ITパスポートはどんな資格?試験の概要や難易度・合格率、講座選びのポイントを解説

ITパスポートはどんな資格?試験の概要や難易度・合格率、講座選びのポイントを解説
ITパスポートは、すべての社会人・学生におすすめの国家試験です。ITに関する基礎知識の有無を問う試験で、取得できると就活や仕事に役立ちます。

学習は独学でもできますが、出題内容がITから経営と幅広いため、なにから手を付けるべきかわからず苦労することもあるでしょう。そんなときは、ITパスポート合格を目的とした講座がおすすめです。過去の傾向やデータから、必要な内容だけを絞って学習できるので、効率よく合格を目指せます。

当記事では、ITパスポートについて概要や難易度等を詳しく解説するとともに、講座の選び方のポイントも紹介していきます。ITパスポートが気になっている方や取得を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ITパスポートとは

ITパスポートは、ITの基礎知識を有していることを証明できる国家試験です。

ITパスポート取得には試験で合格基準に達する点数を取得し、経済産業大臣による合格の決定を受ける必要があります。なお、試験はCBT(Computer Based Testing)方式を採用していて、会場にあるパソコンで4択問題から回答します。試験は全国の会場で随時開催されているため、受験を希望する方は公式ページを確認してみましょう。

こちらの記事では、ITパスポートの難易度や傾向についてより詳しく書かれているのでぜひ参考にしてください!
関連記事:ITパスポート試験の難易度は?合格率から効率の良い勉強方法まで徹底解説!

学生・社会人問わず、おすすめの試験

ITパスポートは、学生・社会人問わず、多くの人におすすめの試験です。

デジタル化が進む昨今、どんな仕事もITを活用していますよね。誰でもITの基礎知識・スキルは必須ですし、特に社会人・就活生の方は基本用語やセキュリティや情報モラルなど、理解できていないと困る場面も多いでしょう。

ITパスポートの受験によってITにまつわる基礎的な知識を広く学ぶことができ、合格できるとITの基礎知識・スキルを有している証明もできます。また国家試験なので履歴書に書くことができて就活で役立てられるほか、得た知識は仕事でも活用できます

上位資格の準備学習としても最適

ITパスポートは、情報処理技術者試験の中でも入門のエントリーレベルに位置づけられています。

引用:IPA情報処理推進機構「試験区分一覧」

情報処理技術者試験には、ITパスポート以外にも基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、更に高度な知識・技能を必要とする9つの専門的な試験があります。まずはITパスポート試験にチャレンジした上で、より上位の資格・試験へのステップアップを目指すのがおすすめです。

試験の難易度・合格率

ITパスポート取得の難易度は、それほど高くありません。高度な専門知識を必要とする問題は出題されないため、ITに携わったことのない方も学習することで着実に合格を目指せます。

ただし試験内容は広く、IT以外の知識も必要となるため、学習時間はしっかり確保しましょう。試験で出題されるのは、大きく分けて以下の3分野です。
  • ストラテジ系(経営全般):企業活動や法規、経営戦略などの経営全般に関する設問
  • マネジメント系(IT管理):システム開発やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどITの管理に関する設問
  • テクノロジ系(IT技術):ネットワークや情報セキュリティ、データベースなどITの技術に関する設問
合格基準も明確に定められており、総合評価点で600点/1,000点以上。なおかつ上記の3つの各分野で300点/1,000点以上が必要です。どれかが不足していた場合は、他の点数を満たしていても不合格となります。

合格率は約50%で、令和3年度の合格率は52.7%でした。ITパスポートの上位試験である基本情報技術者の合格率は20〜30%前後。その上の応用情報技術者の合格率は20%前後なので、合格率を見ても最も取得しやすい資格といえるでしょう。

