どのツールでコミュニティを作る?|オンライン講師のためのコミュニティの作り方

どのツールでコミュニティを作る?|オンライン講師のためのコミュニティの作り方
Webセミナー受講後のアフターフォローの大切さは、他の記事でも紹介してきました。一度受講した方がリピートしてくれるかどうかは、講座の内容に対する満足度にも関係がありますが、アフターフォローも大きな影響を与えます。

アフターフォローとして、受講生を集めたコミュニティを作ると既存顧客が休眠化せず、リピーターを獲得しやすくなります。今回は、コミュニティ運営に活用できるツールについて詳しく解説していきましょう。

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講座後にコミュニティを作った方が良い理由

受講生達が集まるコミュニティがあると受講後のサポートがしやすくなり、良い関係性を維持できるのでおすすめです。コミュニティで定期的に情報発信したり、受講生同士が気軽に交流できるようにしたりするとコミュニティが活性化され、講座や講師自身への興味・関心が深まります。

受講生に、「この講師は有益な情報を与えてくれる人だ」「このコミュニティは楽しく参加できて居心地が良い」などのように思ってもらえると、信頼性が高まりリピートや口コミに繋がるでしょう。

こちらの記事も参考にしてください。

オンライン講座はアフターフォローが大切|顧客のリピートとシェアの仕組みを整えよう

オンライン講座を運営していく中で重要なことの1つに、アフターフォローがあります。講座開催後にどのようにアプローチするかで、リピーターが獲得できるか・他の人に紹介やSNSでシェアしてもらえるのかが変わってきます。口コミやSNSでのシェアは、顧客が顧客を呼ぶ仕組みに繋がります。今回はどのようなアフターフォローをしたらよいのか、具体的にお伝えしましょう。

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コミュニティ運営に使えるツールとは

コミュニティ運営に無料で利用できるツールとして、
  • Facebookグループ
  • Slack
  • ChatWork
などが挙げられます。それぞれ特徴があり、どのようなコミュニティを作りたいか、目的によって使い分けると良いでしょう。

Facebookグループは、情報発信を積極的におこなうコミュニティを作りたいならおすすめです。オンラインサロンのような形式で運営したい方はFacebookグループが向いています。
受講生と質疑応答などのやり取りをしたい、重要な情報を整理しておきたい方はChatWorkかSlackが良いでしょう。それぞれのツールの特徴について、まとめてみました。

Facebookグループ

無料で手軽に利用できる

Facebookグループは無料で利用でき、公開設定に種類があります。
  • 誰でも参加可能な公開グループ(誰でも投稿が見られる)
  • 参加リクエストをもらって承認するプライベートグループ(グループの概要のみ公開、投稿やメンバーは公開されない)
上記2つが選択可能です。また、グループを検索可能にするかどうかも選択できます。プライベートグループに受講生を招待して(または参加リクエストをもらって)、受講生だけのコミュニティを作ると良いでしょう。コメントでやり取りして受講後の質問やフォローも可能で、イベント機能もあります。

イベントは、主催者が日時や詳細(開催場所やzoom URLなど)を記載して公開する機能です。メンバーに招待状を送ることも可能で、メンバーは「参加予定」「未定」「参加しない」の意思表明ができます。例えば、イベント機能を使って講座後のフォロー会を簡単に開催することが可能です。

情報が探しにくいので見つけやすい工夫を

Facebookグループのデメリットは、情報が探しにくい点です。投稿するだけでは古い投稿がどんどん下へ流れていってしまうので、遡って投稿を探さなければいけなくなり不便な場合があります。
そこで、情報を探しやすくする工夫をいくつかご紹介します。

投稿を固定できる

グループ内で投稿すると、投稿を「注目のコンテンツ」に固定することが可能です。やり方は、投稿の右上にある「…」をクリックすると、「注目に固定」が出てくるのでこれをクリックします。
投稿例 複数の投稿を固定できますが、複数固定すると横にスクロールしないと投稿が出てこなくなるので、グループメンバーにどうしても見てほしい重要な投稿だけにしましょう。
* 注目のコンテンツに複数投稿固定した例 

ハッシュタグをつけて投稿

投稿内の特定のワードにハッシュタグ(#)をつけて投稿すると、そのワードがリンクになりクリックできるので、同じハッシュタグの投稿をまとめて見ることが可能です。

例えば、「#感想」というハッシュタグをつけて受講生の感想を投稿すると、ハッシュタグをクリックすると同じハッシュタグの投稿の一覧が表示され、感想投稿をまとめて読めます。

