【ITパスポート独学完全ガイド】おすすめテキスト3選と勉強時間・方法を徹底解説

ITパスポート独学参考書

ITパスポート試験に独学で挑戦したいけれど、「どれくらい勉強すればよいの?」「どの教材がおすすめなの?」と不安を抱える方も多いでしょう。

この記事では、初心者から経験者まで、あなたに合った勉強時間の目安と具体的な学習計画やおすすめ教材、独学で合格するための効率的な勉強法を紹介しています。

ITパスポート試験当日の流れや体験談も記載しているため、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること

  • ITパスポート試験の勉強時間や勉強法
  • ITパスポート試験を独学で合格するポイント
  • ITパスポート試験の概要と試験当日の流れ
この記事のおすすめ教材はこちら!

ITパスポート試験とは?まずは基本情報を押さえよう

ITパスポート試験とは?まずは基本情報を押さえよう
現代社会では、ITスキルは業種や職種を問わず、あらゆるビジネスパーソンにとって不可欠なものとなりつつあります。

スマートフォンの普及やキャッシュレス決済、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進など、私たちの生活や仕事はIT技術なしには成り立ちません。

このような背景から、ITの基礎知識を証明するITパスポート試験の重要性が高まっています。

この章では、ITパスポート試験の基本的な情報を詳しく解説します。

試験の概要、社会的意義、試験内容、合格率や難易度、そしてCBT方式による試験日程や申し込み手順まで、ITパスポート試験の全体像を把握しましょう。

ITパスポート資格の概要と社会的意義

ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の一種であり、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

情報処理技術者試験の中では、エントリーレベルに位置づけられるスキルレベル1の試験であり、ITを利活用するすべての人々、特にこれからITを学ぶ学生や社会人にとって最初の目標となる資格です。

合格者には、経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付され、ITに関する一定の知識水準を持つ人材だと公的に証明できます。

ITパスポートの資格を取得すると、個人のITリテラシー向上はもちろん、企業の従業員のIT基礎力強化、DX推進のための人材育成などに役立ちます。

就職や転職活動でも、ITへの関心や基礎知識を示すものとして評価されるでしょう。

試験内容と出題範囲(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)

ITパスポート試験は、コンピュータを利用して実施するCBT(Computer Based Testing)方式で行われます。

試験時間は120分、出題数は100問(小問形式)、すべて四肢択一式です。

出題範囲は、大きく分けて「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3つの分野から構成されており、バランスの取れたIT知識が求められます。

ストラテジ系とは?

ストラテジ系では、企業活動の戦略的なIT活用に関する知識が問われます。

企業活動の基本、法務(知的財産権、セキュリティ関連法規、労働関連法規など)、経営戦略の手法、システム戦略、マーケティングなどの内容が含まれます。

ITが企業経営でどのような役割を担い、どのように貢献できるのかを理解できるでしょう。

マネジメント系とは?

マネジメント系では、IT管理に関する知識が問われます。

システム開発技術、ソフトウェア開発管理、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査などの内容が含まれます。

ITプロジェクトを円滑に進めるための管理手法や、ITサービスを安定的に提供・運用するための知識の習得が可能です。

テクノロジ系とは?

テクノロジ系では、ITの技術的な要素に関する基礎知識が問われます。

コンピュータ科学の基礎理論、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータの構成要素、ハードウェア、ソフトウェア、データベース技術、ネットワーク技術、情報セキュリティ技術などの幅広い内容が含まれます。

ITシステムの仕組みや、さまざまなIT技術の基本的な概念を理解できます。

各分野の出題数(目安)は以下の通りで、総合的な知識が求められます

分野 主な出題内容 問題数(目安)
ストラテジ系(経営全般) 企業活動、法務、経営戦略、システム戦略、マーケティングなど 約35問
マネジメント系(IT管理) 開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など 約20問
テクノロジ系(IT技術) IT基礎理論、アルゴリズム、プログラミング、コンピュータ構成要素、ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、情報セキュリティなど 約45問

合格率と難易度~独学でも十分に合格可能?~

ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の中でもエントリーレベル(スキルレベル1)に位置づけられており、IT初学者や非IT系の方でも比較的挑戦しやすい国家試験です。

応募者数は年々増えており、令和6年度の年間応募者数は、ITパスポート試験開始以来初の30万人を突破しました。

(出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)公開資料より)

過去の合格率は以下の通り推移しており、おおむね50%前後となっています。

年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
令和4年度 253,159人 231,526人 119,495人 51.6%
令和5年度 297,864人 265,040人 133,292人 50.3%
令和6年度 309,068人 273,905人 134,617人 49.1%
(出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)公開資料より)

合格率は、他の専門的な情報処理技術者試験と比較すると高い水準であり、しっかりと対策をすれば独学でも十分に合格が狙えます

IT関連の知識や実務経験がない方でも、適切な教材を選び、計画的に学習を進めることで合格を勝ち取ることが可能です。

ただし、合格するためには総合評価点で1000点満点中600点以上を取得に加え、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野別評価点で、それぞれ1000点満点中300点以上を取得する必要があります

苦手分野を作らず、全範囲をバランス良く学習しましょう。

CBT方式の試験日程と申し込み手順

ITパスポート試験は、試験会場に設置されたコンピュータを使用して解答するCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。

