【独学合格】ITパスポートおすすめテキストと勉強法
そんな中、近年注目を集めているのが公的資格のITパスポート(iパス)。ITパスポートはITに関する基礎的な知識を身につけていることを証明する公的資格です。業務のDX推進の波もあり、IT知識を身につけようと、ここ数年で受験者数が急増しています。
しかし、いざ勉強しようとしてもテキストやアプリなどがたくさん販売されており「どれが良いのかわからない」という方が多いのではないでしょうか。
今回は、独学でITパスポート試験に合格したいけど、どうやって勉強したら良いかわからない方のために、独学での勉強方法とおすすめの参考書をまとめました。
そもそも、ITパスポートとは?
ITパスポートとは、独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)が実施している基本情報技術者試験などの情報処理技術者試験のうちの一つで、ITの基礎的な知識を証明できる公的資格です。合格すると経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付されます。
難易度は情報処理技術者試験の中では一番初心者向けと言われており、過去3年間の各年度に実施された試験の平均合格率は下記の通りです。
- 令和4年度:51.6%
- 令和5年度:50.3%
- 令和6年度:49.8%
IT系の資格を取ろうと思ったら、まずは独学で学んでも十分合格が狙えるITパスポートの合格を目指してみましょう。
試験は各地のCBT試験会場で行われるので、都合の良い会場・日程を選べます。空き状況を確認し、公式HPから申し込みましょう。
試験時間は120分、問題数は100問、四肢択一式です。出題範囲は3分野あります。
- ストラテジ系(35問程度):企業活動や法規、経営戦略などの経営全般に関する設問
- マネジメント系(20問程度):システム開発やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどITの管理に関する設問
- テクノロジ系(45問程度):ネットワークや情報セキュリティ、データベースなどITの技術に関する設問
総合評価点は1000点満点、600点以上が合格点ですが、分野別評価点が300点を1つでも下回ると不合格となります。そのため、突出して点を稼げる分野があれば合格できるわけではく、広く全分野の知識が必要です。
過去問と全く同じ問題は出ないといわれていますが、過去問に類似した問題はかなりの割合で出題されています。またIT関係の最新の知見に関する問題も出題されるので、最新の情報をチェックしておくことも必要です。
こちらの記事では、ITパスポートの難易度や傾向についてより詳しく書かれているのでぜひ参考にしてください!
関連記事:ITパスポート試験の難易度は?合格率から効率の良い勉強方法まで徹底解説!
どのくらい勉強したら合格できるの?
ITパスポートに合格するには、一般的に100時間程度の勉強が必要と言われています。ITの知識が全くない場合と、仕事や学校で学ぶ機会がある場合とでは勉強時間に大きな差が出ますが、勉強時間の目安として独学で1カ月くらいの勉強で試験に挑む方が多いです。勉強に時間をかければ、IT初心者が独学で合格することも十分可能です。
SNS上で試験を受けた方がどのように勉強されたか調べると、
- 約1ヵ月で勉強を終わらせた
- 毎日1時間、2ヵ月間の勉強で合格
- 過去問をやって10時間勉強したら合格した
過去問を中心に効率よく学べば10時間程度の勉強時間でも合格できた!という方もいらっしゃるので、独学で最短合格するにはどのように学ぶかが決め手となります。
独学で勉強するには
独学でITパスポートの勉強を目指すなら、適切な勉強方法と教材を使う必要があります。ITやデジタルの基礎知識の有無や、1日に勉強時間をどのくらいとれるか、覚えやすい方法は何かなどを考えて、教材を比較し、自分に合うものを選びましょう。以下に具体的な方法をご紹介しますが、実際に独学での短期合格を決めた方の合格体験記もあるので参考にしてみてください!
関連記事:ITパスポート合格体験記【コエテコカレッジ】 知識ゼロでも2週間で合格!
おすすめの勉強法とは
おすすめの勉強方法としては、まず参考書や用語集などから必要とされる基本的な知識を覚えて(インプット)、次に問題集や過去問を解き、理解しているかを確認(アウトプット)するのが良いです。学習の定着度は、読んだり聞いたりするだけでは20〜30%ほどしか定着しないと言われています。実際に問題を解いてみることで定着度が上がるので、繰り返し問題を解くことは知識の定着には欠かせません。
こちらの記事では、 最短合格を目指すためにおすすめの勉強法が書かれているのでぜひ参考にしてください!
