オンライン講座の講師になろう|内容によってオンライン講座には向き・不向きがある?

オンライン講座の講師になろう|内容によってオンライン講座には向き・不向きがある?
コロナ禍によって、実際に大人数を集めておこなう研修や会議は中止され、企業においてはビデオやオンライン研修・オンライン会議等の普及が大きく促進されました。働き方の変化を余儀なくされ、対面での仕事をオンライン化する必要に迫られた方も、多いのではないでしょうか。

また、同様に講師や教師などを生業とする方々も、いわゆる3密を避けてセミナーや教室での授業をリアル(対面)からオンラインへと変化させる必要性に迫られています。今回は、これから講師業を始めたい方にも役立つ、講座やレッスンのオンライン化の可能性や具体例をご紹介します。

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オンラインで講座を開くには

オンラインで講座を開くには、カメラとネットワークに接続できる環境、配信ツールさえあれば可能です。講座の内容や進め方によっては、カメラを固定する三脚や照明、スクリーンなどのアイテムが必要になることもありますが、初期投資が少なくてもオンライン講座を開催することはできます。
詳しくはこちらの記事にも書いてあるので、参考にしてください。

オンラインで講座を開いてみよう|オンライン講座のメリット・デメリットとは

2020年から、コロナ禍によって、人との関わり方は大きく変わりました。会議や研修、飲み会などがリモートになり、人の集まる会合は軒並み中止に。学校でもオンライン授業を取り入れるなど、学び方も大きく変化しています。以前から働き方改革は始まっていましたが、昨今の事情によるリモートワーク(テレワーク)の加速で家にいる時間が増えた人も多いでしょう。いわゆるエッセンシャルワークを除いて、世の中全体が、今...

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講師になるにはどうしたら良いか

講師になることを目標にスキルアップ

講師に求められるのは、人の役に立つ情報や価値を提供することです。講師になりたいけど自分の持っている資格やスキルに自信がなければ、スキルアップするのがおすすめです。

例えばフラワーアレンジメントを習った事があり趣味として活かしているのであれば、フラワーコーディネーターの資格を取るなど、講座で教えることを目標にスキルアップしてみましょう。

今講師として講座を開講できそうなスキルやノウハウや持っていなくても、諦めないでください。その場合は「自分ができること」の棚卸しをしてみましょう。棚卸しとは、自分の人生を時系列に振り返ってみて、今までの職歴や趣味、取得した資格、得意なこと、全て挙げて書き出してみることです。

なんでも良いから資格を取りに行くのではなく、今まで自分が学んできたこと、得意なことに関連するスキルや資格を選んで学ぶと、スムーズにスキルアップにつながります。

自分のスキルや経験がニーズと合っているかをリサーチ

自分のスキルの中から「他の人に興味を持ってもらえるかな」と思うものを探します。自分ではよくわからないという方は、周りの人に話してみましょう。自分の経験やスキルの中から受講者に情報提供・価値提供できるものを探して、それが求められているかリサーチします。

すでに講師として講座をしている人がいる、ネットで検索するとノウハウが出てくるようであれば、必要としている人がいる、ということですよね。自分の身近な人に聞いてみると「それ教えて」と言われることもあるかもしれません。実際に教えて欲しいと言われたら、講座化のチャンスです。

すでにサービスを提供している・対面で開講していた方はオンライン化の検討を

コロナ禍での巣篭もり需要の増加はしばらく続くと見られており、コロナ後も一度進んだオンライン化が元に戻ることは考えにくいでしょう。オンライン化できれば、大きなビジネスチャンスになります。

もともと自分で何か事業をしている方、すでにリアルに開講されている方は、オンライン化できるかどうか検討してみてください。内容によっては、すぐにオンライン化できるものと工夫が必要なものがあります。それは次の項で詳しく説明します。

オンライン講座には向き不向きの内容がある?

オンライン講座にすぐに移行できるもの

スキルや知識、ノウハウを学ぶ講座はすぐにオンライン講座に移行できます。
例を挙げると、
  • ビジネススキルを学ぶセミナー
  • 接遇やコミュニケーションセミナー
  • 英会話など語学の講座
  • SNSの発信方法などのノウハウを学ぶセミナー
  • ライティングやデザインを学ぶセミナー
  • ハンドメイドなどの物作りの技術を学ぶレッスン
  • メイクや美容系のノウハウを学ぶレッスン
  • 写真や動画の撮り方・編集の仕方を学ぶセミナー
  • 文化や教養、ライフハック、趣味のノウハウを教えてもらうセミナー
  • 子育てや教育系のセミナー
  • ヨガなど小さなスペースで出来る運動系レッスン
などなど、具体的に挙げていけばキリがありませんが、多くの「学び系セミナー」はオンライン化が可能と思って良いでしょう。

講座のオンライン化には工夫が必要なもの

以下のような内容の講座では、オンラインで講座を行う際には工夫が必要です。
  • 先生から直接学ぶ・実地で学ぶと習熟度が高い技術習得のためのレッスン系サービス(ピアノ教室やその他の楽器教室、パン教室など)
  • 経験や体験を共有するサービス(キャンプなど)
  • 先生が道具や材料を用意する必要があるレッスン系サービス(料理教室、生花、陶芸といった物作り系など)

