そのメリットとデメリットはどこにあるのか。
選び方のポイントは何か?
もしかしたら、無料スクールでなくても安上がりに学ぶ方法はあるかもしれない……など、低コストで学ぶ大人のプログラミング学習のコツをまとめてみました。
コエテコからのおすすめスクール情報付きです。
無料のプログラミングスクール6選を表で比較
まずは当記事で紹介する、無料のプログラミングスクール6選を表で比較していきます。対象年齢 |
無料になる条件 |
受講形式 | 学べる言語・内容 | |
GEEK JOB (スピード転職コース) |
19歳〜28歳 |
審査の通過 (就職希望エリアが1都3県で半年以内に転職意欲のある方) |
オンライン | ・Java ・Ruby ・PHP ・MySQL ・HTML ・Linux |
0円スクール | 18歳以上35歳以下 | 1年以内にIT業界に就職・転職意思のある方 |
対面授業 | ・Java ・SQL ・JavaScript ・jQuery ・HTML ・CSS など |
ITCE Academy | 20歳〜30歳 ※31歳以上の場合は要相談 |
紹介した企業と雇用契約して、紹介料が支払われた場合 |
オンライン |
ITエンジニアコース コンピュータ基礎、サーバ基礎、ネットワーク基礎 Webプログラミングコース プログラミング基礎、開発環境構築、データベース操作、Webサイト制作演習、Webアプリケーション開発演習 |
ProEngineer | 調査中 | 必須の条件なし |
オンライン | ・コンピュータ基礎 ・Java、PHP ・HTML、CSS ・フレームワーク ・データベース ・テストツール ・Linux、Apache など |
無料PHPスクール | 調査中 | 紹介した企業に入社成功した場合 |
・対面授業 ・オンライン |
・PHP ・JavaScript ・HTML5/CSS3 ・MySQL ・Apache ・Linux など |
侍エンジニア (転職保証コース) |
満20歳〜31歳 | 転職活動した結果内定が出なかった場合(条件あり) |
オンライン | AWS |
無料プログラミングスクールとは?
モノを習うならお金がかかるのが普通です。しかし現実的に、大人のためのプログラミングスクールには「無料スクール」がいくつも存在しています。
YouTubeの無料コンテンツだけではなく、オンラインスクールや通学型のスクールを合わせて10以上の「無料スクール」が活動しているようです。
多くの人が疑問に持つのが「なぜ、プログラミング教育が無料で受けられるのか」でしょう。
その答えは、無料スクールの多くが企業と提携しているから。
多くの無料スクールは人材紹介会社と提携しています。
なかには人材紹介会社が無料スクールを直接に経営している場合もあります。
そこで技術を得た人材が企業に紹介され、紹介料を得られることで無料でもスクールが運営できるわけです。
受講者の立場からすれば無料で技術を得て就職までできれば、これほどおトクなことはないでしょう。
そのメリットとデメリットをさぐってみます。
無料プログラミングスクールのメリット
お金がかからずに学習できる
なんといっても、お金がかからずに無料で学習できる、これ以上のメリットはないでしょう。とくに就職が前提の学習となっているので、現在の企業にニーズが高い言語やツールを学べるのは心強いことです。
就職カウンセリングが無料で受けられる
独学でプログラミングの知識を得ても、自分の能力レベルがわからない場合には、就・転職をしようにも「どのぐらいの企業が狙えるか」なかなか判断材料が得られないものです。無料プログラミングスクールの多くが就・転職にターゲットを絞っていますので、現在の能力と潜在能力をきちんと見定めてカウンセリングしてくれる体制があります。
なかにはポートフォリオ作成の指導や面接ロールプレイを無料でしてくれるスクールもあります。
地方在住者のために宿泊施設を無料で提供できるようなスクールもあり、いたれりつくせりの環境に感動したという声も聞きます。
無料プログラミングスクールのデメリット
大変に魅力的な無料プログラミングスクールですが、本当にいいことばかりでしょうか?安易に選ぶと後悔するケースもあるかもしれません。
ここでは注意の必要がありそうなチェックポイントを確認します。
就職に成功しないと無料にならないケースもある
無料プログラミングスクールのなかには、受講生を企業に紹介して採用が決まり紹介料が支払われることを無料レッスンの条件にしているところもあります。もちろん、失敗を前提に学びはじめる必要はありませんが、それでも万一のケースを考えて、入学時には就職が成功しなかった場合に必要な料金について確認したいところです。
希望しない企業をすすめられるかもしれない
無料プログラミングスクールの目的は就職。カウンセリング担当者のなかには無難な選択を推奨する人がいるかもしれません。
あなた自身は「A社を受けたい」と思っても確実性のために「B社にしませんか?」と言われたら、ちょっと残念な気持ちになるでしょう。
気持ちよく再出発をするためにも、このような場合の対応についても確認しておきましょう。
学びたい言語が学べないケースも
就職最優先の無料プログラミングスクールの場合、カリキュラムにも市場性が反映されがちです。「自分はC言語を技術の核においておきたい」といった希望のある人にも「C言語では就職先が限定されるので、もっとポピュラーな言語を学んでみてはいかが?」と提案されるかもしれません。
自分の方向性にしっかりとしたビジョンの持ち主ほどストレスがたまる場合もありそうです。
相性の悪いカウンセラーをふりわけられるケースも
就職カウンセリングも人対人のコミュニケーション。「この人は苦手」という場合も起こってきます。
スクールによっては「別の人に担当してもらいたい」という交替を申し出るシステムがありますが、無料スクールの場合には断られる場合もあります。
相性の悪いカウンセラーと出会ったときにはどうなるか。
これもまた入学時に確認しておきたいポイントですね。
無料プログラミングスクールおすすめ6選
GEEK JOB(ギークジョブ)

