基本情報技術者試験は独学でも合格できる?初心者向け勉強方法も解説
令和5年度から試験形式が大幅に変更されたこともあり、合格率は平均50%台(令和5年9月現在)となっています。試験合格は独学でも目指せます。しかし、初学者の方はITや経営に関する知識や専門用語の理解が難しく、挫折してしまう場合もあるでしょう。そこでおすすめなのが、通信講座の利用です。学習のつまずきや挫折を防ぎ、効率的に試験合格を目指せます。
当記事では、おすすめプログラミングスクールに多数取材してきたコエテコ編集部が基本情報技術者試験について詳しく解説するとともに、独学での勉強方法や講座の選び方も紹介していきます。
独学を始める前に!基本情報技術者とは?
基本情報技術者試験は、経済産業省が認定している12区分ある国家試験「情報処理技術者試験」の1つで、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施しています。試験はCBT(Computer Based Testing)方式で、令和5年度から年間を通じて受験可能になりました。こちらの記事では、基本情報技術者試験の概要や試験の詳細・勉強法などについてより詳しく書かれているのでぜひ参考にしてください!
関連記事:基本情報技術者とは|ITエンジニアが最初に受けるべき国家試験
ITパスポートとの違い
有名なIT関連の資格として、ITパスポートがあげられます。ITパスポートも基本情報技術者試験と同じIPAが実施している試験ですが、試験の対象となる人材や難易度が異なります。ITパスポートはITを使うユーザーを対象とした試験です。社会人が備えておくべき共通的な基礎知識として情報処理技術者試験の中でも最も入門的な位置づけとなっており、合格率は約50%前後です。
関連記事:ITパスポートはどんな資格?試験の概要や難易度・合格率、講座選びのポイントを解説
対して基本情報技術者試験はITシステムを開発・運用する人に向けた試験で、プログラミングの知識も問われることから、難易度も相応に高くなります。合格率は平均50%台ですが、ITパスポートよりも1段階上の試験となっています。
就職・転職希望者や学生におすすめの国家資格
基本情報技術者はITエンジニアが理解すべき知識を体系的に学べる、知名度の高い国家試験です。試験に合格すると、一定のIT知識・スキルがあることを客観的に証明できます。IT人材不足のため、育成が急務とされ、ITスキル標準(ITSS)やデジタルスキル標準が策定されました。これらに則り、近年、高度IT人材の育成やDX推進に力を入れる企業が増えています。そのため、ITスキルを重視する企業が多くなり、基本情報技術者を取得すればIT業界はもちろん、他業界への就職・転職にも有利になる可能性があります。
また、基本情報技術者は学生にもおすすめの資格です。取得によって大学入試の優遇を受けられたり、単位の認定を受けられたりします(2018年には361校の大学・短大が情報処理技術者試験を活用中)。
つまり、社会人や学生にとってメリットの多い資格といえるのです。
上位資格取得のためのベースにもなる
基本情報技術者は、情報処理技術者試験の中でも基本的な知識・技能を必要とする2段階目の試験です。上位の試験として、応用的な知識・技能が求められる応用情報技術者や、更に高度な知識・技能が求められる9つの試験があります。

このような上位資格の試験にも、基本情報技術者で学んだ知識はベースとして確実に役立つでしょう。
試験の難易度・合格率
基本情報技術者の合格率は、以前は20〜30%前後でした。しかし、令和5年度の試験から試験形式が大幅に変更されたため、合格率は上昇しました。試験実施月 |
合格率(%) |
令和5年4月 |
56.4 |
令和5年5月 |
54.7 |
令和5年6月 |
52.5 |
令和5年7月 |
49.6 |
新形式になってから日が浅いため、今後、試験の難易度・合格率に変化があるかもしれません。けれども、勉強しなければいけないのは変わらないので、難易度・合格率に関わらず、準備が整い次第、受験の申し込みをしましょう。
試験の概要
基本情報技術者試験はIPAがホームページで公開しているシラバス(学習の目標、出題範囲や具体的な内容について詳しくまとめた資料)に基づき出題されます。2023年10月の試験まではVer.8.0、2023年11月の試験からVer.8.1のシラバスとなることが発表済みです。
今後、さらにシラバスが更新される可能性がありますので、最新情報を必ず確認しましょう。
基本情報技術者試験の概要(2023年9月現在)は以下の通りです。
試験形式 |
CBT方式 【科目A試験】 90分、60問、多肢選択式(四肢択一) 【科目B試験】 100分、20問、多肢選択式 |
日程 |
通年 |
合格基準 |