受験者が自身の都合に合わせて試験日時や会場を選べます

会場により開催日時は異なりますが、試験は年間を通じて随時実施されており、全国各地にある多くのテストセンターで受験可能です。

申し込みは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のWebサイトから行います。

大まかな手順は以下の通りです。

  • 利用者IDの登録:IPAのWebサイトで利用者IDとパスワードを登録
  • 受験申し込み:利用者IDでログインし、試験会場・試験日・時間帯を選択
  • 受験手数料の支払い:受験手数料は7,500円(税込)で、クレジットカード決済、コンビニエンスストアでの支払い、バウチャーが利用可能(2025年6月時点)
  • 確認票のダウンロード:申し込みと支払い完了後、確認票をダウンロード

試験当日に必要となるため、必ず内容を確認し、大切に保管してください。

試験結果は、試験終了後2~3時間経つとに試験結果レポートがダウンロード可能となり、得点や合否などを確認できます。

正式な合格発表は、受験した月の翌月中旬頃にIPAのWebサイトで行われ、合格者には経済産業大臣名の合格証書が郵送されます。

ITパスポート独学に必要な勉強時間はどれくらい?【経験・状況別目安】

ITパスポート独学に必要な勉強時間はどれくらい?【経験・状況別目安】

ITパスポートの合格に必要な勉強時間は、個人のIT知識や経験、学習に割ける時間によって変動します

一般的には100時間程度が目安とされていますが、あくまで平均的な数値です。

ご自身の状況を把握し、最適な学習計画を立てることが、独学での合格への第一歩となります。

この章では、さまざまな経験や状況別に、ITパスポート合格に必要な勉強時間の目安と、時間を確保するための具体的な方法を詳しく解説していきます。

IT知識ゼロの初心者の場合:目安となる勉強時間と学習期間

ITに関する知識がまったくない、あるいはほとんどない初心者の場合、ITパスポート合格には一般的に100時間から180時間程度の勉強時間が必要とされています。

ITの基本的な専門用語の理解から始まり、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野にわたる幅広い知識を基礎から体系的に学ぶ必要があるためです。

焦らずじっくりと取り組むことが重要になります。

学習期間の目安としては、以下のようなケースが考えられます。

1日の平均学習時間 総学習時間100時間の場合の学習期間目安 総学習時間150時間の場合の学習期間目安 総学習時間180時間の場合の学習期間目安
1時間 約3ヵ月半 約5ヵ月 約6ヵ月
2時間 約1ヵ月半~2ヵ月 約2ヵ月半 約3ヵ月
3時間 約1ヵ月強 約1ヵ月半 約2ヵ月

個人の集中力や学習効率によって変わる場合もあるため、無理のない計画を立て、継続できるように工夫してみてください。

最初は専門用語に戸惑うかもしれませんが、参考書や学習サイトを活用し、一つひとつ丁寧に理解を深めていきましょう。

ある程度IT知識がある人の場合:効率的な勉強時間と短縮法

情報系の学校で学んだ経験がある方や、仕事でIT関連の業務に携わっているなど、ある程度のIT知識を持っている場合、必要な勉強時間は大幅に短縮できる可能性があります。

目安としては、50時間から80時間程度で合格レベルへの到達も可能です。

ただし、ご自身の知識レベルや得意分野、苦手分野によって変わってきます。

勉強時間を短縮するための効率的なアプローチとしては、以下の点が挙げられます。

IT知識がある人におすすめの勉強法
・既存知識の棚卸しと弱点の把握(過去問や模擬試験など)
・苦手分野への集中的な学習
・過去問演習による実践力の強化
・最新シラバスへの対応

IT知識がある方でも油断は禁物です。

特にストラテジ系やマネジメント系など、技術知識だけではカバーできない分野は、あらためて学習時間を確保する必要があるでしょう。

社会人・学生別:忙しい中での勉強時間の確保術

ITパスポートの受験者は仕事や学業で忙しい方が多いため、限られた時間の中で効率よく勉強時間を確保する必要があります。

社会人の場合

社会人の方は、日々のスキマ時間の活用が鍵となります。

具体的には、以下のような時間の使い方が考えられます。

  • 通勤時間
  • 昼休み
  • 業務開始前・終了後
  • 週末

また、学習計画を事前にしっかりと立て、進捗を管理する習慣も重要です。

いつまでに範囲を終えるか目標を設定し、日々のタスクに落とし込むと、モチベーションを維持しやすくなります。

学生の場合

学生の方は、比較的まとまった時間を確保しやすい一方で、講義や課題、アルバイト、サークル活動などで忙しい場合もあります。

以下のような時間の活用法が考えられます。

  • 講義の空きコマ
  • 通学時間
  • 放課後・休日
  • 長期休暇

友人同士で一緒に勉強したり、進捗を報告し合ったりすれば、モチベーション維持につながります。

自分に合った学習スタイルを見つけ、無理なく継続できる環境を整えましょう。

最短合格者の勉強時間事例と共通点

SNSなどでは「過去問を少し解いただけで10時間程度の勉強で合格した」などの声をたまに見かけますが、もともと高いITリテラシーを持っていたり、試験範囲の知識が業務や学業と直結していたりする稀なケースと考えられます。

