しかし仮想通貨の取引を行ううえでは、手数料やスプレッドについて理解しておく必要があります。
この記事では、仮想通貨の手数料、スプレッドなど、5種類の手数料を比較してご説明します。また仮想通貨取引所間でスプレッド比較を行う際のポイントについても解説しているので、参考にしてください。
仮想通貨・ビットコイン5つの手数料を徹底比較!
仮想通貨の取引においては、さまざまな手数料が必要になります。ここでは、仮想通貨取引に一般的に必要となる5種類の手数料について具体的に見ていきましょう。Coincheck手数料比較 | ||
日本円の入金手数料 | 銀行振込 | 無料(振込手数料は購入者負担) |
コンビニ入金(入金額から手数料が差し引かれる) | 3万円未満:770円 3万円以上30万円以下:1018円 |
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クイック入金(入金額から手数料が差し引かれる) | 3万円未満:770円 3万円以上50万円未満:1018円 50万円以上:入金金額×0.11% + 495円 |
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日本円の出金手数料 | 407円 | |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 | |
仮想通貨の送金手数料 | BTC 0.001 BTC ETH 0.005 ETH ETC 0.01 ETC(イーサリアムクラシック) XRP 0.15 XRP XEM 0.5 XEM(ネム) LTC 0.001 LTC(ライトコイン) |
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取引手数料・スプレッド | 販売所 |
取引手数料 無料 スプレッド 0.1~5.0% |
取引所 | ビットコインの場合0.000 % |
日本円の入金手数料
仮想通貨を購入する際には、あらかじめ仮想通貨取引所の口座へ日本円を入金する必要があり、その際に発生する手数料です。人気の仮想通貨取引所であるCoincheckの場合、「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」の3つの方法で日本円の入金ができ、それぞれ入金手数料が異なります。
参考:仮想通貨取引所おすすめ
日本円の出金手数料
日本円の入金手数料とは逆で、仮想通貨取引所の口座から別の銀行口座へ日本円を出金する際の手数料です。取引所によって、有料のところと無料のところがあります。Coincheckの場合、1回あたりの出金の上限額は5,000万円で、手数料は407円となっています。
仮想通貨の入金手数料
他の取引所の口座やウォレットから仮想通貨を送金する際に必要となる手数料です。たとえば大手仮想通貨取引所であるDMM Bitcoinで持っているビットコインを、日本円に両替せずビットコインのままCoincheckへ送りたいという時に、Coincheckに対して支払う手数料のことを指します。仮想通貨の入金手数料は、多くの取引所では無料に設定されています。Coincheckも仮想通貨の入金手数料は無料です。
仮想通貨の送金手数料
仮想通貨の出金手数料の逆で、他の取引所の口座へ仮想通貨を送金する際に必要となる手数料です。取引所によって仮想通貨ごとの送金手数料が設定されており、その価格は仮想通貨の価格に応じて変動します。Coincheckの場合、ビットコインなら0.001BTCです(2024年2月時点)。1BTCが600万円なら、送金手数料は日本円で6000円相当になります。
取引手数料・スプレッド
取引手数料とスプレッドを理解するためには、仮想通貨取引所における「販売所」と「取引所」の違いを理解する必要があります。多くの仮想通貨取引所には、「販売所」と「取引所」があります。「取引所の中に取引所があるってどういうこと?」と混乱するかもしれませんが、仮想通貨取引所のなかに「販売所」「取引所」2つの部門があるというイメージです。
仮想通貨取引所の「販売所」と「取引所」
販売所は、仮想通貨取引所と取引を行うところです。CoincheckやDMM Bitcoinなど、口座を開設した取引所と自分との間で仮想通貨の取引を行います。一方の取引所は、仮想通貨取引をユーザー間で行うところです。CoincheckやDMM Bitcoinはあくまで仲介役であり、実際に取引を行う相手は、自分とは別のユーザーと言うことになります。
