小学生で英検受ける子が急増中?民間英語検定テストの種類も解説

小学生で英検受ける子が急増中?民間英語検定テストの種類も解説
小学校のママ・パパたちの間でも「英検」についての話題がよくのぼるようになってきました。
  • 小学生から英検を受けさせたほうがいいの?
  • 他にも英語の検定テストがあるみたいだけど何をやらせたらいい?
  • 最近よく耳にするGTECって?
  • 受験に英語検定が有利って本当?
と、わからないことも多い民間英語検定テスト。今回の教育トピックでは、さまざまな英語検定テストについてわかりやすく解説、小学生で英語検定が必要なのかについても言及していきます。

コラム最後には、民間英語検定テストの概要一覧表もありますので参考にしていただければと思います。

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英検を受ける小学生が急増中!

最近、小学校に通うお子さんがいるママパパたちの間で「英検って受けてる?」なんていう会話がよくのぼるようです。え?小学生から英検を受けてるんだ、と思う人がいるいっぽうで、自分も中学時代に受けたし子どもには早くから英検をとらせたい、英語教室で言われたので子どもに受けさせた、と、当たり前のように考えている人もいます。

実際のところはどうなんでしょうか。
引用:小中校生の資格・検定取得に関する調査/Z会グループ

小学生が英検を含めた検定や資格を持っているかの調査を見ると、半数を超えた54%がなんらかの検定を取得しています。上記は子どもが取得している資格や検定があると回答した保護者を対象にした、資格・検定の種類です。黄色は小学生、緑は中学生です。

小学生では漢検(日本漢字能力)がもっとも多いのですが、英検の取得も約34%です。

もうひとつ調査結果を見てみましょう。下記の表は笠間市の調査です。
引用:平成30年度英検取得状況について/笠間市教育委員会

茨城県笠間市とエリアを限定した調査結果ですが、こちらでは小学校6年生で英検5級以上を取得している生徒の割合は16.6%となっています。単純に考えると100人いれば16人が英検の級を取得している、30数人の学級として3クラスだと想定すると1クラスに5人程度は英検の級を持っていることになるわけで「あれ、けっこういるなぁ」と思いますね。

英検受験の状況はどうでしょうか。
引用:英検受験の状況/公益財団法人日本英語検定協会

小学校以下で英検を受験した人数は2019年度で実に40万人を越えています。2015年の調査を見ると、約35万人、その後毎年のように小学校以下の受験数は増え続けています。今、実際に英検をはじめとした、英語検定テストを受けている小学生は確実に増えているのです。
参考:英検ダブル受験

英語検定を受ける小学生が増えた3つの理由

では、なぜ英検をはじめとした英語検定試験を受ける小学生が増えているのでしょうか?主に3つの理由があります。
  • 小学校での英語必修化
  • 小学生から英語教室等へ通う子が増えた
  • 大学入試に民間英語検定が導入される予定だったことから受験に必要と考える

小学校の英語必修化

小学校での英語が必修化されたことで、保護者の「英語」への関心が高まったのは事実です。英語が科目となったことで、国語や算数と同じように「ちゃんと小学生のうちから、やらせないと!」となり、親世代もなじみのある英検を受けさせてみようと考える人もいるのでしょう。

英語は中学からという考えはもはや昔のことで、小学生から英語教育を検討する保護者が増えているということですね。

小学生から英語教室へ通う

英語の必修化に伴い、それまで以上に英語教室へ通う、塾で英語を学ぶ子が増えました。

英語教室や塾の英語コースをとると、教室の方から「英検を受けてみましょう」と申込書が配布されたり、受験を促されたりします。また、英語力がどれくらいあるか実力を計るために受験をすすめられることも多く、英検にチャレンジする子が増えている要因のひとつです。
参考:英語塾 小学生

中学・高校・大学受験に向けて

2021年度の導入は見送られた〝大学入試における民間英語検定テストの導入〟ですが、大きな話題になりました。また中学受験でも英検の3級以上が優遇されたり、高校・大学受験では、指定の民間英語検定テストのスコアが出願資格の条件や推薦入試の条件となっていたりすることも多くあります。

こうした現状を知った親が、早いうちから英語検定を受けさせて、級やレベルを進めておこうと考え、受験者数が増えた面もあるでしょう。
参考:小学生向けオンライン塾!中学受験対策も
参考:中学生向けオンライン塾!高校受験対策も
参考:高校生向けオンライン塾!大学受験対策も

英語4技能がポイント!


