【2024年版】無料で始められるWeb会議システム人気4選徹底比較

【2024年版】無料で始められるWeb会議システム人気4選徹底比較
2024年現在、コロナ禍を契機に働き方や日常生活において、企業や個人が一気にオンライン化を進めた結果、Web会議システムを中心としたリモートワークはすっかり定着しています。

Web会議システムは当初、単純なビデオ通話やチャット機能が中心でしたが、現在ではAIを活用したリアルタイムの翻訳、議事録の自動生成、バーチャル背景のカスタマイズ、さらには参加者の感情分析まで可能な高度な機能が標準搭載されるようになりました。

これにより業務の効率化がさらに進み、オンライン講座の開催や動画販売はここ数年で大きな進化を遂げています

また、オンラインでのコミュニケーションはビジネスだけでなく、個人の生活にも広く浸透しました。オンライン飲み会やお茶会はもちろん、リモートでのフィットネスや趣味のサークル活動も一般的になり、人々は物理的な距離に縛られず、多様な形でつながりを持つことができるようになっています。

今回は、Web会議システムの機能と活用法について、最新の話題を踏まえて比較してみました。

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Zoom

特徴

Zoomは、現在日本で最も普及しているWeb会議システムであり、特にその使いやすさと機能の豊富さから、多くの企業や教育機関、個人利用者に支持されています。

以下、Zoomの特徴を挙げてみます。

使いやすさ

Zoomは、直感的でシンプルな操作でミーティングの設定ができ、技術に詳しくない人でも簡単に利用できます。Googleカレンダーとの連携でミーティングのスケジュール管理や参加がスムーズに行えます。

高品質なビデオと音声

Zoomは、安定したビデオ通話とクリアな音声を提供します。特に、ネットワークの状況に応じて画質を自動調整する機能により、接続が不安定な環境でも比較的スムーズなコミュニケーションが維持できます。

ブレイクアウトルーム

Zoomのブレイクアウトルーム機能は、ミーティング中に参加者を小グループに分けてディスカッションを行うことができるため、ワークショップやチームミーティング、講座を盛り上げる機能として役立ちます。

画面共有と共同作業

ミーティング中に画面共有が簡単にできるだけでなく、共有された画面に対して参加者全員が注釈を加えることが可能です。

ホワイトボード機能

会議中にホワイトボード機能を使ってアイデアを書き出したり、図を描いたりすることができます。参加者全員がリアルタイムでこのホワイトボードにアクセスし、テキスト入力、図形描画、フリーハンド描画などの注釈ツールを使って、自由にアイデアを表現できます。

個別チャットとグループチャット

参加者間でリアルタイムのテキストチャットが可能です。個別にメッセージを送ることも、全体に向けてメッセージを送ることもできます。リンクやファイルの共有も簡単に行えるため、ミーティング中の資料共有やディスカッションに役立ちます。チャットは保存も可能です。

録画機能

講座や会議を録画して後で確認したり、共有したりすることができる録画機能もZoomの魅力の一つです。録画データはクラウドまたはローカルデバイス(PCに直接)に保存でき、復習用の動画として共有したり録画を動画販売したりできます。

バーチャル背景とフィルター

Zoomは、ユーザーが自分の背景を変更できる「バーチャル背景」機能を提供しています。これにより、自宅からの参加であってもプライバシーを保ちつつ、プロフェッショナルな印象を与えることが可能です。

セキュリティとプライバシー保護

Zoomは、会議のパスコード設定、待機室機能、ミーティングのロック、エンドツーエンド暗号化など、さまざまなセキュリティ機能を備えており、安心して利用できる環境が整っています。

リアルタイムの文字起こし

話した内容を自動的に文字起こしする機能があります。リアルタイムで表示される字幕により、すべての参加者が発言内容を正確に把握でき、文字起こしデータを保存することで内容の振り返りやドキュメントとして整理したりする際に活用できます。

無料版でできること

Zoom無料版で使える主な機能はこちらです。
  • 1対1なら時間は無制限
  • 3人以上のグループミーティングは40分までの時間制限あり(40分を超えると自動終了)
  • 同時に参加できる人数は最大100人
  • 録画可能(ローカルに保存)
  • 画面共有、ホワイトボード、チャット、バーチャル背景の機能は利用可能
  • Googleカレンダー、MicrosoftOutlookとの連携