多くの方にとっては、ある程度のまとまった学習時間が必要です。

しかし、効率的な学習方法を実践すれば、比較的短期間での合格を目指せます

たとえば、IT知識をある程度もっている方であれば、1日2~3時間の集中的な学習を2週間から1ヵ月程度継続して合格するケースも見られます。

IT初心者の方でも、計画的に毎日2時間程度の学習を続ければ、2ヵ月程度での合格も夢ではありません。

最短合格者に共通して見られる傾向としては、以下の点が挙げられます。

  • 「いつまでに合格する」と具体的に決めて取り組む
  • 自分のレベルに合わせて、インプットとアウトプットのバランスを意識
  • 出題傾向に慣れるため、過去問を繰り返し解いてパターンを身に付ける
  • 通勤時間や休憩時間なども無駄にせず、単語学習や一問一答形式の問題に取り組む
  • 自分に合った参考書や問題集を1~2冊に絞り込み、徹底的に使い込む
  • 模擬試験や過去問演習で苦手分野を見つけて、集中的に対策

自分自身の学習スタイルを確立し、戦略的に勉強を進めると、ITパスポート試験に独学で最短合格を目指せるでしょう。

独学でITパスポートに合格するためのロードマップと勉強法

独学でITパスポートに合格するためのロードマップと勉強法

ITパスポート試験に独学で挑戦し、見事合格を勝ち取るためには、戦略的な学習計画と正しい勉強法が不可欠です。

ITパスポート独学成功への具体的なロードマップと、各ステップでの効果的な勉強法を詳しく解説します。

ロードマップに沿って学習を進めることで、最短ルートでの合格を目指すことが可能になります

ITパスポート独学のメリット・デメリット

独学でITパスポート試験に臨むことには、多くの利点がある一方で、注意すべき点も存在するため、対策が必要となります。

メリット
  • 自分のペースで学べる
  • 費用を抑えられる
  • 学習場所を選ばない
  • 自己管理能力が身につく
デメリット
  • モチベーションの維持が難しい
  • 質問できる相手がいない
  • 計画倒れのリスク
  • 情報の取捨選択が大変

デメリットを克服するためには、明確な目標設定、学習仲間との交流、定期的な進捗確認などが有効です。

次のステップで、具体的な対策を見ていきましょう。

ステップ1:効果的な学習計画の立て方と目標設定

独学を成功させるためには、具体的かつ実行可能な学習計画の立案が最初の重要なステップです。

やみくもに勉強を始めるのではなく、まず合格までの道のりを明確にしましょう。

学習期間と総勉強時間の目安を定める

ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間は、個人のIT知識レベルによって異なりますが、一般的には50時間から150時間程度と言われています。

たとえば、IT初心者の方であれば100時間~150時間、ある程度の知識がある方であれば50時間~100時間を目安に計画を立てるとよいでしょう。

1日に確保できる勉強時間から逆算して、現実的な学習期間を設定します

たとえば、1日1時間の勉強なら約3ヵ月~5ヵ月、1日2時間なら約1.5ヵ月~2.5ヵ月が目安となります。

具体的な目標を設定する(SMARTの法則の活用)

目標は具体的であるほど達成しやすくなります。

「SMARTの法則」を参考に、目標を設定してみましょう。

  • Specific(具体的):例「ITパスポート試験に合格する」
  • Measurable(測定可能):例「総合評価点600点以上、かつ各分野評価点300点以上で合格する」「模擬試験で8割以上の正答率を目指す」
  • Achievable(達成可能):例「1日1時間の勉強時間を確保し、3ヵ月後に受験する」
  • Relevant(関連性):例「ITの基礎知識を身につけ、現在の業務に活かす」「キャリアアップの足がかりにする」
  • Time-bound(期限付き):例「〇月〇日の試験日に合格する」

