最初に紹介するのは、金融業界から約10ヶ月前に現在勤めるIT企業に転職した「非」エンジニアの20代女性です。
彼女は顧客対応や講座制作、広告運用など幅広い業務を担当しています。IT業界で働きながらも、専門的なIT知識には自信がなかった彼女が、わずか2週間の勉強でITパスポート試験に合格した経験をお話します。
次に、フルタイムで勤務する3人の子どもを持つ母親の体験記です。彼女は9ヶ月前に3度目の育児休暇から復職したばかりで、IT企業に14年間勤めているものの、営業事務としてスタートしたため、ITに関する専門知識は乏しい状態でした。子どもたちも手のかかる年齢なので、勉強時間を見つけるのも一苦労。効率的に学習して何としても合格を目指す彼女の挑戦についてお伝えします。
IT業界未経験の20代女性の場合
私の前提条件
元々、ITパスポートという資格については、転職を考え始めた頃にSNSで知りました。「社会人としてこのくらいは知っていないといけない」というコメントを見て、Amazonでセール中の電子書籍の参考書を買いました。
ですが、1ページ目から全く知らないことばかりで、進める気にならず、参考書はいったん閉じ、その後開きませんでした。
転職は考えていたものの、当初はIT業界に目標を置いていなかったこともあります。
その後、IT業界中心に転職活動を進めることになるのですが、
他業界からの転職において、企業から一番不安視されるのがITリテラシーの欠如や、ITという分野への興味であると少しずつ理解していきました。
企業研究をして面接に臨んでも、IT業界ではよく使われる言葉やツールを聞かれて答えられず、知識さえあれば自信を持って面接を終えられたのにと思うこともありました。
前職では、一定の役職以上でないとWordやExcelを使用することはできず、貸与されていたのもパソコンというよりタブレットのようなもので、決まった操作しか行えないようになっていました。
ITリテラシー以前に、業務上での資料作成なども経験がなく、そもそも社会人として他社で役に立てるのだろうか、という不安が大きかったです。
そのため、志望する会社から不安に思われるリスクを、1つでも減らせる資格を持てていたらと思っていました。
しかし、諸般の事情から短期で転職先を決めたかった私は、資格取得をせずにそのまま転職活動を続けることになりました。
その後、ご縁があり現在の会社に転職し、業務の一環としてITパスポートを受検することになりました。
受検の経緯
受検することになったのは、弊社サービスで作成したITパスポート試験対策の問題集が、実際の試験に通用するのか確かめるためでした。その問題集講座を活用して、どのように一発合格に至ったのかを、ここから話していきたいと思います。
勉強方法
試験2週間前
私が勉強に利用したのは、弊社サービス「コエテコカレッジ」の「コエテコカレッジITパスポート対策講座 」のみです!
私が使っていた時は令和4年度~平成31年度の全500問でしたが、2023/4/24現在では、最新令和5年度の問題も既に収録されていて、全600問になっています。さらに2023/11/29からはオリジナル用語集もついて、さらに短期合格を目指せるものになりました!
今月中には合格するという目標を月初に立てたものの、なかなか勉強を始められず、やっと開始できたのが試験2週間前(正確には12日前)です。
ITパスポート資格試験には分野が3つあります。
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
一番取り掛かりやすいかと思いきや、意外とわからないことばかりでした。
5問ずつ解く中で、正答率は大体5問中2問ずつくらいで、そもそも問題文を理解するのにすごく時間がかかりました。もちろん解くこと(考えること)にも時間がかかり、最初の50問を解くのに1時間かかってしまいました。5年分の100問全て解ききるのには2時間かかる計算になります。
今から全ての過去問に取り組み、復習までできるのか不安になりました。しかし、後半に進むと似た問題が出てくるので、スピードも正答率も上がっていきました。そして、今まで職場で聞いたことがあるだけだった単語の意味が分かるようになっていき、モチベーションも上がっていきました。
試験7日前
なかなか勉強の時間が取れないまま時間は過ぎていき、試験7日前になりました。マネジメント系以外の分野は一切手をつけられていなかったので、焦りがありました。この日はストラテジ系の過去問に取り掛かりましたが、内容が難しく、正確に細部まで暗記することは難しかったので、特にこの分野はイメージで覚えるようにしました。
この日の勉強から、間違えた問題の解説をメモにコピペしていくようにしました。
ストラテジ系の過去問は175問あったため、前回の経験から2時間以上かかってしまうと思い、この日は1/3を一時間ほどで解いてやめました。
