オンライン講座を盛り上げよう|スムーズで満足度の高い講座を開催するには

オンライン講座を盛り上げよう|スムーズで満足度の高い講座を開催するには
オンライン化が定着した現代では、オンラインで開催される講座やワークショップが一般的になりました。対面での講座も徐々に復活していますが、講師にとっては会場の確保が不要であることや、受講者にとっては場所を選ばずに参加できる利便性は、依然としてオンライン講座のメリットとなっています。

対面とオンラインの両方の形式が共存する今、オンライン講座をスムーズに運営し、受講者の満足度を高めることは、他の講師との差別化において重要なポイントとなります。講座の作り方が、人気講師になれるかどうかの決め手となってきます。

今回は、体験型のワークショップをオンラインで円滑に進行させる方法と、講座を盛り上げ受講者の満足度を向上させるための工夫についてご紹介します。

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オンライン開催のワークショップが当たり前の時代に

一般的に講座(セミナー)は講師が参加者に話を聞いてもらうスタイルでおこないます。一方、ワークショップとは参加型・体験型の講座で、講師と複数の参加者が一緒に参加(体験)することで学ぶものです。

例えばワークショップ形式の講座は、ヨガや料理教室などの教室・レッスン系の講座や、講師が指示したワークを一緒にやるビジネス系のワークショップなどもあります。

今までワークショップなどの体験型の講座は、オンラインでは伝わりにくいと考えられていましたが、2020年以降はコロナ禍でオンライン講座だけでなく、ワークショップもオンラインで開催されるケースが急増しました。

オンラインでのワークショップ開催が珍しくなくなった今、参加者が参加しやすい・理解が深まるような工夫をするのも当たり前に。

「ワークショップをどう盛り上げて満足度を高めるか・リピーターになってもらうか」が、他の講師との差別化を図り人気講師になる鍵となります。

オンラインでワークショップを開催するための工夫

オンラインでワークショップを開催する際にどのような工夫をしたら良いか、例をあげてみました。
  • スムーズに作業を進めるために、あらかじめ予習動画を見て、作業の流れを確認してもらう。
  • カメラワークを工夫し、作業しているところを見やすくする。
  • 性能の高いカメラやマイクを使用し、画質や音質を良くする。
  • 参加者に聞こえているか、画面が見えているか確認しながら作業する。
  • 参加者に適度に発言してもらい、参加意識を高める。
  • 最初は簡単にできる内容の講座にして、何回かのステップにわけてスキルを習得してもらう。
  • 講座終了後に講座の動画を共有し、復習する際に活用してもらう。
  • 作業工程の確認や仕上がりのチェック、体の動きや音のチェックなど、オンラインでも確認できるよう、スマホではなくパソコンでの受講を促す。
  • チャット機能やホワイトボード機能などオンラインならではの機能を活用する。
ワークショップ形式の講座では、このような工夫によって内容が伝わりやすく、理解が深まります。受講者がわかりやすく、ストレスなく参加できるような工夫をすると、体験型の講座も無理なくオンライン化が可能になります。

むしろ、対面講座の場合のデメリット(例えば後ろの席になると講師の手元が見えない、1回聞いただけでは覚えられないなど)を、オンライン講座では講師の手元をはっきり映す、復習用動画の共有などの工夫でカバーできます。

チャット機能やホワイトボード機能などオンラインならではの機能に関しては、後の項でも詳しく説明しています。

オンライン講座の盛り上げ方

時間の制約がある受講者が多いなら動画販売も検討

料理やヨガ、英会話などのワークショップ型の講座でも、わかりやすく説明された動画を見ながら自分で実際にやってみることで、スキルやノウハウの習得は可能です。

ライブ配信のオンラインでの受講は時間の制約があるため、時間に縛られたくない人は動画を見ながら手軽に習得したいというニーズも高く、ワークショップや講座を収録して動画販売するのもおすすめです。