目標を紙に書き出し、常に見える場所に貼っておくことで、学習意欲の維持につながります

週間・月間スケジュールを作成する

総学習期間と目標が決まったら、週間、月間のスケジュールに落とし込みます。

過去問演習を始める時期などを具体的に計画しましょう。

予備日を設けておくと、計画通りに進めやすくなります

ステップ2:インプット学習~基礎知識を効率よく習得するコツ~

計画を立てたら学習を開始します。

まずは、ITパスポート試験合格に必要な基礎知識の効率的なインプットから始めましょう。

インプット学習の質が、その後のアウトプット学習の効果を大きく左右します

自分に合った参考書・テキストを選ぶ

ITパスポートの参考書は数多く出版されています。

書店で実際に手に取り、図解の多さ、解説の分かりやすさ、レイアウトの読みやすさなどを比較し、自分が「続けられそう」と思える一冊を選びましょう

初心者向けに噛み砕いて説明されているものや、イラストやマンガを多用しているものなど、自分のレベルや好みに合わせることが大切です。

用語集を効果的に活用する

ITパスポート試験では、専門用語の意味を理解しているかが問われる問題が多く出題されます。

参考書と並行して用語集を活用し、頻出用語や意味の混同しやすい用語を重点的に覚えましょう

特にストラテジ系やマネジメント系の用語は、日常生活で馴染みの薄いものも多いため、意識的な暗記が必要です。

動画教材やオンライン学習プラットフォームの利用

文字を読むだけでは理解しにくい内容は、動画教材やオンライン学習プラットフォームの解説講義を利用するのも効果的です。

視覚と聴覚の両方から情報をえると、複雑な概念もスムーズに理解できる場合があります

無料の解説動画や、有料でも比較的安価なオンライン講座も多数存在するため、選択肢の一つとして検討してみましょう。

効率的なインプット方法

ただ漫然とテキストを読むのではなく、以下の点を意識すると学習効率が向上します。

  • 全体像を把握してから詳細へ:各分野の概要をつかんだ後に細かい知識を学ぶと、知識が整理されます。
  • 声に出して読む・書いて覚える:覚えにくい用語は、声に出したりノートに書き出したりすると記憶に残ります。
  • スキマ時間を活用する:移動中や休憩中にも用語確認や復習を行います。スマートフォンアプリの活用もおすすめです。

ステップ3:アウトプット学習~過去問演習の圧倒的な重要性~

インプット学習で基礎知識をある程度習得したら、次はアウトプット学習、特に過去問演習を中心とした実践的なトレーニングに移ります

ITパスポート試験に合格するには、過去問演習は極めて重要です。

過去問演習の圧倒的な重要性とは

ITパスポート試験では、過去に出題された問題と類似した問題や、同じ論点が形を変えて出題されるケースが多いです。

過去問を繰り返し解けば、以下の効果が期待できます。

  • 出題傾向の把握:どの分野・形式の問題が出るか体感できます。
  • 時間配分の練習:120分で100問を解く試験形式に慣れ、本番での時間切れを防ぎます。
  • 知識の定着と応用力の養成:インプットした知識がどのように問われるのかを理解し、応用力を身に付けます。
  • 苦手分野の発見:苦手分野と間違えやすい問題を把握できます。

多くの合格者が「過去問を制する者がITパスポート試験を制する」と語るように、過去問演習は合格への最短ルートでしょう。

過去問を解くタイミングと頻度

インプット学習が一通り終わった段階、あるいは各分野の学習が終わるごとに、対応する過去問に挑戦してみましょう。

最初は解けない問題が多くても気にする必要はありません。

最低でも直近3~5年分の過去問を3周以上解くことを目標にしましょう

1周目は現状の実力把握と問題形式に慣れること、2周目は間違えた問題の原因分析と知識の再確認、3周目以降は知識の確実な定着と解答スピードの向上を目指します。

過去問の分析方法

過去問はただ解くだけでなく、間違えた問題や偶然正解した問題は、なぜ間違えたのか、なぜその選択肢が正しいのか(あるいは誤りなのか)を徹底的に分析しましょう

解説を熟読し、必要であれば参考書に戻って関連知識を復習します。

間違えた問題はノートにまとめ、定期的に見返すのも効果的です。

模擬試験の活用

試験直前期には、本番と同じ時間配分で模擬試験に挑戦しましょう。

本番さながらの緊張感の中で実力を試せるため、最終調整に役立ちます

多くの過去問サイトや一部の参考書には模擬試験機能が搭載されています。

ステップ4:苦手分野の克服と知識の確実な定着方法

過去問演習を進めていくと、自分の苦手な分野や頻繁に間違える問題パターンが見えてきます。

間違えた問題を放置せず、一つひとつ着実に克服していけば、合格への確実な道筋となるでしょう。

苦手分野の特定と原因分析

過去問の解答結果を記録・分析し、失点が多い分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)と、間違えやすい問題(計算問題、用語理解、事例問題など)を具体的に特定します。

