オンラインで講座を開いてみよう|オンライン講座のメリット・デメリットとは

オンラインで講座を開いてみよう|オンライン講座のメリット・デメリットとは
2020年から、コロナ禍によって、人との関わり方は大きく変わりました。会議や研修、飲み会などがリモートになり、人の集まる会合は軒並み中止に。学校でもオンライン授業を取り入れるなど、学び方も大きく変化しています。

以前から働き方改革は始まっていましたが、昨今の事情によるリモートワーク(テレワーク)の加速で家にいる時間が増えた人も多いでしょう。いわゆるエッセンシャルワークを除いて、世の中全体が、今まで以上にオンライン化へ大きくシフトしました。

そこで、今急激に増えているオンライン講座について、なぜ注目されているのか、メリット・デメリットなどを紹介していきます。

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今なぜオンライン講座なのか

オンライン講座が普及した背景には、前述の通りコロナ禍の外出制限で家にこもる人が多くなり、インターネットを使って楽しむ・学ぶということが増えたことがあります。

もともと、最近は若い世代から年配の方まで、LINE電話やFaceTimeなどを利用して「オンラインで人と動画通話する」ことに慣れている人が増えています。家庭でのネットワーク環境の整備も進み、オンライン授業は小学校にまで普及し、今や「オンラインで学ぶ」ことは新時代のスタンダードです。

オンラインで学習することに抵抗のない若い世代以外でも、企業研修をオンラインで開催したり、会社の面接をオンライン化したり、リアルでの開催を中止せざるを得ない社会状況がありました。そしてオンライン化してみると、メリットも多くコロナが収束してもオンラインで研修を開催するとしている企業も多いようです。

リアルで開催する講座にももちろんメリットはありますが、オンラインで講座を開催できることで、仕事や学びの可能性が大きく広がります。

講師は簡単になれるの?

講師は注目されるようなノウハウを持っている一部の人しかできないと誤解されがちですが、実はそうではありません。講師業で稼いでいるのは、テレビに出ている有名人やYouTubeでチャンネルを持ち登録者が何百万人もいるような人だけではないのです。

趣味の学びから仕事に活かせるスキルまで、自分の持っている知識を生かして講座を開催している人は増えています。自分の今まで経験してきたことをノウハウに変えれば、講座ができるのです。

例えば、ハンドメイドの作品をネットショップで販売して、その商品が売れるようになれば、「商品をネットショップで売るためのノウハウ」を講座にすることもできます。

ストアカなど、講師登録すると受講者とのマッチングを行ってくれるサイトも増えてきています。利用には手数料がかかりますが、受講者とのやりとりや決済などのシステムが準備されており、自分でツールを組み合わせて講座を開くより、簡単に開催することが可能です。

オンライン講座のメリット

オンライン講座では、講師にも受講者にも数多くのメリットがあります。

経費がかからない

オンライン講座には、人が動くことによる経費を抑えられるという講師にとって大きなメリットがあります。人数に合わせて会議室を借りたり、移動に費用を使ったりといったコストです。

オンライン講座は基本的にパソコンかスマートフォンがあれば受講できますし、受講者が会場に移動する必要がありません。オンライン会議のための配信ツールも近年格段に発展し、サービスも充実しています。無料で利用可能なツールもあるので、まずは無料ではじめてみると良いでしょう。
どのツールを使えば良いのか迷う方はこちらを参考にして下さい。

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2020年は、働き方に大きな変化があった年でした。新型コロナウイルスの影響で、会合や旅行など活動の自粛や通勤通学、買い物など日常の生活にも世界中が大きな打撃を受けました。そんな中、多くの企業がリモート会議やテレワークを導入し、「人と会う」機会を減らし感染の予防に努めました。今やテレワークは新しい働き方として世の中に大きく普及しましたね。リモート会議はコロナ禍以前からありましたが、世の中の流れ...

