基本情報技術者試験は意味ない?時代遅れと言われる理由と実際のメリット
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「基本情報技術者試験は意味ない」
「もう時代遅れなのでは」
そう言われているのを見て、受験するか迷っていませんか?
この記事では、そう言われる4つの理由を正面から整理したうえで、IPAが公式に定めている「期待する技術水準」と照らし合わせて、この試験の実際の位置を確かめます。
あわせて、コエテコが取材した未経験からエンジニアへ転職した3人の実データも出します。
批判が当てはまるのはどういう人か、自分の場合はどうかを判断できる形にまとめました。
基本情報技術者試験は意味ない・時代遅れと言われる4つの理由

基本情報技術者のメリットを正しく把握するためにも、まずは批判の根拠を知ることが重要です。
ここでは批判を否定から入らず、どのような背景からそう言われているのかを正面から整理します。
ご自身の状況において、どの理由が当てはまるかを判断するための参考にしてください。
理由1:資格だけでは仕事にならない
資格だけでは仕事にならないという声は、この試験の法的な位置づけから生じています。基本情報技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が実施している国家試験です。
その目的は、情報処理技術者としての知識や技能が、一定以上の水準であることを認定することにあります。
つまり、資格そのものが特定の業務を許可するものではなく、あくまで個人の能力を客観的に認定するという位置づけです。
実際、業務独占資格として位置づけられている記載は、IPAや経済産業省の公式ページでは見つかりませんでした。
そのため、資格を取得すればすぐに特定の仕事に就ける、あるいは特定の業務を独占できると考えている人にとっては、この批判が当てはまると言えます。
理由2:IT業界では持っていて当たり前とされる
IT業界のなかには、新入社員が入社後に取得することを前提としている企業も少なくありません。情報処理技術者試験の区分は、情報処理安全確保支援士試験を含めると全部で13区分存在します。
そのなかで、基本情報技術者試験はレベル2に位置づけられています。
レベル1に位置づけられるとされるITパスポート試験よりは専門的ですが、業界内では基礎的な知識の証明として扱われる傾向があります。
そのため、多くの人が取得しており、持っていること自体が転職や昇進において決定的な差にならない場面があるのも事実です。
すでに現場で十分な実務経験を積んでおり、より高度な専門スキルをアピールしたいベテランエンジニアにとっては、取得する意味がないという意見が当てはまります。
理由3:試験範囲が実務と直結しないと感じられる
試験範囲が実務と直結しないと感じられるのは、試験の出題形式に理由があります。試験問題はすべて選択式であり、実際の開発現場でゼロからコードを書き上げる作業とは形式が異なります。
とくに科目Bで出題されるプログラミング関連の問題では、「擬似言語」が用いられます。
これは特定のプログラミング言語ではなく、試験独自の記述ルールに基づいたものです。
現場で使われている最新の言語やフレームワークの知識を直接問うわけではないため、実践的ではないという声があがる背景となっています。
すぐに現場で使える即戦力的なコーディングスキルだけを求めている人にとっては、実務と直結しないという批判が当てはまるでしょう。
理由4:試験内容が古いと言われる
IT技術の進化は非常に早いため、基本情報技術者試験は時代遅れだと言われることがあります。しかし、試験制度自体は時代に合わせて更新されており、令和5年4月からは科目A・科目Bの2科目制へと変更されました。
| 変更前 | 変更後 | |
| 科目A(旧・午前) | 150分・80問 | 90分・60問 |
| 科目B(旧・午後) | 150分・11問 | 100分・20問 |
IPAはこの変更について、試験時間を全体で30〜40%短縮したと説明しています。
なお、IPAの公式ページには、この変更によって試験が難化した、あるいは易化したという評価の記載はありません。
さらに、2027年度からは新試験制度に移行することが予定されています。
現在のところ、試験区分体系や出題範囲は案や検討状況の段階であり、基本情報技術者試験が具体的にどう変わるかは公表されていません。
常に最新のトレンド技術やツールだけを学びたいと考えている人にとっては、普遍的な基礎理論を問うこの試験は時代遅れに感じられる可能性があります。
それでも取る価値はあるのか

「基本情報技術者は意味ない」と言われる背景には、試験が想定している本来のレベルと、世間が求めるレベルとの間に生じているギャップがあります。
ここでは、公式の定義から試験の本当の価値を読み解きます。
IPAが期待している水準は「一人前」ではない