取得にはおよそ100時間以上の学習が必要と言われていますが、ベースの知識量によって合格までの学習時間は大きく変わります。

ITパスポート講座を選ぶポイント

試験にはITだけでなく経営全般の知識も出題され、各分野で合格点をとる必要があります。かといって独学で出題範囲を網羅的に学習するのは、学習量が多く大変です。

そこでおすすめなのが、ITパスポート合格を目的とした講座の受講です。講座では各専門学校や企業が過去の傾向やデータを分析し、カリキュラムや教材を作成しています。そのため、よく出題される問題や重要なポイントを絞って学習でき、効率的にITパスポート取得を目指せるのです。
ここではITパスポート資格取得のための講座選びのポイントを紹介していきます。
  • 合格実績
  • 学習方法
  • 教材の内容
  • サポート体制
  • 費用
ITパスポートの勉強方法については、こちらの記事でも詳しく書かれているので、ぜひチェックしてみてください!
関連記事:【最短合格】ITパスポート試験に挑む人が知るべきおすすめ勉強方法

合格実績

ITパスポートの講座を選ぶときには、合格実績があるところを選ぶことをおすすめします。実績のある講座のサイトには、受講生の合格率を明記しているので、平均の合格率やほかスクールの合格率と比較してみましょう。

合格実績が高ければ、それだけ受講生を合格に導けるカリキュラムや教材になっている可能性が高いです。講座を選ぶときには合格実績を必ずチェックしましょう。

学習方法

ITパスポートの講座は通信講座が多いですが、学習方法はそれぞれで違います。オンラインで動画やWebテキストで学べる講座や、フルカラーの紙のテキストで学べる講座、音声講義で受講できる講座などさまざまです。

忙しい方であれば、スマホでスキマ時間に学習できるオンラインの講座を選ぶと、移動時間などに効率的に学べるのでおすすめです。自分に合った学習スタイルの講座を選びましょう

教材の内容

ITパスポートは、ITの分野に加えて、経営やマネジメントに関する問題も出題されます。初めて聞くような単語や専門用語も多く出てくるため、図解やイラスト・動画等でわかりやすい教材になっているかは重要ポイントです。理解しづらい教材の講座は避けましょう。

講座で使う講義動画やテキストなど、サンプルを公開しているところが多いので、必ず教材をチェックをして選ぶようにしてください。サンプルは無料ですし、比較してみることで自分にあった教材も見つけやすくなります。

また、ITパスポートはパソコンで受験するCBT試験です。紙の試験に慣れていると勝手の違いに、会場で戸惑ってしまうこともあるでしょう。
講座の中にはWeb上でCBT試験に近い形で模試を受けられるところもあります。「しっかりと本番に備えたい」という方は、CBT試験の対策までできる講座を選ぶのもおすすめです。

サポート体制

講座を選ぶときにはサポート体制も確認しておきましょう。質問の可否や質問回数の上限、サポート期間は各講座によって大きく変わってくるため、チェックは必須です。

特にITがよくわからない、という方はサポート体制がしっかりしている講座がおすすめです。専門用語や試験合格に必要な考え方など、わからないことを質問できるため、安心して受講できるでしょう。

わからないことが解決できなければ、モチベーションが下がったり、挫折してしまったりすることもあります。ITパスポート取得の目標を達成するためにも、サポート体制が整っているところを選びましょう。

費用

講座を受講するには、数千円から数万円の費用がかかります。ITパスポートの講座は「安い=悪い」ではありません。費用を抑えつつも、しっかり学べるカリキュラムになっていて、サポート体制も整っているバランスの良い講座もあります。

なおオンラインで学べる講座は、比較的費用を抑えて学べるところが多いです。学習費用を抑えたい方は、オンラインの講座をチェックしてみましょう。

まとめ

ITパスポートはITの基礎知識を問う試験で、取得すると就活や仕事など、様々な場面で役立ちます。

しかし試験内容は幅広く、基準を超える点数をとらなければ合格できません。そのため試験に必要な内容を重点的にしっかりと学ぶことが大切です。

学習に迷う方は、ITパスポート取得を目的とした講座を受講しましょう。試験合格に必要な知識を効率よく学ぶことができます。ただし、講座ごとに合格実績や教材の内容などは異なるため、よく確認した上で自分に合う講座を選ぶようにしましょう。

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