「販売所」の取引手数料とスプレッド
販売所の取引においては、仮想通貨の購入・売却いずれの場合にも取引手数料とスプレッドがかかります。取引手数料とは、その名のとおり仮想通貨取引においてかかる手数料のことです。具体的には、以下の際に発生するものを指します。
- 口座へ入金した日本円で仮想通貨を購入する
- 購入した仮想通貨を売却して日本円にする
取引手数料は、多くの販売所では無料に設定されています。Coincheckにおいても、取引手数料は無料です。
一方スプレッドとは買値と売値の差額のことで、実質的な取引手数料です。Coincheckでは、仮想通貨の価格に応じて0.1~5.0%がスプレッドに相当します。
スプレッドは仮想通貨の価格に応じて変動しますが、たとえば「1BTCが600万円、スプレッド3.0%」の場合、1BTCの取引につき18万円程度スプレッドが発生することになり、かなりの額になることが分かります。
「取引所」の取引手数料とスプレッド
取引所の取引においても、取引手数料がかかります。Coincheckの場合、ビットコインの取引手数料は無料で、他は通貨の種類によって個別に設定されています。また取引所においてもスプレッドが存在しますが、販売所と比べると非常に小さい額なので、それほど気にする必要はないでしょう。
販売所と取引所の取引手数料・スプレッドと比較してみると、取引所のほうが手数料が少ないことが分かります。このため仮想通貨初心者は、販売所ではなく取引所で取引を始めてみるのがおすすめです。
仮想通貨スプレッド比較のポイント
仮想通貨取引所にはさまざまな種類があり、手数料やスプレッドの設定もそれぞれで異なります。仮想通貨の取引を行う際には、どの仮想通貨取引所のスプレッドが自分のスタイルに適しているかを比較して検討することが大切です。ここでは、仮想通貨スプレッド比較のポイントについて詳しく見ていきましょう。取引する場所を揃えて比較する|販売所か取引所か
ご紹介したとおり、仮想通貨のスプレッドは販売所と取引所で大きく異なります。このため、取引する場所が販売所か取引所かを確認し、条件を揃えたうえで比較しましょう。仮想通貨にそれほど詳しくない初心者であれば、スプレッドによるコストを抑えられる取引所がおすすめです。
取引の種類を揃えて比較する|現物取引かレバレッジ取引か
仮想通貨の取引には、大きく分けて現物取引とレバレッジ取引の2種類があります。現物取引は、仮想通貨を実際に購入・売却する取引のことです。またレバレッジ取引とは、取引所の口座に証拠金を預けることにより、手元の資金より多くの額の取引が可能になる仕組みを言います。
スプレッドを比較する際には、現物取引かレバレッジ取引か、どちらかに条件を揃えて比較するようにしましょう。
仮想通貨のレバレッジについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
先行き不透明な現代社会において、将来の資産を守り、育てていく手段として近年注目を集めているのが、仮想通貨(暗号資産)です。仮想通貨の取引方法には「現物取引」と「レバレッジ取引」の2種類があります。この記事では、主に仮想通貨取引のうちレバレッジ取引について詳しく解説します。現物取引との違いやメリット・デメリット、おすすめの仮想通貨取引所も併せてご紹介します。
この記事をcoeteco.jp で読む >仮想通貨の種類を揃えて比較する
スプレッドの比較には、仮想通貨の種類を揃えることも大切です。通貨の種類によって価格帯や変動幅が異なるため、異なる仮想通貨で比較してもあまり意味がありません。また比較する通貨の種類は、多くの取引所で扱っているものを選択すると比較しやすくなるでしょう。知名度の低い仮想通貨は取り扱っている取引所が少なく、比較対象が少なくなってしまう可能性があります。
比較するタイミングに注意する
仮想通貨の価格は常に大きく変動しているため、比較するタイミングによっても差が出ることがあります。取引する場所や仮想通貨の種類の条件が同じでも、タイミングが異なればスプレッドが急拡大することもあり注意が必要です。スプレッドを比較する際には、必ず比較するタイミングを揃えて確認するようにしましょう。
仮想通貨のスプレッドが狭い取引所
