この記事では「英語は話せないけど留学に行くことは可能?」という疑問に応えるべく、英語力ほぼゼロでの留学に意味はあるのか、留学にはどの程度の英語力が推奨されているのかといった情報を徹底解説していきます。英語が話せないことで留学をしり込みしているなら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
英語が話せなくても留学はできる?意味ない?
結論として、英語が話せなくても留学に行くことは可能です。留学のプランの中には英語完全初心者を対象としたものも用意されているため、自分のレベルに合ったものを選べば無理なくステップアップしていけるでしょう。しかし、せっかくの留学という機会をどれだけ有意義にできるかは、やはり出来得る限りの準備と、留学をする目的次第と言えます。「海外に行ってから学べばいいや」といった受け身の姿勢では、得られるものも得られません。英語力が不十分なことを理解して、事前に文法等の基礎学習に取り組んだり、具体的な学習計画を立てたりしておけば、留学という機会を十二分に活用することができるはずです。
文化の違いや新しい友人との出会いを経験できる留学は、この上ない成長の機会。十分な準備をしているのであれば「英語力がないから…」と臆することなく、一歩踏み出してみて損はないでしょう。
留学するにはどのくらいの英語力が必要?
一口に留学といっても、大きく分けて「語学留学」「ワーキングホリデー」「海外の学校への進学」の3つの目的があります。英語が話せなくても留学が不可能でないことは先に説明した通りですが、留学の目的やプログラムによって求められる英語力は変わってくるため注意が必要です。自身の目指す学習や活動に応じて、どの程度の英語力が必要かを確認しておきましょう。- 語学留学の場合
- ワーキングホリデー(ワーホリ)の場合
- 海外の専門学校・大学に進学する場合
語学留学の場合
語学留学では、初級者から上級者までレベル別にさまざまなコースが用意されているため。英語力ゼロからのスタートでも心配ありません。初心者向けの専用カリキュラムを選択すれば、始めから高度な英語力を求められることもなく安心です。現地での生活を楽しみながら、徐々にスキルを上げていけることでしょう。自分のレベルや目標に合わせたコースを選びさえすれば、仮に全く英語を話せないまま渡航したとしても、英語環境に身を置くことで自然と語学力を磨けるはずです。もちろん「英語を習得するぞ」という意欲をもって臨むようにしてください。
ワーキングホリデー(ワーホリ)の場合
語学留学よりももっと深く海外での生活を楽しめる「ワーキングホリデー(通称ワーホリ)」。学校に通って語学学習に取り組むほか、多くの場合現地での就労も経験することになるため、日常会話程度の英語力があると生活しやすいでしょう。流暢な会話力はそこまで必須ではありません。英語力を測るテストとしておなじみの「TOEIC」のスコアを例にすると、大体600点(リスニング300点・リーディング300点)程度あればワーホリでも苦労しにくいはず。TOEICを運営するIIBC(一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)のレベル別評価を見ても、各セクション300点前後であればそこまで複雑な知識は求められていないことが分かります。
スコア300前後のレベル評価 | |
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リスニングセクション | ・短い会話において、特に語彙が難しくないときは、話の主旨、目的、基本的な文脈が推測できることもある。 ・長い聴解文において、情報の繰り返しや言い換えがあるときは、話の主旨、目的、基本的な文脈が理解できる。 ・短い会話において、簡単な、または中級レベルの語彙が使用されるときは、話の詳細が理解できる。 ・長い聴解文において、情報が繰り返され、解答に必要な情報が話の最初か最後に提示されるときは、話の詳細が理解できる。情報が少し言い換えられていても、詳細が理解できる。 |
