その結果分かったのは、「良いスクール」の定義は人それぞれだということ。料金の安さに魅力を感じる方もいれば、サポートの手厚さは外せない!という方もいるでしょう。受講者同士のコミュニティを「ありがたい」と感じる方もいれば、「自分には合わないので、マンツーマンで学びたい」と考える方もいます。
この記事ではコエテコ編集部が直接取材し、在籍生/卒業生の声を聞いたスクールだけをご紹介。それぞれの特長を比較・整理しつつ、「こういう方にピッタリ!」なおすすめポイントを独断と偏見でご紹介!
決して安くはないプログラミングスクールでの学びを充実したものにするには、自分に合ったスクール選びが不可欠です。少し長い記事になりますが、ぜひ最後までご覧くださいね。
目次:
- どう取材した?コエテコ取材ポリシー
- 図で比較!プログラミングスクール各社の位置付け
- 料金は各社横並び、給付金対象になるスクールも
- 未経験からでも可能?サポートは手厚い?
- 就・転職志向?副業・フリーランス独立志向?
- 他にもある!スクールの選び方6選
- いざ、気になるおすすめスクール9選を発表!
- RUNTEQ(ランテック)|実際の現場に近い課題をクリアしてスキルアップ
- DMM WEBCAMP|どんな方にもおすすめできる万能スクール
- POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)|紹介先企業が粒揃い、事業会社に転職したいならここ
- COACHTECH(コーチテック)|フリーランス独立を目指すならここ、ベンチャー運営が特徴
- RaiseTech(レイズテック)|決して甘くはないが「稼げる」エンジニアになるならここ
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIG|カリスマWeb制作会社「LIG」運営のクリエイタースクール
- TECH I.S. (テックアイエス)|日本、アメリカ、インドに拠点を持つグローバルスクール
- CODEGYM(コードジム)|コーチング主体の月額制プログラミング学習、独学でも挫折しない
- SAMURAI ENGINEER(旧:侍エンジニア塾)|炎上以降、体制を一新。「似たり寄ったり」から脱却できる実力派スクールへ
どう取材した?コエテコ取材ポリシー
そもそも、なぜコエテコでは一次情報(直接取材)にこだわっているのでしょうか?そこには、ユーザーヒアリングを通して見えてきた「ある課題」が影響していました。スクールの良いところばかり書いてあって、悪いところにはまったく触れられていないのが不満でした。それこそが知りたいのに……
SNSなどでスクールのクチコミを検索したのですが、数が少なかったので参考にしづらかったです。客観的に信用できる数値が欲しい。
そのためコエテコでは、以下の3点を合言葉とし、なるべく濃密で信頼性の高い情報を提供するように努めています。
② デメリットも含め、包み隠さず公開できるスクールにのみ取材する。
③ クチコミ機能を提供し、客観的な数値を読者に提供する。

コエテコもまた、アフィリエイトシステムを用いて収入を得ていることは否定しません。(運営費がかかる以上、そこは致し方のないところです……)
しかし、広告費がもらえるからという理由で悪質なスクール、運営実態の怪しいスクールをご紹介することはありませんので、安心して各スクールをご覧くださいね。
図で比較!プログラミングスクール各社の位置付け
さて、いよいよ本題に入っていきましょう。この記事では合計9校のプログラミングスクールを取り上げて比較しました。内訳は以下の通りです。(※並べ方は取材の実施日順です。クリックすると各社の取材記事に飛びます。)- RUNTEQ(ランテック)
- DMM WEBCAMP(ディーエムエム ウェブキャンプ)
- POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)
- COACHTECH(コーチテック)
- RaiseTech(レイズテック)
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIG
- TECH I.S. (テックアイエス)
- CODEGYM(コードジム)
- SAMURAI ENGINEER(旧:侍エンジニア塾)

一つずつ見ていきましょう。
料金は各社横並び、給付金対象になるスクールも
スクールを探している方がもっとも気になるポイントといえば「料金」でしょう。決して安くはない買い物ですから、総額でいくらかかるのかは正しく把握しておきたいポイントですよね。プログラミングスクールの料金体系はスクールごとに異なりますが、多くは「入会金+授業料総額」を支払うシステム。
