オンライン講座は終わった後が肝心!講師のためのアンケートのつくり方

オンライン講座は終わった後が肝心!講師のためのアンケートのつくり方
オンライン講座は、講座をおこなって終わりではありません。講座後にどのようなフォローがあるかでリピートされるかどうか、感想をもらってSNSなどでシェアしてもらえるかどうかが変わります。

そこで、顧客の声を集めて講座の内容に反映させたり、集客方法を検討したり、感想をもらって投稿したりするために、講座後のアンケートが非常に有効です。今回は、オンライン講師がどのようにアンケートを作成したら良いのかまとめてみました。

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講座後にアンケートを取るメリット

顧客の購入経路がわかる

受講者がどういった経路で講座に申し込まれたのかを確認してみましょう。どのSNSを見てくれたのか、ブログやホームページの記事を見てくれたのか、紹介で来てくれることが多いのか、顧客の購入経路がわかります。
例えば、
  • Facebookを見た人が多い→Facebook発信に力を入れる
  • ブログの記事に共感してくれた人が多い→ブログで記事を頻繁に投稿するなど
  • 友人からの紹介が多い→よく紹介してくれる人が紹介しやすいようにする、別の人に紹介を頼む
このように、どの購入経路に力を入れれば良いかわかり、新規集客しやすくなります。

講座を受講する前に顧客が何に悩んでいたか、具体的にわかる

受講する前にどのようなことに悩んでいたか、具体的に聞いてみましょう。意外なことに悩んでいたり、意外な楽しみ方を求めていることもあります。聞くことでより顧客の心情を理解できるようになり、関係性を深めることにも繋がりますし、情報発信にも役立ちます。

キャッチコピーや告知文、宣伝などで「〇〇に悩んでいませんか?」と具体的な顧客の声を使うと、同じように悩んでいる人に響く文章が書きやすくなるのです。

自分のウリや強みがわかる

受講者は申し込み前に、他の講座と比較している人は少なくないでしょう。受講者が競合や同業他社と比較した後にどういう理由で自分の講座を選んで申し込んだのかわかると、それが自分のウリや強みである可能性が高いです。強みは自分では自覚がなく、考えてもわからないことが多いでしょう。

他者と比較されて「ここが良いと思った」「こういう人から受講したい」と思ってもらえたということは、そこが他者よりも秀でているポイントなのです。

顧客が不安に思っていることがわかる

申し込みの際にすぐに購入したか、どんなことに不安を感じたのかがわかると、申し込みの際に感じる行動のハードルになっているものがわかります。行動のハードルを下げるヒントがわかり、申し込みやすい講座になります。

レビューは大切

受講後の感想は非常に大切です。感想をSNSやブログなどにアップして良いかどうかの確認は必要ですが、レビューが共感を生みシェアに繋がります。良い感想は信頼性を高め、興味関心をひき「自分も受講してみたい」という気持ちが高まります。

感想から講座の内容や効果を想像できれば、講師が詳しく説明するより第三者の感想の方が説得力もありますね。レビューの数で信頼され、申し込まれることもあるでしょう。

講座をブラッシュアップするヒントになる

受講後の成果を確認することで、講座の内容が適切だったかどうかわかります。もっとこうしたら理解しやすくなる、成果に繋がるなど工夫するには、受講した方の意見を取り入れるのも重要なことです。

講座を常にブラッシュアップし、顧客の満足度を高めていきましょう。それが人気講師になる秘訣でもあります。
また、講座後のアンケートを含めたアフターフォローに関しては、こちらも参考にしてください。

オンライン講座はアフターフォローが大切|顧客のリピートとシェアの仕組みを整えよう

オンライン講座を運営していく中で重要なことの1つに、アフターフォローがあります。講座開催後にどのようにアプローチするかで、リピーターが獲得できるか・他の人に紹介やSNSでシェアしてもらえるのかが変わってきます。口コミやSNSでのシェアは、顧客が顧客を呼ぶ仕組みに繋がります。今回はどのようなアフターフォローをしたらよいのか、具体的にお伝えしましょう。