関連記事:【最短合格】ITパスポート試験に挑む人が知るべきおすすめ勉強方法
効率よくインプットとアウトプットを繰り返すには
効率よくインプットとアウトプットを繰り返すには、過去問をたくさん解くのがおすすめです。多くの過去問を解くことで問題の傾向がわかり、どこを重点的に勉強したら良いか、自分はどこがわかっていないかを把握できます。苦手分野がわかればテキスト(参考書)や用語集で、その分野を中心に復習すればOK。そのため、テキストや用語集を1つ用意しておくと安心です。
「テキストや用語集+解答に解説がついている問題集」であれば、問題を解いてアウトプットし、解説で知識をインプット、解説を読んでもよくわからない部分はテキストや用語集でインプットすることで、効率良くインプットとアウトプットを繰り返しながら学べます。
また、ITパスポートの試験では過去問と同じような問題が多く出題されるので、過去問を制することが、最短で合格する鍵となります。
こちらの記事では、 ITパスポートにおける過去問の重要性が書かれているのでぜひ参考にしてください!
関連記事:ITパスポートは過去問対策だけで受かる?|社会人が効率的に取得する方法
しっかり学びたい方はテキスト(参考書)もおすすめ
試験に合格するためだけではなく、体系的に知識を定着させて深く学びたい方は、じっくり時間をかけてテキスト(参考書)や用語集で学ぶのも良いでしょう。テキストや用語集を読み込むだけではアプトプットが足りないので、練習問題や過去問も載っているものを選ぶのがおすすめです。実体験!ITパスポート合格者の勉強法
実際にITパスポート試験に合格したTさんにどのような勉強をしたのか聞いてみました!一度目の受験では不合格その理由は?
Tさんは、入社1年目のIT企業のエンジニアです。会社ではITパスポートの取得が推奨されており、全社的に社員のITパスポート取得率100%を目標にしています。受験のきっかけは、社内で推奨されていることや、基礎的な知識を持っていることの証明として取ってみようと思ったことだそうです。ITパスポートを取るということをいうと、「エンジニアにとってITパスポートは意味ない」「ITパスポートは勉強しなくても合格できる」というネットの口コミを鵜呑みにしてしまい、過去問に数問目を通す程度の対策で受験に挑み、一度目の受験では不合格となってしまいました。
落ちてからの勉強法
エンジニアであるTさんにとって、ITパスポートに落ちてしまったのは大きな衝撃でした。「ITパスポート」という名前から、技術系の問題が多く出題されると勘違いしたそうですが、実際にはITパスポート試験ではテクノロジ系の分野だけではなく、ストラテジ系・マネジメント系といった会社の組織・チームづくりや経営戦略などのエンジニアとしては今まで全くなじみのない分野についても多く出題され、勉強せずに合格するような試験ではなかったのです。Tさんは、このままではマズイと思い立ち、真剣に勉強を開始しました。Tさんが使用した教材は、ITパスポート試験での頻出用語の解説用語集と繰り返し回答できる最新6年分過去問がセットになっているオンライン教材。1回目のITパスポートの受験中に特に困ったのは問題文の中で問われているワードが分からない・知らないということだったため、頻出用語の解説は非常に助けられたそうです。また、ITパスポート受験の対策として一番効果的なのは過去問を解くことだと言うTさん。その理由は、ITパスポートの問題は、過去問から類似問題がかなりの量出題されるからだそうです。毎年問題はどんどん新しくなっているので、比較的最近の過去問を解くことで試験に慣れることができ、試験中の時間にも一度目より余裕が出ました。何より、実際に問題を解くことで知識が定着するので、過去問を解いてその解説文が表示されるこの教材は大変重宝したそうです。
Tさんはこの教材で、通勤電車の中や仕事の休憩時間など主にスキマ時間を使って勉強していました。テクノロジ系よりもストラテジ系やマネジメント系の問題が苦手だったので、用語集のその分野と、過去問を重点的に解いたそうです。勉強を始めて2週間くらいで二度目のITパスポートに挑戦し、今度はスキマ時間を使った平均1日1時間程度の勉強で見事合格することができました。実際に試験本番では用語集で理解したワードがたくさん出てきましたし、過去問を解いていたからこそ解けた問題も多かったそうです。
おすすめのテキスト
ここからは、ITパスポートの勉強に使用するテキスト教材を選ぶポイントと、実際におすすめのテキストを紹介します。テキストを選ぶ基準は、
- 最新のシラバスに対応している
- 図やイラストが豊富に載っている
- 練習問題や過去問が載っている
最新版かどうかの確認は、シラバスのバージョンを確認すればわかります。古い情報のテキストを選んでしまうと、間違った知識を覚えることになりかねないので注意してください。
図やイラストが豊富に載っていると視覚的にわかりやすく、難しい仕組みなども覚えやすいです。
また1冊でインプットとアウトプットができるよう、問題も載っている本を選んだ方が効率良く勉強できます。
以下、おすすめの参考書を3冊挙げてみました。
いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
ITの知識がない初心者向けの参考書で、「試験に合格すること」だけを目的に構成されています。過去問も研究されており、充実した解説と頻繁に出題されている過去問の類似問題も掲載されています。Amazonのレビュー数が多く、評価が高いのも安心です。ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)
シラバスに沿った構成で、教科書として採用する学校もあり、必要な知識を体系的に学ぶことが可能です。用語例(約3000語)やオリジナル予想問題、過去問(8回分)も収録。さらに、本番と同じように解けるWeb試験も付いています。みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書&問題集
初心者向けのスタートアップ講義が冒頭に掲載されており、試験の全体像が把握できます。フルカラーでイラストや図解も多く、わかりやすく編集されています。問題集編はアプリにも対応しているので、スキマ時間にも勉強を進めることが可能です。ズバリ!ITパスポート試験への最短独学合格のために使うべき教材は?