アイキャッチ画像をつけて画像で検索

アイキャッチ画像をつけて投稿すると、画像の一覧が見られます。投稿の上の方にある「メディア」をクリックすると画像一覧が出てくるので、探したい投稿の画像をクリックするとその投稿を見ることができます。

例えば、「◯月◯日講座資料」とアイキャッチ画像に文章を入れておくと、受講者が投稿に貼ってある資料URLを探すのに役立ちます。

投稿の既読は確認できる

投稿をどのメンバーが見たのか確認ができます。投稿の右下(「コメントする」の上辺り)に「○人が既読」と既読人数の表示が出ます。この既読人数にカーソルを合わせると、どのメンバーが投稿を読んだかわかります。しっかり読んだかどうかまではわかりませんが、少なくても投稿を認識したかどうかくらいの指標にはなるでしょう。

オンラインサロンの運営に向いている

Facebookグループをオンラインサロンとして運営される方も多く、発信した情報に対するコメントのやり取りや「いいね」などのリアクションで相手の反応がわかり、コミュニティを活性化しやすいツールです。

文章だけでなくライブ配信も手軽におこなえて、前述のようなイベントも作成できるので情報発信の場としては優れていますが、何も投稿しないと反応が落ちてしまいます。

管理者ツールのメニューの中で「エンゲージメント」をクリックすると
  • アクティブなメンバー(指定期間内にコンテンツを見たりコメント、リアクションをした人)が何人いたか
  • ビーク日(指定期間内の投稿、コメント、リアクションの平均数が最も多い日)
  • ピーク時間(指定期間内の投稿、コメント、リアクションの平均数が最も多い時間帯)
これらの反応を見ることができ、反応の良い曜日や時間帯を確認して投稿することが可能です。

ChatWork

文字やデータファイルをやり取りしやすいチャットツール

ChatWorkはビジネスで用いられることが多いコミュニケーションツールで、文字やデータファイルのやり取りが可能です。
招待したい人にメールで招待リンクを送り、申請を送ってもらい管理者が承認するとチャットグループに参加できます。もしくは管理者がユーザーを検索してコンタクトに追加し、チャットグループに追加もできます。

やり取りは「To」で特定の人宛に送ることができ、やり取りの検索ができるので過去のやり取りを遡って情報を探したいときにも便利です。Facebookグループのようにイベントを作成してメンバーを招待するような複雑な機能はありませんが、その分機能がシンプルで誰でも使いやすいのはメリットと言えるでしょう。

情報を概要欄にまとめておける

必要な情報をいつでも見られるように、概要欄にまとめておくことが可能です。例えば講座資料のURLや講座のzoom URL、開催日などの情報を記載しておくと、講師が毎回アナウンスしなくても受講生が概要欄から情報を確認できます。

既読の確認はできない

メッセージを送っても、既読の確認はできません。ただメッセージにリアクションはできるので、「メッセージを読んだらなんでも良いのでリアクションする」と決めて周知しておけばリアクションの有無で既読の確認ができます。

利用するにはアカウント登録とアプリのダウンロードが必要な場合も

ChatWorkを利用するにはアカウント登録が必要です。パソコンの場合はブラウザでChatWorkを表示させることが可能ですが(パソコン用のアプリもある)、スマートフォンの場合はアプリをダウンロードする必要があります。

受講生は、ChatWorkを一度利用したことがある方ならチャットグループに招待してもらうだけですが、一度も利用したことがない人にとってはアカウント登録とアプリのダウンロードが面倒だと感じる方がいるかもしれません。

無料プランと有料プランがある

ChatWorkは無料で利用できるのはユーザー100人まで、グループチャットの累計が7個までです。それを超えると有料プランになりますが
  • ビジネスプラン:年払いで1ヶ月当たりの利用料は500円
  • エンタープライズプラン:年払いで1ヶ月当たりの利用料は800円
このように比較的安価に利用できます。

メッセージや概要欄の情報を読みやすくする工夫

ChatWorkは文字色を変えたり太文字にしたりするような文字装飾はできませんが、以下のような装飾タグを使って囲み枠をつけることは可能です。
  • 囲み枠:[info]ここに文章を入力[/info]
  • タイトル付き囲み枠:[info][title]ここにタイトルを入力[/title]ここに本文を入力[/info]
  • 罫線:[hr]
例えば、
[info]講座情報
・毎月第3火曜日13時〜[/info]
[info][title]講座詳細[/title]
・zoom URL
〇〇〇〇〜
・資料URL
〇〇〇〇〜
[hr]
講座のお時間になりましたら上記URLをクリックして参加してください。[/info]
上記をメッセージに貼り付けて送ると、写真のようになります。概要欄に投稿する際も同じです。装飾タグを使うと、見やすくなるのでおすすめです。
(注:サイトに正しく表示されるために、[info][/info]の[ ]を全角にしています。正しいタグは半角[ ]です。)
* ChatWorkのメッセージ囲み枠使用例 