原因が単純な知識不足なのか、問題文の読解力不足なのか、あるいは時間配分のミスなのかを分析しましょう。

苦手分野の集中的な学習

苦手分野が特定できたら、参考書の該当箇所を再度じっくり読み込み、関連する用語や概念を徹底的に復習します。

特定の分野に特化した問題集や、過去問の中から苦手分野の問題だけを抽出して繰り返し解くのも有効な手段です。

理解が難しい場合は、図解や具体例を用いて説明している資料を探したり、解説動画を参考にしたりするなど、アプローチを変えてみましょう。

反復学習による知識の定着

一度覚えた知識も、時間が経つと忘れてしまうのが人間です。

適切なタイミングで復習を繰り返すと、知識が長期記憶として定着します。

間違えた問題や重要だと思うポイントは、1日後、1週間後、1ヵ月後など、定期的に見返す習慣をつけましょう。

ITパスポート試験の過去問学習サイトやアプリの中には、間違えた問題だけを自動で出題してくれる機能を持つものもあり、効率的な反復学習に役立ちます。

「分かったつもり」を防ぐ

解説を読んで「分かったつもり」になってしまうと、独学の落とし穴にはまってしまいます。

本当に理解できているかを確認するためには、内容を自分の言葉で他人に説明できるか試してみるのが効果的です。

もし説明できなければ、まだ理解が浅い証拠なので、再度学習し直しましょう。

モチベーション維持の秘訣と挫折しないための工夫

独学で長期間学習を続けるには、高いモチベーションを維持し、途中で挫折しないための工夫が欠かせません

ITパスポート試験は比較的合格しやすい試験ですが、油断は禁物です。

学習仲間を見つける・SNSの活用

同じ目標を持つ学習仲間を見つけると、互いに励まし合ったり、情報交換をしたりすれば、モチベーションを維持しやすくなります

SNSのITパスポート学習アカウントをフォローしたり、学習者コミュニティに参加したりするのもよいでしょう。

ただし、他人と比較しすぎないように注意が必要です。

学習記録をつけ、進捗を可視化する

毎日の学習時間や進んだページ数、過去問の正答率などを記録すると、自分の頑張りが目に見える形になり、達成感を得やすくなります

学習管理アプリや手帳などを活用し、日々の努力を可視化しましょう。

グラフなどで進捗が分かると、モチベーションアップにつながります。

定期的な休息とリフレッシュを取り入れる

根を詰めすぎると心身ともに疲弊し、学習効率が低下するだけでなく、挫折の原因にもなります

計画的に休息日を設けたり、勉強の合間に軽い運動や趣味の時間を楽しんだりするなど、適度なリフレッシュを心がけましょう。

質の高い休息は、学習の集中力を高めます。

合格後のメリットを具体的にイメージする

なぜITパスポートの資格を取得したいのか、目的を再確認し、合格後に得られるメリット(ITスキルの証明、キャリアアップ、自信など)を具体的にイメージすると、学習意欲を高められます。

目標達成後の自分の姿を思い描くけば、困難な時期も乗り越えやすくなるでしょう。

小さな目標達成を積み重ねる

「参考書の1章を読み終える」「過去問1年分を解き終える」「苦手な用語を10個覚える」など、日々の学習の中に小さな目標を設定し、クリアしていくことで達成感を味わいましょう

小さな成功体験の積み重ねが、大きな目標達成への自信と継続力につながります。

【体験談】ITパスポート独学成功者から学ぶ合格の秘訣

実際にITパスポート試験に合格したTさんに、どのような勉強をしたのか聞いてみました!

一度目の受験では不合格。その理由は?

Tさんは、入社1年目のIT企業のエンジニアです。

会社ではITパスポートの取得が推奨されており、全社的に社員のITパスポート取得率100%を目標にしています。

受験のきっかけは、社内で推奨されていることや、基礎的な知識を持っていることの証明として取ってみようと思ったことだそうです。

ITパスポートを取るということをいうと、「エンジニアにとってITパスポートは意味ない」「ITパスポートは勉強しなくても合格できる」というネットの口コミを鵜呑みにしてしまい、過去問に数問目を通す程度の対策で受験に挑み、一度目の受験では不合格となってしまいました。

落ちてからの勉強法

エンジニアであるTさんにとって、ITパスポートに落ちてしまったのは大きな衝撃でした。

「ITパスポート」という名前から、技術系の問題が多く出題されると勘違いしたそうですが、実際にはITパスポート試験ではテクノロジ系の分野だけではなく、ストラテジ系・マネジメント系といった会社の組織・チームづくりや経営戦略などのエンジニアとしては今まで全くなじみのない分野についても多く出題され、勉強せずに合格するような試験ではなかったのです。

Tさんは、このままではマズイと思い立ち、真剣に勉強を開始しました。

関連記事:ITパスポートに落ちた!不合格は恥ずかしい?受からないのか徹底解説


使用した教材はこちらです

Tさんが使用した教材は、ITパスポート試験での頻出用語の解説用語集と繰り返し回答できる最新6年分過去問がセットになっているオンライン教材。

1回目のITパスポートの受験中に特に困ったのは問題文の中で問われているワードが分からない・知らないということだったため、頻出用語の解説は非常に助けられたそうです。

また、ITパスポート受験の対策として一番効果的なのは過去問を解くことだと言うTさん。

その理由は、ITパスポートの問題は、過去問から類似問題がかなりの量出題されるからだそうです。

毎年問題はどんどん新しくなっているので、比較的最近の過去問を解くことで試験に慣れることができ、試験中の時間にも一度目より余裕が出ました。

何より、実際に問題を解くことで知識が定着するので、過去問を解いてその解説文が表示されるこの教材は大変重宝したそうです。

Tさんはこの教材で、通勤電車の中や仕事の休憩時間など主にスキマ時間を使って勉強していました。

テクノロジ系よりもストラテジ系やマネジメント系の問題が苦手だったので、用語集のその分野と、過去問を重点的に解いたそうです。

勉強を始めて2週間くらいで二度目のITパスポートに挑戦し、今度はスキマ時間を使った平均1日1時間程度の勉強で見事合格することができました。

実際に試験本番では用語集で理解したワードがたくさん出てきましたし、過去問を解いていたからこそ解けた問題も多かったそうです。

おすすめのテキスト・参考書3選

ここからは、ITパスポートの勉強に使用するテキスト教材を選ぶポイントと、実際におすすめのテキストを紹介します。

テキストを選ぶ基準は、

  • 最新のシラバスに対応している
  • 図やイラストが豊富に載っている
  • 練習問題や過去問が載っている

このような点に注意して選びましょう。

最新版かどうかの確認は、シラバスのバージョンを確認すればわかります。

古い情報のテキストを選んでしまうと、間違った知識を覚えることになりかねないので注意してください。

図やイラストが豊富に載っていると視覚的にわかりやすく、難しい仕組みなども覚えやすいです。

また1冊でインプットとアウトプットができるよう、問題も載っている本を選んだ方が効率良く勉強できます。

以下、おすすめの参考書を3冊挙げてみました。

いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

ITの知識がない初心者向けの参考書で、「試験に合格すること」だけを目的に構成されています。

過去問も研究されており、充実した解説と頻繁に出題されている過去問の類似問題も掲載されています。

Amazonのレビュー数が多く、評価が高いのも安心です。

ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター) 