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アンケートを依頼するときの注意点

どのように依頼すれば良いか

アンケートに答えてもらうのは相手に時間を割いてもらい、記入してもらう手間をかけさせてしまいます。お願いするには丁寧に、
  • まずはアンケートに協力してほしいと率直にお願いする
  • アンケートの目的を明確に説明
ここを必ず伝えましょう。アンケートの目的は「今後のサービス向上のため」が主だと思いますが、「相手はこのくらいわかっているよね」と決めつけず、しっかり伝えてください。

メールでお願いする場合は、例えば「〇〇さんにアンケートのお願いがあります」などメールの件名に相手の個人名を入れると「自分への連絡だ」と他人事ではなく自分のことという認識になり、まずはメールを読んでみようかな、という気持ちになりやすいです。

「お客様へアンケートのお願い」と顧客をひとまとめにするよりは、本文でも「〇〇様」と一人ひとりに送っている感じがあると好感が持てますね。公式LINEで一斉に送る際も、公式LINEの機能を使って個人名を入れておくのがよいでしょう。

アンケートを依頼するタイミング

アンケートは受講後すぐが良いのか送ったらよいか1〜2週間経ってからの方がよいのか、悩むところですね。そこは成果を追う必要があるのかどうかなど、講座の内容にもよるでしょう。

予約システムを利用すると、受講後に送るお礼メールの設定ができるツールもあります。お礼メールにアンケートを添付してもよいですし、例えば1週間後に「その後どうですか、何か質問ありませんか?」と経過を尋ねるメールも兼ねてアンケートも一緒に送るのもおすすめです。

個人情報の取り扱いに注意

アンケートは個人情報の塊です。氏名、メールアドレスを書いてもらうならなおさら、情報管理には注意が必要です。情報漏洩しないよう、パソコンのセキュリティの確認やパスワード管理はしっかりおこなってください。

またアンケートの回答は本人の同意なく公開することはできません。アンケートの回答を他では利用せず講座のブラッシュアップにしか使用しないなど一言添えて、「個人情報の利用目的に同意する」など、個人情報の取り扱いに関する同意のチェック欄を設けましょう。

アンケートの作り方

1)簡潔でわかりやすいアンケート名を決める

フォーム作成ツールなどを利用してアンケートを作成するには、フォーム名やアンケート名を決めて管理します。管理上だけではなく、受講者にとっても簡潔でわかりやすいアンケート名にしましょう。

アンケート名はキャッチコピーやサブタイトルをつける必要はないので、「〇〇講座受講後アンケート」などシンプルで長すぎない名前がおすすめです。

2)記名にするか、メールアドレス記入欄を設けるか決める

無記名(匿名)のアンケートにする場合は本人を特定できるメールアドレスの記入もないので、
  • 感想投稿では本人の了承が得られたら名前も掲載したい
  • アンケート提出を利用してメールアドレスのリストが欲しい
  • アンケートを読んで相手に返信するなど連絡をとる可能性がある
このようなことが想定されたら記名アンケートにするとよいでしょう。

逆に上記のことに拘らず、すでにメールアドレスを知っている場合は無記名にしても良いです。記名にするとマイナス評価が書きづらく受講者の本心が反映されにくくなることもありますが、無記名であれば素直に書いてもらえそうですね。

3)盛り込みたい内容を決める

以下、アンケートで聞いた方が良い項目をまとめました。メリットと照らし合わせて、どの内容をアンケート項目に入れるか考えてみてください。

受講する前にどんなことに困っていたか

具体的に何に困っていたのか聞いてみましょう。例えば、
  • 売上をあげるための講座であれば「受講するまで具体的に何に困っていましたか? 例)売上が安定しない、稼ぎたい金額が稼げない、集客ができない、など」と例を入れる
  • 料理教室のレッスンなら「受講する前に、毎日の料理で何か困っていたことはありましたか? (夕ご飯に何を作って良いのかわからない、食材を買っても使い切れないなど、ちょっとしたことでもかまいません)」と例と補足説明を入れる
このように、質問に事例や補足があるとイメージしやすくなります。

何を見て申し込んでくれたのか

何を見て申し込んでくれたのか確認してみましょう。例えば、
  • 講師のFacebook
  • 講師のインスタグラム
  • 講師のブログ
  • 友人のFacebook
  • 友人の紹介
  • その他(内容を記載)
など項目を選択式にすると簡単に記入できます。

