宅建の合格率・難易度は？資格・仕事内容や宅建試験におすすめの講座を紹介

宅建とは？

宅建とは、宅地建物取引士の略称で、人気の国家資格の一つです。
不動産の賃貸・売買時の重要事項の説明などの独占業務があるほか、不動産業を営む会社は従業員5名につき1名以上の宅建士を配置することが義務付けられており、不動産業界で需要の高い資格です。

宅建士になるには、年に1回実施する宅建試験に合格して都道府県知事の資格登録を受け、かつ宅地建物取引士証の交付を受ける必要があります。
参照：一般財団法人　不動産適正取引推進機構「宅建試験の概要」

宅建士の仕事内容

宅建士は、不動産に関する手続きや、お客さんへの説明等が主な仕事内容です。

不動産の賃貸・売買等の取引時には、会社とお客さんの間で大きなお金が動きます。不動産関連の知識が少ない一般のお客さんが、内容をよくわかっていないまま契約してしまうと、金額が高い分、大きな不利益を被ってしまうこともあります。そのような事態を防ぐために、不動産取引の専門家である宅建士が責任を持って重要事項の説明を行う必要があるのです。

なお、この重要事項の説明や重要事項書面への記名・押印は、宅建士の資格を持っている人だけが行える独占業務です。

不動産業界で働いている人・転職を目指す人におすすめの資格

宅建士は、不動産業界で働いている人や、転職を目指す人におすすめの資格です。不動産会社に宅建士は必須の存在であり、需要も大きいです。
一方で宅建試験は年1回しか行われず、また合格率も低いため、取得が難しい資格であるといえます。試験合格には専門的な不動産関連の知識が幅広く必要で、一朝一夕で宅建士になることはできません。

それだけに資格取得できると、不動産業界で働いている場合はキャリアアップや資格手当による年収アップ、転職活動で大きくアピールできるなどのメリットがあります。業界内で仕事をされている方や、転職を考えている方は、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

宅建試験の難易度・合格率

宅建の資格を取得するには、合格率15〜18％前後の宅建試験を突破しなければいけません。毎年約20万人の受験者の中で、合格できるのは3万人〜4万人ほど。80％以上の受験者は不合格となっている、難易度の高い試験です。

宅建試験の試験形式と合格基準は以下のとおりです。

• 試験形式：筆記試験。全50問・四肢択一式のマークシート
• 合格基準：定められた合格点はなく、毎回変動する。過去10年分の合格基準点は50点中31点〜38点。

なお宅建試験には、全50問の中から5問を免除できる制度もあります。以下の条件に該当する方が、制度を適応できます。

• 既に宅建業に従事している
• 国土交通大臣の登録を受けた機関が行う講習（登録講習）を修了し、登録講習修了試験に合格する
• 登録講習修了試験の合格から3年以内

制度を適応できると全45問の試験となり、合格の可能性を高められます。合格の基準点を下げられるため、積極的に利用しましょう。
参考：一般財団法人　不動産適正取引推進機構「試験実施概況（過去10年間）」、「登録講習について」

宅建試験講座を選ぶポイント

宅建試験は毎年多くの人が受験する人気の試験ですが、難易度の高い試験としても知られています。出題範囲も広く、権利や税金など不動産に関する専門的な知識が必要となるため、独学で学習を進めるのは大変です。

宅建試験合格を目指すなら、講座の活用がおすすめです。専門学校や予備校などが過去のデータを分析して教材やカリキュラムを作成しているため、試験合格に必要な内容を効率よく学習できます。

ここからは、宅建試験講座を選ぶポイントを紹介していきます。

合格実績・信頼度

講座は合格実績や信頼度を重視して選びましょう。
実績のある講座は、合格率や合格人数等を掲載していることが多いです。またSNSでは、講座受講者の口コミも調べられるので、そちらも参考にできます。

合格実績・信頼度が高ければ、その分しっかりと分析ができていて、講師や教材の質も良い可能性が高いです。効率的に試験合格を目指したい方は、合格実績や信頼度の高い講座を選びましょう。

学習スタイル

講座は大きく分けて、通学する講座と通信講座があり、更に通学・通信どちらも兼ね備えた講座もあります。自分に合った学習スタイルの講座を選びましょう。

おすすめなのは、通信講座です。
通学する講座は直接講師からの講義を受けることができ、疑問点もすぐに解決できるものの、開講時間内に教室まで行く必要があり、時間が大きくかかります。せっかく受講しても、時間や場所の制約によって通えなければ意味がありません。
一方で通信講座は、Web上でテキストや動画講義を見ることができるなど、スマホ等を使ってスキマ時間で学習できるように教材を作成している講座も多いです。仕事などで忙しく、学習時間の確保が難しい方も、効率的に無理なく学習を継続できます。

宅建試験に合格するには、長時間の学習が必要です。自分に合った学習スタイルの講座を選んで、継続的に学習に取り組みましょう。

サポート体制

サポート体制が整っているかどうかも講座選びのポイントです。講座ごとに受けられるサポートが異なるため、必ずチェックしましょう。
受けられるサポートの例

• 質問サポート
• カウンセリング
• 最新情報の提供
• 模試や演習問題の実施・添削
• 返金保証

特に通信講座であれば、直接質問できる環境ではないため、質問サポートの有無や質問できる回数のチェックは重要です。
質問サポートが充実しているところであれば、疑問点を都度解決できるため、つまずくことなく理解を深めながら学習を進められます。自分で調べるよりも大きく時間を短縮でき、学習のモチベーションも保ちやすくなります。

また模試や演習問題などの実施や、その添削もポイントの一つです。模試等を受けて添削を受けられると、苦手部分をしっかりと対策でき、合格に近づくことができるでしょう。
サポート体制は、学習の進捗やモチベーションに大きく関わってくる部分です。充実したサポート体制の講座を選んで、合格を目指しましょう。

まとめ

不動産業界で活躍する宅建士。宅建士になるためには、合格率15〜18％前後の宅建試験に合格する必要があります。
しかし、法律や税に関することなど覚えるべき内容は多く、独学で合格を目指すのは大変です。

おすすめの学習方法として、通信講座があげられます。宅建試験合格に必要な内容だけを、空いた時間で自分のペースで学べるため、忙しい方・効率的に学習したい方にぴったりです。
特にWeb上でテキストや動画講義を見れる講座であれば、忙しい方も学習しやすく、スキマ時間を有効活用できます。

当記事では、通信講座の選び方についても紹介してきました。自分に合う講座を選んで、宅建試験の合格を目指しましょう。