GIGAスクールとプログラミング教育の関係は?各学校の整備状況まとめ
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GIGAスクール化では、各学校で1人1台の学習用端末と高速で大容量な通信ネットワークの整備が行われます。
また、現在、小学校では2020年度からプログラミング教育が必修化され、2021年度からは中学校でのプログラミング教育の拡充が計画されています。
本記事では、GIGAスクールとプログラミング教育の関係について解説していきます。
GIGAスクール化構想とは
当初のGIGAスクール構想では、小中学校において「1人1台の学習用端末」と「高速大容量の通信」の2023年度までの整備を目標だとされていました。また、高速大容量の通信の整備については、高等学校も整備対象に入っています。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校などの状況を踏まえて計画が前倒しされ、2020年度での整備完了を目指すことが目標となりました。
これに伴い、校内LAN整備の費用のうち2分の1の補助や端末導入のために1人あたり最大4.5万円の補助金を出すことが発表されています。
GIGAスクール化とプログラミング教育
Society 5.0の時代に生きるためにプログラミングを学ぶ
近い将来に、IoTやAIを活用して世の中の課題を解決していくことが求められるSociety5.0 時代が到来するといわれています。この時代を生きる子どもたちには、先端技術を産業や社会生活に取り入れて新しい価値を創造していく力が求められます。
ロボットやAIに使われるのではなく、これらを使いこなす立場にならなくてはいけません。
このような時代に望ましい教育改革の一環として、プログラミング教育が提唱されました。
コンピュータを積極的に活用する力や、論理的に考える力であるプログラミング的思考の育成が必要だといわれています。
現在のプログラミング教育を取り巻く環境には課題がある
Society5.0 の社会に適応するために実施されていくプログラミング教育ですが、各学校の整備状況はどうなのでしょうか。令和元年11月1日時点でのプログラミング教育への取り組み調査が文科省によって発表されています。
この調査では、「各小学校等において、少なくとも各校1人以上の教員が、実践的な研修を受けたり、授業の実践や模擬授業を実施したりしていること」 を最低限必要な準備としています。
結果としては、7割以上の教育委員会では実施済みですが、残念ながら都道府県間でバラツキがあるようです。
また、プログラミング教育を実施するにあたり端末の配備状況もまだまだ追い付いていない状況です。
2016年4月時点では、教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数6.2人(6.2人に1台のコンピュータ) という配備状況でした。
都道府県ごとや学校によって状況は異なるとは思いますが、6.2人で1台だと譲り合って学習をしなくてはならないですよね。
紙とペンでプログラミングを学ぶ「アンプラグド学習」でもプログラミングの授業は実施可能ですが、深く学ぶとなると物足りなさがあります。
また、義務教育の中でプログラミング教育を推進していくにあたり、住む地域によって学習できる内容の格差が生じてしまうのも問題です。
文科省は、2020年度から小学校でのプログラミング教育が実施されるにあたり、各学校の準備状況・予定について調査を行いました。その結果、7割以上の学校で実施済みではあるものの、都道府県ごとで実施状況にばらつきがあることが明らかになりました。この記事では結果をわかりやすくまとめた上で、簡単なライターコメントも添えて現況を解説します。
2024/03/31 21:08
プログラミングを学ぶ環境をGIGAスクール化が支える
今回のコロナウイルスでの臨時休校を経て急速に推進されているGIGAスクール化ですが、プログラミング教育を実施する上では良いという見方もできるのではないでしょうか。1人1台端末が実現されれば、子どもたちそれぞれのペースで学習に臨むことができます。
また、先生が子どもたちの習熟度を把握することができるので、個に応じた学習指導も実施しやすくなります。
端末をシェアし合っている状態だと、誰がどこで躓いているのかを把握するのが困難になります。
さらに、コードを書いて作品をつくるプログラミング学習なら、自分の書いているコードを友達や先生に共有することも容易になりますね。
まとめ
学校でのプログラミング教育が実施され始めていますが、効果的な学習のためには環境整備が必要です。教員の研修や教材づくりも重要なのですが、端末の整備やネットワーク環境の整備も重要です。
とはいえ、端末やネットワークの整備が行われると、教員の研修や教材づくりも実施しやすくなります。
現在急速に推進されているGIGAスクール化が実現されれば、子どもたちに1台ずつ学習用端末が与えられることになります。
これにより、深い学びが実現可能となります。
GIGAスクール化は、プログラミング教育を支えていく施策といえそうです。
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なお、令和元年11月時点での「プログラミング教育への取り組み状況」についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
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