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イヤホンマイクやパソコンに外付けできるカメラ、照明など必要に応じて使用するアイテムが増えることもあります。パソコンの前で座って講義するのではなく、スクリーンに投影させた資料を見ながら立って講義したい、黒板やホワイトボードに書きながら説明したいという方もいらっしゃるかもしれません。その場合、スクリーンや黒板などのほかにカメラやカメラを固定する三脚などが必要になることもあるでしょう。

「受講者が見やすい講座にするにはどうしたら良いか」を基準に考えて講座のスタイルを決め、必要なアイテムを購入したら良いのです。お金をかけなくてもパソコンで「画面共有する」機能がある配信ツールでは、資料を見せながらの講義も可能です。

移動しなくて良い

これは講師と受講者、両者にとって大きなメリットではないでしょうか。リアルで開催する講座の場合、例え会場が近くでも家から会場に行くまでには時間も労力も、移動費もかかりますよね。オンライン講座なら、全国どこにいても講座が開催できます。

受講者は、自宅から遠いという理由で行けなかった講座が受講できますし、講師は全国から受講者を集めることが可能です。経費のところでも触れましたが、講師にとっても受講者にとっても、移動に費用がかからないのはメリットですね。

手軽に始められる

基本的にはパソコンかスマートフォンのカメラがあれば、オンライン講座は始められます。動画編集のスキルや、講師として講座開催の経験や、上手に話せるスキルなど、最初はなくても大丈夫です。何度もやるうちに慣れてくることもありますし、やってみて初めてわかることも多いでしょう。

自宅などでリラックスした環境で講座を開催できる

受講者にとって、知らない場所で講義を受けるよりも、自宅などリラックスした環境で講義を受けられるのはメリットです。飲み物を飲みながらゆったりと講義を聞くこともできますし、子供が家にいても講座受講が可能な場合もあります。

これは「講座に参加する」という行動のハードルが少し下がります。リアルで講座に参加するのは難しくても自宅からオンラインでなら参加してみようかな、と思ってもらいやすいのです。

講師にとっても、会場の地理条件やネットワーク環境を気にしながら場所選びをするよりも、自宅で環境を整えて講座をした方がリラックスして話ができる、という方も多いのではないでしょうか。家がごちゃごちゃしているので家の中を見られたくないという方でも、背景に写真や絵を設定して家の中が見えないようにできる配信ツールもあるので、導入時はその辺りもチェックしましょう。

録画を共有できる

録画が共有できると、受講者は復習しやすくなり習熟度が上がります。リアルで開催する講座に参加し1回聞くだけで終わるより動画で何度も復習したほうが、より理解が深まります。「オンライン講座とリアル開催の講座はどちらが深く学べるか」というのは、工夫次第でどうにでもなるでしょう。

ただし使う配信ツールによって録画機能があるかどうかが異なるので、導入時に確認することが必要です。無料プランでは使えなくても、有料になると使える場合もあります。

また、録画を共有する場合は、講義の内容を許可なく公開しないようアナウンスするなど、ルールも予め決めておきましょう。

録画を送る場合、メールに添付する場合は、容量が大きくなってしまうので圧縮しないと送信ができません。動画データの圧縮や解凍が難しい場合は、YouTubeにアップロードし限定公開(URLを知っている人のみが視聴可能)にして、リンクを参加者に送るのも一つの方法です。

人と話すのが苦手でもオンラインなら気軽に参加が可能に

受講者の中には、人と話すのが苦手な方もいます。そういう方は、リアルでの講座参加やワークショップへの参加は難しいと考えてしまうこともあるでしょう。

オンラインの方が、人との距離感を取りやすい人も大勢います。そういう人にとっては、オンライン講座の方が参加しやすくなります。

アウトプットしやすい

リアルでの講座ではうまく意見を言いやすい状況になれば活発な意見交換ができますが、人間関係やその場の雰囲気による影響が大きく、アウトプットしづらい状況になることがあります。周りの人に頼ったり、グループでワークをすると忖度して自分の意見が言えなくなることも。声が大きい人や発言回数が多い人が注目されがちで、その人の空気感に引っ張られてしまいます。

