そこでこの記事では、まずZ会と進研ゼミの大まかな違いを説明したうえで、それぞれの小学生向け・中学生向け・高校生向けコースを徹底比較していきます。費用はもちろん各社の特徴についても深掘りしていきますので、Z会と進研ゼミで悩んでいる人は必見です。
Z会と進研ゼミの主な違いは?サービス概要・運営実績を比較
まず初めに、Z会と進研ゼミのそれぞれのサービス概要と運営実績を比較していきましょう。どのような違いがあるでしょうか。進研ゼミ | Z会 | |
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運営会社 | 株式会社ベネッセコーポレーション | 株式会社増進会ホールディングス |
サービス開始 | 1969年 | 1961年 |
コース |
こどもチャレンジ 進研ゼミ 小学講座 進研ゼミ 中学講座 進研ゼミ 高校講座 |
Z会 幼児コース Z会 小学生コース Z会 中学生コース Z会 中高一貫生コース Z会 高校生コース Z会 大学生・社会人コース |
主な受賞歴 | ・イード・アワード2023「小学生が好きな通信教育」4年連続No.1 ・塾・学習教室・通信教育の学習法において小学生/中学生利用者数No.1 ・幼児の学習法利用者数No.1 ・イード・アワード2023「通信教育 幼児」顧客満足度優秀賞 ほか |
以下全てイード・アワード2023より ・通信教育 幼児 総合の部」最優秀賞、4部門No.1 ・「通信教育 小学生 総合の部」最優秀賞、5部門No.1 ・「通信教育 小学生 タブレットの部」5年連続最優秀賞 ・「通信教育 中学生 総合の部」最優秀賞(中学生タブレットコース)、優秀賞(中学生テキストコース)、5部門No.1 ・「通信教育 中学生 タブレットの部」7年連続最優秀賞 ・「通信教育 高校生・大学受験生 総合の部」最優秀賞、5部門No.1 ・「通信教育 高校生・大学受験生 タブレットの部」最優秀賞 ほか |
いずれも60年以上にわたり通信教育サービスを提供し続けていることもあり、その経験やノウハウは十二分。株式会社イードが主催する顧客満足度調査「イード・アワード」を中心に、数々の部門で受賞しています。コース展開も豊富で、幼児向けをはじめ小・中・高と幅広い学年に対応。Z会にのみ、大学生や社会人を対象とした英語講座が用意されているのが特徴です。
これらのことから分かる通り、両者ともサービスの充実度や運営実績といった面では全く申し分ありません。次項からは各コースをさらに深掘りし、講座内容の違い等を徹底比較していきましょう。
【小学生向け】Z会と進研ゼミを比較
「Z会 小学生コース」と「進研ゼミ 小学講座」の内容を比較していきます。参考:進研ゼミ小学講座
Z会 小学生コース | 進研ゼミ 小学講座 | |
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対象年齢 | 小学1年生~ | 年長(新1年生)~ |
コースの詳細 | ・小学生コース(1・2年生) ・小学生タブレットコース(1・2年生) ・小学生コース(3~6年生) ・小学生タブレットコース(3~6年生) ・中学受験コース(3~6年生) |
・小1講座(チャレンジ/チャレンジタッチ1年生) ・小2講座(チャレンジ/チャレンジタッチ2年生) ・小3講座(チャレンジ/チャレンジタッチ3年生) ・小4講座(チャレンジ/チャレンジタッチ4年生) ・小5講座(チャレンジ/チャレンジタッチ5年生) ・小6講座(チャレンジ/チャレンジタッチ6年生) |
料金 | ・小学生コース1年生:4,505円~ ・小学生タブレットコース1年生:3,570円~ ・小学生コース2年生:4,845円~ ・小学生タブレットコース2年生:4,165円~ ・小学生コース3年生:7,255円~(5教科) ・小学生タブレットコース3年生:5,100円~(5教科) ・小学生コース4年生:7,935円~(5教科) ・小学生タブレットコース4年生:5,695円~(5教科) ・小学生コース5年生:9,075円~(5教科) ・小学生タブレットコース5年生:6,715円~(5教科) ・小学生コース6年生:9,925円~(5教科) ・小学生タブレットコース6年生:7,310円~(5教科) ・中学受験コース3年生:3,825円~(1科目あたり) ・中学受験コース4年生:4,250円~(1科目あたり) ・中学受験コース5年生:5,270円~(1科目あたり) ・中学受験コース6年生:5,440円~(1科目あたり) |
