回分で学びます。
書き上げた読書感想文は、同スクールが主催するコンクールに提出できます。
さらに受賞者には豪華商品も用意されているため、文章の創作・書き上げが苦手なお子さまでも、モチベーション高く学習に取り組めるでしょう。
ベネッセ文章表現教室
対象年代 | 小学生(2年生~6年生) |
中学受験対応 | 文章力、論理的思考力、表現力が身につき効果的 |
添削回数 | 月2回、ワークショップ形式の授業をオンラインで実施 |
提出方法 | 宿題は専用プリントに記入し、撮影してメールで提出 |
ベネッセグループの(株)東京個別指導学院が運営するオンライン教室。通塾型はありません。
先生の優しいサポートのもと、自分で考え、お友だちと意見交換し、文章を書き、発表までできる授業形式。
伝わるための順序を考え、文章にし、伝える経験を通し、文章力・論理的思考力・表現力が育まれるため、中学受験の準備にもおすすめです。
自ら考え、楽しみながら自信をもって表現できる環境のため非認知能力も高まります。
Z会
対象年代 | 小学生(5~6年生) |
料金 | 調査中 |
中学受験対応 | あり |
添削回数 | 調査中 |
提出方法 | 調査中 |
Z会では、作文コースと公立中高一貫校受験対策コースがあります。
資料請求で、原稿用紙の使い方も学べる下敷きや学年別のお試し教材ももらえますので、まずは資料請求してみてもいいでしょう。
白藍塾
対象年代 | 小学生、中学生、高校生、一般 |
料金 | 入会金:5,000円(税込) 受講料:20,000円~(税込) |
中学受験対応 | あり |
添削回数 | 月1回の提出日に提出、白藍塾講師が答案に添削指導 |
提出方法 | 郵送 |
通信制の作文添削塾です。白藍塾では4つの通信講座が用意されています。
- 小学生を対象としたコース(中学受験対策あり)
- 中学生を対象とした小論文ゼミコース
- 高校生・受験生を対象とした小論文コース
- 一般・学生を対象とした文章術セミナー
小学生から大人まで、年齢に応じて必要な学習、技術が身につきます。
グリムスクール
対象年代 | 小学生(2年生~6年生) |
料金 | 入会金:5,500円(税込) 受講費:6,050円(税込) ※各校によって異なる場合あり |
中学受験対応 | 調査中 |
添削回数 | 調査中 |
提出方法 | 調査中 |
小学生を対象としたベネッセコーポレーションと森塾が、共同開発した教育プログラムです。作文だけではなく国語力全体を高められる講座になっています。東京都、埼玉県、千葉県など139の教室があります。
世界的に「アクティブラーニング」が推し進められている
アクティブラーニングは受動的に学ぶのではなく、能動的に学ぶ学習方法で、世界の教育で多く取り入れられています。日本でも少し前から学習への取り入れが進められており、これからの人材育成で欠かせないものとされています。
作文もアクティブラーニングの一つ
作文は自分で考え、知識や経験を他人に伝える工夫をすることで、知識と思考力、表現力と人間性を養うことができます。何かを伝えるためには、自分の考えを自分で理解しなくてはいけないからです。作文を学ぶということは、自分の考えていること、思っていることを、相手に伝えられる能力が育つということです。これは人間関係を形成する上でも、大きな自信となるでしょう。
小学生向け作文教室まとめ
これからの時代で求められるコミュニケーション能力を養うことができる作文教室は小学生の習い事におすすめです。学習習慣が身につき、基礎学力の土台作りができます。作文教室は全国で運営するような大手は少ないものの、地域に根ざした個人経営のスクールが少なくありません。お住まいの自治体で探してみると、近場にも通える教室がきっと見つかるでしょう。