無料版は人数や時間に制限があること、録画はできますがクラウドに保存できない点が大きなポイントです。他にも、自動文字起こし機能も有料のプロプラン以上で利用可能です。

ただ、無料版でもできることは多いので、3人以上のグループミーティングや長時間のミーティングを必要としない方にとっては使い勝手の良いサービスでしょう。

操作方法

操作方法は、ブラウザで会員登録をおこない、ミーティングをスケジュールします。会員登録は会議のホストのみがおこなえばOKで、ホストの発行したURLを参加者に伝え、参加者はURLをクリックするだけ、というシンプルなやり方です。参加時にパスワードを入れるか待機室を設けるか、ホストが設定します。

また、ミーティングの管理者(ミーティングを作成した人)が不在の場合、他の参加者はミーティングに参加できませんが、「ホストキー」を使ってホスト権限を要求し、ミーティングを設定したホストよりも前にミーティングに参加することが可能です。

例えば複数スタッフがミーティングを管理する場合、ホスト不在になった際にミーティングURLを再設定しなくても、ホスト権限を自分にすれば同じURLでミーティングを開催できます。

zoomの基本的な操作方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事:Webセミナーのツールを使いこなそう!|オンライン講師のためのZoom活用術

有料版の料金プラン

Zoomは、2024年6月15日より正式ラインナップの名称を「Zoom Workplace」にしました。無料プランは「Zoom Workplace Basic」です。(以下、料金は2024年8月現在のもの)

個人向けに利用しやすいのは、プロプラン(小規模のグループミーティング向け)です。1ライセンス月額15.99ドル(8月下旬の為替レートで計算すると日本円で2,400〜2,500円前後、米ドルの為替レートにより変動)で利用できます。

年払いにすると159.90ドルになり、月払いよりもお得になります。また、日本円での支払い設定も可能で、日本円では月額2,399円、年払いは23,985円です。

プロプランでは、最大100人のミーティングが可能で時間制限なし、5GBまで録画をクラウドに保存可能、会議の様子をFacebookやTwitterなどSNSにストリーミング配信できるのが特徴です。

個人向けのプランとして、ビジネスプランもあります。特徴は、
  • 1ミーティング最大300名まで参加可能
  • ホワイトボードのボード数無制限(無料プラン、プロプランは3まで)
  • Zoom Scheduler(Zoomが提供する専用のスケジューリングツール:Zoomのミーティングスケジュールを最適化するための機能が集約)を使った高度なスケジュール管理が可能
などがあります。月払いで月額3,299円、年払いで32,985円で利用できます。

他に企業向けの上位プラン、教育向け、医療向け等もありますが、ここでは割愛します。

Skype

特徴

Microsoft社が提供する個人向けのコミュニケーションサービスです。2020年4月に新サービス「Skype Meet Now」として提供されはじめ、現在は「Skype」として提供されています。

Skypeは無料で利用でき、サインアップ不要(アカウント登録不要)、ダウンロード不要です。(ブラウザでの利用も可能ですが、専用アプリをダウンロードして利用することもできます。)

主な機能

Skypeの主な機能はこちらです。
  • 100人までのミーティング(自分以外を99人まで招待可能)が全員アカウント登録なしで利用可能
  • 1回の通話は24時間まで
  • 画面共有が可能
  • 背景ぼかし機能、もしくは背景画像を設定できる
  • 録画可能だが、ダウンロードには30日間の制限あり
  • 個人招待リンクは有効期限なし(招待メッセージを前もって作成することが可能で、発行したURLは有効期限なく何度も使える)
  • プレゼンテーション、資料、デザインなどのファイル共有(最大 300 MBまで)
  • チャット機能
これらの機能が無料で利用できます。

さらに電話としての機能もあり、
  • Skype通話のレコーディングとリアルタイム字幕の作成
  • Skypeクレジットを使用し、インターネットに接続していない固定電話や携帯電話への通話、国際電話に対応
  • 会話は業界水準のエンド ツー エンド暗号化を使用したセキュリティ強化
この他に、Skype から直接テキストメッセージ(SMS)を送信できます。

