オンライン講座の構成を考えよう|単発講座と連続講座それぞれのメリット・デメリット

オンライン講座の構成を考えよう|単発講座と連続講座それぞれのメリット・デメリット
オンライン講座の構成を決める際の重要なポイントの1つとして、どのくらいの期間でどのくらいスキルやノウハウを習得できるようにするか、という点があります。

講座を単発で開催するか連続で開催するかによっても受講者の習熟度が変わりますし、満足度にも影響が出ます。ただ時間をかければ良いということではなく、単発講座も連続講座もそれぞれに特徴があり、その特徴をうまく利用して講座を構成すると良いでしょう。

そこで今回は、単発講座と連続講座それぞれのメリット・デメリットを具体的にまとめてみました。

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講座の構成を考える際のポイント

講座構成の基本的な考え方

講座の構成を考える際のポイントとして、まずは
  • どんな人に講座を受講してほしいか(誰に)
  • どんなスキルやノウハウを講座で扱うか(何を)
  • どのような内容を伝えるか(どのように)
を考えていきます。ここで、受講後に受講者がどのようになっているか到達点(講座のゴール)を考えることが非常に重要です。ここを考えてから具体的な内容を構成してみましょう。

オンライン講座の構成の仕方については、こちらの記事も参考にしてください。

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【単発/連続講座】どちらで構成するか

受講者が抱く期待度と実際に受講した後の満足度にズレが生じるとリピーターの獲得に影響が出ますし、良い感想をもらえずに拡散されにくくなることもあるでしょう。満足度を高めるためには、1回の講座(単発講座)か連続講座か、どちらで構成するかも大切なポイントです。

これにより講座時間内でどのくらいスキルを伝え、フォローをしていくかが変わってきます。ここは講座の種類(内容)によっても変わる部分ですが、連続講座にする場合は最初からそのように構成を考えます。

単発講座のメリット

気軽に申し込みでき、新規集客に向いている

オンライン講座を受講したことがない、講師がどんな人かよくわからない場合は、申し込む際に不安を感じる人も少なくないでしょう。知らない講師の連続講座にいきなり申し込むのは、勇気が要ります。この点、単発講座なら気軽に申し込めますね。

講師と相性が合うかどうかわからない、内容に満足できるかわからないときは、試しに受講・体験できることが申し込みの決め手になることも。こうした申し込み時の心理的なハードルは連続講座に比べると単発講座の方が低く、新規集客に向いています。

講座の価格を低く抑えられる

連続講座に比べて単発講座は講座価格を低く抑えられるので、コスト面でも受講者にとっては申し込みやすくなります。
この点も、単発講座が新規集客に向いている理由の1つです。初めて受講する人にとっては特に、気軽に申し込める金額なら「試しにやってみよう」と行動に移しやすいでしょう。

変更・キャンセル時に対応しやすい

受講者の都合で講座の受講日程を変更したりキャンセルしたりする場合は、他の日程に影響が出ない単発講座の方が対応しやすいでしょう。

講座のキャンセル時はキャンセルポリシーを設定しておくことをおすすめします。受講前であれば返金対応する必要が生じることもありますが、単発講座ならキャンセルされた講座のみ対応すれば良いので、連続講座に比べると対応が複雑ではありません。
キャンセルポリシーの設定に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

オンライン講座をトラブルなく開催しよう|困ったときのトラブル対応

オンライン講座を開催していると、何らかのトラブルが起こることもあります。トラブルは、対策をすることで未然に防げるようなものもあれば、突発的に起こることもあります。今回は、オンライン講座を開催する上で未然に防げるトラブルや、どう対応したら良いかを集めてみました。

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単発講座を好む人もいる

丁寧に何回かの講座に分けて学ぶより、1回の講座で効率よくスキル習得をしたい人には、単発講座を好んで受講したい人もいるでしょう。

もし単発講座と連続講座で構成を迷うようであればどちらのパターンもやってみて、受講者の評価が高い方やニーズがある方を選ぶと満足度の高い講座になります。

また、単発講座は1テーマ1講座になるように構成して、興味を持つ講座のみ気軽に受講してもらうスタイルもおすすめです。
例えば、
  • 料理名や、「おもてなし料理」「クリスマス料理」などシチュエーションを決めておこなう料理レッスン
  • 作りたいパンのときだけ参加するパン作りレッスン
  • Twitter、Facebook、Instagramなどメディア別にSNSの効果的な活用セミナーを開催し、興味があるセミナーだけ受講してもらう
こういう場合は、単発講座を何度か受講するようなスタイルで講座運営していくことも可能です。

単発講座のデメリット

1回の講座ではスキルやノウハウの習得が難しいことも

連続講座に比べると、単発講座は講義時間が短いのでスキルやノウハウの習得が難しいこともあります。深いところまで教えようとすると講義時間が長くなりますし、講座や講義の時間が長くなると集中力が続かずにパフォーマンスが落ちてしまいます。
単発講座は限られた時間で満足度を上げる工夫が重要です。

講師の収益アップに繋がりにくい

連続講座の総額に比べると単発講座は受講費が安価なので、講師の収益アップには繋がりにくいでしょう。受講後に次のステップアップ講座や別の講座へ申し込んでもらいたい場合は、その都度声かけをしていく必要があります。