Slack

ChatWorkと同様にビジネスシーンで用いられるコミュニケーションツール

SlackもChatWork同様ビジネス向けのチャットツールです。ChatWorkは国内の会社のツールですが、Slackはアメリカでリリースされたツールなので、基本的に表記が英語です。Google Chromeなどの自動翻訳を使うと利用しやすくなります。

Slackも文字やデータファイルの素早いやり取りが可能です。利用するには、まずアカウントを登録し、ワークスペースを作成します。ワークスペースとは、チャンネル(会話をする場所)を集めたハブのようなものです。検索機能もついており、チャンネルごとにワードを検索し、過去のメッセージを遡って情報を確認できます。
招待メールを送るか招待リンクを送り、メールアドレスを登録すると利用できるようになります。

1つのワークスペースで複数のチャンネルを作成できる

1つのワークスペース内に複数のチャンネルを作成できるので、複数の講座を開催しているようなら講座ごとにチャンネルを作成することが可能です。チャンネルごとにメンバーを追加できるので、例えば1つの講座しか受講していないのに全てのチャンネルの情報を見られてしまうということはありません。

メッセージをピンで止めることができる

重要なメッセージはチャンネル内にピンで止めておくことが可能です。講座情報や利用の仕方など、重要な情報はピンで止めておきましょう。

リアクションの種類が豊富で文字装飾も可能

ChatWorkに比べるとリアクションの種類が豊富で、メッセージの文字装飾(太文字にする、斜体、アンダーライン、リストなど)もできるので、メッセージを読みやすくする工夫が簡単にできます。

Slackでビデオ通話も可能

Slackコールという機能があり、ワークスペース内の人となら音声通話・ビデオ通話で会話ができます。ただし、無料プランでは1対1の通話のみ可能となっております。例えば複数とビデオ通話で講座のフォロー会をやろうと思ったら、有料プランへの移行が必要です。

Slackもメッセージの既読が確認できない

ChatWork同様、Slackもメッセージの既読確認ができません。しかし同じようにメッセージにリアクションができるので、「メッセージを読んだらなんでも良いのでリアクションする」と決めておけば、リアクションの有無でメッセージの既読を確認できます。

Slackも利用するにはアカウント登録とアプリのダウンロードも

ChatWork同様、Slackもアカウント登録アプリのダウンロードが必要な場合があります。(アプリはスマートフォンの場合は必要、パソコンの場合はアプリもありますがブラウザでの表示も可能。)

ChatWork同様に、Slackを一度も利用したことがない人にとってはアカウント登録とアプリのダウンロードが面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

Slackも無料プランと有料プランがある

Slackの無料プランでは
  • 検索できるメッセージが直近の10,000件まで
  • Slackコールは1対1
  • 外部ツール・アプリ(Googleドライブ、Office 365 など)の連携は10個まで
など、制限があります。
メッセージの件数が10,000件を超えたり、Slackコールを複数で使用したりする場合は、有料プランへの切り替えを検討しましょう。

有料プランは
  • プロ:年払いで1ヶ月当たり850円
  • ビジネスプラス:年払いで1ヶ月当たり1,600円
  • Enterprise Grid:営業担当に問い合わせ
上記の3種類があります。

LINE公式と併用するのもあり

LINE公式は、事業者側がユーザーに自分の好きなタイミングで情報を手軽に送れるツールなので、顧客教育に向いています。講師から今までの受講生達にこまめに連絡することで、既存顧客を休眠化させずに講師を思い出してもらい、「また受講したい」と思ってもらいやすくなります。

Facebookグループやチャットツールを使っていても情報を見逃すこともありますので、LINE公式と併用することで情報の伝達もれを防ぎ、確実に受講生に情報を届けられるでしょう。

まとめ

オンライン講師は講座を開催すれば良いだけではなく、事前準備からアフターフォローまでやることがたくさんあります。申し込み管理や入金管理以外にも、コミュニティ管理などはツールをうまく活用して効率よくおこないたいところですね。

今回の記事を参考に、効率の良い講座運営・コミュニティ運営をしていきましょう。

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