コエテコカレッジITパスポート対策講座

これから独学でITパスポート試験を受ける方へおすすめしたいのが、「コエテコカレッジITパスポート対策講座」
コエテコカレッジITパスポート対策講座は、「最新6年分過去問600問」と過去問題を元に作成された 「試験によく出る用語集」がセットになった、ITパスポート短期合格を目指す教材です。
短期合格を目指せる理由
理由1:最新6年分過去問600問と資格取得者による丁寧な解説!
ITパスポート資格取得者が最新6年分の過去問を1問1問すべてを徹底解説!よく出題される問題が把握でき、それを解くために必要な知識が解説文で得られます。
理由2:過去問を元に作成した合格のための用語集
過去に出題された内容をベースに作られた無駄のない用語集があなたを短期合格に導きます。図解付きのオリジナル用語集を使って練習問題を解く反復学習ができます。また、用語集はPDF形式でダウンロードできるので、オフラインでの学習も可能です!

理由3:困ったことをいつでもAIに聞ける先生機能!
「GPT-4 Turbo」を活用したチャットボットAI機能を搭載!不明点をチャット形式で質問するなど、自分専用の先生のように使えます!
理由4:出題形式が選べて自分に合った勉強方法で何度も学習できる
用語集や解説を読んで理解度チェックの練習問題、ランダム出題、5問ずつ、一問一答など自分に合った出題形式が選べるので、学んだ内容が定着しやすくなります。
理由5:直前対策!模試形式で学べる
本番のCBT試験に近い状態で模擬試験を受けることができます。時間を計って実践するのが効果的です。
購入者からのレビュー
コエテコカレッジITパスポート対策講座では、実際に教材を購入して利用した方のレビューをいただいております。使い勝手や勉強方法についても書かれていますので、ご購入の際のご参考にしてください!以下はいただいたレビューの一部を抜粋したものです。「正解以外の選択肢に関しても手厚く解説されているため、1問ごとの情報量が充実しており、とても勉強になりました」 「回答と解説が一緒に書いてあり覚えやすかった」 「キーワードなども太字・赤字で目に飛び込むように工夫されていたので、学習が進めやすかったです」 「書籍での学習と違い、年度別や分野別のランダム出題で問題が解けるのが便利です」 「似たような問題がランダムで満遍なく現れて、徐々に正答率が上がるのが実感できて、問題を解くモチベーションが上がりました」など、解説文の充実度や視覚的な分かりやすさを評価する声を多くいただいています。コエテコカレッジITパスポート対策講座の他のレビューはこちらからご確認できます。

まとめ
現在の高校生以下の世代では、情報の授業がカリキュラムに組み込まれており、その中で情報リテラシーやプログラミングなどは必修とされています。また、今後IT技術は更に進化を遂げ、日常生活の中にも拡大していくと考えられます。そのためすべての社会人に「IT知識は常識」と言われる日が来るのは時間の問題です。ITパスポートの資格取得をすれば、ITに関する知識を身に着けることができ、その知識を証明できます。
急速な社会の変化に対応するために、今のうちから正しいIT知識を身につけておきましょう。
◆ITパスポートの試験日を検索
検索はコチラから!各試験会場の空き日程を簡単に検索することができます
◆ITパスポートの過去問を検索
検索はコチラから!6年以内の過去問から入力した単語に関する問題を検索できます
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WRITERこの記事を書いた人
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