フリーランスを目指すなら、フリーランスエンジニアの現状を理解したうえで転身を検討したいですね。
この記事では、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由や向いている人・向いていない人の特徴をわかりやすく紹介します。
フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由6選
ここでは、フリーランスエンジニアを実際に経験した人や現役エンジニアが「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言う理由6選をまとめました。高いスキルがなければIT業界で生き残れない
シビアな現実として、スキルが低い人や初心者エンジニアは、「IT業界で生き残ることが厳しい」と言われています。インターネットやYouTubeなどでプログラミングを手軽に学べる環境が整ってからは、基礎的なプログラミングスキルを有する人材は飽和状態となりました。それに対し、多くの企業から求められるのは、IoTやAIなどのIT先端技術を扱える人材やDX(デジタルトランスインフォメーション)の実現に貢献できる人材です。つまり、質が高いエンジニアでなければ、フリーランスエンジニアとして案件を取得することが難しいことが現状です。
収入が安定しない
案件やプロジェクトごとに収入が得られるフリーランスエンジニアは、会社員よりも収入が安定しません。高いスキルを有していなければ、営業活動をしても思うように案件が取得できないケースもあるでしょう。また、怪我や病気で休んだとしても、社会補償制度や有給休暇はありません。収入を安定させるために長時間労働となる場合、会社員として働くよりも休日や自由な時間が減ってしまうこともあります。
営業スキルが求められる
フリーランス初心者が最も苦戦するのが、営業だと言えるでしょう。IT業界に人脈がなければ、自身のスキルを売り込み地道に営業活動を行う必要があります。さらに、案件を取得したとしても、継続案件になるとは限りません。単発の案件が多いなら、エンジニアとして業務を遂行しながら、提案や見積もりなどの雑多な業務を行うことになります。
業績悪化や不景気に左右される
フリーランスエンジニアは、会社員と比較して企業の業績悪化や不景気に影響を受けやすいことが難点です。不景気になると、発注する業務を減らす企業が少なくありません。企業にとって、最も契約を打ち切りやすいのは、フリーランスだといえるでしょう。取引先が少ないフリーランスエンジニアは、契約を打ち切られれば収入が途絶えてしまいます。リスクヘッジのためにも、取引先は一社に絞り込まない方が良いでしょう。
マネジメント経験を積めない
マネジメント経験が積めるのは、30~40代の企業に属するエンジニアです。マネジメント経験とは、メンバーのモチベーションや進捗を管理し、プロジェクトを遂行できるスキルを指します。チームメンバーの力を最大限引き出し、目標を達成できれば「高いマネジメントスキルがある」と判断されるでしょう。フリーランスの場合は作業が中心となるため、チームのメンバーと直接の関わりはほとんどありません。その結果、マネジメント経験を積めず、マネジメントスキルが求められる案件には応募できないケースもあるでしょう。
ノーコード・ローコード時代への突入
IT業界では、非エンジニアでもシステム開発を行えるノーコード・ローコードが進められています。ノーコード・ローコードの開発が進められれば、現場でエンジニアが求められなくなる未来も遠からずやって来るでしょう。
なお、Publickeyの調べでは、国内市場のローコード・ノーコード開発ベンダの売り上げは、2021年の656億円から2024年で約2倍の1,272億円になると予想されています。
フリーランスエンジニアが増加した背景
フリーランスエンジニアが増加した背景は、以下のような点が挙げられます。- ワークスタイルの変化
- フリーランスを支援する事業者の増加
- 海外の優秀なプログラマーの増加
また、海外のプログラマーは日本のプログラマーよりも安い賃金で雇えることが企業にとってのメリットだと言えます。そのため、質の高い海外のプログラマーを積極的に雇う企業が少なくありません。
フリーランスエンジニアになるメリットとは?
それでは、フリーランスエンジニアに転身することは、デメリットばかりなのでしょうか?現役のフリーランスエンジニアのなかには、「もっと早く、フリーランスになれば良かった」と語る人も少なくありません。フリーランスエンジニアとして働くメリットは、以下の通りです。
- 収入が増える
- 仕事が選べる
- 働く場所や時間が自由
- 自由に副業ができる
- 人間関係の悩みが減る
- 子育てと仕事を両立しやすい
フリーランスエンジニアに向いている人と向いていない人の特徴
ここでは、フリーランスエンジニアに向いている人と向いていない人の特徴を解説します。フリーランスエンジニアに向いている人
フリーランスエンジニアに向いているのは、以下のような人です。- 場所や時間に縛られず働きたい人
- 実務経験や高いスキルがある人
- 営業力やコネクションがある人
フリーランスエンジニアに向いていない人
フリーランスエンジニアに向いていない人は、以下の通りです。- 実務未経験の人
- プログラミングスキルが無い人
- 簡単に稼げると思っている人
- 他力本願である人
- コミュニケーション能力が乏しい人