シラバスに沿った構成で、教科書として採用する学校もあり、必要な知識を体系的に学ぶことが可能です。

用語例(約3000語)やオリジナル予想問題、過去問(8回分)も収録。

さらに、本番と同じように解けるWeb試験も付いています。

みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書&問題集

初心者向けのスタートアップ講義が冒頭に掲載されており、試験の全体像が把握できます。

フルカラーでイラストや図解も多く、わかりやすく編集されています。

問題集編はアプリにも対応しているので、スキマ時間にも勉強を進めることが可能です。

ズバリ!ITパスポート試験への最短独学合格のために使うべき教材は?

コエテコカレッジITパスポート対策講座


これから独学でITパスポート試験を受ける方へおすすめしたいのが、「コエテコカレッジITパスポート対策講座」です。

コエテコカレッジITパスポート対策講座は、「最新6年分過去問600問」と過去問題を元に作成された 「試験によく出る用語集」がセットになった、ITパスポート短期合格を目指す教材です。
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短期合格を目指せる理由

理由1:最新6年分過去問600問と資格取得者による丁寧な解説!
ITパスポート資格取得者が最新6年分の過去問を1問1問すべてを徹底解説!よく出題される問題が把握でき、それを解くために必要な知識が解説文で得られます。
理由2:過去問を元に作成した合格のための用語集
過去に出題された内容をベースに作られた無駄のない用語集があなたを短期合格に導きます。図解付きのオリジナル用語集を使って練習問題を解く反復学習ができます。
また、用語集はPDF形式でダウンロードできるので、オフラインでの学習も可能です!
理由3:困ったことをいつでもAIに聞ける先生機能!
「GPT-4 Turbo」を活用したチャットボットAI機能を搭載!不明点をチャット形式で質問するなど、自分専用の先生のように使えます!
理由4:出題形式が選べて自分に合った勉強方法で何度も学習できる
用語集や解説を読んで理解度チェックの練習問題、ランダム出題、5問ずつ、一問一答など自分に合った出題形式が選べるので、学んだ内容が定着しやすくなります。
理由5:直前対策!模試形式で学べる
本番のCBT試験に近い状態で模擬試験を受けることができます。時間を計って実践するのが効果的です。

購入者からのレビュー

コエテコカレッジITパスポート対策講座では、実際に教材を購入して利用した方のレビューをいただいております。

使い勝手や勉強方法についても書かれていますので、ご購入の際のご参考にしてください!

以下はいただいたレビューの一部を抜粋したものです。
「正解以外の選択肢に関しても手厚く解説されているため、1問ごとの情報量が充実しており、とても勉強になりました」 「回答と解説が一緒に書いてあり覚えやすかった」 「キーワードなども太字・赤字で目に飛び込むように工夫されていたので、学習が進めやすかったです」 「書籍での学習と違い、年度別や分野別のランダム出題で問題が解けるのが便利です」 「似たような問題がランダムで満遍なく現れて、徐々に正答率が上がるのが実感できて、問題を解くモチベーションが上がりました」
など、解説文の充実度や視覚的な分かりやすさを評価する声を多くいただいています。コエテコカレッジITパスポート対策講座の他のレビューはこちらからご確認できます。
ITパスポート対策講座
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ITパスポートの教材選びで失敗しないための3つの重要ポイント