基本情報技術者試験は、一人で業務を完結できる「一人前」のエンジニアを認定するものではありません。試験を主催するIPA(情報処理推進機構)は、対象者像を以下のように定めています。
さらに、合格者に期待する技術水準として以下の7項目を挙げています。
注目すべきは、7項目のうち5項目に「上位者の指導の下に」という条件が付いている点です。
残る1項目も「上位者の方針を理解し」となっており、上位者を前提にしていないのは7項目のうち1項目だけです。
IPAは、この試験の合格者に一人で実務を完結できることを期待していません。
情報処理技術者試験のレベル区分を見ても、基本情報技術者はレベル2であり、レベル3の応用情報技術者へ続く途中の段階に位置づけられています。
合格基準も科目A・科目Bそれぞれ1000点満点中600点以上となっており、満点を取る試験ではありません。
つまり、「実務で直結しないから基本情報技術者試験は時代遅れだ」という批判は、試験がそもそも想定している水準とはズレた期待に基づいています。
なお、これはIPAの公式反論ではなく、あくまで公式が定めた期待水準を読者自身が照らし合わせられる形で示したものです。
この試験が向いている人・向いていない人
資格の性質を踏まえると、現在の状況や目的によって受験すべきかどうかが明確に分かれます。この試験が向いているのは、IT業界への就職・転職を目指す未経験者です。
IT全般の体系的な基礎知識を客観的に証明したい人にとっても、基本情報技術者を取得するメリットは大きいと言えます。
また、応用情報技術者などの上位資格を目指す前段として活用したい人にも適しています。
一方で、この試験が向いていないのは、すでに実務で数年の経験があり、評価が実績で決まる人です。
特定の技術領域における専門性を示したい人にとっても、広く浅い知識が問われるこの試験は目的に合致しません。
「基本情報技術者は意味ない」という声に惑わされず、自分のキャリアにとって本当に必要かどうかを見極めることが大切です。
所管官庁は「非IT系のほうが合格率が高い」と言っている
「IT業界では持っていて当たり前」という批判には、別の角度からの事実があります。情報処理技術者試験を所管する経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課(ITイノベーション課)係長の荒木由布子氏は、ITパスポート試験について非IT系の方がIT系より合格率が高いと語っています。
同試験の社会人の合格率は50%以上で、2人に1人以上が合格しているとのことでした。
出典:「経済産業省 荒木由布子氏に聞く 全社会人向けIT国家試験とDX推進の今」
これはITパスポート試験についての発言で、基本情報技術者試験の数字ではありません。
ただし「IT業界の人でなければ受からない」という前提が、少なくとも入門段階では成り立っていないことを示しています。
基本情報技術者試験が問うのも実務経験ではなく、体系的な基礎知識です。
「業界にいないから意味がない」という理由で受験を避ける必要は薄いといえます。
【自社データ】資格を取ったあと、キャリアはどう動いたか

ここからは、コエテコが自分で取材・調査したデータで、実際に何が起きているかを見ます。
【取材データ】資格を取ったあと、実際どうなったか
「資格だけでは仕事にならない」という批判は、実際のところどうなのか。コエテコが取材した未経験からエンジニアへ転職した3人の実データを並べます。
3人は基本情報技術者試験の合格者ではありません。
未経験から独学やスクールを経てエンジニアへ転職した人たちです。
| 転職した人 | 準備の仕方 | 応募社数 | 内定 | 年収 |
| 26歳・卸売の営業 | 退職して4ヶ月コースに専念(学習開始から約6ヶ月) | 84社(書類通過14社) | 1社 | 下がった |
| 新卒2年目・電力 | 働きながら週25時間×4ヶ月 | 5〜6社 | 3〜4社 | 約50万円ダウン |
| 30歳 | 独学で挫折→約12ヶ月 | 5社(面接4社) | 2社 | 約100万円ダウン |
出典:「未経験からエンジニアになるには?26歳から転職した4ステップと転職者3人の実データ」
取材元の記事は、退職して学習に専念したFさん(84社)と、働きながら学習したGさん(5〜6社)で応募社数に約16倍の差があったと報告しています。
そして3人中0人が年収アップしていません。
つまり「資格だけでは仕事にならない」という批判は、事実として正しいのです。
ただしそれは資格が無意味だという話ではありません。
この表で目を引くのは、応募数が少ない2人のほうが内定は多いという点です。
84社に応募したFさんの内定は1社、5社に絞ったIさんの内定は2社でした。
取材元の記事は、この差が生まれた理由を退職すると収入が止まるため短期決戦になり、数多く応募せざるを得なくなることだと説明しています。
在職したまま学習を進めれば、納得できる企業だけに絞って応募しやすくなります。