科目A試験と科目B試験それぞれで科目評価点1000点満点中600点以上 |
試験内容 |
【科目A試験】 ・テクノロジ系 ・マネジメント系 ・ストラテジ系 【科目B試験】 ・プログラミング全般に関すること ※プログラム言語について、基本情報技術者試験では疑似言語を扱う ・プログラミング処理の基本要素に関すること ・データ構造およびアルゴリズムに関すること ・プログラミングの諸分野への摘用に関すること ・情報セキュリティの確保に関すること |
科目A試験(旧午前試験)は大きく分けてテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3分野。科目B試験(旧午後試験)ではアルゴリズム、プログラミング、情報セキュリティの知識の応用問題で、難易度の高い問題が出題されます。実務経験の有無で合格までに必要な学習時間も変化し、IT未経験者であれば約200時間必要といわれています。
また、基本情報技術者試験では「科目A試験免除制度」があることも抑えておきましょう。
大学や高校、専門学校、通信講座などで開設されている、IPAが認定した免除対象講座を受講し、修了試験に合格すると、1年間にわたって科目A試験が免除されます。中には、受講料が最大20%戻ってくる教育訓練給付制度の対象となっている講座もあります。
科目A試験が免除されれば、科目B試験のみに集中して対策できるため、合格が近づくでしょう。
基本情報技術者の試験は独学で合格可能?
独学
基本情報技術者試験を独学で勉強するとなると、勉強時間はIT知識がある方で50時間程度、IT未経験者の方で100時間~200時間程度、長い方だと半年以上かかるといわれています。ITに関する知識の違いで合格までに必要な勉強時間が変わるので、まずはテキストを軽く読んでみて、自身がどのくらい理解できているのかを確認しましょう。
基本情報技術者の試験は前述したように、科目A試験と科目B試験に分かれています。科目Aと科目Bでは試験の対策方法が異なるので、それぞれにわけて解説していきます。
関連記事:独学でプログラミング
科目A試験の対策
科目A試験は過去問から似たような問題が多く出題されます。そのため、過去問を1問でも多く解いておくことが合格への鍵となります。しかし、いきなり過去問を解こうとしても無理があるので、まずはテキストを熟読します。
専門用語が多く、苦労するかもしれませんが、わからない用語が出てきたら必ず調べましょう。別の単元で同じ用語が出てくる可能性があるので、わからないままにはせず、理解できるまで調べるのが大事です。最低でも2周は読みたいところです。
テキストで基礎知識を身につけた後、過去問を解いていきます。科目A試験は過去問が公開されており、過去問集やアプリなどが販売されているので活用しましょう。
過去問で間違えた問題には印を付けておいてください。苦手分野を見つけ出し、そこを潰すようにテキストを読み返すためです。「過去問を解く→テキストで復習→過去問→テキスト…」と繰り返していくと、過去問を多く解きながら苦手分野も克服できます。
どうしても間違えてしまう過去問は、内容を理解しようとせず、過去問の解き方を丸暗記してしまうのも1つの手です。
コエテコカレッジの基本情報技術者 科目A修了認定過去問

①最新の過去問5年分をクイズ形式で解ける
最新の5回分の科目A修了認定試験(360問)が収録されています。最新の過去問を何度も解くと近年の問題傾向が見えてくるはずです。また、クイズ形式で出題されるので、テンポ良く解答が可能です。②図解付きの解説でわかりやすい
基本情報・応用情報技術者資格の取得者が完全オリジナルで詳細に解説をしています。さらに、カラーの図解付きなので、文章だけでは分かりにくい箇所も視覚的に勉強を進められます。③広告表示がないからスムーズに進められる
勉強の妨げになる広告表示が一切ありません。「広告を間違えてタップしてしまった」「ページが変わるごとに広告表示されて時間がかかる」ということがないので、集中して問題に取り組めます。また、広告表示がない分、余計なデータも消費しなくて済みます。④スキマ時間を活用できる
スマホとパソコンのどちらにも対応しており、本番と同様に1回分(60問もしくは80問)ごとに出題する機能はもちろん、全360問を5問ずつ出題する機能もあります。60問や80問を一度に解くにはかなり時間がかかりますが、5問ずつであれば、休み時間の余った時間や電車での移動時間でも、問題を解いていくことが可能!スキマ時間を有効活用できるので、毎日の勉強の積み重ねが無理なくできます。
なお、コエテコカレッジの基本情報技術者 科目A修了認定過去問の問題集は2024年3月31日までの期間限定で、50%OFFで購入可能です。
少しでも気になる方は、この機会にぜひ試してみてください。
科目B試験の対策