オンライン講座では、参加者それぞれがその場に他の人がいない遮断された環境にあります。画面の中の参加者の見え方は皆同じで、声の大きさは音量を調節できるので、個人の声の大きさや存在感にあまり左右されません。上下関係のないフラットな関係性を築き、集中してワークに取り組み、アウトプットできます。

実際に、「オンライン講座の方が発言しやすい」という声もよく聞かれます。チャットを利用して意見を集めるのも有効でしょう。

外出制限があっても講座の開催が可能

コロナ禍においては、これは講師も受講者もメリットが大きいですね。緊急事態宣言で外出が制限されるのは、講師も受講者も同じです。リアル開催の講座を開くために、いくら感染対策した会場を借りたとしても、移動が制限されてしまえば会場に行くのもままなりません。

コロナ収束後も、例えば子供が熱を出して外出できないなどの事態は想定できます。状況にもよりますが、オンラインなら子供の看病をしながらでも講座参加が可能な場合もあるでしょう。世の中の状況や受講者の状況で、講座の開催や参加をキャンセルしなくて済むのです。
メリット 講師 受講者
経費がかからない
移動しなくて良い
手軽に始められる
リラックスした環境で講座を開催・受講
録画を共有できる
人と話すのが苦手でも気軽に参加
アウトプットしやすい
外出制限があっても講座の開催が可能
* オンライン講座のメリット 

オンライン講座のデメリット

メリットの多いオンライン講座ですが、気をつけるべきデメリットもあります。

通信環境が悪いところではできない・回線上のトラブルが起こりうる

動画の配信ツールには、Wi-Fiだけでなくモバイル回線でも安定して使えるツールもありますが、通信環境が悪いと途中で止まったり切れたりすることがあります。

これは講師と受講者両方のネットワーク環境が影響するので、講師側だけ気をつけていても、受講者側のトラブルが起こると途切れてしまうこともあります。

予め通信環境をチェックする、録画して共有するなど、対策を立てると良いでしょう。時間に余裕を持った講座の構成にしておくと、多少トラブルで中断しても大幅な時間オーバーは避けられます。

コミュニケーションがとりにくい

オンライン講座はパソコン画面からの情報のみしか伝わらないので、講師は受講生の反応がわかりにくいのがデメリットです。リアルであれば、受講者の反応をすぐに拾って柔軟な対応ができます。

オンラインではコミュニケーションがリアルに比べるととりにくいので、説明しながらわかっているのかな?と不安になることもあるでしょう。受講者同士も、リアルなら隣の人と気軽に雑談もできますがオンライン講座ではなかなか難しいです。さらに画面をオフにされてしまうと、反応が全く分からなくなります。

休憩時間を設けて少し雑談する、画面をオンにして参加してもらうなど工夫すると良いですね。

臨場感を感じにくく盛り上がりに欠けることも

対面で話す講座と違い、オンライン講座では「人が集まることによる臨場感」が感じられず、盛り上がりに欠けることがあります。活発な意見交換は、オンライン講座に慣れていないとなかなか難しい人もいるでしょう。

この問題は、チャット機能を有効に活用したり、積極的に発言を促すよう講座作りに工夫すれば盛り上がる講座にもなります。配信ツールの機能を生かして、受講者が退屈しないような講座を目指しましょう。

集中力が続かない・緊張感が薄れる

会場で受講する場合は、受講しながらスマートフォンをいじったり、飲み物を自由に飲んだり、気軽にトイレに行ったりしにくいですよね。これがオンライン講座ではメリットでもありデメリットにもなります。

リラックスしながら受講できる反面、スマートフォンの通知が気になりつい目がいく、受講中に宅配便などの配達が来て離席するなど受講者側のモチベーションや状況にも左右されやすくなります。

これは、受講前にマナーをしっかり伝える、画面をオフにせず顔を見られる状態にするなど対策はできます。適度に休憩を入れる、一方的に話す時間を短くしてワークを入れるなど、集中して参加できるような講座の構成で解消できることもあります。