ITパスポートの教材は多種多様です。

自分に合わない教材を選んでしまうと、学習効率が低下したり、最悪の場合、挫折につながる可能性もあります。

後悔しない教材選びのために、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。

最新のシラバス(試験範囲)に対応しているか

ITパスポート試験の出題範囲(シラバス)は、IT技術の進展などに合わせて改訂されることがあります。

古いシラバスに基づいた教材では、現在の試験に対応できない可能性があります。

必ず最新バージョンのシラバスに対応した教材を選びましょう。

多くの教材では対応シラバスのバージョンが明記されています。

解説の分かりやすさと情報量

特にIT初学者の方にとっては、専門用語や概念を理解しやすく説明しているかが重要です。

図やイラストが豊富に使われているか、専門用語が丁寧に解説されているかなどを確認しましょう。

また、合格に必要な知識が網羅されているか、情報量が適切であるかも選定のポイントです。

レビューやサンプルページを参考にするとよいでしょう。

演習問題や過去問の充実度

知識をインプットするだけでなく、アウトプットを通じて理解を深めることが合格への近道です。

質の高い演習問題や、本試験の傾向をつかむための過去問題が豊富に収録されている教材を選びましょう。

解説が詳しい問題集であれば、間違えた箇所を効率的に復習できます。

ITパスポートの過去問の効果的な使い方

ITパスポート試験の合格で、過去問題の演習は重要な学習方法の一つと言っても過言ではありません。

過去問を効果的に活用し、繰り返し学習すれば、知識の定着はもちろん、試験本番での対応力も格段に向上します。

過去問学習のポイントは以下の通りです。

最低でも直近3~5年分は解く

ITパスポート試験では、過去に出題された問題と類似した問題や、同じ論点が形を変えて出題されるケースが多く見られます。

できるだけ多くの過去問に触れておきましょう

最低でも直近3年分、可能であれば5年分程度の過去問を解きましょう。

繰り返し解き、全問正解を目指す

一度解いただけでは知識は定着しにくいです。

同じ問題を最低3回は繰り返して解き、最終的には全問正解できるレベルを目指しましょう

回数を重ねるごとに、解答スピードも上がり、理解度も深まります。

間違えた問題の原因を徹底分析する

単に正解・不正解を確認するだけでなく、なぜ間違えたのか、知識が不足していたのかを徹底的に分析します

解説を熟読し、必要であれば参考書に戻って関連知識を復習しましょう。

間違えた問題や理解が曖昧な問題は、ノートにまとめるなどして、重点的に対策します。

正解した問題も解説を読む

偶然正解した問題や、自信を持って解答できなかった問題もあるはずです。

正解した問題であっても、解説を読み、自分の理解が正しかったかを確認しましょう。

他の選択肢がなぜ誤りなのかを理解すれば、知識の幅が広がります。

時間を意識して解く練習をする

試験本番は120分で100問を解く必要があります。

過去問演習の後半では、時間を計りながら問題を解く練習を取り入れ、時間配分の感覚を養いましょう

本番での時間切れを防ぎ、落ち着いて試験に臨むことができます。

過去問演習は、知識のアウトプットだけでなく、試験の傾向把握、弱点発見、時間管理能力の向上など、多くのメリットがあります。

計画的に過去問学習を進め、合格を確実なものにしましょう。

ITパスポート試験当日の流れと注意点、心構え

ITパスポート試験当日の流れと注意点、心構え

ITパスポート試験の合格を確実にするには、事前の学習だけでなく、試験当日の動きを把握し、落ち着いて試験に臨むための準備が大切です。

この章では、試験当日の流れ、持参すべきもの、注意点、そして万全の状態で実力を発揮するための心構えにを詳しく解説します。

試験会場へ向かう前に:最終確認リスト

試験当日の朝は、慌てないように時間に余裕を持って準備を始めましょう。

出発前に以下の項目を最終確認すれば、安心して会場へ向かうことができます。

確認項目 詳細とポイント
持ち物 受験票(確認票)と本人確認書類は必須です
忘れると受験できない場合があります。
本人確認書類として認められるものは、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証(顔写真がない場合は学生証など他の書類も必要になる場合があります)など、試験実施団体の規定を確認してください。
CBT方式のため、筆記用具や計算用紙は会場で用意されることが一般的ですが、念のため、事前に受験案内の記載を確認しましょう。
会場によっては、メモ用紙とペンが貸与されます。
時計(腕時計も含む)は、試験室内へ持ち込めないため、カバンにしまいます。試験の残り時間は受験画面上で確認できます。
体調管理 試験で実力を発揮するには、万全な体調が不可欠です
前日は十分な睡眠を取り、当日は消化のよい朝食を摂るように心がけましょう。
カフェインの摂りすぎは利尿作用や神経の高ぶりにつながるため、適量に留めておきます。
交通手段と所要時間 事前に確認した交通手段と所要時間を再度チェックします。
公共交通機関の遅延なども考慮し、時間に余裕を持った出発を計画しましょう。
特に初めて行く会場の場合は、道に迷う可能性も考えて、早めに到着するようにします。
試験会場の場所 試験会場の地図やアクセス方法を再度確認し、スマートフォンや印刷物ですぐに見られるように準備しておきましょう。
建物名や入口なども事前に把握しておくと、当日スムーズに到着できます