ただ、動画販売のデメリットは、見てくれる人の反応がリアルタイムでわからないことです。一方でライブ型の講座形式にするメリットは、対面の講座ほど臨場感はありませんが、受講者の画面をオンにすることで相手の反応を見られることです。

また動画を見るだけよりも、オンライン講座で参加者自身が発言したり一緒に体験することで、より理解が深まります

受講者に画面をオンにして参加してもらうと、表情やしぐさから理解が追いついているか、楽しんでくれているかなどの確認が可能です。その場に合わせて話すテンポや内容を調整するなど、柔軟な対応が講座の満足度を高めます。

オンライン講座では、講師のプレゼンテーションスキルも、非常に効果的です。この記事も参考にしてみてください。
関連記事:オンラインプレゼンテーションとは | これからのビジネスに必須のスキル

開催前に注意事項を伝える

講座やワークショップの開催前に「受講する際の注意事項」を伝えることで、受講者の話の聞き方やスキルの習得度が変わります。

例えば、
  • 「マイクはオフ、画面はオンにしてください」と伝えることで講座中の雑音を防ぎ参加者の顔を見ながら進められる
  • 「講座で使う資料は後ほど共有するのでメモを取る必要はありません。資料の内容をメモするのではなく、講座を聞きながら受講後に『これから何をやるか』というアクションプランを期限付きでメモしてください」と伝えることで、実際の行動にうつしやすくなる
  • 「皆さんの反応がわかると、講師の私も安心して講座を進めることができます。わかった、納得したことがあるようでしたら、うんうんと頷きながら聞いてください」と伝えることで、受講者の満足度がわかる
  • 「積極的に発言していただくことで、スキルやノウハウの習熟度が深まります。ぜひ積極的に発言してください(または積極的にチャットを利用してください)」と伝えることで、活発な意見交換が生まれやすくなる
  • 「スキルやノウハウを確実に身に着けるには、まず私の方法を素直に実行してみてください。我流にならないこと、それが成功への近道です」と伝えることで、受講者が理解していないのに我流になりスキルやノウハウを習得できない事態を防ぐことができる
など、講座の内容や受講スタイルによって伝えるべき注意事項を検討してください。

適度に参加者に話を振る

講座では、受講者からも話すようなタイミングがあると、話を聞くだけにならず講座が盛り上がります。

例えば、
  • 最初に自己紹介、最後に感想を話してもらう時間などを設ける
  • 質問のタイミングを設ける
  • 講座の途中で適度に考えたことや思いついたことをシェアしてもらう
  • 「こういう場合はどうしていますか?」など参加者の状況を聞く
このような感じで、受講者へ話を振ってみてください。

あまり発言するような講座内容でない場合でも、最初に講師と受講者が自己紹介し合うだけで親近感が湧いてきます。自己紹介は単純に名前を言ってもらうだけでなく、
  • 講座に参加したきっかけや今どんなことに困っているか(講座中に話題として取り上げられる)
  • 出身地や居住地(その後のアイスブレイクの話題になる、次の項参照)
  • 講座で得たいこと(講師が設定したゴールと参加者のゴールがズレていないか確認できる)
など、講座を盛り上げるきっかけになるようなことやPR活動に役立ちそうなことを話してもらうと良いでしょう。話してもらう内容をスライドを画面共有し表示しておくと、スムーズな自己紹介ができます。

また最後に感想を話してもらうことで受講者の満足度がわかり、講座内容のブラッシュアップにつながります。

途中で質問タイムを設けることもおすすめです。緊張しながら話を聞くだけでは、受講者も疲れてしまいます。質問がなければ、今までの内容を聞いて思いついたこと、気づいた点をシェアしてもらうと、内容の復習にもなります。参加者の現状を確認するために、講師から受講者へ質問しても良いでしょう。