試験3日前〜当日
試験3日前
引き続きストラテジ系過去問に取り組みます。今までは残業後に会社のパソコンで解いていましたが、時間がないため退勤の電車でスマホで取り組みました。電車と家での学習で20問くらい解答し、間違えた問題の解説をメモに加えていきました。試験前日の土曜日
この時点でストラテジ系の解けていない過去問が半分ほどと、テクノロジ系の過去問が丸々残っていました。午前中の予定が終わり次第、12時~夜くらいまで、移動や食事を挟みながら、ストラテジ系の問題をやっと解き終わりました。しかし、丸々残っているテクノロジは全部で225問あります。この量に挑戦する気持ちになれなかったため、気分を変えて、31年度の過去問(100問)を解くことで、今までの復習をしながら、少しずつテクノロジ系の問題にも触れていくことにしました。いい方法かと思いきや、テクノロジ系の問題は全然わからないのに、すでに一周した2分野は解けてしまい、70点取れてしまいました。合格点は大体6割ですが、各分野それぞれ3割以上得点できていないと合格となりません。このやり方は良くないと思ったので、やはりテクノロジ系に絞って180問目くらいまで解き、25時くらいに眠りました。
試験当日
試験は12時からです。朝起きてから、テクノロジ系の残り40問ほどを解き、5年分の過去問全て解き終わりました。行きの電車で力試しと思って令和4年度の過去問を解きましたが、講座内の模試形式の問題集の場合は100問解き終わらないと解答・解説が見られないため、逆に不安になってしまいました。直前はメモをしていればそれを眺めるか、分野別問題集を解くのをおすすめします。実際試験では、当たり前ですが全てが初めて解く問題なので、過去問をたくさん解いたからといって、わからないことや初めて出てくる言葉も多くありました。ですが、頻出の分野は今年も出題されており、確実にわかった問題もいくつかありました。
結果、おそらく合格点であろう点数が最後には確認できました。後に、HPの合格発表でもしっかりと合格を確認できました。
私が合格のポイントだったと思うこと
私が今回の合格のポイントだったと思うことは6つあります。①聞いたことだけある言葉がいくつかはあったこと(IT企業に勤めている利点)
②ITパスポートの問題文が素直であること
③全分野を5年分解いたこと
④問題集講座の解説が懇切丁寧であること
⑤スマホでも解くことができたこと
⑥間違えた問題の解説を検索機能のあるメモにコピペしていたこと
①聞いたことだけある言葉がいくつかはあったこと(IT企業に勤めている利点)
これは私に限ったことなのですが、自分は使わないものの、周りの人が使っていて、何の略語かはわからないが意味はわかる言葉がいくつかありました。そのおかげで、全てを丸暗記ではなく、確認程度で覚えることができた問題がいくつかありました。
そのため、全くIT知識のない方は、合格するためには、私よりも少し時間が必要になると思います。
②ITパスポートの問題文が素直であること
ITパスポート資格試験の問題文には、運転免許の学科試験のような、ひっかけだったり、変に迷わせるような問題はありません。そのため、初めて知識に触れる人でも、問題文と解説文のセットに何百問か触れることで、ぐんぐん知識が入ってくると思います。
このおかげで、IT知識に疎く、時間がなかった私でも、合格することができたと思います。
③全分野を5年分解いたこと
5年分解くと、毎年出ているような頻出の問題は必ず身につけることができました。参考書の全てはカバーできずとも、5年分の過去問を一周解くことで、大まかに問題の出題傾向がつかめます。
④問題集講座の解説が懇切丁寧であること
問題集講座の解説は、その問題の正解に登場する言葉はもちろん、他の選択肢に登場する言葉、関連する言葉など、隅々まで行き届いた説明を含んだ解説です。そのため、5問ずつ解いた後、解説をしっかりと読むことで、大きく合格に近づいたと思います。
⑤スマホでも解くことができたこと
私は会社と家が近いため、通勤時間はあまり長くないのですが、それでも直前期の焦っているときには、電車でも帰り道でも解きたいという思いになりました。パソコンでもスマホでも、回答状況を引き継いで、対策ができることは時間がない人ほど大切な要素だったと思います。⑥間違えた問題の解説を検索機能のあるメモにコピペしていたこと
改めて数えたら、254問分の解説をメモにコピペしていました。後から似たような問題が出てきたときに、メモに検索をかけて確認することで、より記憶に残る感じがしました。
また、解くほどの時間はないけど知識を確認したいときには眺めるだけでも復習になりますし、試験直前にもすごく便利だと思います。
(これは問題集講座の機能ではなく、個人的な工夫です!)