・小1講座:3,250円~ ・小2講座:3,490円~ ・小3講座:4,460円~ ・小4講座:4,980円~ ・小5講座:5,980円~ ・小6講座:6,370円~ |
オプション | ・みらい思考力ワーク:850円~ ・英語講座:1,700円~ ・プログラミングはじめてみる講座:2,057円~ ・プログラミングみらい講座with KOOV®:2,125円~ |
・プログラミング講座:2,900円~ ・考える力・プラス:2,560円~ ・作文・表現力講座:1,610円~ ・オンラインスピーキング:1,080円~ |
学習科目 | 国語 算数 理科(3年生~) 社会(3年生~) 英語 プログラミング 経験学習(1・2年生) 未来探求学習(3年生~) |
国語 算数 理科(3年生~) 社会(3年生~) 英語 プログラミング |
それぞれの特徴をまとめると以下の通り。
【Z会】
- 学校の授業の1歩先を行く、質の高い学習が家庭で出来る
- 教科の枠にとどまらない経験学習・未来探求学習で、興味・関心・思考を伸ばせる
- オプションの「みらい思考力ワーク」で、考える力も養える
【進研ゼミ】
- 魅力的なキャラクターにゲーム感覚の教材で、楽しみながら勉強できる
- 紙教材コースとタブレットコースは加入後いつでも切替可能
- 6か月以上継続すればタブレット代も0円
どちらも子どものやる気を引き出す工夫が多数盛り込まれている一方で、Z会は「集中して学力を向上させたい人向け」、進研ゼミは「勉強への苦手意識がある人向け」といった差別化が図られているように感じます。価格面では全体的に進研ゼミの方がお得なので、そのあたりも考慮して検討してみるといいでしょう。
【中学生向け】Z会と進研ゼミを比較
「Z会 中学生コース」と「進研ゼミ 中学講座」の内容を比較していきます。参考:進研ゼミ中学講座
Z会 中学生コース | 進研ゼミ 中学講座 | |
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対象年齢 | 中学1年生~ | 中学1年生~ |
コースの詳細 | ・中学生タブレットコース1年生 ・中学生タブレットコース2年生 ・中学生タブレットコース3年生 ※中学生テキストコースは2024年度で終了 |
・中1講座 ・中2講座 ・中3講座 ・中高一貫 中1講座 ・中高一貫 中2講座 ・中高一貫 中3講座 |
料金 | ・中学生タブレットコース1年生:9,560円~(5教科) ・中学生タブレットコース2年生:8,965円~ ・中学生タブレットコース3年生:11,430円~ ・中高一貫コース 中1:9,975円~ ・中高一貫コース 中2・3:8,649円~ ※2025年度より価格改定 中2:10,080円~ 中3:11,610円~ 中高一貫 中2・3:10,377円~ |
・中1講座:紙教材6,400円~、ハイブリッド6,990円~ ・中2講座:紙教材6,570円~、ハイブリッド7,140円~ ・中3講座:紙教材7,090円~、ハイブリッド7,190円~ ・中高一貫 中1講座:9,410円~ ・中高一貫 中2講座:9,410円~ ・中高一貫 中3講座:9,410円~ |
オプション | ・プログラミング教科実践編:4,114円~ ・プログラミングコンピュータ活用編:4,675円~ ・英語講座:2,992円~ |
・オンラインスピーキング:月2,780円 ・ゲーム型英語学習アプリ Risdom:月980円 ・合格力UP!ワーク&添削:14,900円~ ・合格への過去問セレクト5:12,680円~ |
学習科目 | 国語 数学 英語 社会 理科 実技4教科(テキスト問題集中心) |
国語 数学 英語 社会 理科 実技4教科 |
それぞれの特徴をまとめると以下の通り。
【Z会】