同様の講座を受講したことがあるか

競合・同業他社の講座を受講したことがある人は、そこで解決しなかった悩みがあるはずです。受講したことがある人にはその講座を受講してみて良かった点と、どんなところが解決しなかったのかなどを聞くことで競合のメリット・デメリットがわかり、自分の講座はどういうところをアピールすれば良いか見えてきます。

なぜ自分の講座に申し込んでくれたのか

他にも同様の講座がある中でなぜ自分の講座に申し込んでくれたのか、ここはぜひ聞いてみましょう。メリットの項でもありますが、自分のウリや強みがわかってきます。

申し込む前はどんなことが不安だったか

申し込む段階で不安に思ったことを確認してみましょう。例えば講座を申し込む際に、
  • すぐに申し込んだ
  • 悩んでから申し込んだ

ここを選択式にして、悩んでから申し込んだ方に理由を聞いてみるのも良いです。
  • 価格が高い
  • 講座でどんな内容を教えてもらうのかわからなくて不安だった
  • 申し込みフォームがわかりにくい
  • 参加できる日程が少なかった
  • 全く経験がないので申し込んで良いのか悩んだ
など、ある程度予測されるのであれば補足説明として例を挙げておくと記入しやすくなるでしょう。

受講後の感想

感想は、フリーで書いてもらった方がいろんな言葉を引き出せます。例えば評価を5段階にしてチェックを入れてもらうと記入はしやすくなりますが、大切なのは受講者の生の声です。段階評価を入れるのは良いですが、フリーで記入してもらう項目も作っておくことをすすめします。

感想をSNSなどに投稿して良いかどうかの同意

個人情報に関する項を参考に、個人情報の取り扱いに関してチェック欄を設けましょう。ここは必ず入れた方が良い内容です。

記名のアンケートにするなら、感想シェアの許可であれば
  • 匿名ならOK
  • 記名でもOK
  • 感想は掲載不可
この3つから選んでもらうのがおすすめです。

アンケート作成でやってはいけないこと

どうせアンケートを取るならたくさんの情報を得たいところですが、項目があまりにも多いと答える側の負担が大きくなります。一般的に、5〜10分程度で答えられるような量がおすすめです。

また答えにくいアンケートはNGですが、答える側の負担を軽減するためになんでも選択式にしてしまうと、お客様の生の声が反映されにくくなります。選択式は適度に取り入れ、記述式で書いてもらった方が良いところはしっかり記入してもらいましょう。

アンケートの回収率を上げる工夫

オンライン講座の場合はオンラインでアンケートを

例え資料を郵送で送るような場合でも、ついでに紙で作成したアンケートを同封して返送してもらう、というのはおすすめしません。紙のアンケートは返送するのに手間とお金がかかります。返信用封筒を用意し切手を貼って同封したとしても、ポストに投函するのは手間なのでアンケートの回収率が下がります。

オンライン講座の講師であれば、申し込みや講座実施までのやり取りで必ずメールアドレスを確認されるでしょう。よって、アンケートはメールに添付するなどオンラインで完結するようにしましょう。

アンケートの返信でメリットがあるように

アンケートを返送してもらうことで、次回の割引や追加資料がもらえるなどのメリットがあると、回収率が上がります。
また、
  • 講座の内容が改善される
  • もしかしたら自分の意見が通るかもしれない
ここも受講者のメリットになるので、こういったことを伝えていくのもおすすめです。

アンケートを気軽に出してもらえるような関係性の構築

アンケートを気軽に出してもらえるよう良好な関係性の構築をしておくと、「この人なら協力してあげたい」とアンケートの回収率は上がります。申し込みから講座実施、アフターフォローまで丁寧に顧客に接することが、信頼され良好な関係性の構築に繋がるでしょう。

回答期限を決める

アンケートの提出期限が決まっていないと、後でもいいかなと思われてしまって後回しになり、そのまま忘れられる可能性が高くなります。

メールやメッセージを開いた時に回答できれば、回答してもらえる可能性が一番高いのですが、その時に記入できなくても期限を決めておくと「それまでに回答しなければ」という心理が働き、回答率が上がります。