中にはCODEGYM(コードジム)のように月額制のスクールもありますが、基本的には数十万円かかる認識をしておいたほうがよいでしょう。少しでも費用を抑えたい方は、「入会金無料キャンペーン」など各種キャンペーンを上手に利用したいところです。
料金はコースによって異なるため一概には言えませんが、総合してみると、目立って授業料が高い/安いスクールはないように見えます。安定したカリキュラムを提供し、受講生サポートにもコストをかけているスクールだと、自然とこのくらいの価格帯になるのかもしれません。
教育訓練給付金制度を利用すれば最大56万円が返ってくる
ところで、スクールを検討している方にぜひ知っておいていただきたいのが「教育訓練給付制度」。国が認定した教育訓練を受けた場合、条件を満たせば支払った金額の一部が支給される(還付される)制度です。実はプログラミングスクールの一部には、この「教育訓練給付制度」の対象コースを開講中のスクールも。条件はあるものの、場合によっては最大70%(上限56万円)が還付されるチャンスですから、条件の合う方はぜひ利用したいところですね。
制度のわかりやすい説明と該当スクールについては以下の記事でくわしく解説していますので、気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください。
未経験からでも可能?サポートは手厚い?
多くのスクールは「未経験歓迎!」を掲げています。しかし、検討している方からすると「本当に?」と疑ってしまうもの。実際に、未経験からプログラミングを学んで就・転職やフリーランス独立は可能なのでしょうか?結論から言えば、答えは「可能」です。ただし、自分なりの努力が求められるのはどんな業界でも当然のこと。「スクールに入ってしまえば、あとはスクールが何とかしてくれるだろう」という意識では継続は難しいかもしれません。
とはいえ、継続しやすい環境は人それぞれ。手厚く励ましてもらいたい人もいれば、あまり干渉されるのはわずらわしい(自分のペースで進めたい)と考える方もいるでしょう。「優しく伴走してほしい」「叱咤激励して、厳しく導いてほしい」など、好みも人それぞれです。
ここではサポートの手厚さに応じて各スクールをプロットしましたが、厳しめのスクール=悪いスクールではないことに注意してください。「本当の実力を身につけてほしい」と考えるがために、あえて受講生の自主性を尊重する(スクール側から干渉しない)ポリシーのスクールもあります。優劣ではなく、合うか合わないかですので、「自分はどうかな?」と考える際の基準にしてください。

就・転職志向?副業・フリーランス独立志向?
最後のポイントは、スクールの主流が就・転職志向か、副業・フリーランス独立志向かの違いです。多くのスクールでは複数コースを提供しており、就・転職コース、副業・フリーランスコースを両方開講していることも珍しくありません。「転職向けのプログラミング言語」などというものはありませんから、気にしなくて良いという考え方もあるでしょう。
とはいえ、各スクールの強みはどちらかに偏っているケースが多い様子。たとえばPOTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)は選りすぐりの自社開発企業への転職支援が魅力ですし、COACHTECH(コーチテック)ではフリーランスとして食べていくための心得が聞けるのだとか。
やはり、自分の目的とスクールの強みが合致しているかどうか?は気に留めておきたいポイントと言えるでしょう。

他にもある!スクールの選び方6選
ここまではもっとも重要な3つのポイントについて解説してきましたが、ここからは「こういう基準も参考にしてみては?」というポイント6選を一気に紹介していきます。
無料体験/カウンセリングはあるか?
入会前に受けられるサービスはスクールによってさまざまです。未経験者に「エンジニアとは?」から詳しく説明してくれ、なりたいエンジニア像を明らかにしてくれるスクールもあれば、2週目までは無条件で授業料を返金してくれる制度(無料体験授業のようなシステム)をとっているところもあります。卒業生インタビューの経験から分かったのは、良質なスクールほど「今すぐ決めてください!」「絶対にうちに来てください!」とは言わないこと。
耳ざわりのいいことだけでなく、「相当大変ですよ」「現実的な年収は〇〇万円程度です」とリアルな話を聞かせてくれるスクールは信頼できると言っていいでしょう。
返金制度を重視するか?