前述したように、スプレッドとは買値と売値の差額のことです。買値と売値の差額が小さい状態を「スプレッドが狭い」といい、差額が大きい状態を「スプレッドが広い」といいます。スプレッドは利益に直接関係するため、注意が必要です。例えば、スプレッドが2万円の場合、10万円の利益を得たければ買値+12万円で売却する必要があります。しかし、スプレッドが10万円の場合、10万円の利益を得るのに買値+20万円で売らなければなりません。
スプレッドは常に変動しているため、毎回チェックするようにしましょう。
Coincheck
Coincheckは、初心者向けのおすすめ取引所。見やすく操作しやすいシンプルな取引画面は、仮想通貨取引初心者でも使いやすいでしょう。1日あたり約300円から始められるサービスもあり、少額から始めたい方やリスクを抑えたい方にもおすすめです。月イチつみたてと毎日つみたてのどちらかを選択できるのも嬉しいポイント。時間分散で投資のリスクを軽減することもできます。
ほったらかし投資ができるため、長期運用したい方にも向いている取引所です。あらかじめ設定しておけばオートで買付を行うことができ、買付や入金の手間を省けます。
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinの特徴は、取り扱い銘柄が国内最大で、各種取引手数料が無料という点です。各種手数料を安く抑えたい方にとっては、この上ないメリットといえるでしょう。少額取引からスタートしたい初心者にもおすすめです。取り扱い銘柄が34銘柄と、国内最大の豊富さを誇るのも魅力。最大レバレッジ2倍までの取引が行えます。豊富な銘柄で取引したい方は、DMM Bitcoinを利用してみるといいでしょう。
GMOコイン
GMOコインは、東証一部上場企業「GMOインターネットグループ」が運営する取引所。上場企業が運営しているだけあり、顧客満足度が高く、セキュリティ面も抜群なのが特徴です。各種手数料無料かつ取り扱い銘柄が多いため、仮想通貨取引初心者でも使用しやすいでしょう。レバレッジ取引人も対応しており、上級者にも最適。初心者から上級者まで、幅広い層に支持を得ているようです。
ステーキングや積立投資も行えるため、長期運用をしたい方にも向いています。GMOコインは、総合的に使いやすい取引所といえるでしょう。
SBI VCトレード
SBI VCトレードは、大手SBIグループの運営する取引所で、信頼性の高さが評価されています。入出庫手数料が無料なため、個人投資家や初心者から支持を得ているようです。基本サービスがすべてスマホに対応しているのも、魅力の1つ。PC版では、高機能のトレーダーモードを体感できます。住信SBIネット銀行と連携しているため、スムーズな入出金が可能です。
仮想通貨のスプレッドを抑える方法
仮想通貨のスプレッドを抑える方法は、以下の3つ。- 複数の取引所をチェックする
- 値動きが激しい時は取引を控える
- 手数料の安い取引所を利用する
複数の取引所をチェックする
仮想通貨のスプレッドを抑えるためにまず試してみて欲しいのが、複数の取引所のチェックです。取引所のスプレッドは日によって変動するため、複数の取引所をチェックして、最もコストを抑えられる取引所を利用しましょう。「スプレッドが狭い」傾向にある取引所は存在しますが、「常にスプレッドが狭い」取引所は存在しません。少しでもスプレッドを抑えたいのであれば、銘柄ごと、時間ごとに複数の取引所を使い分けるのがおすすめです。
値動きが激しいときは取引を控える
急落や急騰など、価格の変動が激しいときは、その分コストがかかると考えられています。「稼ぐためのチャンス」と捉える方もいますが、むやみに取引すると思わぬ損害を被ることになりかねません。値動きが激しいときは、あせらず取引を控えるのも1つの戦略です。
スプレッドは日々変動しますが、以下のような状況下で特に広がりやすいといわれています。
- 重要な経済指標が発表されたとき
- 仮想通貨に関するニュースが出たとき
- コインの流動性が低いとき
- 著名人の発言によって価格が急騰したとき など
手数料の安い取引所を利用する
入出金に対する手数料が高いと、利益を圧迫してしまう可能性があります。手数料を抑えたいと考えているのであれば、さまざまな手数料を必ず確認しましょう。仮想通貨の取引に関係のある一般的な手数料は、以下の5つです。- 取引手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
- スプレッド