講座の最後にアンケートがあることを伝える

講座の最後に「アンケートを送るのでぜひご協力ください」と一言話しておくとスムーズです。アンケートの目的も簡単にもよいので説明し、「アンケートに答えても良いな、答えたいな」と思ってもらえると回収率が上がります。

アンケート作成ツール

無料で利用できるアンケート作成ツールをいくつかご紹介します。

Googleフォーム

Googleフォームは有料プランがなく、無料で使えるフォーム作成ツールです。メリットはスプレッドシートと連動して、アンケート結果の処理が非常に楽なこと。わざわざcsv出力することなく、表で管理することが可能です。

テンプレートも用意されており、質問に説明書きを入れたり回答を選択式・記入式で選べたり、使い方も簡単で感覚的に操作すると使えるような作りになっています。またリアルタイム保存されるので、せっかく作ったフォームを保存し忘れて後悔することもありません。

申し込みフォームと違って講座後のアンケートであれば、決済ページのURLを埋め込んだり自動配信メールを設定したり複雑な作りにしなくても良いので、
  • Gmailアドレスさえあれば誰でも簡単に無料で使える
  • アンケート結果を自動的にスプレッドシートに反映できる

この辺りは大きなメリットになるでしょう。また
  • 質問項目の数は無制限
  • 質問項目の種類は11種類
  • 保存できる回答(ログ)の数も無制限
  • ファイルの添付は10件10GBまで
このような特徴もあります。ファイル添付が可能ですので、アンケートと一緒に講座資料を(容量が範囲内であれば)送ることも可能です。

ただし、アンケート作成にはあまり関係がありませんがPayPal連携ができない、自動返信メールは拡張機能を使わないと設定できないというデメリットもあるので、申し込みフォームを作りたい方は他のフォーム作成ツールとよく比較検討されることをおすすめします。

オレンジフォーム

オレンジフォームは無料版・有料版があるフォーム作成ツールで、申し込みフォーム、アンケートフォーム、商品注文フォームなど多様なフォーム作成が可能です。

無料版でも項目の種類が豊富(30種類・フリー項目含む)なので、簡単で自由にフォーム作成できます。また、自動返信メールを設定できるので、アンケートの返信があればお礼メールの自動返信を設定できるのは便利ですね。

他には、
  • 質問の数は無料版では60個まで
  • オレンジメール(メール配信サービス)と連携できるので、アンケート回答者を自動的にメール読者登録することが可能
  • 作成したフォームをSNS(Twitter、Facebook)でシェアできる
  • 有料版になるとChatWorkとの連携も可能
  • データcsv出力が可能
  • Googleスプレッドシートとの連携は有料版から
  • ファイル添付はできない
  • PayPalの決済リンクを登録完了ページの本文編集時に貼り付け可能
このような特徴もあります。メルマガでオレンジメールを利用している方や申し込みフォームも作って一括管理したい方にはおすすめです。

フォームズ

フォームズはフォーム作成ツールの中では運営実績が20年目を迎える老舗で、無料版と有料版があります。テンプレートはありませんが自由にアンケートを作成でき、質問の条件分岐(回答により質問を分岐)する機能もあるのでシンプルなフォームから複雑なフォームまで多様なフォーム作成が可能です。

無料版の特徴は、
  • 質問の項目は12個まで
  • 質問の種類は11種類
  • 保存できる回答(ログ)の数は100件
  • 自動返信メールは1メール500文字まで
  • 質問の条件分岐は2条件まで
  • データの出力はcsv出力
  • ファイルの添付は1件2MBまで
  • PayPal連携あり
このような特徴があります。受講後のアンケートだけなら無料版で十分なくらいの機能がありますし、PayPal連携があるので申込フォームも一緒に作りたい方にはおすすめです。

まとめ

アンケートは作成の仕方や聞く項目で回答してもらえるか、回答を自分の講座や集客に反映できるかが変わってきます。せっかく受講者が時間を割いてアンケートに協力してくれたのであれば、その内容を自分の事業に有効活用していきたいですよね。

今回の内容を参考に、受講後のアンケートを作成してみましょう!

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