この記事では、カナダ留学のメリット・デメリットを両面から徹底解説していきます。留学先選びで後悔したくない人、各国の特徴をよく比較したうえで検討したい人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
カナダ留学のメリット
カナダを留学先に選んでいる人たちは、どのような点にメリットを感じているのでしょうか。特に良いところとして挙げられることが多いポイントを6つご紹介します。- 治安が良く安全
- 多文化共生に理解が深い
- 教育の質が高い
- 訛りが少なく聞き取りやすい・学びやすい
- 英語だけでなくフランス語も学べる
- 自然豊かで観光も楽しめる
治安が良く安全
カナダは全国で見ても治安が良いことで知られており、留学生にとって安全な環境が整っています。経済平和研究所(Institute for Economics and Peace)が公表している世界平和度指数ランキングを見ても、カナダは全体で11位。私たちが暮らす日本で17位なので、いかにカナダが安全かが分かります。順位 | 国名 | 順位 | 国名 |
---|---|---|---|
1 | アイスランド | 11 | カナダ |
2 | アイルランド | 12 | チェコ共和国 |
3 | オーストリア | 13 | フィンランド |
4 | ニュージーランド | 14 | ハンガリー |
5 | シンガポール | 15 | クロアチア |
6 | スイス | 16 | ベルギー |
7 | ポルトガル | 17 | 日本 |
8 | デンマーク | 18 | オランダ |
9 | スロベニア | 19 | オーストラリア |
10 | マレーシア | 20 | ドイツ |
世界最大のデータベースサイトNUMBEOの「Safety Index by City(都市別安全指数)」でもカナダのケベック州が6位にランクインする等、国全体として治安維持に努めていることは確か。公共交通機関の利用も通りを歩くのも安心なので、留学中は余計な心配なく過ごすことができるでしょう。
多文化共生に理解が深い
カナダは多文化主義を尊重しており、さまざまな文化が共存する社会です。カナダ統計局による2021年度の国勢調査では、全人口の約4割に相当する23%が移民であることも明らかになっています。このため、留学生として訪れたとしても、すぐに馴染みやすいのがカナダ留学の大きな魅力です。異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を通じ、多様な文化を体感することで、グローバルな視野が養われたり、自身の価値観を広げることも期待できるでしょう。
教育の質が高い
カナダの教育水準は世界的に見ても高く、質の高い教育が受けられるのも特長です。Data Pandas(データパンダ)というグローバル統計サイトによれば、国別の教育ランキングでカナダは11位という結果に。日本は27位と大きく差が開いています。それに加えて、カナダの語学学校の多くは、カナダの主要な言語機関「Languages Canada(LC)」の品質保証を受けています。カリキュラムや講師の質、設備の充実さといったポイントは当該団体のお墨付きなので、安心して学ぶことができるでしょう。
訛りが少なく聞き取りやすい・学びやすい
カナダの英語は比較的訛りが少ないほか、日本人が義務教育で習うアメリカ英語の発音となっているのもポイント。これから本格的に英語を学ぶ留学生にとって、カナダは聞き取りやすい環境が整っています。日常会話や授業を通じて、自然に英語力を向上させることができるでしょう。英語だけでなくフランス語も学べる
カナダには「英語とフランス語の二言語を学べる」という魅力も。特にケベック州では、フランスからの移民が多いこともあり、フランス語が公用語として利用されています。カナダ統計局の国勢調査の結果を見ると、ケベック州最大の都市であるモントリオールに住む人の6割近くが、英語とフランス語の両方を話しているのだとか。人数 | 割合 | |
---|---|---|
英語のみ | 170,490人 | 10.1% |
フランス語のみ | 503,105人 | 30.0% |
英語とフランス語 | 965,480人 | 57.4% |
英語でもフランス語でもない | 41,835人 | 2.5% |
留学中に英語だけでなくフランス語も学ぶことで、国際的なコミュニケーション能力を高めることが可能です。語学力向上を目的としている人にとって、カナダは理想的な学びの場と言えます。
自然豊かで観光も楽しめる
カナダは広大な自然に恵まれた国で、四季折々の自然が楽しめます。ロッキー山脈やナイアガラの滝、その他各種国立公園など、留学生の息抜きにも最適なスポットが豊富。野生生物と触れ合えるツアーや自然を生かしたアクティビティ等を存分に楽しめるでしょう。カナダは世界でもトップクラスの世界遺産保有国としても知られています。学習も観光も満喫したいなら、留学先にカナダを選択する価値ありです。
カナダ留学のデメリット・注意点
ここまでカナダ留学の豊富なメリットを解説してきましたが、もちろん気を付けなければいけないこともいくつか存在します。具体的なデメリット・注意点は以下の通り。- 日本よりも物価が高い
- 他の日本人留学生が多い
- 冬の気候が厳しい
- 日本から距離が遠く移動時間がかかる etc…
まず気を付けたいのが、カナダは日本以上に物価の高い地域が多いということ。特に都市部では家賃や食費、交通費などが大幅に高くなるケースも少なくなく、生活費がかさんでしまいます。
また、カナダは留学先として非常に人気ということもあり、他の日本人留学生が多め。これは安心感をもたらす一方で、つい日本人同士で固まりがちです。せっかくの留学経験を活かすためにも、現地の人々や他の国の留学生と積極的に交流するよう心がけたいところ。
そのほかにも、日本と比べて冬の気温が低かったり、移動だけで1日かかってしまったりといった懸念点もあります。カナダ留学をする際には、これらもよく考慮したうえで計画を練らなければいけません。
まとめ
当記事は留学先にカナダを検討している人に向けて、他国と比べたカナダ留学のメリット、反対にデメリットとなりうる部分についてまで、詳細に解説してきました。留学で初めて海外に行くとなると、やはり少なからず不安は感じてしまうことと思います。そんな時、治安が良く異文化にも理解が深いカナダなら、余計な心配なしに語学習得に集中できることでしょう。
もちろん、いくら過ごしやすい国だからといって、滞在中に何も起こらないとは限りません。万が一のときに相談できる相手を用意しておくためにも、留学の際はエージェントの利用も検討してみてください。
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