本記事では、ゲーム業界への転職が難しいといわれる理由や、転職に必要なスキルをまとめました。転職を成功させるためのコツもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
「ゲーム業界への転職は難しい」といわれる理由
ゲーム業界への転職が難しいといわれる主な理由は、「ライバルが多いため「求められるレベルが高いため」「気軽に応募しすぎであるため」などです。それぞれの事由について、詳しく見ていきましょう。
業界人気が高くライバルが多いため
ゲーム業界は人気が高く、求人が出ると応募が殺到します。求人倍率は公表されていないものの、大手パブリッシャーなら100倍を超えることも珍しくないようです。「採用されるのは100人に1人」とすれば、ゲーム業界への転職が難しいといわれるのも納得できます。ゲーム業界の人気が高いのは、「将来が期待できる成長産業であること」「クリエイティビティを活かせる魅力的な業界であること」などが主な理由です。着実にキャリアアップしたい人・創造力を活かして開発に関わりたい人には、ゲーム業界は非常に魅力的といえます。
またデジタルスキルを持つ人の中には、ゲーム好きが少なくありません。ゲームへの愛着・情熱が高じて、ゲーム業界への転職を目指す人もたくさんいます。
即戦力が期待されるため
デジタル人材が不足している昨今、ゲーム業界でも慢性的な人材不足が続いているといわれています。求人は比較的多く見つかりますが、ほとんどが専門性やスキルを重視する求人です。参考:ゲーム業界はやめとけ?
求人に応募しても、ポジションとのマッチ度が高いことを証明できないと採用を勝ち取るのは難しくなります。職務経歴書やポートフォリオを適切に準備して、ゲーム開発経験や開発関連資格・実績、受賞歴などをアピールすることが必須です。
気軽に応募する人への戒め的な意味もある
「仕事でゲームができるなんて最高」「何だかかっこいい」などの理由から、とりあえずゲーム業界の求人に応募してみる人もいるようです。「ゲーム業界への転職は難しい」という言葉は、ワンチャン狙いの人に対して戒め的な意味で使われることがあります。狭き門といわれるゲーム業界ですが、採用倍率が異常なまでに高いのは大手パブリッシャー・大手デベロッパーなどです。中小規模のゲーム関連企業なら、基本的な開発スキルやある程度の実績があれば採用される可能性はあります。
本気でゲーム業界への転職を考えている人は、地に足をつけて応募先を探すこと・スキルや実績に合った企業やポジションを選ぶことが必要です。
【職種別】ゲーム業界への転職で求められるスキル
一口にゲーム業界といっても、職種はさまざまあります。ゲーム業界への転職を考えている人は、目指す職にマッチしたスキルや実績を提示することが大切です。ゲーム業界への転職で求められるスキルを、職種別にご紹介します。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲームの仕様書に従ってコーデングを行うのが仕事です。ゲーム開発では下流工程となり、開発環境の構築やテスト・デバッグ作業まで担当することもあります。ゲームプログラマーに必要なスキルは、Unityをはじめとするゲーム開発エンジンの知識・プログラミングスキルなどです。ただし開発するゲームの種類やプラットフォームによって、使われる言語が異なります。
- コンシューマーゲーム: C#・C++など
- PCゲーム:PHP・Python・Java・C++・C言語など
- モバイルゲーム:Swift・Objective-C」・Java・Kotlinなど
どのようなプログラミング言語が必要かは、求人条件で確認してください。
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーは、ゲームのビジュアル面の制作を行うデザイナーです。キャラクターやアイテムのデザインはもちろん、背景・建物・武器からエフェクトやメニュー画面の仕様まで、ゲームのあらゆるイメージを決定します。ゲームデザイナーに必要なのは、基礎的なデザイン知識やグラフィックソフトに関するスキルなどです。扱うソフトは企業によって異なりますが、SoftimageやMaya、PhotoshopやIllustratorのいずれかは使いこなせることが望ましいでしょう。
また近年は、ゲームでも3Dエフェクトが多用されています。3Dデザインの知識・スキルがあると、ゲームデザイナーとしてのアピール力が高まります。
参考:3DCGスクール
デバッガー
デバッガーは、ゲームにおけるプログラム上の欠陥を特定・修正する仕事です。作成が終わったゲームをテストプレイしながら、「ゲームが仕様通りに仕上がっているか」「想定通りの動作が実装されているか」「どのようなバグが発生するか」などをチェックします。バグが見つかった場合は原因を特定し、改善しなければなりません。デバッガーに求められるのは、ゲームエンジンについての知識・プログラミングスキルなどです。また業務の特性上、慎重さや論理的思考力・スケジュール管理力を持ち合わせている人が適しているといわれています。
