この記事では、ポータブルスキルの特徴や分類について分かりやすく紹介します。
ポータブルスキルとは
ポータブルスキルとは、どのような環境でも発揮できるスキルを指します。ポータブルスキルは汎用性の高いスキルで、名前の通り「どのような場所へも持ち運びできる」ことがメリットです。時代背景や特定の企業、業種にとらわれないスキルであるため、どのような企業へ転職したとしても活かすことが可能です。ポータブルスキルは、ビジネスパーソンにとって必要なテクニカルスキル(業務遂行力)のなかの1つです。テクニカルスキルにはポータブルスキルの他にも、特化スキルと専門スキルがあります。
ポータブルスキルを有する人材は、企業から求められる市場価値の高い人材だと言えるでしょう。そのため、ポータブルスキルを磨いて、自身の価値を高めていきたいですね。
ポータブルスキルにおける3テーマ・24種類
対人力
対人力は、同僚や仕事相手、お客様と円滑にコミュニケーションが取れるスキルを指します。目標達成するためには、対人力は必要不可欠なスキルの1つだと言えるでしょう。対人力は、以下のような種類があります。
- 傾聴力
- 受容力
- 主張力
- 否定力
- 説得力
- 統率力
- 支援力
- 協調力
対課題力
対課題力は、課題と対峙した際に考え、解決できるスキルを指します。対課題力には、以下のようなスキルがあります。
- 試行力
- 変革力
- 機動力
- 発想力
- 計画力
- 推進力
- 確動力
- 分析力
対自分力
対自分力とはセルフリーダーシップを意味し、ゴールに到達するために必要となるスキルです。困難な物事に対峙した際に、対自分力を有していることでスムーズに解決へと導けます。対自分力には、以下のような種類があります。
- 決断力
- 曖昧力
- 瞬発力
- 冒険力
- 忍耐力
- 規律力
- 持続力
- 慎重力
ポータブルスキルとアンポータブルスキルの違い
アンポータブルスキルとは、特定の企業や業種でしか活かすことができない「持ち運びできない」スキルを指します。日々の業務を遂行するために、アンポータブルスキルは必要なスキルです。しかし、キャリアアップや転職、独立を目指すならポータブルスキルを有する必要があります。ポータブルスキルが求められる理由
新型コロナウイルスが流行したことにより、「VUCAの時代になった」という言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?VUCAとは、先行きが不透明で将来の予測が困難な状態を指します。多くの企業において、不安要素は多分に含んでいます。そのため、各々が転職力を磨く必要に迫られていることが現状です。転職力において、ポータブルスキルは密接に関係しています。ポータブルスキルを有することで、キャリアの選択肢は広がり、あらゆる分野で活躍する人材になることができます。
鍛えておくべきポータブルスキル
鍛えておくべきポータブルスキルは、3種類あります。それは、思考力・課題解決力・人を巻き込む力の3種類です。思考力は、課題に対してだけではなく対人関係においても発揮することが可能です。「こう伝えたら、相手はどう感じるだろう?」と思考することは、対人関係を円滑に保つうえで重要なポイントでしょう。課題解決力は、問題を分析・整理し、具体的な解決案を導き出せるスキルを指します。課題を解決するためには、問題の本質をとらえることが大切。根本の問題に目を向けることで、新たな解決策を見出すきっかけにもなるでしょう。
人を巻き込む力を発揮するためには、他者の信頼を得ることが必要です。他者の信頼を得て協力してもらうことで、問題を解決へと導きやすくなります。リーダーを担う人なら、他者の共感を得られる巻き込み力を磨いておきたいですね。
ポータブルスキルを身につける3ステップ
ここでは、ポータブルスキルを身につけるための3ステップを詳しく解説します。現状を把握する
ポータブルスキルには24種類もあるため、自分にはどのスキルが備わっているのかわからない場合もあるでしょう。その際には、24種類のスキルを5段階で評価してみることがポイント。自分で評価することが難しければ、家族や同僚から客観的に評価してもらっても良いでしょう。自分にとって足りないスキルを把握し、自身が携わっているプロジェクトにはどのスキルが必要かを見直します。そうすることで、自身にとって必要なポータブルスキルが把握できるでしょう。
伸ばしたいスキルを決める
伸ばすスキルは、絞り込むことが重要です。24種類すべてのスキルは、一朝一夕で伸びるものではありません。伸ばすスキルの絞り方は、以下の3種類があります。- 自分の弱みを補う
- 自分の強みを伸ばす
- 仕事に必要なスキルを伸ばす