GEEK JOB(ギークジョブ)は、グルーヴ・ギア株式会社の運営するオンラインプログラミングスクールです。中でも「スピード転職コース」は、審査を通過すれば無料で受講できるのが特長。Java/インフラが学べ、初心者からでも1〜3ヶ月での転職をめざすことができます。
講師とのやりとりはSlackで行い、わからないところはオンライン会議ツールGoogle Meetで教えてくれるそう。初心者でも挫折しづらいよう、スモールステップで進めていける課題設定が魅力だそうです。
ちなみに、Java/Rubyが学べる「プログラミング教養コース」「プレミアム転職コース」も比較的安価な設定となっており、費用を抑えながら転職活動をしたい人に魅力的なスクール。カウンセリングは完全無料ですので、気になる方はぜひ、気軽に申し込んでみてはいかがでしょうか。
※「スピード転職コース」は対象年齢19歳~28歳、就職希望エリアが1都3県、半年以内に転職意欲のある方が主な対象となっております。
(コエテコではGEEK JOB卒業生に独占インタビューも行っています!スクールの満足できた点はもちろん、残念ながら満足できなかった点についても詳しく伺っていますので、ぜひご覧ください。)
0円スクール

0円スクールは、株式会社ブレーンナレッジシステムズの運営するプログラミングスクールで、その名の通り”0円”で受講可能です。0円の理由は、スキルを身につけることや、IT業界の活性化を目的に活動・運営されているから。これまで受講料がネックだった方も、安心して実際の現場で通用するスキルを身につけられます。
カリキュラムは、現役エンジニアが実際に現場で実装した開発プロセスが土台で、実践力も十分。個人の理解度に合わせて徐々に学習の難易度が上がっていくスタイルで、なおかつ講師からのサポートもしっかりと受けられるので、未経験の方も無理なく学習に取り組めます。
また、0円スクールは就職が絶対条件となっていないのも特徴の一つ。無料のスクールは、これまで紹介しているように就職が条件という場合が多いです。
しかし0円スクールは、企業に就職するかどうかは受講生次第。途中で退校した場合でも違約金がかからず、チャレンジしやすい環境が整っているといえるでしょう。
※対象年齢は18歳以上35歳以下の方、1年以内にIT業界に就職・転職意思のある方のみとなっております。
ITCE Academy ITエンジニアコース

IT・ベンチャー企業に特化した就職紹介/採用支援サービスを提供しているITCEが運営している無料プログラミングスクールです。
これまでに250名以上育成してきた実践的カリキュラムが自慢のスクール。
コンピュータ/ネットワークの基礎からWebサーバの構築までを4週間のスケジュールで徹底的に学びます。
研修修了後に、ITCEが紹介した企業との間に雇用契約が結ばれ、当該企業から紹介手数料が支払われた場合には、受講料は実質無料の対象となります。
ProEngineer(プロエンジニア)

「途中で辞めても完全無料」という思い切った制度を採用しているのがProEngineer。
ITエンジニア専門の転職支援会社として就職率96.2%という高い実績を残しています。
受講者の状況に合わせて受講期間1ヵ月~3ヵ月、受講時間数40~420時間とフレキシブルに受講できます。
すでに6年の実績があり、3500件の求人のなかには優良企業も多く含まれています。
無料PHPスクール

文字通り無料で23日集中学習。
PHP、JavaScript、HTML5/CSS3など現在のITビジネスのなかでもっともニーズの高いプログラミング言語を学習できるスクールです。
ただし、入学時には70,000円~100,000円のデポジットを納入し、グループ会社の転職支援会社の紹介した企業に入社成功した場合には、デポジットが全額返却になります。
逆に「プログラミングを学びたいが就職に関しては自由でいたい」と考える人は有料の受講も可能になります。
企業が求めるスキルレベルを求めて徹底的に学習するメリットにより 93.9%(※)の高い就職率を実現しています。
※2019年12月現在:93.9%(無料PHPスクール卒業後2ヶ月以内での統計。在職中の方のデータは除外される傾向にあります)
※東京都生活文化局消費生活部取引指導課による、景表法の不当表示(優良誤認表示および有利誤認表示)ではない旨の確認/了承済み(2016年5月)
侍エンジニア(転職保証コース)