リーディングセクション | ・限られた長さの文章においては、簡単な推測ができる。文章中に使われているのと同じ表現が問題に使用されているときは、事実に基づく情報に関する問題に正答できる。正しい選択肢が文章中の情報を簡単に言い換えたものであれば、事実に基づく情報に関する問題に答えられることもある。 ・一つの文、または二つの文にわたる情報を関連付けることができることもある。 ・簡単な語彙が理解できる。中級レベルの語彙を理解できることもある。 ・よく使用される、規則に基づいた文法構造が理解できる。文法以外に難しい言語的要素(難しい語彙が使われている、情報を関連付ける必要がある)がある場合でも、文法的に正しい選択肢が選べる。 |
学校で英語を学びながら、就労により自然な英語に触れることができるワーホリは、英会話力のスキルアップにはうってつけです。海外での就労経験は、その後のキャリアにも大いに役立つことでしょう。
海外の専門学校・大学に進学する場合
海外の専門学校や大学への進学を考えているのであれば、当然ながら英語が話せない状態での渡航は厳しいでしょう。そもそも、入学に際して一定の英語力が求められることが一般的。通常、TOEICやTOEFL、IELTSといった公的な英語試験のスコアが必要です。進学先や選択したプログラムによって求められるレベルは異なるものの、大学ともなると学術的な英語力が必要になってくるため、入学前にしっかりと準備をしておくことが望まれます。英検2級〜準1級、もしくはTOEIC800点台程度のレベルを目安に、日頃から語学学習に取り組んでおきましょう。
英語が話せない人におすすめの留学先
英語力が不安な方は、留学先の選定にも気を配った方がいいでしょう。以下に紹介するような、日本からの留学生が多く教育水準も高いような国を選ぶと、初心者でも学習や生活がしやすいはずです。- フィリピン
- カナダ
- オーストラリア
特におすすめ度が高いのは「フィリピン」です。日本から4時間程度と近いことに加え、第二公用語として英語が日常的に使用されているため、生活の中で自然と英語に接することができます。他国と比べても費用が安く、長期でしっかり学びたい場合に経済面の負担を軽減できるというメリットも。
そのほか「カナダ」や「オーストラリア」といった国々も、治安が良いうえに教育水準も高く、英語初心者の渡航先としてはうってつけです。質の高い教育で着実に英語力を身につけつつ、空いた時間は豊かな自然に触れてリフレッシュ、なんてこともできるでしょう。
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留学前に英会話力を鍛えることができるおすすめ留学エージェント
留学準備として留学エージェントを利用する人も多いかと思いますが、中には渡航前の英語学習サービスを提供しているものも。ここでは、そんな英会話力の向上に効果的な留学エージェントをいくつかご紹介します。上手に活用して、少しでもスキルを磨いておきましょう。- StudyIn
- スマ留
StudyIn
年間4500名以上をサポートするという、業界No1の実績を持つ留学エージェントが「StudyIn」です。サポートの手厚さが魅力で、渡航前には人気英会話サービス「レアジョブ英会話」を無料で提供してもらうことができます。これにより週3でプロ講師からマンツーマンレッスンを受けることができるので、留学前に日常会話レベル程度まで到達することも十分可能でしょう。
スマ留
「スマ留」は、渡航先と渡航期間だけで決まるシンプルな料金体系が魅力で、留学費用を抑えられることに定評のあるエージェントです。対話練習ができる英会話アプリ「LanCul」と、いつでもオンラインで英会話レッスンが受けられる「Native Camp」の2サービスを6か月もの間利用できるようになっており、渡航前の英語学習もバッチリ。最短で語学力向上を目指せます。
まとめ
当記事では「留学はしてみたいけど、英語が話せないし…」と悩んでいる人に向けて、英語力ゼロからでも留学することは不可能ではないということを解説してきました。留学の目的が何なのかにもよりますが、少なくとも英語力向上を目指す「語学留学」であれば、現時点のスキルはそこまで気にしなくても問題ないでしょう。英語初心者を対象としたコース・プランが用意されていることも少なくなく、無理なくスキルを磨いていくことが可能です。
それでも、やはりある程度の英会話力は備えておいた方が、現地での生活を楽しめるほか、学習効率も向上することは確か。渡航前には自主学習に努めたり、英語学習サービスを提供している留学エージェントを活用したりして、基礎固めは行なっておきたいところです。