疲れやすい

受講者はずっと同じパソコンの画面を見続けるので、目が疲れます。同じ姿勢で座っている時間も長くなるので、休憩をはさみながら講座を進めると良いでしょう。

講座後すぐに日常へ戻ってしまう

リアルで開催する講座なら、帰り道に内容を思い出し、自分なりの解釈を考えたり他の参加者と共に語らったりする時間があります。

しかしオンライン講座は、受講者は講座が終わり「退出」ボタンを押すとすぐに日常へ戻ります。講座中は熱くなって聞いていたとしても、日常にすぐに戻ることができてしまうので、冷めるのも速いのです。

講座中の熱が続くよう、講座受講後に課題を出したりアンケートを提出したり、講座後のフォローが大切です。

体験型の講座は開催が難しいものもある

生花や料理教室、ヨガなど、何かを体験したり体を動かしたりするような講座はオンライン化が難しいですね。「同時に何か作業する」ことはできても、「一緒に何か作業する」ことがオンラインではできません。

ただ、体験の共有が目的ではなく、スキルやノウハウの取得が目的であれば、オンラインで講座をやるのは不可能ではないでしょう。実際、YouTubeを見ると生花や料理、ヨガやストレッチなどのノウハウを動画配信している人は大勢います。カメラ位置を工夫したり、動画編集で文字を入れることでわかりやすくしたり、やり方は多様です。

オンラインで配信しながら講座をやる場合は、YouTubeと違い動画を編集する手間がないのでカメラがあれば手軽に始められます。実際に、体験型の講座でもオンライン講座を開催している方もいらっしゃいます。
デメリット 改善策
回線上のトラブル ・ネットワーク環境のチェック
・録画の共有 など
コミュニケーションがとりにくい ・休憩時に雑談
・画面をオン
・チャットの活用 など
臨場感を感じにくい ・チャットの活用
・発言を促すなど講座を工夫 など
集中力が続かない ・画面をオンなどマナーを伝える
・適度な休憩
・ワークを入れる など
疲れやすい ・適度な休憩 など
講座後すぐに日常へ戻ってしまう ・課題を出す
・アンケートの作成 など
体験型の講座は難しい ・体験の共有ではなくノウハウやスキルの習得を目的とする
・カメラなどアイテムを工夫 など
* オンライン講座のデメリットと改善策 

オンライン講座はリアルで開催する講座のメリットを越えられるか?

オンライン講座のメリットやデメリットをご紹介しましたが、リアルで開催する講座にもメリットはたくさんあります。
リアルで開催する講座のメリットをあげてみます。
  • 雑談からコミュニケーションが生まれる
  • ラポール(親密な信頼関係)の形成が早い
  • 会場で一体感を味わえる
  • 講師は受講者のその場の反応を拾いやすい
  • 受講者は自分のレベル感やポジションを確認できる

受講者同士の雑談の中からコミュニケーションが生まれ、受講者同士の繋がりを作りやすいですよね。そこから人脈が広がることもあります。リアルの方が受講者の反応を拾いやすく、より親密なコミュニケーションとなり、ラポール(親密な信頼関係)の形成が早くなります。会場の一体感も生まれるでしょう。

また、同じ会場にいる人を見て自分のスキルの習熟度を確認したり、今自分はどのようなポジションにいるのか確認したり、リアルでは簡単にできることでもオンラインでは難しいかもしれませんね。
だからと言って、オンライン講座がリアルの講座に劣るわけではありません。工夫次第でデメリットを解消し、メリットを活かして講座をやることは十分可能です。

まとめ

オンライン講座のメリットは多く、今の時代これを活かさない手はありません。リアルで開催する講座や研修ももちろん良いですが、オンライン講座は講師も受講者も双方にメリットが多いのです。
今すでに講師をされている方、講師業に興味のある方は、この記事を参考にオンライン講座の開催を検討してみてはいかがでしょうか。

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