Webセミナーはつかみが肝心?聞く人の心を掴む話し方のコツ

Webセミナーはつかみが肝心?聞く人の心を掴む話し方のコツ
Webセミナーは多くの人が自宅などリラックスできる環境で参加できるメリットがありますが、反面メッセージの通知が来たり宅配便が来たり、気が散りやすい環境でもあります。対面のセミナーよりもオンラインの方が受講者の参加意識が低くなりがちです。

セミナーに集中してもらいしっかり話を聞いてもらうには、内容そのものも重要ですが話し方も非常に大切です。話すのが苦手でも、最初に何を話すのか、聞き取りやすさ、話すスピード、どう伝えるかなど、こういうことはコツがわかればテクニックでカバーできます。

今回は、オンラインセミナーで聞く人の心を掴むような話し方のコツをまとめてみました。

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オープニングで何を話すか

オープニングで何を話すかによって、受講者の緊張状態やモチベーションが変わります。適度に緊張をほぐしてスムーズに内容に入っていけるよう、冒頭で話した方が良いことを具体的に挙げてみます。

アイスブレイク

オンラインセミナーに初めて参加される方はもちろん、何度か参加したことのある方でもセミナーの最初は緊張している方が多いものです。受講者の過度な緊張をほぐしてスムーズにセミナーを開始するために、「アイスブレイク」を入れると良いでしょう。

アイスブレイクとは、初めて会った人同志など複数の人と会議やセミナーで話をする際に、緊張をほぐすための会話です。コミュニケーションを円滑にするために、セミナーの冒頭で入れるのをおすすめします。

アイスブレイクになるネタはちょっとした日常のことで構いませんが、講師の独りよがりにならないよう、受講者が興味を持てるような話題にしましょう。例えば、
  • 受講者や講師のご当地ネタ
  • 天気のこと
  • 最近気になること
  • 講師の自己紹介
などが挙げられます。少しで良いので会話が盛り上がるような工夫を最初にすると、受講者はこれから始まる内容に期待感を持って参加してくれます。

オンライン講座の盛り上げ方に関してはこちらも参考にしてください。

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自己紹介

自己紹介はアイスブレイクにも使われますが、講師や受講者がお互いに自己紹介することで距離が少し縮まり、円滑に会話を進めることができます。受講者に自己紹介をしてもらう際は、あらかじめ話してもらう内容を決めておきましょう。
例えば
  • 名前(本名だけでなく、ニックネーム等どう呼んで欲しいかでもOK)
  • 居住地
  • 受講の動機
  • 必要であれば簡単に現在の受講者の状況(今まで他の講座を受講したことがあるか、提供するノウハウやスキルに関してある程度知識を持っているか)
など聞きたいことを決めておき、資料スライドで画面共有しておくャット欄に貼り付けておくと、受講者が話す内容を忘れずに自己紹介しやすくなります。

ヒアリングしながら講座を進めるときは

ビジネス系のセミナーなどは、受講者の状況確認で何度も質問を繰り返すということもあるでしょう。質問する側は違うことを聞いているつもりでも、答える側は似たようなことを聞かれると「また同じことを言うのか」とストレスに感じることもあります。

ヒアリングで確認することが多いようなら、最初に声かけをしておくことをおすすめします。例えばビジネスに関する質問で、
  • 1番売れている商品はなんですか?
  • イチオシの商品はなんですか?
このような質問をしたとします。聞く側の意図としては売れている商品と提供側が押したい商品がずれていることがあるために聞くのですが、中には同じことを聞かれていると思う方もいるのです。

そう言う場合は、「適切なアドバイスをするために、多くの視点から考え理解を深めるために角度を変えて質問させていただきます。同じことを何度も確認されているように思われるかもしれませんが、ご了承ください。」など最初に伝えることで、安心と丁寧さが伝わります。

人の心を掴むには

受講者へ質問して話を振る

講師が一方的に話す講座は、受講者が退屈してしまうことも少なくありません。積極的に参加することで、講座が盛り上がり参加意識が芽生えます。それには、適度に受講者へ質問したり感想を聞いたりして、受講者が発言できるように工夫しましょう。

正しく内容を理解してもらうことも大切ですが、どうやって参加してもらうのかも講座を盛り上げるための大きなポイントになるでしょう。

相手の名前を言う

人は名前を呼ばれると注意がそちらに行き、聞こうとします。例えば質問を投げかける時も「皆さんはどうですか?」と大勢に言うより、「〇〇さんはどうですか?」と個別に聞くと、はっとして話をしっかり聞いてくれます。

