この記事では、社会人でも無理なく3DCGを学ぶことができるおすすめスクールを厳選してご紹介していきます。「無料でも学べるの?」「スクール選びのポイントは?」といった気になる情報もまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
社会人向け3DCGスクールのおすすめの選び方
社会人は学習時間も限られているため、スクール選びを間違うと思うような成長を得られないことも十分考えられます。ここでは、社会人向け3DCGスクールを検討するうえでぜひ考慮したいポイントをまとめましたので、受講前にぜひ一度確認してみてください。- 働きながらでも無理なく受講できるか
- 目的に合ったスキルが学べるか
- キャリア支援が用意されているか
働きながらでも無理なく受講できるか
社会人が特に重視したいポイントと言えるのが「仕事と学習を無理なく両立できるか」といった点。学習に取り組める時間は自ずと平日夜もしくは休日に限られてくるため、隙間時間でも効率的に習得していけるよう、オンライン受講に対応していたり、1コマあたりの授業時間が短かったりするスクールを選ぶのがおすすめです。また、時には残業や疲労により勉強時間が確保できない日も出てくることが想定されます。授業の振り替えができるかどうか等もあらかじめ確認しておくといいですね。
目的に合ったスキルが学べるか
一口に3DCGと言ってもその分野にはいくつかの種類があり、最終的にどんなものを作れるようになりたいのかで学ぶべきスキルは変わってきます。-
アニメーション
Maya、ZBrush、Photoshopなど -
ゲーム
Unity、Unreal Engineなど -
動画
After Effects、Premiere Proなど
このように、制作物によって求められるソフトは大きく異なっているのが実情です。まずは自分がCGを学んで何をしたいのかを明確にし、習得する必要のあるスキルを洗い出すことをおすすめします。これにより、スクール選びで迷うことや失敗してしまう可能性を大きく下げることができるはず。
キャリア支援が用意されているか
趣味で3DCGに取り組む人ならともかく、学んだ先に「副業」や「独立」を考えているのであれば、各種キャリア支援が用意されたスクールを選ぶようにしましょう。具体的には応募書類の添削サービスや面接対策、案件紹介サポート等が該当します。未経験の業界に自分一人で参入していくというのは、思っているより大変で心細いものです。キャリアアドバイザーがついてくれるスクールなら、目指すキャリアに向けてどう行動していけばいいのかが分かり、不安なく進んでいけることでしょう。
社会人におすすめの3DCGスクール4選
コエテコがおすすめする社会人向け3DCGスクールは以下です。オンライン受講に対応するものも取り上げていますので、希望する学習スタイルに合うものを選定してみてください。侍エンジニア
「侍エンジニア」は、専属マンツーマンでプロからスキルを学べるスクールです。3DCGを専門に学べるコースはありませんが、オーダーメイドコースで相談可能。オーダーメイドコースは、受講生の「やりたい」「なりたい」に合わせて専用のカリキュラムを組み、目的や理想を実現するためのコースです。
未経験から稼げるだけのスキルを身につけられる秘密は、「できない」「わからない」をそのままにせず、すぐに質問・相談できる環境。マンツーマンなので、納得のいくまで講師に質問・相談できます。案件獲得サポートも提供されており、案件応募から納品まで、インストラクターと二人三脚で歩んでいけるでしょう。
侍エンジニアは、特に女性におすすめ。女性の場合、全コース一律5%オフ、シングルマザーの方であれば全コース一律25%オフで受講できます。
ヒューマンアカデミー夜間・週末講座
資格取得講座などをはじめとする数々の教育サービスを展開する「ヒューマンアカデミー」では、忙しい社会人向けの夜間・週末講座も開講しています。CG分野で用意されている講座は以下4種類です。
- 3DCGデザイナー養成講座(スクール)
- ZBrush講座コース(スクール)
- テクスチャートレーニング講座
- CGモデリング/CGアニメーション オンライン講座 ※2024年5月現在
年齢や職業は不問で、「CG業界に入りたい!」という熱意さえあれば入学OK。週1回3時間から学べる柔軟さもあり、仕事と勉強を両立したい人にはうってつけと言えるでしょう。校舎がある地域は全国5か所と少なめなものの、オフラインでの学習を希望するならぜひヒューマンアカデミーを検討してみてください。
デジハリONLINE
デジタルクリエイティブ関連の教育事業で30年の実績を持つ「デジタルハリウッド」のオンラインスクールが「デジハリONLINE」です。3DCG向け講座は受講者のスキルに合わせて「ビギナー」「プロフェッショナル」「総合」と幅広く用意されているので、無理なくスキルアップが可能。
オンラインスクールながら質問サポートや課題添削サービスはもちろん、受講者・卒業者との交流会まで用意されているなど、モチベーション高く学習に取り組んでいける仕組みが満載。就転職サポートまで受けられるため、これ一つでスキル習得〜キャリア形成までバッチリです。
Alchemy(アルケミー)
「Alchemy(アルケミー)」は、ソフトの使用法・表現力・コミュニケーション能力といった3DCG業界で欠かせないスキルを、未経験からじっくりと身につけていくスクールです。社会人向けコースは「3DCG本科コース」と「3DCG長期コース」の2つで、後者なら1年間かけてしっかり学習していくことができます。通学はもちろんオンラインでの受講にも対応しており、勉強時間を取りづらい人でも心配なし。もちろんカリキュラムは同じなので、習得できるスキルにも違いはありません。専門学校のような立ち位置にあり、入学に選考会が用意されている等ハードルはやや高めですが、本気で3DCGを始めたい人は挑戦する価値ありです。
無料で3DCGが学べるオンラインスクールはある?
