この記事では、起業したいけれどアイディアがないときにとるべき行動や起業を成功させるためのポイントについてわかりやすく紹介します。
アイディアがないときに準備するべきこと
起業時にアイディアがないときには、起業に備えて準備をしておくことが大切。ここでは、アイディアがないときに準備するべき内容をまとめました。自己スキルの洗い出し
起業をする前に準備するべきことのなかでも重要なのは、自己スキルの洗い出しです。社会人の経験の長さに関係なく、キャリアの棚卸しをしてみましょう。自己スキルには、専門的な知識やスキルが含まれる「テクニカルスキル」と業界問わず適用できるスキルの「ポータブルスキル」の2種類があります。社会人の経験が長いならテクニカルスキルを中心に洗い出し、社会人の経験が浅いなら自分が有しているポータブルスキルを見直してみましょう。
活用できる資源の洗い出し
事業における「経営資源」には、ヒト(人・経営)、モノ(知的資産)、カネ(資産)の3種類が挙げられます。特に、開業資金や運転資金など、起業をするときの資金は潤沢にあった方が安心して事業に取り組めるでしょう。開業準備金は「開業費」として会計処理することが可能です。なお、開業費は5年間が償却期間となっているため注意したいですね。
基本的なビジネススキルを身に付ける
起業をすると、クライアントとコミュニケーションをとる機会が多くなるため、基本的なビジネススキルは身に付けておく必要があります。ビジネスシーンでは、適切に報告や連絡、相談ができるスキルや円滑に意思疎通できるコミュニケーションスキルも必要不可欠です。コミュニケーションスキルのほかにも、段取りよく仕事を進められる能力や時間を管理するスキルも求められます。人と関わる業界なら、計聴力やプレゼンテーション力が必要な場面が少なくありません。身に付けておくべきスキルを見極め、起業前に習得しておくよう心掛けたいですね。
人脈を広げる
起業をした場合は、人脈があることで得られるメリットが多くあります。人脈が広ければ、困ったときに助けてもらえたり意見やアドバイスをもらったりすることもできます。さらに、人脈が広がることで、自分だけでは収集できない情報を得られるケースもあるでしょう。会社員も絶対安定とは言えなくなった昨今「会社にとらわれない働き方をしたい」「起業して自分だけのビジネスを展開したい」といった考えを持つ人も増えてきました。起業のための知識を効率的に身につけるには「起業スクール」が便利ですが、いかんせん数が多く、どれを選んだらいいか迷ってしまいがちです。この記事では、コエテコが厳選したおすすめの起業スクールを紹介しています。スクール選びで悩んでいる方、必見です。
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ここでは、起業したいけれどアイディアがないときにとるべき行動について解説します。起業関連のセミナー・勉強会に参加する
起業関連のセミナーや勉強会は、全国各地で開催されています。なかにはオンラインで開催されているセミナーや勉強会もあるため、地方に住んでいる方も参加しやすいでしょう。起業セミナーに参加すると、事業計画の立て方や市場調査手法などを学ぶことができ、起業を志す仲間と知り合えることがメリットです。起業セミナーのなかには、女性向けやシニア向けなどのセミナーも開催されています。セミナーに参加することで自分の強みを発見でき、事業に活かすこともできるでしょう。セミナーは3,000~10,000円ほど参加費がかかることが一般的ですが、なかには無料で参加可能なセミナーもあります。
参考:起業スクール
公的機関・身近な起業家に相談する
事業計画書を作成する際には、手助けをしてくれる専門家や身近な起業家に相談することがおすすめ。税理士や中小企業診断士は、事業計画書の作成をサポートしてくれることが特徴です。専門家に相談することで、収支計画や資金繰りなどの金銭面の計画も立てやすくなるでしょう。二ッチな市場や日常生活の課題を見つける
二ッチな市場に絞り込んで商品やサービスを販売することで、事業が拡大しやすくなるケースがあります。まだ開発されていない市場はそもそもデータがないため、柔軟にトライアンドエラーを繰り返す必要があります。また、日常生活のなかで「こんな商品やサービスがあったら便利になるのに……」と考えた内容を具現化することも1つの方法です。具現化した商品に共感する人が多ければ、クラウドファウンディングで資金を調達することも可能になります。
既存の商品・サービスの問題を見つける
消費者目線で商品やサービスを開発したい場合は、既存の商品やサービスの問題点を見つけてみましょう。問題点を見つけることで、既存の商品と被らないアイディアを盛り込んだ商品を開発できるでしょう。さらに、実際の利用者の口コミを調査することもおすすめです。利用者の口コミのなかには、実体験に基づいたメリットやデメリットなどの意見があるため、参考にしやすいでしょう。
起業を成功させるためのポイント
起業を成功させるためには、ターゲットを適切に絞り込むことが重要です。万人受けを狙った商品やサービスを開発したとしても、競合が多く差別化することが難しいケースが少なくありません。ターゲットを絞り込むことで競合は少なくなり、消費者の関心を引きやすくなるでしょう。ターゲットが実際に商品を利用し、満足感が高ければ口コミ効果が波及することが期待できます。
事業を成功させるために、ターゲットとなる層に実際にアンケートをとっても良いでしょう。消費者の声からヒントを得ることで、「消費者のニーズに応えられる商品・サービス」を開発しやすくなります。
ただし、ターゲットを絞り込みすぎると、消費者が不満を抱くケースがあり、見込み客を逃す可能性があるため注意が必要です。
取り組むべき課題を見つけて起業してみよう!
業界によって、身に付けておきべきスキルや準備するべき内容はさまざまです。事業の強みとなるようなスキルを身に付けて、起業に備えておきたいですね。また、1人ではアイディアが湧きづらい場合でも、人脈が広ければアイディアが生まれやすい傾向があります。これから起業をするなら、セミナーや勉強会にも積極的に参加することをおすすめします。例えば起業スクールに参加して人脈が広がることで、事業の課題が見えてくることもあるでしょう。