試験会場到着から試験開始までの流れ

試験会場に到着したら、落ち着いて受付を済ませ、試験開始に備えましょう。

一般的な流れは以下の通りです。

1. 受付と本人確認

指定された受付時間内に会場に到着し、受付で受験票(確認票)を提示します。

写真付きの本人確認書類を提示して本人確認を受けます

確認ができないと受験資格を失うことがあるため、必ず規定の書類を持参してください。

2. 手荷物の預け入れ

試験室に持ち込めるものは制限されています。

スマートフォン、タブレット、参考書、ノートなどの私物は、カバンまたは指定されたロッカーに預けるよう指示されます。

指示にしたがい、貴重品管理には十分注意しましょう。

3. 試験室への入室と座席確認

試験官の指示に従い、試験室に入室します。

座席は指定されている場合がほとんどですので、自分の受験番号に対応する座席を確認して着席します。

パソコンやマウス、キーボードなどの備品に不具合がないか軽く確認しておくとよいでしょう。

4. 試験開始前の説明

試験開始前に、試験官から試験時間、注意事項、CBTシステムの操作方法などの説明があります。

聞き逃さないように集中し、不明な点があれば遠慮なく質問しましょう

特にCBT方式に慣れていない方は、操作方法の説明をしっかり聞きましょう。

試験中の注意点とトラブル対処法

試験が始まったら、集中力を維持し、時間配分に気を配りながら問題に取り組みましょう。

万が一のトラブルにも冷静に対処できるように、事前にポイントを押さえておきます。

時間配分を意識する

ITパスポート試験の試験時間は120分、問題数は100問です。

1問あたりにかけられる時間は約72秒と短いため、序盤から時間配分の調整が重要となります

得意な分野から解き始める、難しい問題は後回しにするなど、自分なりの戦略を立てておきましょう。

CBTシステムには残り時間が表示されるため、常に確認しながら進めます。

CBT操作のポイント

CBT方式では、マウス操作で解答を選択します。

解答の見直し機能(フラグ機能など)があれば積極的に活用し、後で確認したい問題に印を付けておくと効率的です

操作に不安がある場合は、試験開始前の説明をよく聞き、デモ操作などで慣れておきましょう。

見直し時間の確保

すべての問題を解き終えた後に、解答全体を見直す時間を確保できるようにペースを調整します。

特に計算問題や、紛らしい選択肢の問題は、見直しによってケアレスミスを発見できる可能性があります

体調不良や機材トラブル時の対応

試験中に気分が悪くなったり、パソコンのフリーズなどの機材トラブルが発生したりした場合は、すぐに静かに手を挙げて試験官に知らせましょう

自己判断で対処しようとせず、試験官の指示にしたがいます。

状況に応じて、別室での受験や試験時間の一時停止などの措置が取られる場合があります。

途中退出

原則として、試験時間中の途中退出は認められていません。

ただし、トイレなどやむを得ない事情がある場合は、試験官に申し出て指示にしたがってください。

試験に集中するためにも、試験開始前にトイレは済ませておきましょう

試験終了後の手続きと心構え

試験終了の合図があったら、指示にしたがって速やかに操作を完了し、退室の準備をします。

試験終了の操作と退室

試験終了時刻になると、システムが自動的に終了するか、試験官の指示で終了操作を行います。

マウスや配布物を所定の場所に返却し、忘れ物がないか確認してから静かに退室しましょう

結果発表

ITパスポート試験はCBT方式のため、多くの場合、試験終了後すぐにモニター上で成績(合否ではなく点数)を確認できます。

正式な合格発表は後日、情報処理推進機構(IPA)のWebサイトで行われ、合格者には合格証書が郵送されます

結果の確認方法や時期は、受験案内に記載されているため、事前に確認しておきましょう。

合格後の手続き

合格が確定したら、合格証書が送られてくるのを待ちます。

合格証書は再発行されないため、大切に保管してください。

ITパスポートの資格を活かして、さらなるステップアップを目指しましょう。

試験当日にパフォーマンスを発揮するための心構え

今までの努力を結果につなげるためには、試験当日の精神状態も重要です。

以下の心構えを持って試験に臨みましょう。

1. 落ち着いて臨む

試験当日は誰でも緊張しますが、深呼吸をするなどして、できるだけリラックスするように心がけましょう

「自分はこれだけ勉強してきたのだから大丈夫」と自信を持つことが大切です。

適度な緊張感は集中力を高めますが、過度な緊張は実力発揮の妨げになります。

2. これまでの学習を信じる

試験直前に新しい知識を詰め込もうとするよりも、今まで学習してきた内容を信じ、確実にアウトプットしましょう

分からない問題があっても焦らず、解ける問題から確実に取り組むことが合格への近道です。

3. ケアレスミスを防ぐ意識を持つ

問題文の読み間違いや、マークミス(CBTでは選択ミス)などのケアレスミスはもったいない失点につながります。

問題文は最後まで注意深く読み、解答を選択する際も慎重に行いましょう

見直しの時間を活用して、ケアレスミスがないか確認する習慣が重要です。

4. 難問に固執しすぎない

試験では、難しい問題や見慣れない問題が出題されます。

そのような問題に時間を使いすぎると、他の解けるはずの問題に取り組む時間がなくなってしまいます

少し考えて分からない場合は、一旦フラグを立てて後回しにし、他の問題に進む勇気を持ちましょう。

全問正解する必要はなく、合格基準点のクリアが目標です。

準備と心構えをもって試験に臨めば、きっとあなたの努力は報われるはずです。

自信を持って、ITパスポート試験の合格をつかみ取りましょう。

まとめ:勉強方法を理解して、ITパスポートを独学合格!

まとめ:ITパスポート独学合格でIT基礎力を証明し、未来を拓こう

ITパスポートは、現代社会に不可欠なITの基礎知識を証明する国家資格です。

独学でも、この記事で紹介した勉強時間の目安、具体的な学習ロードマップ、そして厳選したおすすめ教材を活用すれば、十分に合格をつかみ取れます

今後IT技術は更に進化を遂げ、日常生活の中にも拡大していくと考えられます。

そのためすべての社会人に「IT知識は常識」と言われる日が来るのは時間の問題です。

ITパスポートの資格取得をすれば、ITに関する知識を身に着けることができ、その知識を証明できます。

急速な社会の変化に対応するために、今のうちから正しいIT知識を身につけておきましょう。

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