現場で役立つパソコンスキルを!日商PC検定3級とは

現場で役立つパソコンスキルを!日商PC検定3級とは
ビジネススキルの中でも、必ず身に付けておきたいのがITスキル。特にWord、Excel、PowerPointといったOfficeのソフトは使用頻度が高く、基本的な操作ができることに加え、様々な機能を効率よく使いこなす力が求められています。
こうした企業が求めるパソコンの実務能力を証明する資格が、日商PC検定です。IT系の資格の中では公的資格にあたり、これまでの職歴や資格を記録できる厚生労働省のジョブ・カードにも記載できる信用性の高い資格です。
この記事では、一般的なレベルである3級を中心に日商PC検定の概要、難易度等を紹介していきます。
<後編>日商PC検定の試験内容、勉強方法はこちらから!

日商PC検定3級の試験概要!勉強方法も解説

企業が求めるパソコンの実務能力を証明する資格が、日商PC検定です。IT系の資格の中では公的資格にあたり、これまでの職歴や資格を記録できる厚生労働省のジョブ・カードにも記載できるメリットのある信用性の高い資格です。この記事では、一般的なレベルである3級を中心に日商PC検定の取得方法、学習法等を紹介していきます。

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日商PC検定とは

日商PC検定とは日商簿記で有名な日本商工会議所が実施する、パソコン技能の検定試験です。
Kentei  

日商PC | 商工会議所の検定試験

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MOSやITパスポートに比較すると知名度は高くありませんが、国が認める公的資格であり、IT系の資格の中では取得するメリットのある信用度の高い資格の一つです。
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年齢や学歴などの受験資格はなく、誰でも何級からでも受験できます。
また、Officeのバージョンが変わっても資格は有効なので、一度取得すればずっと自分のスキルを証明できるのはかなり嬉しいですね。
履歴書に書く場合は「日商PC検定 データ活用〇級 合格」「日商PC検定(文書作成〇級)合格」などと記載しましょう。3級から2級へステップアップすれば、採用の場でより強くアピールできます。

他のIT系の資格と何が違うの?

日商PC検定以外にも、MOSやITパスポートといったIT系の資格があります。
それぞれ、日商PC検定とどのような違いがあるのでしょうか?

日商PC検定とMOSの違い

日商PC検定はビジネス文書の作成や売り上げデータの図表化など、企業実務に使える、より実践的なパソコンスキルを証明する資格です。また、Officeの活用スキルに加え、経営やビジネスマナーの知識を求められるのも大きな特徴の一つです。
一方、MOSはWordやExcelなどのマイクロソフト社のソフトウェアに関するスキルを認定するための資格です。そのため、Officeそのものの基本的な使い方や知識を重視する試験となっています。
試験名 日商PC検定 MOS
レベル ・1級
・2級
・3級
・Basic
・エキスバート(上級)
・アソシエイト(一般)
使うソフト ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Word
・Excel
・PowerPoint
・Access
・Outlook
ITスキル ×
ネットワークスキル ×
ビジネススキル ×

Officeを利用して仕事を進める力が問われる日商PC検定の方が難易度は高いです。単純比較はできませんが、日商PC3級≒MOSエキスパートのレベルです。
しかし、MOSに比べて知名度が低いため、日商PC検定を認知している企業でないと難しさをわかってくれません。IT企業であれば認知していると思います。

日商PC検定とITパスポートの違い

日商PC検定はWord、Excel、PowerPointといったソフトウェアを活用し、業務を進めていく力を証明する資格です。
一方、ITパスポートは情報処理技術者試験の1つの区分です。特定のソフトウェアに特化した知識が問われるのではなく、情報技術に関する基礎的な知識があることを証明する資格です。経営戦略やリスクマネジメント、財務に関する知識なども問われます。
「WordやExcelを実務で使えるようになりたい!」のであれば、ITパスポートよりも日商PC検定がおすすめです。「IT全般の知識を身につけたい!」「将来的に情報処理技術者を目指したい!」のであれば、ITパスポートを受験しましょう。

日商PC検定の種類

日商PC検定は「文書作成」、「データ活用」、「プレゼン資料作成」の3分野に分かれていて、それぞれにBasic~1級まで4つの級があります。(Basicは文書作成とデータ活用のみ)
日商PC検定 文書作成 データ活用 プレゼン資料作成
Basic ×
3級
2級
1級
MOSでいうと文書作成はWord、データ活用はExcel、プレゼン資料作成はPowerPointに対応しています。
1級以外はその場で合否が確認できます。
また、各級で求められるレベルはサイトに記載されています。
1級 企業実務に必要とされる実践的なIT・ネットワークの知識、
スキルを有し、ネット社会のビジネススタイルを踏まえ、
企業責任者(企業責任者を補佐する者)として、
経営判断や意思決定を行う(助言する)過程で利活用することができる。
2級 企業実務に必要とされる実践的なIT・ネットワークの知識、
スキルを有し、部門責任者(部門責任者を補佐する者)として、
業務の効率・円滑化、業績向上を図るうえで利活用することができる。
3級 企業実務に必要とされる基本的なIT・ネットワークの知識、
スキルを有し、自己の業務に利活用することができる。
Basic 基本的なワープロソフトや表計算ソフトの操作スキルを有し、
企業実務に対応することができる。
引用:日商PC 各級のレベル
3級を取得することができれば、ビジネスの上で必要なパソコンスキルがほぼ身についているという証明になります。Office系のソフトの操作にまったく自信がない!という方以外は、3級からの取得をおすすめします