ゲーム業界への転職は難しい?未経験から成功するコツを紹介
ゲーム業界への転職は難しいといわるものの、人材不足に悩む企業は少なくありません。スキルを身に付けたり働き方へのこだわりを捨てたりすることで、未経験からでもゲーム業界へ転職することは可能です。ゲーム業界への転職を実現するためのコツを見ていきましょう。
未経験可の求人を探す
ゲーム関連会社の求人に応募するときは「未経験可」としている企業を選びましょう。大手パブリッシャーやデベロッパーは求人条件のレベルが高い上、応募者も猛者揃いです。よほど特異なスキル・実績がない限り、未経験からの転職は難しいと考えた方がよいでしょう。中小規模の企業を探し、実績と経験を積み上げていくことをおすすめします。
「未経験可」のゲーム関連企業に応募するとき注意したいのは、いわゆる「ブラック企業」も存在することです。うっかり入社してしまうと、過重労働や低賃金に苦しむこととなるかもしれません。労働環境や賃金規定については、応募前に細かくチェックしてください。
参考:未経験に強い転職エージェント
専門学校に通ってスキルを高める
ゲーム業界で必要とされるスキルを学べる専門学校はさまざまあります。経験なし・スキルなしの人は、専門学校で知識やスキルを身に付けるのがおすすめです。専門学校は、「ゲーム業界の最新情報が入手できる」「専門のプロ講師に教えてもらえる」「ゲーム開発の流れを体験できる」などがメリットです。転職相談や求人紹介を行っている専門学校も多く、学校独自のコネクションでゲーム業界に転職できる可能性があります。
参考:ゲーム会社就職
正社員にこだわらない
ゲーム関連企業の求人には非正規の「アシスタント」募集もあります。スキルや実績のない未経験者は、アルバイトやパートで入社するのも1つの方法です。アルバイトとして入社すれば、ゲーム開発の最前線で使われる実践的な知識やスキルを学べます。たくさんの人とやりとりすることで、ゲーム業界でのコネクションも増えていくかもしれません。
スキルや実績がそろったら、正社員として他社に転職する・アルバイト先で正規雇用してもらうなどのルートが開けます。
ゲーム業界転職におすすめのエージェント5選
ゲーム業界に転職したいのであれば、転職エージェントを活用する方法がおすすめです。転職のプロであるエージェントを頼れば、自分に合う求人を効率よく見つけられ、転職を成功させやすくなります。参考:ゲーム業界転職エージェント
G-JOBエージェント【ゲーム業界経験者が対象】
出典:G-JOBエージェントゲーム業界経験者がキャリアアップ転職を目指すのであれば、G-JOBエージェントがおすすめです。ゲーム業界での知識や経験豊かなコンサルタントが、転職をサポート。ゲーム業界の人事や開発マネジメント経験、キャリアコンサルタントの国家資格を持つコンサルタントにサポートしてもらうことで、転職が成功しやすくなります。
ゲーム業界に特化した4,000件以上(非公開求人含む)の求人を扱っており、フリーランスやリモート案件も多数。内定まで最短3日というスピード感も魅力です。
参考:G-JOBエージェントの評判・口コミ
ファミキャリ!【ゲーム業界経験者が対象】
出典:ファミキャリ!ファミキャリ!は、「経験とスキルに見合う報酬を」をモットーに掲げているエージェントです。ゲーム業界経験者向けに、5,000件以上の豊富な求人の中から、希望にマッチする求人を紹介しています。
前職からの年収UPを叶えている人の割合は約80%。経験とスキルがあれば、報酬UPも夢ではありません。30秒で簡単に登録できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
参考:ファミキャリ!の評判・口コミ
年代:20代女性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:デザイナー 実務経験:5~10年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
転職活動をしたことがなかったので、初めは不安でしたが、丁寧にサポートいただいたおかげで、短期間で活動を進めることができ、希望の会社から内定をいただくことができました。 実際、入社してから楽しくお仕事させていただいているので、転職して良かったと思っています。 ...続きを読む
一人だとどう転職活動を進めれば良いのか分からない状態だったので、転職活動の経験があまりない人にとって、細かくサポートしていただけるのは安心できるというメリットがあると感じています。
投稿日:2024/05/17(金) 15:00
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:その他 実務経験:5~10年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