これからの英語教育では次の4つを重要なポイントとしています。

  • 聞く(リスニング)
  • 話す(スピーキング)
  • 読む(リーディング)
  • 書く(ライティング)

国が示す英語教育の目標
高等学校卒業時に、生涯にわたり「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を積極的に使えるようになる英語力を身に付けることを目指す。
引用:英語の4技能に関する現状・課題・今後の方向性/文部科学省
親世代からすると、義務教育での英語教育といえば中学からで、主に文法と英単語の暗記、読解力と筆記が主流でした。コミュニケーションとして「英語」を活用できるような学びがあまりなかったのは、経験者である親ならご存知の通りです。

そこで政府は、英語教育の取り組みを全面的に見直し、今では、聞く・話す・読む・書くの技能を身に付け、それによって円滑にコミュニケーションがとれるようになることをめざす学習方法に切り替えられました。

4技能の中では、話す(スピーキング)を苦手とする子が多い調査結果も出ています。なかなか家庭で「英会話」を実践的に学習させるのは難しいので、できれば学校の授業で幅広くスピーキングの時間を確保してほしいところです。

まさかの英検3級「面接」で落ちた……

ちなみに息子も英検3級の面接(スピーキングテスト)を受けました。私はてっきりペーパーが受かったので、面接なんて「フツーにしてれば問題ないでしょ〜」と気軽に答え、そもそも英語力のない息子の脳天気な「大丈夫だと思うよ〜」をうのみにし、のほほんと送り出したことを後悔しましたよ。
ライター・大橋
ライター・大橋

だって、まさかの不合格!!!

後で調べたら、この面接こそスピーキングテストで、たとえ少々文法がおかしくても、聞かれたことに英語で答える姿勢も大切だったようですが、息子はパニックに陥り、頭が真っ白で思わず日本語で「えーと、えーと」と答えたと言うのですから、落ちて当たり前。

英検3級くらいのスピーキングテストはあまり落ちる人はいないようなのですが、現実にわが子は落ちてるわけです。周囲に聞くと「えええ、あれは普通にしていれば落ちないでしょ」でしたが、普通にできればが前提です。スピーキングはリスニングの力も必要ですし、度胸も必要かなと個人的には思いました。

いずれにしても、これから子どもに英語を学習させる場合には「英語4技能」をバランスよく学ばせる必要があるということです。

小学校で学んでおいて中学で役立った英語授業とは

ちょっと話が脱線しましたが、ここで小学校で英検を受けさせるべきか、に結論を出すまえに、興味深い文部科学省の調査結果をご覧ください。

問:小学校の英語授業で学んだことで中学校の英語の授業で役に立ったことはありますか?
引用:平成29年度英語力調査結果(中学3年生)の概要/文部科学省
平成29年度の結果が青色です。

小学校のうちに授業で学んでおいて、中学に入ってから役に立ったと思うことトップ3は次の通りです。
  • アルファベットを読むこと
  • アルファベットを書くこと
  • 英語で簡単な会話をすること
アルファベットの読み書きは、いわば「ひらがなの読み書き」、基本中の基本です。もちろん中学校でも習いますが、小学校入学前に多くの子どもが多少なりとも「ひらがなを読める、書ける」ように、ABC〜が書けて読めるようにしておくと、中学で最初から壁にぶつかることはありません。

さらに英語で簡単な会話をすること、スピーキングとヒアリングの両方を体験しておくことが後で役立ったというわけですね。小学校では外国語活動の中で「与えられた話題について、準備することなく、その場で英語で話す」ような体験、プレゼンテーションやスピーチの授業を経験している子どもはスピーキング力が高い傾向にあると報告されています。
小学校で外国語活動を経験した中学校生徒は、「英語の音声に慣れ親しんでいる」「英語で活動を行うことに慣れている」などの成果。
引用:平成29年度英語力調査結果/文部科学省
このように小学校時代に英語に触れておく、できれば基本的なアルファベットの学習と簡単な英会話の経験を積んでおくことは、中学以降の英語授業で一定の成果があることがわかります。