取得すればすぐ就職できるの?

日商PC検定を取得しただけで就職に直結することは少ないです。
しかし、採用の場で自分をアピールする材料の一つになるのは間違いありません。特に事務や経理のお仕事には日商PC検定のスキルが役立ちます。
直接有利には働かなくても、「パソコンができます!」というのをしっかり文書で証明できるのは、採用活動において大きな強みになるでしょう。そういった意味では学生のうちの取得もおすすめです。

申し込み方法・受験料

申し込み方法

申し込みは各試験会場ごとに行います。受験予定の会場に問い合わせしましょう。
ちなみに、日商PC検定の2級と3級には知識科目免除制度があり、EC実践能力検定、電子メール活用能力検定、情報活用試験の合格者は該当する級の知識科目が免除されます。制度を利用する場合は、申し込みの際に伝達が必要です。また、受験の際に該当する検定試験の合格証と顔写真付きの身分証明書を持参しなければなりません。申し込み前に合格証を探しておくと受験日近くに焦らなくて済みます。

受験料

受験料は級によって異なり、どの分野でも同じ値段です。
  • Basic 4,200円
  • 3級 5,240円
  • 2級 7,330円
  • 1級 10,480円
しかし、たとえ2級と3級の知識科目免除制度を利用しても、受験料は割引されず、2級が7,330円、3級が5,240円のままなので、注意してください。

合格率・難易度

日本商工会議所によると日商PC文書作成・データ活用・プレゼン資料作成の合計した合格率は下記の通りです。
2022年度 2021年度 2020年度
1級 16.3% 31.3% 36.4%
2級 69.0% 70.2% 67.6%
3級 82.2% 82.1% 82.4%
Basic 74.3.% 88.1% 91.2%
出典:2022年度日商PC検定試験 受験者・合格者数について
2021年度日商PC検定試験 受験者・合格者数について
2020年度日商PC検定試験 受験者・合格者数について

1級はかなり難易度が高いですが、2級〜Basicの合格率は約70%以上なのでやや易しめと言えるでしょう。
分野ごとでは、プレゼン資料作成が一番簡単で、データ活用は普段からExcelを使用していない人はやや苦戦する傾向にあるようです。とはいえ、しっかりテキストで対策すれば合格は十分可能なので、あまり身構える必要はありません。気になる合格ラインは、各科目100点中70点以上とやや高めに設定されています。
試験は機械による自動採点のため、特に実技は自分の体感より点数が低く出る可能性があります。実技は問題文の指示通りに課題ファイルを編集する問題です。指示と異なる編集をしてしまうと得点になりません。油断せず、実技問題の課題ファイルを隅々まで確認し、正確に編集を行なうことが合格への近道です。

ネットで見つけた口コミ

こちらのつとまるさんはデータ活用3級に合格されたようです。この2週間後、有言実行でデータ活用2級も合格されています! スピード合格!
そういえば昨日、日商PC検定3級に合格しました。 目標は2級合格ですが、まずはステップアップかな? 今後も活用できる資格を少しずつ取っていこうと思います!

つとまる×4(↓↘︎→↑FFMF)@2torm(https://twitter.com/2torm/status/1237572629776576512?s=20
日商PC検定2級、無事合格しました! Office系資格一発合格12連勝は受講してる校内では新記録らしいので今夜は和牛で祝おうかな。 とりあえずは、めでたしめでたし。

つとまる×4(↓↘︎→↑FFMF)@2torm(https://twitter.com/2torm/status/1243020543248363520?s=20

まとめ

日商PC検定はあまり知名度は高くありませんが、信用度の高い公的資格です。取得すれば、Officeソフトの操作スキルだけでなく、ビジネスの現場で使える実践的なスキルが身に付きます。

比較的難易度も高くなく、2級までは取得も簡単な傾向にあるため、普段からパソコンを使用しているけど、目に見えるスキルの証が欲しい!という方や、実際の現場で役に立つパソコンスキルを身に付けたい!という方は3級からの取得を検討してみてはいかがでしょう?
※ Access、Excel、Microsoft、Outlook、PowerPoint、Windows、Windows Liveは、米国Microsoft Corporation の米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。

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