ピアノやその他の楽器など大きな音が鳴る音楽系のレッスンは、講師側のレッスン場が防音になっていても、受講者宅が防音設備が不十分など環境も問題もあります。配信ツールなどを使ってオンライン化が可能だったとしても、受講者側の環境によっては受講できない人が出てくる可能性があります。

パン教室など講師に見てチェックしてもらう必要がある技術習得のためのレッスンは、オンラインでは触ってチェックすることができませんし、実際に見たときとカメラを通してみたときの見え方が違います。

またバレエのように大きな動きのあるレッスンは、高度な上級者向けのレッスンなどある程度大きな場所が必要なこともあるでしょう。その場合は受講者が環境を整えるのが難しく、オンライン化するにしても動きが限られる場合があります。
しかし工夫次第でオンライン化は可能です。次の項ではそれを考えてみます。

オンライン化するにはどのように工夫したら良いか

代表的なオンライン化のためのアイデアをいくつかご紹介いたします。

技術の習得には、参加者を限定する・難易度を下げる

例えばパン教室をオンライン化しようとすると、生地の発酵度合いのチェックや成形の仕方など講師が実際にチェックしないと難しいこともありますよね。そこで、今まで自分のパン教室に来たことがあり、コミュニケーションをとりやすい生徒を対象にオンラインレッスンを開催している講師もいます。

何度かレッスンを受けたことがある人ならある程度技術が習得できているので、パン作りのバリエーションを学ぶためであればオンラインレッスンが可能になるのです。

このように、ある程度のスキルがある人に限定すれば、実際に講師が目で見てチェックしなくてもオンライン化が可能な場合もあるので検討してみると良いでしょう。

また他の例として、フラワーアレンジメントの高度なテクニックは実際に見て細かなチェックが必要かもしれませんが、お試しで簡単にできるお花の飾り方、生け方など当初は初心者向けの内容にするなど難易度を下げた内容でオンライン化する方法もあります。

受講の目的を「ノウハウの習得」にする

経験や体験を共有するサービスは、受講生の参加目的を「ノウハウの習得」にするとオンライン化できる可能性が広がります。例えばキャンプは大勢の人が一緒にやることが醍醐味の一つではありますが、「キャンプで必要な知識と道具の使い方」などの講座にすればオンライン講座が可能です。

料理教室や生花など、目的の1つに「一緒に体験する」があるようなレッスン系の講座も、「やり方を教えてもらう」というノウハウ習得を目的にすれば、オンライン化は可能です。材料やカメラワークなどを工夫すると講座も進めやすくなるでしょう。

必要な道具や材料の準備・方法を決めておく

料理教室や生花など材料を使う場合は、講師が材料を宅配便で送る、受講者に先に材料を揃えてもらうなどの事前準備や連絡が必要です。また、家庭にあるような材料や道具でレッスンが可能なように工夫すれば、講師も受講者もさらに手間は減りますよね。

例えば、近くのスーパーで買えるような食材なら準備に手間はかかりませんが、珍しい食材や普段使わない道具を使うとなると、受講者が用意するには負担がかかります。講師は、どうしたら受講者がストレスをあまり感じずに受講できるか、どうやったら手間をかけずに講座に参加できるかを考えて、使う材料や道具を決め、準備をしましょう。

カメラワークなど機材や場所を工夫する

バレエなど体を動かしたところを見て指導するようなレッスン系のサービスでは、講師と受講者の両者の全身が映るよう工夫する、ある程度動いたり寝そべったりできるくらいの広さを確保するなど環境を整えるとオンライン化しやすくなります。オンラインでは動き回ることは難しいかもしれませんが、動きを限定するなど工夫すればレッスン可能です。

受講者が見やすいようにカメラワークを工夫する、複数のカメラを使う、固定するなど、「どうわかりやすく見せるか」を機材で工夫すると、スムーズに受講できます。

大きな音がするピアノなど音楽系のレッスンは、受講者の住環境により(アパートやマンションなど)周囲の環境への配慮から自宅でのオンラインレッスン受講が難しい方もいるでしょう。受講者宅に防音マットを敷く、レッスンの時間帯を選ぶなど工夫次第で受講可能な方もいるので、オンライン化はできないと決めつけずにやってみましょう。

講師の住環境で騒音や振動への配慮が必要なら、配信時間のみレッスン場を借りてオンラインレッスンを行う方法もあります。

まとめ

オンライン講座の講師になるには誰かに価値提供できるようなスキルやノウハウが必要ですが、どの程度のスキルなら講師になれるのか見極めるのは難しいですよね。

自分の持っているスキルやノウハウが講座として成り立つかどうかは、YouTubeなどの動画配信サイト上で自分のやりたい講座やサービスに類似するものを探して、指標にすることも一つの方法です。

授業のテクニックや、再生回数、チャンネル登録数などからどのくらい必要とされているのか、いいねの数を見て動画に満足している人がどのくらいいるかなど、参考になる要素は多いでしょう。

オンライン講座の配信によって、講座内容を録画して再度販売することも可能になり、ビジネスの可能性も広がります。ビジネスチャンスを広げたいなら一度オンライン講座を開催できるかどうか、考えてみてはいかがでしょうか

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