侍エンジニアの「転職保証コース」では、転職活動をして内定が出なかった場合には受講料を全額返金する全額返金保証(返金には条件あり)があります。
転職成功率は98%、転職後の平均年収アップ額65万円の実績があるので「スクールでお金を払って学習しても、転職できなければもったいない」と感じる方も、安心ですね。
転職保証コースでは、3年以上の経験を持つプロのエンジニア講師が専属マンツーマンとして伴走するほか、学習コーチ・キャリアアドバイザーもつき、学習から転職活動までサポートを受けられます。
また転職をゴールではなく、スタート地点として、転職後に活躍できるカリキュラムで学習できるのも魅力の一つです。
給付金利用で70%オフのスクールに通う選択肢も
「正直言ってお金はない、だけど、無料プログラミングスクールには不安も感じる」人もいるかもしれません。そんな人々に最近注目されているのが、官公庁から支給される給付金を利用して大幅にコストセーブすることです。
下の2種類の給付金を利用すれば最大で70%までの受講料の補助が得られます。
経済産業省「第四次産業革命スキル習得講座」
ITを中心に将来の成長が強く見込まれ、雇用創出に貢献する分野で活躍するために、社会人が高度な専門性を身に付けてキャリアアップを図る、専門的・実践的な教育訓練講座を経済産業大臣が認定して支援する制度です。AI、IoT、データサイエンス、クラウド、高度なセキュリティやネットワークに関する技術の習得が対象になり、2020年に行われた第6回の申請では11事業者・40講座が認定されました。
厚生労働省「教育訓練給付制度」
社会人として働く人の主体的な能力開発、または中長期的なキャリア形成を支援し雇用の安定と再就職の促進が目的の制度です。教育訓練に支払った費用の一部が支給されます。
テックアカデミーなら2つの給付金利用で最大70%オフも

給付金を利用して低コストでプログラミングを学ぼうと考える人へのご注意。
残念なことに、すべてのプログラミングスクールが、この両方の給付金の対象になっているわけではありません。
どちらか1つだけ、または1つも受けられないスクールも多いようです。
テックアカデミーは、この2つの給付金を利用して最大受講料70%オフにできるスクールの1つです。
2020年の申請でオンラインスクールとしてはじめて「第四次産業革命スキル習得講座」に認められました。
現役プロのエンジニアがメンターとして、きめ細かなサポートをしてくれるのが大きな魅力。
- 週2回、ビデオ会議でパーソナルメンターとのマンツーマンメンタリング
- 疑問点にはいつでも質問でき、即回答がもらえるチャットサポート
- 課題ができるまで何回でもメンターにチェックしてもらえる回数無制限の課題レビュー
テックアカデミーで「第四次産業革命スキル習得講座」と「厚生労働省指定の教育訓練給付制度」の対象となっているのは、以下15コース・セットです。
規定の条件を満たせば、受講料の最大70%が助成されます。(*)
- AIコース 8週間プラン 199,000円(税別)
- AIコース 12週間プラン 249,000円(税別)
- AIコース 16週間プラン 299,000円(税別)
- データサイエンスコース 8週間プラン 199,000円(税別)
- データサイエンスコース 12週間プラン 249,000円(税別)
- データサイエンスコース 16週間プラン 299,000円(税別)
- Python+AIセット 8週間プラン 268,000円(税別)
- Python+AIセット 12週間プラン 308,000円(税別)
- Python+AIセット 16週間プラン 348,000円(税別)
- Python+AIセット 24週間プラン 438,000円(税別)
- Python+データサイエンスセット 8週間プラン 268,000円(税別)
- Python+データサイエンスセット 12週間プラン 308,000円(税別)
- Python+データサイエンスセット 16週間プラン 348,000円(税別)
- Python+データサイエンスセット 24週間プラン 438,000円(税別)
- Python+AI+データサイエンスセット 479,000円(税別)
※2020年10月1日以降に受講開始するコース・セットが対象となります。
※詳しくは最寄りのハローワークにご相談いただくか、ハローワークインターネットサービス教育訓練給付をご覧ください。
まとめ|さまざま制度を賢く使って低価格で未来のチャンスを手に入れよう
残念ながら世の中に「いくらお金がかかっても構わないから最高の教育を受けたい」と言うほどに余裕のある人は少ないでしょう。どんな人でも大なり小なりお金には困っているし、できることなら出費を減らしたいと思うのが人情です。
「将来はIT業界でプロフェッショナル」を希望する人材にとってスクールのコストは大きな壁になるかもしれません。
無料プログラミングスクールを利用するのも一つの方法。
公的な給付金をフルに利用して低料金で学習するのも一つの方法。
未来のために大事なお金を投資するのですから徹底的に調べ上げて研究して賢い方法をさがしてみたいものですね。
もちろん、コエテコもタイムリーな情報提供で「大人のおトクなプログラミング学習」をこれからも応援していきます。