STEAM教育とは?STEM教育と何が違う?用語の定義や具体的な実践例を解説

STEAM教育とは?STEM教育と何が違う?用語の定義や具体的な実践例を解説
変化の激しい21世紀に適応していく「21世紀型スキル」を身に着ける教育のSTEAM教育という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

現在、子ども向けのプログラミング教材でもSTEAM教育をテーマにしたものが開発されており、プログラミング教育の面からのアプローチも進んでいます。

また、似ている用語であるSTEM教育とはどのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、STEAM教育について基本的な事項を解説していきます。

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STEAM教育とは?STEM教育との違いは?

「STEAM教育」とは「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」 「芸術・教養(Art)」「数学(Mathematics )」の5つの頭文字からつくられた言葉です。
これら5つの観点を重要視し、21世紀型のスキルを養うことが求められます。

STEM教育に「芸術・教養」(Art)の要素が加えられてSTEAM教育へと発展しました。

STEAM教育では、文理の枠を超えて各教科での学習を実社会での学習に生かす能力の育成がねらいとされます。
実際の指導のなかでは、各教科での学習や総合学習との連携も大切にされていくと言われています。

STEAM教育はいつごろから検討されているの?何を学ぶの?

2016年4月、文科省は小学校でのプログラミング授業の必修化の検討を発表しました 。

また、2018年に今後の教育方針をまとめた報告書ではAI時代に対応するために以下の力の育成が必要だとしています。
(1)文章や情報を正確に読み解き、対話する力
(2)科学的に思考し、吟味して活用する力
(3)価値を見つけ出す感性と力、好奇心・探求心
これら3つの力を養うため、STEAM教育が必要であると述べられています。

海外の取り組み事例を紹介

STEAM教育の海外の取り組み例を紹介します。

中国では、2017年7月に、国務院が「新世代人工知能開発計画」を発表し、人工知能分野に注力する意向を示しました。
これを受け、2018年4月に教育省が大学教育に人工知能に関する教育を導入することを発表しました。
そして、同時に小中学校でも人工知能に関連した教育を実施することも発表されました。

また、中国では2011年創立のMakeblock社の「mBot(エムボット)」 がSTEAM教育分野で注目されています。
mBotはビジュアルプログラミング環境で簡単に操作することができるプログラミングロボットです。

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アメリカでは、High Tech High Schoolという教育機関がSTEAM教育を推進しています。
High Tech High Schoolは課題解決型学習を実践する小学校から高校教育までを対象とする複合施設です。
日本の「未来の教室」実証事業でもHigh Tech High School の視察研修を行っています。

日本の取り組みを紹介

日本でのSTEAM教育の取り組み例を紹介します。

経済産業省の「未来の教室 ~learning innovation~」というポータルサイトにはSTEAM教育の実践例や学習教材が掲載されています。

タグラグビーを題材としたSTEAM授業

袋井市立浅⽻北⼩学校では保健体育の授業でタグラグビーを題材としたSTEAM教育の実証授業を行っています。
2020年2月に実証授業の様子が報告されています。
タグラグビーの配置を碁盤の目で考え、戦略を練ったり試合の課題解決を検討し、試合に活かすという授業です。
碁盤の目で考える際に算数教材として提供し、保健体育との横断的な授業として実施しています。
さらに、プログラミング教材として碁盤ゲームAIプラットフォーム を活用した発展的な授業も行っています。

音楽×算数×プログラミングの横断的授業

また、音楽×算数×プログラミングの横断的学習のプログラムとして開発されたMusic Blocksを小学校に導入する取り組みが2018年度に実施されました。
Music Blocksを使うと、タブレットやパソコン上でビジュアルプログラミングのような形式で作曲ができます。
音楽記号に登場する分数の概念も学ぶことができるようです。

(コエテコ独自の取材記事はこちら)

「Music Blocks」を使用、教員向けプログラミング教育ワークショップ開催

2018年8月1日、教員向けの「Music Blocks ワークショップ」が行われました。「Music Blocks」は音楽とプログラミングの融合したアメリカ発の教育ツールです。イベントの様子を詳しくレポートします。