つまり分かれ目は資格の有無ではなく、収入が止まっているかどうかという条件でした。
資格は入口の条件であって、結果を決めるのは別の要素だということです。
もう1つ、この試験を「持っていて当たり前」と言われる世界の実態も見ておきます。
スキルアップ研究所が2025年1月に公表した調査では、エンジニアの約半数が就業時間外でスキルアップに取り組んでいるという結果が出ています。
出典:「技術スキルは勤務時間外に育つ!仕事の外で勉強するエンジニアのキャリア戦略」
つまり資格は到達点ではなく出発点です。
「持っていて当たり前」という言葉は、裏を返せばそこから先も学び続ける前提の業界だという意味になります。
受講後の進路と面接社数|口コミ327件の分析
もう1つ、コエテコキャンパスに寄せられた口コミ327件を分析した調査があります。このうち目標達成度に回答した148件から、受講後の進路を集計したものです。
| 受講後の進路 | 割合 |
| 転職はしていない | 27.7% |
| フリーランス | 27.7% |
| SES系企業 | 16.9% |
| 自社開発企業 | 11.5% |
| 受託開発企業 | 10.8% |
出典:「プログラミングスクール卒業生の27%超がフリーランスへ!就転職サポート満足度も74%と高水準【口コミ分析調査】」
目を引くのは、「転職はしていない」と「フリーランス」が同率1位で27.7%という点です。
スキルを身につけた先が、必ずしも転職ではないということです。
もう1つ、面接の社数についてのデータもあります。
ただしこれは応募社数ではなく採用面接を受けた企業数の設問で、前の項目の「84社応募」とは別の指標です。
転職活動をした92件で集計すると、「1〜5社」が37.0%、「6〜10社」が31.5%でした。
合計68.5%が10社以内の応募・面接で活動を進めています。
原文はこれを「やみくもに応募するのではなく、ある程度ターゲットを絞って効率的に就職活動を行っている姿の表れ」と読み解いています。
前の項目の3人と合わせると、数を打つことが有利に働くとは限らないという方向で一致しています。
国はリスキリングに約750億円を投じている
最後に、キャリアをどの時間軸で評価するかの参考になるデータを1つ挙げます。経済産業省は2023年に「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を開始しています。
この事業は基本情報技術者試験のための制度ではありません。
取材に答えた同省 経済産業政策局 産業人材課 課長補佐の細川茜氏は、国が分野を制限することはなく、採択事業者には地方への転職支援やスタートアップへの転職支援などさまざまな分野のものがあると説明しています。
そのうえで、予算規模は令和4年度の補正予算で約750億円です。
そのうち約30億円が事務局経費で、残る約720億円が事業者への補助金や個人の受講料負担の軽減に使われます。
成果目標は、令和6年度までに33万件のキャリア支援を行うこと。
そしてもう1つが令和7年度までに、この事業を通じて転職した人のうち1年後に賃金が上がった比率を50%とすることです。
出典:「経済産業省 細川茜氏が語る リスキリングで築く新しいキャリアの可能性」
注目したいのは、政策目標が「転職直後」ではなく「1年後の賃金」に置かれている点です。
この事業の参加者と、前の項目で取材した3人は別の母集団なので、数字を直接比べることはできません。
ただし国がキャリアの成果を1年という単位で測ろうとしていることは、判断の参考になります。
「意味がない」と結論づける前に、自分がどのくらいの時間軸で見ているかを確かめておいたほうがよいでしょう。
基本情報技術者試験とは?

IT業界の資格にはさまざまなものがあり、民間資格ではMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、オラクルマスターなどが一例として挙げられます。その中の唯一の国家試験として、IPA(情報処理推進機構)が主催する「情報処理技術者試験」があります。
情報処理技術者試験は段階・目的別に12区分に分かれており(情報処理安全確保支援士試験を除く)、基本情報技術者試験はそのうちのひとつ。実務レベルの基礎的な知識に関する試験で、「IT業界で働くのであればこれだけは理解しておくべき」といった内容が出題されます。IT業界でキャリアを積んでいきたいと考えるのであれば、まず受けておきたい試験と言えるでしょう。
実務レベルの手前の、より基礎的なIT知識の試験としてはITパスポート試験があります。こちらも情報処理技術者試験のひとつですが、基本情報技術者試験はプログラミング(擬似言語)の実技の知識も求められるのに対し、ITパスポートはITの入門レベルの知識を中心に出題されます。IT初心者であれば、ITパスポート試験から挑戦するのもおすすめです。
この記事を読んだ方におすすめの記事を紹介しますのでぜひ参考にしてください!