受講生にとって安心材料のひとつとなるのが各種返金制度の有無。「転職できなければ全額返金」「授業に満足できなければ全額返金」など、さまざまな形で返金制度を設けているスクールがあります。ただし、返金制度がある=100%安心、ではないので注意が必要。というのも、中には「スクール外での転職活動が発覚した場合、返金の資格を失う」といった条件が定められている場合があるからです。
返金制度を重視する場合は、(たとえ細かい字でも!)規約をきちんと確認し、納得できるかどうかを判断することが大事。そこで決断を急がせるようなスクールはむしろ避けるのがベターでしょう。
就職・転職先のあっせんはあるか?
就職・転職サポートの内容はスクールによって相当幅があります。「履歴書や職務経歴書のチェックのみ」という場合もあれば、グループ会社やおすすめの企業を紹介してくれるスクールも。企業を自分で選びたいか、ある程度スクールに任せたいかは人それぞれですから、これも自分に合うかどうかで決めるとよいでしょう。どのようなサポートが受けられるか気になる人は、しっかりとカウンセリング等で確認しましょう。
講師は現役エンジニアか?
中には、「講師は全員現役のエンジニアです!」というスクールもあります。モダンな技術や現場の温度感を教わることができ、「コードが動くか?」だけでなく「このコードは美しいか?」まで踏み込んだ意見をもらえるのは、やはり現役エンジニア講師の魅力と言えるでしょう。ただし、(どのような勉強にも言えるように)できる人=教えるのがうまい人、ではありません。中には「できるのが当たり前」すぎて、初歩的な質問への対応は不慣れな人も……。初心者から講師になった人のほうが「わかります!ここ、迷いますよね」と共感してくれる良さもあるので、一概にどちらが良いとは言えません。
対面教室(コワーキングスペース)はあるか?
多くの大人向けプログラミングスクールはオンライン完結です。時間や場所を問わずに学べるので、働きながら学ぶ方にとってはありがたいですね。しかし、中には対面教室やコワーキングスペースを開放しているスクールもあります。こうしたスクールは内装にも力を入れているケースが多く、「いかにもIT企業!」な雰囲気でモチベーションアップ!どうしても大都市圏が多いのがネックですが、条件さえ合えば楽しくスクール生活が送れそうですね。
コミュニティやイベントはあるか?
スクールの中には、在籍生や卒業生限定のコミュニティを運営しているところがあります。お互いに励ましあったり、分からないところを教えあったりできる仲間の存在は心強いもの。スクール主導で「勉強会」などを実施しているケースもあるので、「一人ではモチベーションが続かないかも……」と不安な方はこうした活動が活発なスクールを選ぶのが良いでしょう。
一方でインタビューさせていただいた方の中には、「そうした集まりにはあまり興味がなくて……」という方もいらっしゃいました。「Twitterなどでイベントを探す方が気楽だった」なんて意見も。これこそ合う/合わないの問題になってきますので、参考程度にしてください。
いざ、気になるおすすめスクール9選を発表!