小学生に英検や検定試験は必要なのか


結論から言えば「小学生に英語の検定試験を受けさせる必要はない」です。

しかし、必要かどうかと、受けておくと良いかどうか、は別の問題なんですね。入試などを考えれば早いうちから英語の検定試験を受けておくにこしたことはありません。でも、子どもの性質や現在の学習状況は、ひとりひとり違います。中学から検定を始めても少しも遅くはありません。

英語を楽しんで学んでいたり、教室に通っていて受けてみたいと思うのなら、もちろんやらせてあげればいいのです。

小学生から英検や検定試験を受けておくとよいケース
  • 英語に興味があり進んで学んでいる
  • 将来は留学したい(させたい)と考えている
  • 級や合格をもらうことでモチベーションが上がるタイプ
  • 中学受験を考えている
小学生のうちに無理に英検や検定試験を受けなくてもよいケース
  • そもそも英語にまったく興味がない
  • 学校の英語授業が苦手・嫌い
  • テスト合否に敏感で落ち込みやすい
準備不足のまま、周囲に流されるように英語の検定試験を受けて、英検に落ちたり悪いスコアが出て「最悪だ」「どうせできないんだよな」と否定的な感覚を持つようだと、逆効果です。小学生で英検1級に受かったという話もときおり耳にしますが、長い目で見れば、いつ英検1級を取ったかが重要ではなく、最終的に英語でコミュニケーションがとれるようになることが重要です。

英検対策ができるオンライン英語塾 

効率よく英検合格を目指すには、オンライン英語塾を活用するのがおすすめです。英検対策のコースが設けられているオンライン英語塾を紹介します。
参考:子ども向けオンライン英会話おすすめ

学研kimini英会話

学研のオリジナル教材で英検取得に向けた学習に取り組めるのは学研kimini英会話です。2021年度以降に1,267名の合格者を出しています。英検合格に向けた学習と同時に実際に使える英語を学べるカリキュラムがあるのもポイントです。コミュニケーションツールとしての英語を学ぶことで、受験対策にとどまらない一生モノの英語力を身に付けられます。

毎日25分間のオンラインレッスンに取り組めるのもメリットです。終日受講できるため、早朝や夕食後など時間に余裕のあるタイミングで学習を進められます。
学研kimini英会話はこちら

イーオンこども英会話


イーオンこども英会話は子どものレベルに合わせた教材で楽しみながら学習を進められるのが特徴です。小学生向けのコースでは、身近な話題を話せることや、長文を聞き取れること、約600語の単語を使えること、短い文を自力で読めることなどを目指します。

英検®二次試験対策コースも用意されており、過去問に沿って本番さながらの模擬練習ができます。二次試験で行われる面接応答の流れを知り、試験形式に慣れることで、落ち着いて試験本番に臨めるでしょう。
イーオンこども英会話はこちら

最近よく耳にするGTECとは?

GTECはベネッセが行っている英語4技能検定テストです。

GTECは小学生・中学生向けにGTEC juniorをスタート、私立小学校では学校単位でGTEC juniorを導入しているところがかなり増えています。GTEC juniorはタブレットで行うのですが、インターネット環境も必要がなく、学校へタブレットを貸与する形で試験を行います。小学生の保護者はまだ知らないという方も多いかもしれないですね。

中高一貫校や進学校ではかなりの学校がGTECを行っています。都立高校をはじめ、公立の高校でもGTEC導入が進んでおり、大学ではGTECスコアが出願資格や選考の参考としているところが増えています。

*小学生向けのGTEC juniorは基本的に個人ではなく、学校単位での申込みなので自由に受けられるわけではありません。中学・高校生向けのGTECも学校単位ですが、コンピュータで行うGTEC TBCは個人申込みができます。

東京都中学校英語スピーキングテストについて

コロナ禍の影響で計画が遅れてはいますが、都内の中学校では高校入試におけるスピーキングテストを行う予定でいます。これは都立高校入学者の選抜に活用されます。

つまり公立中学校で全員に行われるスピーキングテストの結果が都立校に提供されるということです。このスピーキングテストの事業者として、ベネッセが選ばれています。スピーキングテストそのものは、東京都独自のテストですからGTECと同じ内容ではないでしょうが、少なくともGTECのノウハウは活かされるでしょう。