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基本情報技術者をエンジニアが取得するメリット

ITの基礎知識を身につけることができる
基本情報技術者試験ではIT業界で働く上で必要となる知識が広く浅く問われます。IT業界もSEやプログラマー、WEBデザイナーなどジャンルはさまざまですが、基本情報技術者の勉強で身につけた知識はどの職種においても基礎となるものです。特に基本情報技術者試験はITエンジニアが理解すべき知識を体系的に学べる資格なので、ITエンジニアを目指す方はぜひ取得を目指しましょう。
仕事面以外では、2020年より必修となったプログラミング教育においても注目される試験となっており、学生など若い人が取得するケースも増えています。
知名度が高く面接でのアピール材料となる
ITに関する試験の中でも情報処理技術者試験は唯一の国家試験。その中の一端である基本情報技術者は知名度も高く、面接でもアピール材料のひとつとなるでしょう。特に、基本情報技術者の資格は新卒入社後1~3年以内に取得するよう推奨している企業もあるので、新卒での就職活動時に役立つかもしれません。
関連記事:ITエンジニアを目指す就活サイトおすすめ14選
また、近年のDX推進の波により、従業員のIT知識の向上に力を入れている企業が増えています。そのため、基本情報技術者を取得しておけばIT業界はもちろん、金融業界、製造業界、食品業界など他の業界への就職・転職にも有利になる可能性があります。
資格手当がもらえることもある
企業の中には、「基本情報技術者」所持者に手当を支給しているところもあります。就職・転職を目指す人だけでなく、今の職場で収入アップを目指したい人にとってもメリットがあると言えるでしょう。IT以外の業界でも評価される
この試験が評価されるのは、IT企業だけではありません。金融・製造・食品など、業務のIT化を進めている業界でも基礎知識の証明として使えます。
システムを発注する側、社内の情報システムを担う側にも、同じ知識が求められるためです。
IPAが定める業務と役割にも「組織及び社会の課題に対する、ITを活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義に参加する」と書かれています。
つまり作る側だけを想定した試験ではないということです。
出典:IPA|基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者資格の試験内容

受験資格
基本情報技術者試験の受験資格は設けられていません。年齢、学歴、国籍、職種、経験問わず希望する全ての方が受験可能です。試験内容
基本情報技術者試験は科目A試験(旧午前試験)と科目B試験(旧午後試験)があり、科目Aと科目Bでは出題分野が異なります。科目Aはテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の分野から知識を問う問題、科目Bは情報セキュリティ分野、アルゴリズムとプログラミング(擬似言語)分野が出題されます。
CBT方式で実施され、科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問です。
旧試験では午前と午後に試験が分かれていましたが、令和5年度から試験の通年化にともない「科目A(90分)+休憩(最長10分)+科目B(100分)」と続けて受験をしなければならなくなりました。休憩時間の10分経過後は自動で科目Bが開始し、試験時間のカウントも進んでしまうので、注意してください。
科目Aと科目Bそれぞれで科目評価点1000点満点中600点以上が合格基準となります。どちらも基準点を満たす必要があり、満たない場合には不合格となります。
試験日程
情報処理技術者試験では2020年度秋期試験からCBT方式が導入されていましたが、年に2回の決められた時期でしか受験できませんでした。しかし、令和5年度から「年間を通じて随時受験」ができるようになりました。そのため、申し込み時に空席があれば、日時と試験会場を選んで受験できます。ただし受験できる時期には制約があります(次の項目で解説します)。
試験後に各科目の採点結果はわかりますが、合格・不合格がわかるわけではありません。合否は試験実施月ごとに合格発表日が決められており、後日IPAのホームページで発表されます。
受験できる時期に注意|2026年12月28日以降は休止が予定されている
受験を決めるなら、時期の制約も確認しておく必要があります。IPAは2026年12月28日以降に試験の休止を予定していると公表しています。
システムリプレースの延期にともなうもので、再開の時期は2026年9月時点で公表されていません。
申込済みの場合も、試験日を変更できるのは初回申込日から1年後までです。
その1年後が2026年12月28日以降になるときは、2026年12月27日までの日付しか選べません。
出典:IPA|CBT方式で実施する3試験区分における2026年5月以降の試験実施について
あわせて、2027年度から新試験制度へ移行する予定も公表されています。