個人向けなので手軽にサービスを利用できるよう工夫されていますが、ホワイトボード機能やブレイクアウトルーム機能など、講座やワークショップの開催に便利な機能がないため、講座運営に必要な機能をフル活用させたい方には物足りないかもしれません。

操作方法

Skype公式ページから「会議を開催する」をクリックし、会議名を決めてURLを発行し参加者へメールなどで共有します。参加者は、URLをクリックすると会議に参加できます。アカウント登録が要らないので、Zoomよりも操作性は良いでしょう。

Skypeに有料版はない

Skypeは無料サービスなので、有料版へのアップグレードはありません。以前はSkypeの有料版である法人向け「Skype for Business Online」がありましたが、サービス提供が終了しています(2021年7月31日まで)。

Skype for Business Onlineは現在Microsoft Teamsにサービス移行しました。Microsoft Teamsは、ビジネス向けのコミュニケーションとコラボレーションのためのツールで、チャット、ビデオ会議、ファイル共有、タスク管理などの機能を提供しています。

Skype for Businessの機能はTeamsに統合され、より多機能で柔軟なプラットフォームとして提供されています。

Microsoft Teams

特徴

前述の通り、Microsoft TeamsはSkype同様Microsoft社が提供するオンラインコミュニケーションツールです。Microsoft Teamsの大きな特徴は、Office 365との連携です。

ExcelやPowerPoint、Outlook、PlannnerといったアプリケーションをTeamsと連携させ、Teamsを開くと必要な情報にすぐにアクセスできるようになります。

Teamsはどちらかというと個人が友人とオンライン飲み会のような気軽な繋がりの場を作るツールではなく、個人や企業がビジネスで使うためのツールです。

無料版でできること

Microsoft Teamsの無料版では、以下のことが可能です。
  • チャット機能
  • グループ会議(最大100人参加可能、60分まで)
  • 画面共有
  • 背景のぼかし、背景画像の設定
  • ファイルや写真のバックアップ用のクラウド ストレージは5GB

ただし、無料版では会議の録画や録音、ファイルストレージの追加ができません。また、Web版のWord、Excel、PowerPoint、OneNoteは使えますが、デスクトップ版に比べると機能が制限されています。

Outlookとの連携も無料版ではできませんし、他のアプリも連携が制限されています。

操作方法

パソコンからなら専用アプリは不要です。ブラウザでホストがMicrosoftのアカウントを作成すれば、利用が可能です。また有償版のOffice 365をダウンロードしていなくても無料版のMicrosoft Teamsは使用できます

Microsoftのアカウントを取得後、Teams にサインインすると機能が使えるようになります。PCとスマートフォン、タブレット端末それぞれ専用のアプリもあり、アプリをダウンロードするとどのデバイスからでも自分のTeamsに繋がることができます。

ミーティングの作成は「今すぐ会議」をクリックして会議の名前を決め、URLを取得するだけです。直感的な操作でビデオ会議ができます。

ミーティングのスケジュールはGoogleカレンダーから簡単に作成できます。

有料版は個人向けと法人向けがある

Microsoft Teamsの無料プランは「個人向けプラン」です。個人向けプランの有料プランは、(以下、価格は全て2024年8月現在)
  • Microsoft 365 Personal(月額1,490円、年払いは14,900円、1ヶ月の無料期間あり)
  • Microsoft 365 Family(月額2,100円、年払いは21,000円)
上記の2つです。

Microsoft 365 Personalは、グループ会議は最大300人まで、会議時間も30時間まで可能になります。また、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteのデスクトップアプリの利用、1 TB のクラウド ストレージ、テクニカルサポートをいつでも利用可能、高度なセキュリティなどの特徴があります。

Microsoft 365 Familyの大きな特徴は、同じTeamsに最大6人まで参加可能なことです(Personalプランは1人のみ)。クラウド ストレージも1 人あたり 1 TBが割り当てられ、合計で6TB利用可能です。他に、Microsoft Defender で家族全員のデータ、デバイス ID を保護できます。

Microsoft Teamsには一般法人向けプランがあり、有料版のみで年間サブスクリプション契約、プランは以下の3タイプです。
  • Microsoft Teams Essentials:月額599円
  • Microsoft 365 Business Basic:月額899円
  • Microsoft 365 Business Standard:月額1,874円