都内の公立中学に進学予定・通っているのであれば、スピーキングテストについて注視しておきたいところです。

ケンブリッジ英語検定・TEAP・TOEIC|その他の民間英語検定テスト

大学入試はまだまだ先のことと実感がわかないかもしれませんが、入試の状況を把握しておくことは親の役目のひとつです。大学入試の共通テストにおいて、英検をはじめとした民間英語検定テストが導入される予定でしたが、さまざまな理由から、いったん廃止となっています。

しかし、文部科学省は以下のように通達しています。
大学入試における英語資格・検定試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」については、この度、令和2年度からの導入を見送ることとしましたが、各大学において、システムを介さず、英語資格・検定試験を令和3年度大学入学者選抜で独自に活用することは可能です。
引用:大学入試英語ポータルサイト/文部科学省
今後(令和6年度が目安)民間英語検定テストの導入がどうなるかは、これから結論が出るようですが、いずれにしても、国公立・私立大学の多くにおいて、英語の検定試験がなんらかの基準や出願条件となっていることから、いずれは対策が必要となってくるでしょう。

ここでは、今回は見送られたものの、入試システムに導入予定だった7つ(TEAPとTEAP CBTは同じ項目)を簡単に紹介します。また、それぞれに小学生向けかどうかの目安もいれてありますので参考にして下さい。
参考:英語資格

英検

運営 公益財団法人日本英語検定協会
検定料 団体 2,500円〜
個人 4,500円〜
級によって検定料が変わる
対象レベル 小学生 ◎
小学生の受験者が最も多い
検定ではないが幼児・小学生向け英検kidsあり

英検は現在もっとも認知された民間の英語検定テストです。

英検は中学初級レベルの5級からあり、小学生はまず5級・4級をめざすことが多く、英語教室などでは小学生のうちに英検3級を目標としているところも多いです。3級からは面接(スピーキング)があり、大学受験においては入試の優遇や単位認定には英検2級以上のレベルが必要とされています。
参考:英検5級の合格ライン
参考:英検4級の合格ライン
参考:英検合格に必要な勉強時間はどれくらい?2級/準1級/1級の難易度を解説

GTEC CBT

運営 ベネッセ
検定料 9,900円
対象レベル 小学生 ○
*対象のGTEC juniorは団体申込みのみ
GTEC CBTは高校レベル
GTEC juniorは小学生対象

GTEC CBTはコンピュータを利用して受ける英語検定テストで、高校2年生後半〜3年生の内容となっています。受験するのに年齢制限はありませんが、小学生では厳しいですね。小学生向けのGTEC juniorやGTECは団体申込みのみなので、個人では受けられないのがネックです。

小学生ならベネッセ系列の英語教室から受験できます。

ケンブリッジ英語検定

運営 ケンブリッジ大学英語検定機構
検定料 8,000円〜
対象レベル 小学生 ◎
スターターレベルは幼児でも受験可能
上位レベルは移住や留学などにも利用できる

ケンブリッジ英語検定は世界で利用されている英語検定テストです。上位レベルになると、入試だけでなく、留学やビジネススキルとしても認められ、海外でも通用しやすい検定です。

ケンブリッジ英語検定では、PreA1(旧YLE Startersレベル)、小学生や英語を習い始めた人向けのレベルがあり、こちらは英検でいえば5級〜4級程度です。英語に慣れ親しんでいれば幼児からの受験も可能で、外国のコミックのようなイラストが多く使用されています。

英検は「合格・不合格」ですが、ケンブリッジ英語検定はスコア方式ですので、「落ちた」という感覚がないのは小さいお子さんにとってはメリットと言えますね。英検だけでなく、他の検定テストも受けてみたいのであれば、こちらもおすすめです。

TEAP/TEAP CBT

運営 公益財団法人日本英語検定協会
検定料 2技能 6,000円
4技能 15,000円
対象レベル 小学生 ×
高校生向け

TEAPは大学教育レベルにふさわしい英語力を測定する「アカデミック英語能力判定試験」です。英検と同じ運営組織ですが、大学入試を想定しているため、内容は高校生レベルです。小学生向けではありませんが、入試にTEAPの結果を採用している大学は多いので、高校生になったら志望校の状況を調べた上で受験するのが良さそうです。

ちなみにPBTはペーパーテスト、CBTはコンピュータで行うテスト形式です。CBTでは、英文をコンピュータで入力することになりますから、タイピングに慣れておくことも大切です。