ただし試験区分の体系や出題範囲は「案」「検討状況」の段階で、基本情報技術者試験がどう変わるかは示されていません。
出典:IPA|試験制度の見直しについて
「時代遅れかどうか」を考えている段階の人ほど、受けるなら現行制度のうちに受け切るのかどうかを先に決めておくと動きやすくなります。
科目A試験免除について
基本情報技術者試験には「科目A試験免除制度」というものが設けられており、IPAが認定する講座を受講し修了試験に合格した人は、科目A試験が免除となります。対象となる講座は学校や企業などに設けられています。
受講を検討する場合は、講座を開設している学校・企業に直接問い合わせる形になります。
認定講座修了後、修了試験を受験し合格すれば、科目A試験免除制度を利用することが可能となります。修了試験の実施パターンは4種類あり、IPAが提供する問題を使う方式と、IPAの審査を受けた問題を使う方式に分かれます。
科目A試験免除制度を利用すると、本試験では科目B試験の対策に集中できます。
なお免除には有効期間が設けられていますが、期間の長さはIPAの公式ページでは公開されていないため、受講する講座に確認してください。
なお、令和5年度の基本情報技術者試験から実施方式や出題範囲が変更されていますが、既存の講座認定や修了試験合格は引き続き有効なので安心してください。
出典:IPA|基本情報技術者試験(FE)科目A試験免除制度について
合格を目指すなら|勉強法と教材

独学で進めるか講座を使うかで、必要な準備が変わります。
独学で進める場合
独学で進める場合、必要な学習時間はIT知識の有無で大きく変わります。すでにIT業界での業務経験がある人や情報系の学校を卒業した人と、まったく触れたことがない人では、前提が違うためです。
具体的な学習時間の目安と、科目A・科目Bそれぞれの進め方は「基本情報技術者試験の勉強法!独学で最短合格するコツを解説」で解説しています。
また、演習に使う過去問の入手先とおすすめの問題集は「基本情報技術者試験の過去問!おすすめの問題集も徹底解説」にまとめています。
通信・通学講座
IT系の勉強内容はとにかく用語が多く、それをコツコツ調べながらの学習は根気が必要です。挫折してしまう不安がある人は、講義やWeb学習が充実している通信講座や通学講座を利用するのがおすすめです。通信・通学講座では、資格スクール大栄などが人気のようです。そのほかにも基本情報技術者講座を設けているスクールは多数あるものの、費用は高低差が激しく、費用重視で選ぶ人はしっかり費用を比較しましょう。
講座を使わずに進める場合の勉強法は「基本情報技術者試験の勉強法!独学で最短合格するコツを解説」で詳しく解説しています。
資格スクール大栄(基本情報技術者・ITパスポート講座)
用語の多さで挫折しやすいのが基本情報の独学ですが、この講座はHop講座で全体像をつかみ、Step講座で1本およそ5分のポイント学習を重ね、Jump講座で応用問題、Attack5で厳選された練習問題を5問1セットで解く4段階構成。IT知識はもちろん、プログラミングに関する知識まで幅広く問われる出題範囲をカバーします。
実務が忙しいエンジニアほど学習は後回しになりがちですが、専任のキャリアナビゲーターがモチベーション診断をもとにスケジュールを組み、進み具合まで見てくれます。用語や解法の疑問は専門講師に質問できます。
校舎は全国にあり、オンライン校「CloudSchool」なら自宅から受講できます。
前の章で見たとおり、この試験は「上位者の指導の下に」動けることを期待水準にしています。
独学だとその指導役が自分しかいないので、キャリアナビゲーターと専門講師がその位置に入る形になります。
受講料は公式サイトで公開されていないため、無料の資料請求で確認してみてください。
| 取得を目指せる資格 | 基本情報技術者/ITパスポート |
| 講座名 | 基本情報技術者講座 SkiP |
| 学習の進め方 | SkiP学習法(Hop→Step→Jump→Attack5) |
| 受講形式 | 全国の校舎への通学/オンライン校「CloudSchool」 |
| サポート | 専任キャリアナビゲーターへの相談、専門講師への質問、モチベーション診断による個別スケジュール作成 |
| 受講料 | 公式サイトでは非公開 無料の資料請求で確認できます |
まとめ:意味がないかどうかは、自分の現在地で決まる

「資格だけでは仕事にならない」という批判は、事実として正しいものです。
取材した3人の応募社数は約16倍の差があり、3人中0人が年収アップしていませんでした。
ただしIPAが定める期待水準は7項目のうち5項目に「上位者の指導の下に」という条件が付いています。
この試験はもともと一人で完結できることを認定するものではありません。
「実務で通用しない」という批判は、試験が想定している水準とはズレた期待に基づいています。
つまりこの資格は到達点ではなく、IT業界で学び続けるための出発点です。
なお2026年12月28日以降は試験の休止が予定されています。
受けると決めたなら、受験時期から逆算して動いてください。
WRITERこの記事を書いた人
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