単発講座は講座後にアプローチしなければ休眠顧客になりやすく、リピーターの獲得が難しいことが難点です。

信頼関係の構築には時間がかかる

質問のやりとりやSNSの情報発信でも信頼性の獲得はできますが、受講者とコミュニケーションを取る機会が多くなる講座はより強い信頼関係を築くきっかけにもなります。信頼関係が構築できると講座の満足度に繋がります。

単発講座は、1回の講座内でお互い満足のいくコミュニケーションが取れるかどうかわかりません。講座の機会は多い方が信頼関係を築きやすくなります。

連続講座のメリット

より深く理解するための構成バリエーションが豊富に

連続講座にすると、スキルやノウハウの習得に時間がかけられるので、より深く理解できます。
例えば、
  • 初級、中級、上級など難易度別にステップを設けて講座を構成する
  • セミナー受講後、次の講座で質疑応答やコンサルティング、さらに次でフォロー講座など講座毎にスタイルや内容を変える
  • 「全◯回で学ぶ」として一定期間かけてスキルやノウハウを伝える
  • 複数回の講座で高度なスキルやノウハウを伝え、受講者を講師として育てる
など時間をかけて講座を開催できるので、構成のバリエーションも豊富です。

他に、ヨガレッスンやピアノレッスン、英会話など、もともと単発で受講するより一定期間毎に何度も受講した方が良いような内容の講座もあります。

講師の収益アップに繋がる

連続講座は単発講座よりも総額が多くなるので、講師の収益アップに繋がります。最初から複数回分の講座への申し込みが確定するので、一度の申し込みで効率の良い集客が可能です。

時間をかけた方が成果を出しやすいことも

短時間で学ぶより、時間をかけて学んだ方が習得して成果を出しやすい(成果を実感できる)ことも多いです。
例えば、個人事業主の事業改善には時間がかかります。そこでビジネス系のセミナー等では連続講座でフォローしながら改善していくと、受講者も売上アップなど成果を講師と一緒に追うことができ、満足度が高められるでしょう。

信頼関係を構築しやすい

連続講座は単発講座より受講者に関わる時間が長くなるので、相手のことをより深く知り、相手の求めることに的確に答えられるようになります。そうすることで信頼関係を築くことができ、講座の満足度も高まります。

連続講座のデメリット

受講費用が高い

連続講座は単発講座に比べて受講費が高額です。そのため、申し込みをする際にコスト面でのハードルが高くなります。
ただ、受講者にとって価格が高いことはデメリットではありますが、高額なお金を払ってでも学びたいと本気になり、モチベーションの維持に繋がることもあります。

連続講座を申し込みやすくする工夫として、受講費を講座回数で除したときに1講座あたりの単価が単発講座よりも安価になるように設定すると良いです。

新規集客が難しい

初めて連続講座に申し込むのは、心理的なハードルがどうしても高くなります。関わる期間が長くなる分講師との相性も気になるでしょうし、どのくらい効果があるかわからないので不安もあるでしょう。

1回でも受講したことがあれば講師のこともわかりますし、効果も想像がつくのでリピーターの獲得には繋がりますが、新規顧客の集客は心理面やコスト面を考えると難易度が上がります。

変更・キャンセル時の対応が難しい場合も

連続講座で受講者が講座日程の変更を希望された場合どう対応するか、例を挙げてみます。
  • 都合の良い日程で講座の振替をおこない、予定された回数の講座を必ず開催する
  • リアルタイム受講ができなくても資料や動画の共有などで対応する

日程変更をおこなう際は、それ以降の日程に影響が出てしまうこともあるので注意が必要です。
また、キャンセル時の対応が単発講座に比べると複雑です。講座受講前であれば単発講座とそんなに変わりませんが、講座途中のキャンセルをどうするか考えておかなければなりません。

まず、連続講座が特定継続的役務提供にあたる場合は、契約書を作成し書面で受講者に渡す必要があります。
特定継続的役務提供とは
長期・継続的な役務の提供と、これに対する高額の対価を約する取引のこと。現在、エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、結婚相手紹介サービス、パソコン教室の7つの役務が対象とされています。
https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/
この中で講師が関係しそうなものは語学教室、家庭教師、パソコン教室が挙げられますが、これらのサービスを継続的に提供する場合はご注意ください。この他、禁止行為や誇大広告の禁止などが定められています。

この規制の中にクーリング・オフに関することも対象になっているので、連続講座の途中でキャンセルが発生した場合どのように対応するかもあらかじめ考えておきましょう。

特定継続的役務提供に該当しない場合も、講座の受講前・途中キャンセルが発生した場合のキャンセルポリシーを決めておき、確認してから申し込んでもらう仕組みを作ることがトラブル回避のためには必須です。

お試しの単発講座の後に連続講座を開催するのもおすすめ

単発講座と連続講座の両方のメリットを活かすために、価格を抑えてお試しで単発講座を開催し、その後本講座として連続講座を開催するような構成もおすすめです。

受講者にとっては、試しに体験できるというのは大きなメリットです。そこで講座の効果を実感してもらってから、より高いスキル習得のために連続講座でフォローしながら丁寧に学んでもらうことで、単発と継続両方のメリットが活かせるでしょう。

まとめ

講座の構成をどうするか、ここはどの講師も悩むところです。単発講座だけでなく、連続講座の開催も考えることで受講者が得られるメリットが増え、可能性も広がります。

この記事を参考に、受講者に適した講座のゴールを決め、それに合わせて講座の受講期間を含めた全体構成を考えてみてください。

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