それぞれのプランで1ヶ月無料お試し期間があり、連携できるOfficeアプリの制限とセキュリティ、データ保存容量、管理、サポート面で各プランに違いがあります。

Google Meet

特徴

Googleが提供するオンライン会議用ツールです。Google Meetはブラウザで直接アクセスでき、ソフトウェアのインストールが不要です。また、Googleアカウントがあれば誰でも簡単に会議を開始したり参加したりできます。

またiOSやAndroidの専用アプリを使用して、スマートフォンやタブレットからも会議に参加できます。

また、Googleカレンダー、Googleドライブとの連携が簡単に行えるのも、Googleが提供するサービスならではです。

無料版でできること

Google Meetの無料版で使える主な機能です。
  • ビデオ会議は100人まで参加可能、会議時間は60分まで
  • 1対1なら24時間まで
  • 画面共有
  • 電話での参加が可能
  • Googleカレンダーから会議を設定
  • 背景をぼかす機能、バーチャル背景の設定(Google ChromeからGoogle Meetを利用した場合)
ただし、無料版は録画や録音、文字起こし、ブレイクアウトルームの設定ができません。

操作方法

Googleアカウントがなければアカウント登録が必要です。GoogleにログインするとGoogle Meetが使用できます。

ブラウザでGoogle Meetのページを開いて、「新しい会議を作成」でミーティングをスケジュールするか、「会議コードかリンクを入れる」にコードかリンクを入れると参加できます。

有料版の利用方法

Google Meetの有料版は、Googleが提供するビジネス向けの有料グループウェア「Google Workspace」の機能の1つですが、Google One プレミアム プランに加入するとメンバー限定特典として機能拡張できます。(価格は全て2024年8月現在)

Google One はストレージを増強するためのサービスで、プレミアム プランに加入するとメンバー限定特典として以下の機能が追加されます。
  • 会議人数と時間の延長(100人までの会議を24時間まで)
  • YouTubeでのライブ配信によるビデオ通話が可能
  • Meetでのバックグラウンド ノイズキャンセル
  • ビデオ通話の録画
  • データ保存容量が2TB

プレミアム プランは月額1,300円です。

Google Workspaceは、ビジネスや教育機関向けに提供されるクラウドベースのグループウェアです。プランには個人向け、中小企業向け、大企業向けがあります。

個人向けには、Google Workspace Individualプランがあります。これは個人事業主、フリーランスの方向けのプランです。月額1,130円(年払いでは16%オフ)で利用でき、GoogleMeetの機能が拡張されます。
  • グループ通話が24時間まで
  • ビデオ通話の録画
  • YouTube でのライブ配信と動画ファイルとして保存可能
  • クラウドストレージが1TB
  • スケジュールの重複防止
  • 共有可能な複数の予約ページを作成して各種予約に対応
  • Stripe と連携し、予約時に支払い設定することで決済機能を追加
上記のような機能の他にも、ビジネスとしてGoogleのサービスを使って仕事の効率化を図る多くの機能が利用できます。

中小企業向けのプランはチームで利用したい人向けです。プランは以下の通りです。
  • Business Starter:1年契約で月額680円
  • Business Standard:1年契約で月額1,360円
  • Business Plus:1年契約で月額2,040円
ビデオ会議の参加人数、データ保存容量、セキュリティ面、サポート面等で違いがあります。

まとめ

Web会議システムはどのサービスもここ数年で大きく機能拡張され、利用しやすくなりました。

個人でカジュアルにオンライン飲み会や友人とのミーティングを楽しむ場合や、ビジネス用途で複数のアプリと連携させ、スケジュール管理やプロジェクトの進行を効率化したい場合など、目的に応じて最適なシステムを選ぶことが重要です。

オンライン講座を開催する、動画販売する場合は、講座時間や参加人数の都合で有料版へのアップグレードが必要となる場合がありますが、無料か低コストで利用してから検討するのもおすすめです。

テレワークやリモート会議のメリットが認識され、これらのツールは仕事の一部として定着しています。コロナ禍が終わってからもこの流れは続いており、今後さらにサービスが充実していくでしょう。

この記事を参考に、必要な機能を見極めてWeb会議システムを選択してください。

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