まとめ
以上、IT企業に勤めるIT知識に疎い20代女性の、ITパスポート一発合格体験記でした!コエテコカレッジの「コエテコカレッジITパスポート対策講座」をうまく活用すれば、参考書を全部読まずとも、一ヶ月以上の勉強をしなくとも、一発で合格することができます。
フルタイム勤務の三児のママの場合
私の前提条件
私はフルタイム勤務をしながら、小学校3年生、年中、そして2歳の子どもを育てている兼業主婦です。2009年に現在のIT企業に営業事務として入社してから14年が経ち、2023年5月に3度目の育児休暇から職場復帰を果たしました。これまで3度の産休と育児休暇を取得しました。そのため実質、仕事をしていなかった期間も約6年あります。毎回職場復帰をすると、仕事内容の変化に戸惑うこともしばしばでした。平日はほぼワンオペで、1日があっという間です。朝早くから夜遅くまで、仕事と家事、育児に追われる日々。そんな中で、ITパスポートの取得を目指しました。
受験の経緯
会社ではITパスポートの取得を推奨しており、社員の取得率100%を目標にしています。「勉強する時間がない、合格できるか不安」と感じつつも、社員の取得率が50%を超えたころから、本腰を入れて勉強を始める決意をしました。勉強方法
家事に育児に仕事があるので、まとまった時間をとるのは難しいです。限られた時間の中で、最も効率的な勉強法を模索しました。その結果、過去問を中心に学習することにしました。使用した教材
使った教材はこちらです。この教材は、ITパスポート試験での頻出用語の解説用語集と繰り返し回答できる最新6年分過去問がセットになっています。専門用語の知識がない私にとって頻出用語の解説は非常に助かりました。また時間のない私にとって、色々と勉強の手を広げることはできません。一番効果的だと思った過去問をひたすら解くことに集中しました。もともとITパスポート試験は過去問から類似問題がかなりの量出題されると聞いていたので、過去問の解説を読んで理解を深めました。
用語集を読むのも過去問を解くのも全てスマホ上で完結するので、受験を決めてからの1週間は子どもを寝かしつけている時間や通勤電車の中などスキマ時間を使っての勉強もしていました。
勉強時間
数か月前に数問解いたきり何もしていませんでした。日々の忙しさから結局全然手を付けられず、実際に集中して勉強を始めたのは1週間前から。子どもの寝かしつけの時や、寝た後・通勤中にスマホで用語集を読んで過去問を解くことをしました。試験日前日は、子どもの世話を夫に任せ勉強に集中。まず1問1答を100問解き解説を読みました。次に過去問3年分の模試を1度ずつ解き、解説を読んで解きなおしをしました。ここでも解説も全部読んで理解を深めました。当日はさらに1年分を解いて、試験会場への移動中に解説を読みました。合計すると15時間程度の勉強時間になると思います。満点をとる必要はない
ITパスポートの合格点は1,000点中の600点で、各分野(ストラテジ・マネジメント・テクノロジ)は1,000点中の300点です。満点をとらなくても、とれる問題を確実に回答できればいいと思い、解説を読んでも全く理解ができない分野は捨てました。具体的に言うとテクノロジの問題ではプログラミングの項目は全く勉強していません。高得点での合格を目的にはしていなかったので、このような方法をとりました。勉強方法を絞り込む
専門知識が乏しいため、参考書を購入しましたが、結局は初めの数ページを読んだだけでした。主な目的は「効率的に合格すること」であり、高得点を目指すよりも合格ができれば良いと考え、「用語集」「過去問」「解説」を中心に勉強しました。また参考書は結構分厚く読むのにも時間がかかり、持ち歩きにも不便な上、スキマ時間にパパっと学習するのには適していませんでした。あれもこれもと手を出さなかったのが功を奏したのかもしれません。私が合格のポイントだったと思うこと
①もともと知っている内容もあった
「ITパスポート」と聞くとITの専門知識の試験と思いがちですが、ストラテジやマネジメント分野では企業経営や法律、最近よく耳にする業務効率の内容だったりと業界や職種を問わず社会人として知っておいた方がよい内容も問われます。そのような問題は確認程度で覚えることができました。②勉強しても理解ができない項目は捨てた
ITパスポートはとても範囲が広く、専門的な分野もあるので難易度が高いと感じました。事務職である私にとってテクノロジの分野は特に苦手でした。初めて耳にする用語が多く、解説を読んでも理解できないことがありました。そこで、理解が難しい部分に時間を費やすよりも、自分が理解できる問題に焦点を当てて確実に得点できるように勉強を進めることにしました。③解説が丁寧で分かりやすい
たとえ間違えたとしても、解説を読むことで内容が理解できます。解説では、その問題の正解に使われる用語だけでなく、他の選択肢に含まれる用語や関連する用語についても詳しく説明されていました。このように細部にわたる解説を丁寧に読むことで、合格に大きく近づけたと感じています。④スマホでも勉強ができた
すきま時間を活用できたことはとても大きいです。途中でやめてもやめたところから始められるのでちょっと時間ができた時に学習できます。⑤回答形式が複数ある
私は「用語集+練習問題」「1問1答100問」「過去問4年分」の3つの方法で学習しました。最初に用語集で基本を学び、練習問題を解くことで理解を深めました。1問1答で答えて解説を読んでの繰り返しをし、最後に本番同様の模試形式で4年分を実施しました。解きなおしを含めると全部で900問以上問題を解いたことになります。それぞれの学習状況に応じて柔軟に選べる点が魅力的でした。
まとめ
フルタイム勤務しながら三人の子どもを育てる中で、限られた時間内にITパスポート試験への挑戦は、効率的な学習方法を見つけることが必須でした。過去問を利用して試験の形式とよく出るトピックに慣れ親しむことにより、学習を効率的に進められました。この勉強方法は、日常の忙しいスキマ時間にスマホを使って柔軟に勉強することができ、最終的には合格ができました。「ITパスポートを取得しても意味ない」という意見もありますが、社会人として知っておくべき有益な知識が多く含まれているため、取得して損はないと感じています。これは、就職を控えた方々にもおすすめしたい資格です。試験を通じて得た知識は、仕事にも役立つ場面があり、自分の知識を広げる貴重な機会となりました。
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