とても手厚いサポートを受けることができました。特に面接対策について手厚く、このサービスを利用していなければ希望の企業に入社することは難しかったと感じています。 ...続きを読む
投稿日:2024/05/17(金) 15:00
マイナビIT AGENT【業界未経験OK】
出典:マイナビIT AGENTマイナビIT AGENTは、IT・Webエンジニアの求人を豊富に扱っている転職エージェントです。各業界・企業情報に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、企業や求人情報に特化したリクルーティングアドバイザーと連携し、最適な求人を紹介しています。
ゲーム関連の求人は787件(2024年4月時点)あり、ディレクター、プロデューサー、デザイナー、プランナー、プログラマーなど、職種はさまざまです。どこにも公開されていない非公開求人も166件あります。
参考:マイナビITエージェントの評判
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:1~3年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
- 経験者(実務経験あり)におすすめ
色々な転職サイトと並行して使うのであればありなのではないかと感じた。 ...続きを読む
投稿日:2024/07/11(木) 21:28
マイナビ AGENT【業界未経験OK】
出典:マイナビ AGENTマイナビ AGENTでは、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーが、一貫してゲーム業界への転職をサポートしています。企業と直接やり取りを行う担当アドバイザーも在籍しているため、求人票には載っていないリアルな職場の雰囲気や情報を聞けるでしょう。
さまざまな業種・職種の転職情報を保有しているため、異業種から転職を考えている方にもおすすめです。転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談すれば、自分に合う働き方を提案してもらえます。
年代:20代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:1~3年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- 第二新卒におすすめ
満足度としてはかなり良かったという評価です。求人だったり他にもたくさんのことを手伝ってくださったりしてくれて安心して転職活動を行うことができたのでこの評価です。 ...続きを読む
投稿日:2024/06/24(月) 15:16
年代:30代男性 職業:パート・アルバイト 業界:IT・メディア 職種:デザイナー 実務経験:1~3年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
スタッフの応対が良く、内容も高案件ばかりだったので、利用して損はないキャリアサービスだと感じた。 ...続きを読む
就職以降も今後のステップアップに繋がるものだと感じた。
投稿日:2024/07/03(水) 11:14
doda【業界未経験OK】
出典:dodadodaは、パーソルキャリアが運営する、業界最大規模の求人数を誇る転職エージェントです。
豊富な求人数を強みにしていることから、求人応募の際も多様な選択肢の中から希望に沿った案件を選択できるでしょう。また、在籍するキャリアアドバイザーの数も豊富であることから、ゲーム業界出身者やゲーム業界への転職に関する知見を持つキャリアアドバイザーからの支援を受けられるかもしれません。
なお、dodaでは、同じアカウントで転職サイトの利用も可能です。現職との兼ね合いや転職状況に合わせて使い分けることもできるでしょう。
まずは、どんな求人を取り扱っているのか気になる人は、公式サイトから取り扱い求人を検索してみるのもおすすめです。また、doda公式サイトには、適職診断や仕事力診断など、自己分析ツールも充足しています。ゲーム業界への適職を判断したい時もぜひ活用してみてください。
年代:20代男性 職業:会社員(正社員) 業界:サービス 職種:営業
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- 新卒におすすめ
- 第二新卒におすすめ
- 女性におすすめ
面接に臨む前に想定される質問や企業が大事にしていること、重視していることを共有いただき、大変ありがたかったです。 ...続きを読む
投稿日:2024/02/13(火) 18:20
年代:20代女性 職業:無職・求職中 業界:物流・運送 職種:管理職
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
- 新卒におすすめ
- 第二新卒におすすめ
第二新卒や未経験の業界・業種に転職しようと考えている方でも簡単ではないが求人数は多いのでお勧めできる。 ...続きを読む