参加者の話で講座時間がオーバーしないよう、時間に余裕を持って講座時間の設定をしたり、話してもらう時間を決めたりして、時間内に終わるような調整も必要です。

コミュニケーションを円滑にするアイスブレイクや声かけ

アイスブレイクといって場を和ませるような会話を最初に入れることで、受講者の緊張がほぐれコミュニケーションが円滑になります。

講師の自己紹介、受講者の自己紹介などはアイスブレイクにもよく使われます。他には、講座の内容に繋がるようなことで「最近気になったこと」などテーマを決めて話す、受講者の住んでいる地域のご当地ネタなど、講師と受講者がどちらかの話を聞くだけでなく会話になるような話もアイスブレイクになります。

また、受講者の状況をヒアリングしながら講座を進め問題解決するような講座では、質問することに対しての声かけが重要です。例えば事業内容を詳しく把握してアドバイスするビジネス系の講座などでは、受講者の状況を聞くために質問を繰り返すこともあるでしょう。

そういうときに「何度も同じようなことを質問されているように思われるかもしれませんが、角度を変えて質問することで、より理解を深めて適切なアドバイスに繋げるためです」と断っておくと、丁寧に質問をされているような印象になります。

オンラインならではの手法

効果的な画面共有

資料等を画面共有で表示しながら講座を進めることができるのは、オンライン講座ならではです。対面講座の場合は後ろの席になると前の方で表示されている資料が見えないこともありますが、オンライン講座であれば全ての受講者が平等に資料を確認しながら受講できます。

資料だけでなく、講師が画面で表示しているWebページ等も画面共有できるため、短い動画を画面共有で一緒に見ながら講座を進めることも可能です。

動画販売では相手のリアクションを見ることができませんが、画面共有で一緒に視聴することで受講者の反応を見ることができます。

また、zoomの機能で参加者の画面をピンで留める機能があり、この機能と画面共有を効果的に使うとより伝わりやすい講座になります。

例えば、料理レッスンでレシピの内容を資料としてPC(ホスト)が画面共有しながら、
1.講師のスマートフォンからもその講座に参加
2.スマホのカメラで講師の手元が映るように固定
3.講師のスマホ画面をPCでピン留め

こうすると、レシピを確認しながら講師の手元を見ることができます。注意点として、
  • スマホのオーディオをオフにしないとハウリングを起こす
  • 手元を映した画面をホストがピン留めしないと、画面共有した際に発言している(音が聞こえる)参加者の画面が優先的に表示されてしまう
上記の点に気をつけてください。

チャット機能

講座を活性化させる方法の1つに、チャットの活用があります。チャット機能を使うと、参加者と講師が文字でやりとりでき、情報共有がより効果的です。話を聞くと同時に文字情報を読むことでより参加者の理解が深まりますし、参加意識が上がり一体感も高まります。

中には人前で話すのが苦手な参加者もいるでしょう。そういう人にとっては、チャットで講座の流れを止めることなく講師に質問できるのは、大きなメリットです。講師はチャットに質問が上がったら、自分のタイミングで答えることができます。
具体的な活用方法は次の項で詳しく説明します。

チャットの具体的な活用方法

情報をわかりやすく伝えるにはチャット機能を使うと便利です。例えばzoomのチャット機能を使うと、以下のようなことができます。
  • メッセージは参加者全員宛と個人宛の両方が可能
  • 参考にしたいサイトや参考書籍の情報など、見て欲しいページのURLを共有する
  • ファイルを送ることも可能
チャットに送られた情報は、保存することも可能です。ただし途中から参加した受講者は、参加前にチャット欄に貼られた情報を見ることができないため、再度チャットへの記入が必要な場合もあるので注意してください。

受講の際の注意事項があれば、チャットに書いておくと参加者が確認しやすいのでおすすめです。また、参加者にチャットに気づいたこと、学んだことを書いてもらう、事例をシェアしてもらうと他の人の参考になります。簡単なクイズを出して答えをチャットに書いてもらうことでも、参加意識が高まり知識を深めることにも役立ちます。