というわけで、いよいよコエテコおすすめのスクール9選をご紹介していきます!それぞれに簡単なおすすめコメントも添えていますので、ぜひ参考にしてくださいね!RUNTEQ(ランテック)|実際の現場に近い課題をクリアしてスキルアップ
最初にご紹介するのはRUNTEQ(ランテック)。企業が求める実践レベルを学べることをモットーとしており、「バグを修正する」など、実際の現場に近い課題をクリアしながら学べるのが特長です。
卒業生インタビューをした感触では、和気あいあいとした雰囲気で学びたい方にピッタリかも。「オンラインで学びたいけど、一人では心が折れそう」な方におすすめです。
DMM WEBCAMP|どんな方にもおすすめできる万能スクール
大手企業・DMMグループが運営していることもあり、とにかく安定したクオリティのサポートが受けられるDMM WEBCAMP。どのようなニーズの方にも「定番」としておすすめできる印象です。
教育訓練給付金対象コースもあり、受給条件を満たす方であれば56万円オフで受講できるのも魅力!それでいてカウンセリングでは、耳ざわりのいいことばかりだけでなく、IT業界の実情をふまえたお話を聞けるそう。いろいろな面で誠実なスクールですので、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)|紹介先企業が粒揃い、事業会社に転職したいならここ
派手な印象はないものの、本当に転職に必要なスキルをもくもくと身につけられる印象があるPOTEPAN CAMP。インタビューによると、RUNTEQ(ランテック)と比較する方が多いようです。コミュニティ < 一人でもくもくと進めたいタイプの方がPOTEPANを選ぶのだとか。
すでに身につけているスキルの部分は飛び級できるなど、実力に応じて柔軟に対応してくれるのも魅力。紹介先企業も事業会社(自社開発を行なっている企業)ばかりと、卒業生からの評判もバツグンなスクールです。
COACHTECH(コーチテック)|フリーランス独立を目指すならここ、ベンチャー運営が特徴
今回ご紹介しているスクールの中で、もっともフリーランス/独立寄りなのがCOACHTECH。コーチング中心の指導スタイルで、わからない点があってもLINE@ですぐ聞けるのが嬉しいですね。
インタビューによると、運営の「ベンチャー感」が合う/合わないあるかもとのこと。運営サイドと一緒になってプログラミングスキルを高めていきたい、個人事業主マインドの持ち主ならピッタリはまるスクールです!
RaiseTech(レイズテック)|決して甘くはないが「稼げる」エンジニアになるならここ
もっとも厳しく、しかし確実な力が身につくのがRaiseTech。「徹底した現場主義」をポリシーに、現役エンジニアとしてバリバリ働いている方から指導を受けられます。
一流の方が指導にあたられることもあり、ハッキリ言って「甘やかしてくれるスクール」ではなさそう。険しくつらい道のりにはなりますが、完走すれば強い人材になれる!というスクールです。
最初の2週間は授業料を返金してくれる制度もあるので、いったんトライアルに申し込んでから判断してもよいかもしれませんね。
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG|カリスマWeb制作会社「LIG」運営のクリエイタースクール
カリスマWeb制作会社・LIGのファンなら必見!最新鋭のWebデザインを学びたい方におすすめなのがデジタルハリウッドSTUDIO by LIGです。
オンラインだけでなく、上野/池袋/大宮の3箇所で対面教室もオープン。LIG社員から最新のWeb事情を聞ける機会もあるそうで、せっかくなら最前線に行きたい!という方ならぜひチェックして欲しいスクールです。
TECH I.S. (テックアイエス)|日本、アメリカ、インドに拠点を持つグローバルスクール
今、かなり勢いがあるオンラインプログラミングスクールがTECH I.S.。「どこに住んでいても最新技術を学べる」をモットーに、対面教室は愛媛/広島で展開中です。
特筆すべきは、サポート期間の長さ。もっとも人気の「長期PROスキルコース」では6ヶ月の学習期間+6ヶ月のキャリアサポートと、合計1年間のサポートが受けられます。ここまで長期間にわたり伴走してくれるのはTECH I.S. の大きな強み。じっくりと実力を身につけたい方におすすめのスクールです。
CODEGYM(コードジム)|コーチング主体の月額制プログラミング学習、独学でも挫折しない
プログラミングスクールには珍しい月額制をとっているのがCODEGYM(コードジム)。プログラミングの学習の本質=独学の時間という考え方から、ロードマップに沿って自ら学ぶスタイルをとっています。
「独学では挫折しそうだけど、ある程度は自分の力で進められる(だから、安く済ませたい!)」と考える方にピッタリのスクールです。
プログラミングスクールに興味を持って調べてみたのですが、「明らかに、プログラミングをよく知らない人が運営しているな」と感じる個人アフィリエイトサイトばかりで参考になりませんでした。