また、質問までしなくとも「〇〇さんもこういう状況があるかもしれませんが…」など適度に名前を入れることで自分のことだと思い、耳を傾けてくれるでしょう。

適度にカメラを見る

Webセミナーは参加者のリアクションを確認しながら説明すると、カメラ目線から外れて画面の端をみて話しているような感じに見えます。参加者が少ない時はさほど気にならないこともありますが、参加者が多くなるとどこを見て話しているのかわからない印象になることも。

常にカメラを見て説明しなくても良いですが、聞いて欲しいところはカメラ目線でしっかり説明すると、相手は「画面越しに目が合う」ような感覚になり、話に引き込まれます。

対面で人と会話する際はアイコンタクトが重要と言われますが、オンラインセミナーでは個別に目を見て話すことはできません。しかし適度にカメラ目線で話すことで「自分の方を見て話してくれている」ような感じになるので、意識してやってみてください。

Webセミナーでも多少のリアクションは伝わる

Webセミナーは、対面のセミナーに比べるとお互いのリアクションは伝わりにくいですよね。ただ、多少のリアクションは伝わります。例えば
  • うなづいて受講者の話を聞く
  • 笑顔で話す
  • 受講者が感想を話してくれたり事例をシェアしてくれたりしたら拍手して感謝を伝える
これらのリアクションを心がけてみてください。

また、腕組みをして話すのは相手に良い印象を与えません。偉そうな感じになりますし、心理的に警戒や防御の姿勢とも言われています。マイナスの印象も伝わることがあるので、気をつけましょう。

聞き取りやすい話し方を意識する

Webセミナーは聞き取りやすさが命です。聞き取れなかったら内容が上手く伝わらず、講座の満足度が上がりません。雑音が入らないよう誰かが話している時は他の方をミュートにしておく、マイクやヘッドセットを使うなどの工夫もありますが、話し方で聞き取りやすさがかなり変わってきます。

聞き取りやすい話し方・話すスピードなど話し方のコツを次の項にまとめました。意識しないと出てしまう自分の癖もあるので、以下を参考にご自身の話し方を見直してみてください。

話し方のコツ

緊張するときは

人前で話をするのは誰でも多少は緊張することがあります。特にセミナーをおこなうことにまだ慣れていないと、緊張しますよね。緊張してうまく話せない場合は、まず呼吸を意識してみてください。深呼吸を何度かしてみましょう。

腹式呼吸は通常の呼吸よりも横隔膜が大きく動き、お腹から息をたくさん吸うことが可能です。そしてゆっくりと吐くことで副交感神経が優位に働き、リラックスできると言われています。

緊張したときに落ち着こうと焦ってしまうと、さらに緊張が増す場合もありますよね。焦らずゆっくりと呼吸して、落ち着きを取り戻しましょう。
また緊張している状態は身体も硬くなっているので、ストレッチをするなど筋肉をほぐすのもおすすめです。

話すスピードは実際に確認してみる

緊張すると話すスピードが速くなってしまいがちです。自分ではゆっくり話しているつもりでも、聞いている方は早く感じることもあります。

オンラインセミナーでは、受講者はマイクを通して聞き取るので、普段話しているときの聞こえ方と違います。どのくらいのスピードで話しているのか、これはぜひチェックしてみてください。早口で説明してしまうと相手の理解が追いつかず、伝えたいことが伝わりにくくなるので注意が必要です。

また、自分が1分でどのくらいの文字を読んでいるのかを測ってみるのも良いでしょう。一般的にアナウンサーの方は1分でおよそ300文字前後の原稿を読むと言われているので、比較してみてください。

アナウンサーのスピードよりも早口だったら、意識してそのくらいのスピードになるよう練習し、録画を撮って練習前と見比べてみましょう。どちらが聞き取りやすいか比べてみて、より聞き取りやすいスピードで話すことを心がけてくださいね。

区切りやメリハリを意識する

話す際に文と文の間(ま)がないと単調な説明に聞こえてしまい、聞いていると眠くなりがちに。適度な間で区切りを入れ、大切なポイントにアクセントを入れるなどメリハリをつけると受講者は覚えるべきポイントを意識することができ、理解が深まります。

聞き取りやすい声のトーンとは

声のトーンでも印象が変わります。高めの声は明るい印象に、低めの声は落ち着いた印象に。声を張ろうとすると高めの声になることがありますが、オンラインでは声の甲高さが際立ってしまう傾向にあるので注意が必要です。