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まとめ

21世紀型のスキルを身に着けるために、横断的に実社会でも生かすことのできるスキルを学ぶSTEAM教育について紹介しました。
世界的にも注目されていますし、すでに導入が進められているようです。
日本でも、多数の実践授業が行われています。
今後、文理や5教科以外の学習が当たり前となっていきそうですね。

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STEAM教育がまるごとわかる!解説記事一覧

21世紀型の学びとして注目されているSTEAM教育。「STEAM」とは
  • 科学(Science)
  • 技術(Technology)
  • 工学(Engineering)
  • 芸術・教養(Art/Arts)
  • 数学(Mathematics )
の頭文字からつくられた言葉で、教科を横断しながら学ぶ新たな学習スタイルです。

コエテコではSTEAM教育の基本や関連スクール・教材、有識者インタビューなど幅広いコンテンツをお届けしています。
気になるSTEAM教育がまるごと分かるコンテンツをぜひご覧ください。

まずは基本から。STEAM教育がわかる記事

まずはこの記事でSTEAM教育の基本をおさえましょう。用語の定義はもちろん、文科省の資料や海外の取り組み事例、実践例などを見ながらサッと理解できるコラムになっています。

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STEM教育とは何が違う?

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同じく、STEAM教育に関連する言葉に「STEAMS(スティームス)教育」があります。最後の「S」とは何なのでしょうか?簡単に分かるコラムです。

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なぜSTEAM教育が注目されている?

新たな学びであるSTEAM教育が注目を集める理由は何なのでしょうか。また、小学校での必修化により注目を浴びている「プログラミング教育」とはどう関連するのでしょうか。

これを読めば、現在の情勢が簡単に理解できます。

STEAM教育がここまで注目されている理由とは?海外では当たり前!関連スクール続々

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STEAM教育の実践例まとめ

STEAM教育をいざ実施してみようと思っても、なかなか実際の授業イメージがつかみづらいですよね。
ここでは官公庁のサイトも含め、指導案を立てるのに役立つサイトなどをまとめました。

STEAM教育の実践プランを考えたい!参考になる指導案は?実践例まとめ

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新たな時代の学びとして「STEAM教育」が注目されています。でも、STEAM教育を教育現場で実践するにはどのようにしたらよいのでしょうか。 本記事では、具体的な指導案や実践例を学ぶことのできるサイトを紹介していきます。

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家庭でSTEAM教育を受けさせたい!

家庭や習い事でSTEAM教育を受けさせたい方に向け、こちらのコラムではおすすめの教材やスクールをまとめています。
気になる費用もざっくり分かるので安心。習い事選びにお役立てください。

STEAM教育にかかる費用は?どんな準備物が必要?|おすすめ通信教材、費用、スクールまとめ

STEAM教育教材まとめ!費用やスクールも解説

最近ではプログラミングの学習に加えて、各教科やロボットの組み立て方やプレゼンの方法などを横断的に学ぶことのできるSTEAM教育系のスクールや教材が増えています。 この記事ではSTEAM教育について、教材や学習法の例や費用を紹介していきます。

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STEAM教育が学べる通信教材「ワンダーボックス」とは?内容・料金を徹底解説

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お子さんが3~4歳になると、ちらほらと通信教育をはじめる子も出てきますよね。今回は「STEAM教育」を学べる通信教育"WonderBox(ワンダーボックス)"をご紹介します。 キットの中身や得られる力、料金体系などについてまとめました。

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有識者インタビュー

コエテコでは官公庁を含め、さまざまな有識者にインタビューを行なっています。
この記事では日本人女性唯一の国際数学オリンピック金メダリストであり、内閣府STEM Girls Ambassadorを務める中島さち子さんにインタビューし、STEAM教育の意義をお聞きしました。

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理工系科目を横断するSTEM教育は「A(Art / Arts)」を加えたSTEAM教育へと進化しました。今回は数学オリンピック金メダリスト・ジャズピアニストでもある教育家・中島さち子さんに未来の学びを語っていただきました。

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