3DCGに挑戦したいという気持ちはある一方で「できるだけ学習にかかるコストは抑えたい…」と考えている人も多いのではないでしょうか。低価格で3DCGを学ぶ3DCGオンラインスクールとしては以下が挙げられます。- クリエイティブアカデミー
- Udemy
- YouTube
中でも「クリエイティブアカデミー」は、CG・クリエイティブ業界への参入に必要なスキルを無料で習得することができる数少ない選択肢の一つです。選考課題+自主制作作品の提出が求められたり、面接やWebテストによる選考を通過する必要があったりと敷居は高いものの、誰でも平等に利用できる権利があるという点では魅力的なサービスと言えるでしょう。
そのほか、オンライン学習プラットフォームとして人気の「Udemy」でも、最安1,000円台から3DCG講義に取り組むことができます。こちらは買い切りかつ自分のペースで進めることができるのが特徴で、独学派の人にはぴったりです。
参考:クリエイティブアカデミーの評判・口コミ
関連記事:Udemy(ユーデミー)の口コミ・評判・料金
3DCGスクールの利用以外の勉強方法
3DCGスクールの利用以外の勉強方法としては、以下の手段が挙げられます。書籍や参考書
2次元画像よりもリアルな表現を可能にする3DCGは、その需要や注目の高まりに伴い、様々な書籍や参考書も出版されています。書籍や参考書では、基本操作からキャラクターの作成、ライティングやレンダリングまでを丁寧に解説してくれているため、1つひとつ読み進めていけば、ある程度の知識を得ることができるでしょう。
また、初心者向けの書籍や参考書だけではなく、Mayaや3ds Maxなどのプロフェッショナル向けソフトウェアに特化した書籍も多く出版されています。プロ向けの書籍や参考書であれば、実務に直結するスキルも学べるでしょう。
外出中でも勉強したい場合は、スマートフォンやタブレットから閲覧できる電子書籍の購入をおすすめします。
学習サイト
インターネットを検索すると、3DCGについて学べるサイトもあります。動画教材の閲覧や画像付き解説を通じたインプットのみならず、演習問題が用意された学習サイトであればアウトプットにも取り組めるため、実践的なスキルを身につけられるでしょう。
場所や時間に縛られず、自分のペースで学習を進められる点も嬉しいポイントです。
中には、疑問点などを不特定多数のユーザーに質問できる掲示板が用意されている学習サイトもあります。分からないことは、掲示板を活用し、質問してみるのも良いでしょう。
専門学校・大学
専門学校や大学など、教育機関で勉強するのも1つです。基礎から応用までのカリキュラムが整備されており、実践的なプロジェクトを通じてスキルを磨ける環境があります。
専門学校であれば、提携企業の協力のもとインターンシップや職業体験する機会も得られるでしょう。大学の場合では、より理論的な考えや歴史に触れた授業や最新の技術を学べる機会も多く、3DCGについて深い理解を得られる点も魅力です。
ただし、卒業までに長い年数を要することから、対象はやや限定されるでしょう。
3DCGの勉強に必要なもの
3DCGの勉強に取り組むにあたって必要になるものは、次の通りです。パソコン
3DCG制作をする場合、比較的スペックの高いパソコンが必要になります。必要なスペックは、ダウンロードする3DCGソフトによって異なります。ただ、3DCG制作では、動画編集用ソフトなど他のソフトも同時に立ち上げて作業するケースが多いため、その環境下においても快適に作業できるパソコンを選ばなければなりません。
ソフトウェアによって推奨されるスペックは異なりますが、下記は3DCG制作に必要なパソコンのスペック例です。
- OS:Windows 10(64bit)
- CPU:Intel Core i5/i7以上
- グラフィックボード:Quadro2000以上/GeForce1070以上
- メモリ:最低16GB以上/他のソフトを併用する場合は32GB以上
- ストレージ:500GB以上のSSD
上記もしくは、各3DCGソフトが推奨している動作環境を参考にしてみてください。
参考:動画編集に必要なMacのスペック
参考:動画編集に必要なWindowsのスペック
CG制作ソフト
3DCG制作に取り組む際は、専用の3DCG制作ソフトをダウンロードしなければなりません。中には、無料でダウンロードできるソフトもありますが、本格的に3DCG制作するのであれば、多様な機能が搭載された有料ソフトを購入しましょう。
下記は、代表的な3DCG制作ソフトです。
- Sketchup
- MAYA
- LightWave
- Sculptris
- Blender
- ZBRush
ソフトはそれぞれ得意分野が異なるため、自分の目的に合ったソフトを選びましょう。
映像・画像編集ソフト
3DCG制作では、制作したキャラクターや造形物を映像化することもあります。アニメーション化したり動画化したりするためには、エフェクトの追加やよりリアルな質感に仕上げる作業が必要です。この作業では、3DCG制作ソフトではなく、「Photoshop」や「Substance painter」といった動画編集ソフトを使用します。
3DCG制作現場では、動画編集ソフトも併用しながら作業を進めることが多いため、動画編集ソフトを用意しておくこと、動画編集ソフトに使いなれておくことも必須であると心得ておきましょう。
自分に合った3DCGスクールを選択してスキルを高めよう!
当記事では3DCGを学びたいと考えている社会人に向けて、おすすめスクール3選やその選び方ポイントについてまで徹底解説してきました。3DCGは年々注目が高まってきている分野で需要も高いため、学習に使えるスクールも多々存在しています。しかし学習時間の確保が難しい社会人はどれを選んでもいいわけではなく、基本的にはオンライン対応・週1受講OKといった融通の利くサービスを選択するのがおすすめです。
3DCG技術を身につけることができれば「3DCGデザイナー」「CGクリエイター」「3DCGアニメーター」と、挑戦できるキャリアの選択肢がグンと広がります。本記事で紹介したようなスクールを効果的に活用して、ぜひスキルの構築に励んでみてください。