カウンセリング・面談は頻度高く行っていただけるので、積極的にサポートを受けられると思う。また、求人・案件が豊富なので自分に合った求人が見つかりやすい。
投稿日:2024/02/29(木) 16:06
ゲーム業界未経験の方におすすめのスクール
ここでは、ゲーム業界未経験の方におすすめのスクールを紹介します。DMM WEBCAMPエンジニア転職
DMM WEBCAMPエンジニア転職は、DMMグループが運営している信頼性の高いプログラミングスクールです。手厚いサポート体制と実績ある学習カリキュラムで、未経験からの挑戦を強力に後押ししてくれます。技術の質問はメンター、キャリア支援はアドバイザー、モチベーション管理は専任スタッフが担当。3つの観点からの徹底サポートで、プログラミング経験がない方でも安心して学習を進められます。またメンター陣は現役エンジニアで、厳しい選考を突破したプロフェッショナル。いつでも気軽に質問できるAI質問アプリや無制限の質問対応サポートもあり、疑問を即座に解消できます。
未経験者に特化したカリキュラム挫折しにくいカリキュラムは、企業のニーズを取り入れた最新の技術やプログラミングスキルを学べるだけでなく、ビジネス研修を通じて現場で求められる読解力や問題解決力も習得可能です。さらに、転職サポートも充実満足度94%のキャリアアドバイザーが自己分析や面接対策、企業紹介を卒業まで一貫してサポート。ゲーム業界の企業への転職を有利に進められでしょう。
LINEヤフーテックアカデミー
LINEヤフーテックアカデミーは、Yahoo! JAPANやLINEを運営するLINEヤフーと、受講実績3万人以上を誇るテックアカデミーを運営するキラメックスが共同設立したオンラインスクールです。未経験者を対象とし、Webエンジニアへの転職を目指す「エンジニア転職保証コース」や、初めてのWebアプリ開発、ChatGPT活用を学べるコースを提供しています。「エンジニア転職保証コース」では、Yahoo! JAPANのサービス開発や人材育成の知見を活かしたカリキュラムを採用。JavaやSpring Boot、Dockerなど、現場で使われる技術を基礎から学び、Webアプリケーションの開発からリリースまでの経験を積むことが可能です。
学習中に理解が難しい箇所も安心して取り組める仕組みが整っており、働きながらでも無理なく学習を進められます。さらに、受講後もカリキュラムを閲覧可能。復習を通じて継続的なスキルアップが期待できるため、未経験からのエンジニア転職を目指す方に最適です。
侍エンジニア
侍エンジニアは、日本初のマンツーマン専門プログラミングスクールです。挫折が多いとされるプログラミング学習において、専任講師がひとりひとりの目標やペースに合わせた指導を行うことで、97.9%の高い継続率を誇っています。累計指導実績は45,000名を超え、受講生の「なりたい」「作りたい」を叶えるためのオリジナルカリキュラムが強みです。すべてのコースで専任講師によるマンツーマン指導が行われるため、学習内容や進捗に合わせて柔軟に対応可能。さらに、モチベーションを維持する学習コーチや転職保証コース専用のキャリアアドバイザーがつき、入学前から卒業後まで一貫してサポートします。挫折しにくい環境づくりが徹底されており、未経験者も安心して学べます。
転職保証コースやWebアプリ、AIに特化したコースなど、多彩な選択肢を提供しているので、未経験からフリーランスを目指す方やスキルアップを目指す方におすすめです。
ヒューマンアカデミー夜間講座
ヒューマンアカデミー夜間講座は、半年~1年のカリキュラムを自分で組み立てる講座。平日の夜間や土日に、週1回から限られた時間を活用して、専門知識を学べると評判です。
学べるスキルは、メイク・美容やスポーツ・セラピスト、イラスト・マンガなど多岐に渡りますが、ゲーム・CG・アニメの分野も選択できます。ゲーム分野においては、「ゲームクリエイターになりたい」「ゲーム業界に就職したい」と希望する人が週1回から少人数で学べる環境が用意されています。
本講座では、現役ゲームクリエイターから直接指導を受けられる他、トップクリエイターが登壇するセミナーにも参加できるとのこと。さらに卒業後を視野に入れ、業界に詳しいキャリアコンシェルジュと共に、学校・講師の人脈を活用しながらゲーム業界への就職を目指せる支援が提供されています。
ゲーム業界転職難しいまとめ
ゲーム業界への転職が難しいといわれるのは、人気企業の求人倍率が著しく高いこと・スキルや実績が求められることなどが理由です。特に未経験からゲーム業界に入りたい人にとっては、敷居が高いといえます。ゲーム業界への転職を成功させる近道は、ゲーム業界で評価されるスキルや実績を身に付けることです。とりわけゲームエンジンやプログラミング言語については、しっかりと理解しておかなければなりません。
未経験からゲーム業界への転職を考えている人は、専門学校に通ったり独学をしたりなどして、必要な知識を身に付けてください。その上で「未経験可」の求人を狙えば、採用される可能性は十分にあります。