IELTS

運営 公益財団法人日本英語検定協会
検定料 25,380円
対象レベル 小学生 ×
*16歳以上の受験を推奨
留学や海外移住申請に活用

IELTSは、主に留学や海外移住申請などに役立つテストで、特にアメリカ以外、イギリスやオーストラリア、カナダなどで認知度が高いのが特徴です。

小学生向けではありませんが、オーストラリアやカナダなどへの留学を希望しているなら受けておきたい検定です。
参考:IELTS難易度

TOEFUL iBT

運営 米国非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)
一般社団法人CIEE国際教育交換協議会(委託)
検定料 $245
対象レベル 小学生 ×
留学を考える高校生〜大学生向け

TOEFULは主にアメリカ方面の留学で活用されています。内容もアカデミックで、小学生向けではありません。アメリカの大学に留学するときに提出する「英語力」の証明として、よく利用されます。

ちなみにTOEFULがアカデミックとすると、TOEICはビジネス向けとも言われています。
参考:TOEFLの勉強法

見送りになった外部検定による入試システムと現在の状況

さまざまな理由から外部の民間英語検定試験を入試に活用する制度は見送りになり、今後の動向もはっきりしません。


引用:外部検定利用入試2021年は増加/旺文社教育情報センター

しかし上記のように2021年度では、民間英語検定試験をなんらかの形で利用している大学入試は増えています。コロナ禍の影響もあるため、安易に予測することはできませんが、今後も大学入試はもちろん、高校・中学受験においても英検をはじめとする英語検定のスコアが入試の参考となることは続くでしょう。

また、英検が最も多いのは想像どおりですが、GTECやTEAPを採用している大学も多くあります。

入試と英検(英語検定テスト)の有効期間について

大学入試を見据えて考えているのであれば、大学によっては検定を取得した時期を限定している場合もあることを知っておきましょう。たとえば英検ですが、英検じたいに有効期間というのは定められていません。

しかし大学によっては、出願時から2年以内としているところもあります。

ですから逆算して早ければ早いほうが良いとも限らないのです。基本的には小学校から英検等を受けるのであれば、まずは5級、4級合格をめざしましょう。

小学校の時点で大学の志望校までわかりませんし、その時になれば出願条件等も変更されている可能性はあります。英語検定テストを早くから進めるつもりならば、ひとつのゴールとして高校2年の時点で英検で言えば2級以上のレベルをめざして計画を考えるといいのではないでしょうか。
ライター・大橋
ライター・大橋

もちろん英検1級以上なら、より有利だし有効でしょうが、何も大学入試は英検だけで決まるわけではありませんから……。○ちゃんはもう3級とったんだって!なんて話に、うわ、大変だ、ウチも早く早くと焦らないようにしたいですね。

英語がわかることによって広がる世界を教えてあげたい

小学生の子どもに無理矢理、英語を詰め込んでテスト対策をして「英語なんて大嫌い」となっては元も子もありません。英語は語学です。外国の人ともコミュニケーションをとれるスキルであり、新しい言語を覚えることによって広がる世界への興味や楽しさを実感させてあげたいですね。

私たち大人は英語ができると社会人になってからも非常に助かることを知っています。学生の頃、もっと英語をちゃんとやっておけばよかったと思っている人も多いことでしょう。

だからこそ、わが子には英語で苦労させたくない、早いうちから学んでほしいと思いますが、その方法は必ずしも検定で合格するとか良いスコアを取ることではありません。

世界とつながる能力を持つことで、いろいろな人と友だちになれたり、仕事の幅が広がることを折に触れて話してあげられるといいですね。英語の検定はあくまで「現在の英語力を測定するもの」です。小学生から英検等を受けることは全く問題はないし、ないどころか、級やスコアを見て意欲がわく子なら、どんどん進めたっていいのです。

いっぽうで、勉強が苦手な子や嫌いな子に、小学生のうちから無理強いしてまで英語の検定を受けさせる必要はありません。小学生のうちに、楽しくアルファベットを学び、挨拶や簡単な英語でのやり取りができるように、家庭学習などで少しサポートしてあげることのほうが、結果として、英語嫌いにならず、後からグーンと伸びる期待が持てるかも、ですよ!

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