これも実際に録画をチェックして、自分の声を聞いてみましょう。甲高い印象を受けるようでしたら少し声のトーンを下げて話してみるのをおすすめします。

聞き取りやすい言葉を使う

対面よりもオンラインの方が、単語の聞き取りが難しくなりやすいです。イントネーションを正しくして、聞き取りにくい単語、聞き間違いやすい単語は極力使わない方が良いでしょう。
  • 花材を事前準備してください→お花の材料を前もって準備してください
  • こちらが相談窓口になります→こちらで相談できます
このように、例えば漢字の熟語のようなわかりにくい言葉を簡単な言葉に置き換えると、聞き間違いを減らして意味がわかりやすくなります。

余計な言葉を入れない

「えーっと」「あの〜」などの余計な言葉が入ってしまうことがあります。こうした余計な言葉が多くなると自信がなさそうに聞こえたり、緊張しているような印象を与えてしまいますね。

言いたいことがわからなくなって言葉を探そうとすると、「えーっと」「あの〜」が増えてしまいます。また使い慣れない言葉を使おうとするときにも増えしまうことも。対策としては、
  • ゆっくり話す
  • 間を意識する
  • 沈黙してしまっても焦らない
  • 録画を自分で見たときに癖で「えーっと」「あの〜」と言っていないか確認し、意識して言わないように練習する
  • 言い慣れない言葉はなるべく使わない
などがあります。

また、セミナーをおこなう際は資料スライドだけでなく原稿を用意されることをおすすめします。アドリブでスラスラと頭の中で考えたことを言えたら良いですが、緊張して話すことを忘れてしまうこともありますよね。
事前準備もしっかりしておくと、余計な言葉を言わなくて済むようになります。

発声・滑舌は普段から意識する

明るい声で話すためには良い姿勢を

聞き取りやすい声、印象の良い明るい声は、背筋を伸ばして姿勢を良くすると出しやすくなります。メモや原稿を見ながら話すために下を向いてしまうと、喉が圧迫されて良い声が出ません。
また笑顔で話すことを意識するだけでも、声は明るい印象になります。

腹式呼吸で話す

腹式呼吸は前述のように緊張を和らげる効果があると言われていますが、良い声を出すにも有効です。張りのある響く声を出すには腹式呼吸でしっかりと息を吸い込みましょう。

そして、腹式呼吸は吐く息の量をコントロールしやすいので、息が長く続き話していても苦しくなりにくくなります。息が続かずに早口にならないよう、安定した呼吸を意識してください。

滑舌を良くするために

口の開け方が小さいと、モゴモゴと口の中で言葉がこもって聞き取りにくくなります。適度に口を開けて話すことを意識しましょう。自分では自覚しにくいところだと思われますので、鏡を見ながら話したり、自分が話している録画を見て確認したりしてみてください。

また、うつむいた状態では口を大きく開けにくいので、背筋を伸ばし顔をあげて話すのは発声と滑舌の両方に影響します。

早口で説明するのも、滑舌に影響します。早口で話すと滑舌が悪く聞き取りにくくなりやすいので、落ち着いてゆっくりと話すことを意識してください。

伝えたいことをうまく相手に伝えるには

原稿を作る際に「文章は短め」を意識

原稿を用意する際には、文章をなるべく短くするよう心がけてみてください。区切りがないと何が言いたいのかわからなくなることがありますし、余計な言葉が入って伝わりにくくなります。
目で読んで理解できる文章ではなく、耳から聞いて理解できる文章で表現しましょう。

事例を紹介

ノウハウやスキルを伝える講座では、理論ばかりだと眠くなるという方もいらっしゃいます。実際にイメージができるような事例や面白い事例があれば、「例えばこんな事例があって…」と紹介することで受講者の理解がより進み、講座が盛り上がるでしょう。

特に成功した事例は「自分もこの講座を受講したらそうなれるんだ」と思うとモチベーションも上がります。

まとめ

満足度が高い講座は、内容が良いことの他に聞き取りやすい・聞いていてストレスがないという要素もあります。ハキハキと明るく話してくれる講師は印象が良くなりますし、ぼそぼそと話す講師は内容が良くてもその良さが伝わりにくくなってしまいますよね。

話し方は意識することで改善できます。何度も講座をおこなうことで慣れてきて自然と改善されていくこともありますが、受講者の立場に立って意識して聞き取りやすさを改善していくことは人気講師になる秘訣なのではないでしょうか。

この記事を参考に、心を掴む話し方で講座を盛り上げてください。

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