科目B試験は科目A試験のアルゴリズム、プログラミング、情報セキュリティの知識の応用問題が出題されます。そのため、まずは焦らずに科目A試験の問題をスラスラ解けるようになるまでに仕上げましょう。また、科目A試験と比べて科目B試験は文章が長い傾向にあります。問題文を正確に理解するのも一苦労するので、「読解力」や「国語力」も重要です。わからない用語は読み飛ばさず、必ず調べる習慣を身につけるだけでも、問題文が理解できるようになります。
科目B試験は過去問が公開されていないので、過去問集は販売されていません。
しかし、オリジナル問題付きのテキストや予想問題集は販売されているので、これらの問題を何度も解いてイメージを掴みましょう。
基本情報技術者を主催しているIPAの公式サイトには科目B試験のサンプル問題や実際に出題された問題の一部が公開されています。
基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験に関するお知らせ(サンプル問題セット、リテイクポリシーの公開)
情報セキュリティマネジメント試験(SG)及び基本情報技術者試験(FE) 公開問題(問題冊子・解答例)
テキストの中にはこのサンプル問題の解説付きのものもあるので、チェックしてみてください。
通信・通学講座
基本情報技術者試験では、ITや経営に関する専門用語もよく出てきます。さらに、プログラミング知識も必須のため、IT初学者の方が独学で学習するのは大変です。「独学では心が折れそう…。」と思うのであれば講座の活用がおすすめです。中でも通信講座であれば、忙しい方も自宅や職場などで空き時間・スキマ時間を使って効率的に学習に取り組めるようになります。
ここからは、基本情報技術者の講座を選ぶポイントを紹介していきます。
関連記事:プログラミングの通信講座
講座の信頼度
講座を選ぶときには、講座の信頼度をチェックしましょう。例えば合格実績や合格人数、シラバスに合わせてカリキュラムをバージョンアップしているか、講座や講座を開講している会社・専門学校の口コミや運営歴はどうか、などを確認するのがおすすめです。
特に合格実績は重視したいポイントです。合格実績が高い講座は、受講者を合格に導くノウハウを確立できていると考えられます。効率よく学習したい方や、確実に合格を目指したい方は、必ずホームページ等で確認しましょう。
コース
基本情報技術者試験には、科目A試験を免除できる制度があります。科目A試験の免除制度を利用したい方は、そのコースが免除制度に対応しているかを必ずチェックしてください。他にも科目A試験・科目B試験どちらにも対応している講座や、科目A試験のみ・科目B試験のみを集中して対策できる講座などがあるため、自分にあったコースを選びましょう。
また、通信講座の中にはネットで動画やWebテキストをスマホで手軽に見られる講座もあります。移動等のスキマ時間を活用して学べるようになるため、学校の勉強・仕事・家事等で忙しい方におすすめです。
教材の質やサポート体制
教材の質は講座選びの大切なポイントです。基本情報技術者試験の勉強をしていると、専門用語やプログラミングの考え方も頻出するため、学習の根幹となるテキストや教材のわかりやすさは非常に重要です。各講座では教材や講座を一部体験できるサンプルを準備している場合も多いので、気になった講座があればチェックしてみましょう。またサポート体制もしっかりと確認してください。特にわからないことがあったときに質問できるかどうかは、その後の学習にも大きく影響します。疑問点が解消できないと、その先の学習に進めなくなってしまって、挫折につながることも。講座を選ぶ時は、質問の可否をしっかりとチェックしておきましょう。
この記事を読んだ方におすすめの記事を紹介しますのでぜひ参考にしてください!
- 基本情報技術者試験の過去問の公開情報や演習教材についてついてより詳しく知りたい人におすすめ!
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関連記事:基本情報技術者試験の勉強方法!独学で最短合格するためのキーポイントとは?
まとめ
基本情報技術者に合格するとITの基礎的な知識・スキルを有していることを証明でき、就職や転職、進学など、様々な場面で役立ちます。合格率は平均50%台(令和5年9月現在)ですが、ITや経営、プログラミングなど必要な学習は多岐に渡ります。IT初学者の方であれば、慣れない用語や考え方に、とまどってしまうこともあるでしょう。独学でも地道に勉強すれば合格できますが、1人では挫折してしまいそうな方は通信講座や通学講座で丁寧に学ぶ方法もあります。
自分にあった学習方法で合格を目指しましょう。
WRITERこの記事を書いた人
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