参加者が多い講座では、一人ひとりの自己紹介タイムが設けられないようなら、チャットに自己紹介を書いてもらうと時短になりますし、1回聞いただけでは忘れてしまうことでもチャットなら何度も確認できます。参加者に最初に書いておいてもらうと、後で話を振る際の参考にもなるでしょう。

ちょっとした工夫ですが、休憩時間を設ける際には講師が「休憩は◯:◯◯まで」とチャットに書いておくだけでもわかりやすくなりますし、丁寧な印象にもなります。

他には、「休憩時間に質問があればチャットに書いてください」とアナウンスしておくと、『受講者が講師の話を聞きながら質問を考えてチャットに書く』というマルチタスクの状態にならずに『話を聞く』『質問する』それぞれの状態に集中することができます。

受講者の状況に合わせてチャットを活用してください。

ホワイトボード機能の活用

ホワイトボード機能とは、参加者の誰もが直接書いたりテキスト入力したりできるツールのことです。対面での会議で使用するホワイトボードの利便性を高めてオンラインで使用できるようにしたもので、保存もできます。

ホワイトボード機能は、図やマインドマップの作成などに向いています。ビジュアル化することで理解が深まり、活発なコミュニケーションにもつながります。

ホワイトボード機能を使いながら説明すると、対面講座の際に使用するホワイトボードを見ているような臨場感が生まれます。また事前に資料を作成しなくてもその場で書き込みながら説明し、保存して講座後に受講者に資料として共有することも可能です。

オンラインミーティングのツールは、この機能が無料版から使用できるものが多いので、確認してみましょう。

アンケートの活用

Googleフォーム等でアンケートを作成し、URLをチャットから共有して講座の途中や最後にアンケートをとることもおすすめです。

アンケートを記入する時間を設けてその場で記入してもらえば、アンケートの回収率は格段に上がります。結果をその場で確認できるので、理解が難しい部分がわかればさらに説明を加えることも可能です。

事務的作業をスムーズにすることも重要

オンライン講座やワークショップでは、
  • 申し込み完了後にミーティングURLを受講者に送る
  • リマインドメールを送る
  • 必要なら事前に資料や参加するにあたっての準備事項を送る
  • 受講料の支払い確認
  • キャンセルが出た場合の対応
など、講座運営のための多くの事務的作業があります。これらの作業を講師が自分で行うのは、受講者が少なければ可能ですが人数が増えるに従って抜け漏れの可能性が高くなり、作業が煩雑になっていきます。

事務的作業の負担を軽減してスムーズな講座運営を目指す、講座やワークショップの内容や受講者への質問対応等へ注力するには、オンライン講座開催に必要な機能が揃っているオンライン講座プラットフォームの利用がおすすめです。

手数料や月額利用料がかかるサービスも多いですが、無料もしくは低コストで始められるサービスもあるので、ぜひ利用を検討してください。

プラットフォームの中には、講座PRをしやすいようにAIが内容の要約を考えてくれる、販売までのスケジュールをAIが作成するなど、AIを使った機能や講座の作り方の解説が見られるなど、便利なサービスもあります。

こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:オンライン講座プラットフォームとは?選び方を徹底解説!eラーニングシステムとの違い

まとめ

オンライン講座が広く定着した今では、Zoomなどのオンラインミーティングツールの機能拡充に加え、オンライン講座専用のプラットフォームや動画販売のサービスにも多くの選択肢があります。これにより、かつて対面でしか難しいとされていたことが、オンライン上でスムーズに実現できるようになりました。

オンライン講座を成功させるためには、適切なプラットフォームを選び、オンラインならではの手法や工夫を取り入れることが重要です。受講者が参加しやすく、内容が伝わりやすいように工夫し、オンライン講座の満足度を一層高めましょう。


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