- 難関高校、難関大を見据えた質の高い学習ができる
- 英語4技能の強化を目的とした対策が豊富。英検対策も
- 2023年度の志望高校合格率96.3%
【進研ゼミ】
- 紙教材で学ぶ従来形式と、タブレットも併用するハイブリッド形式の2スタイルが選べる
- タブレット代込みでも6,000円台~と安価な料金体系
- 定期テストに強い独自カリキュラムで、部活との両立にも◎
進研ゼミは勉強と部活を無理なく両立したい人のために、苦手つぶしや定期テスト対策に重きをおいた講座内容となっています。もちろん志望校への合格率も9割越えと優秀ではあるものの、「効率よく勉強を進めたい」という場合に真価を発揮するでしょう。
Z会は中学生コースでも質の高い教育を重視。過去の高校入試の良問を元に出題されるので、確かな学力が身につきます。志望校への合格率も進研ゼミ以上で、全国のトップ校・難関国私立校への合格者多数。進学を見据えた勉強をしたい人にはZ会が有利と言えそうです。
【高校生・大学受験向け】Z会と進研ゼミを比較
「Z会 高校生コース」と「進研ゼミ 高校講座」の内容を比較していきます。参考:進研ゼミ高校講座
Z会 高校生コース | 進研ゼミ 高校講座 | |
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対象年齢 | 高校1年生~ | 高校1年生~ |
コースの詳細 | ・高1講座 ・高2講座 ・大学受験生向け講座 |
・高1講座 ・高2講座 ・高3講座(大学受験講座) |
料金 | ・高1講座:17,700円~(5教科) ・高2講座:15,550円~(5教科) ・大学受験生向け講座:5,309円~ |
・高1講座:9,630円~(5教科+情報・実技) ・高2講座:9,840円~(5教科) ・高3講座:9,950円~ |
オプション | ・共通テスト攻略演習:4,370円~ ・小論文、医療系小論文:5,309円~ |
・小論文特講:17,800円 ・難関大入試対策 〈ハイレベルオンライン塾 エベレス〉:1教科8,840円~ ・推薦入試対策:無料 ・英語4技能対策:無料(アプリ) |
学習科目 | 国語 数学 英語 社会 理科 |
国語 数学 英語 社会 理科 |
それぞれの特徴をまとめると以下の通り。
【Z会】
- 難関大の良問を90年以上研究してきた独自の問題で、入試に直結する力が身につく
- 高校の全単元を自由に学べる専用タブレットで、基礎から応用まで無理なく習得できる
- 紙教材を用いた演習特化の学習法で、着実に得点力を磨ける
【進研ゼミ】
- テキストとスマホを併用した学習スタイルで時間の無駄なく学べる
- 志望大レベル別に7プランを展開。希望する大学に合わせた効率のよい学習が可能
- 個別試験対策用のテキストは1科目から購入OK。苦手を集中的に対策ができる
Z会・進研ゼミともに、毎年多数の現役合格者を輩出しています。特にZ会は難関大受験に強く、2023年度は東大1,063人、京大808人の合格実績あり。演習に特化した実践的なカリキュラムを採用しているからこそ為せる業と言えそうです。
もちろん進研ゼミも「利用者の1.3人に1人が塾・予備校に通わずに第一志望へ合格」と公表しているほど、質の高い教材であることは間違いありません。とりわけスマホを活用した隙間学習に特化しているため、部活などで学習時間が取りにくい人は、時間を無駄にすることなく効率的に学習を進めていけるでしょう。
まとめ
当記事では「Z会と進研ゼミ、どっちにしたらいいんだろう…」と悩んでいるご家庭に向けて、両者の違いと独自の特徴を、各コース別に徹底解説してきました。子ども向け通信教育といって真っ先に検討されることも多いZ会・進研ゼミですが、当然ながらそれぞれ違った特徴を持っており、対象としているユーザーも異なります。申し込む際には、ご家庭の状況やお子さんの勉強へ向かう姿勢等、諸々の点を考慮したうえでよく比較することをおすすめします。
一つの指標として、価格を最重視するのであれば「進研ゼミ」を選んで損はないでしょう。基本の講座料金もZ会より安いうえ、タブレット学習に必要な端末も条件を満たせば無料で手に入ります。ぜひ本記事を参考に検討を進めてみてください。