高1・高2の夏から秋にすべきことは?大学受験と進路選びに向けた6つの準備
我が家でも、高2の長男が今年の夏休み、予備校の夏期講習をスポットで受講しました。受験を意識した授業を経験するなかで、大学進学やその先のキャリアを考える機会になったようです。
この記事では、大学受験に向けて高1・高2の夏から秋に取り組みたいこと、そして保護者が意識したい関わり方について、実体験も交えながら紹介します。
高1・高2の夏から秋は、大学受験と進路を考え始める時期

大学受験は、高校3年生になってから本格的に始めるものと思いがちです。しかし、実は高1・高2の夏から秋は、これまでの学習を振り返り、将来の進路を考え始めるのに向いた時期でもあります。
高1は、興味や関心のある分野、得意な教科を広げながら、「大学では何を学びたいのか」を考える時期。そして高2になると、志望校や学部、受験科目を少しずつ具体化し、学習の優先順位を決める段階に入ります。
高3になってから慌てないためにも、夏から秋にかけて、学力と進路の両面で準備を進めておきたいところです。
我が家の高2の長男も今年、予備校の夏期講習をスポットで受講しました。普段は通塾しない方針ですが、学校でいつも一緒に勉強している友だちに誘われたんだとか。受験を意識した授業に触れたことで、大学受験を少し現実的に感じ始めたようでした。
高1・高2の夏から秋に取り組みたい6つのこと

高1・高2の夏から秋は、学力を伸ばすだけでなく、大学や将来の進路について考えるためにも活用したい時期です。すべてを一度に進める必要はありませんが、学習状況や興味・関心に合わせて、できることから取り組んでいきましょう。
ここでは、大学受験と進路選びに向けて、夏から秋に意識したい6つのことを紹介します。
1.夏期講習や自宅学習で苦手科目を克服する
夏休みは、まとまった時間を使って苦手分野を復習できる貴重な機会です。受験対策として夏期講習を受ける場合は、何となく講座数を増やすのではなく、志望校で必要になる科目や、現在の課題に合う内容を厳選しましょう。我が家の長男が受講した大手予備校の夏期講習は、科目ごとに講座を選ぶ仕組みでした。講座ごとの受講料を見て、「高校受験よりだいぶ高い……!」と驚いたものです。
本人が希望した講座をすべて合わせると、お値段なんと20万円!いや無理無理!と慌てて長男と相談し、最終的には4科目、10万円に収めました。夏期講習、おそるべし……!

夏期講習費の明細と受領証
2.模試や定期テストを通じて、現在地を把握する
模試や定期テストの結果は、点数や判定だけで一喜一憂するのではなく、子どもの現在地や今後の課題を把握するために活用しましょう。保護者も結果を一緒に確認し、どの教科・単元でつまずいているのか、勉強時間や学習方法に無理がなかったかを整理することが大切です。成績が思うように伸びないときも、できなかった点を責めるのではなく、「次は何を見直せばよいか」を親子で考える姿勢が求められます。知識不足なのか、問題の読み取りや時間配分に課題があるのかを確認できれば、秋以降の学習計画も立てやすくなります。
学校推薦型選抜を視野に入れる場合は、定期テストの成績や評定も大切な判断材料です。一般選抜に向けた学習との両立ができるよう、授業への取り組みや提出物の状況にも目を配りましょう。
3.大学・学部や入試制度について調べる
大学受験では、学力を伸ばすことと同じくらい、子どもが「どこで何を学びたいのか」を考えることが重要です。気になる大学や学部で学べる内容、卒業後の進路、通学にかかる時間や費用などを一緒に調べることで、子どもの進路選びを支えやすくなります。また、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜など、入試制度ごとの違いも早めに確認しておきたいところです。選抜方式によって、重視される成績や必要書類、面接・小論文の有無、出願時期などが異なります。
保護者が制度やスケジュールを把握しておくと、出願条件や必要な準備の見落としを防ぎやすくなります。子どもの興味や得意なことを聞きながら、複数の大学・学部を比較し、進路を考える材料を増やしていきましょう。
4.オープンキャンパスや学園祭に参加し、大学生活を具体的にイメージする
大学の公式サイトやパンフレットを見れば、学部の特色や入試情報を確認できます。しかし、志望校を決める際には、キャンパスに実際に足を運んでみるのがおすすめです。キャンパスの雰囲気や学生の様子、通学のしやすさなどを自分の目で確かめると、オンラインでは分からないことが見えてきます。子どもが「ここで学びたい」と思えるかを考えるきっかけにもなるでしょう。
我が家の場合、長男の志望校では夏のオープンキャンパスがオンライン開催のみでした。そのため、実際に大学を見る機会として、秋の大学祭に参加する予定です。オンライン開催の場合は、こうした機会を活用するのもよいでしょう。
5.高校生向けインターンや体験活動に参加して、興味を深める
高校生向けのインターンや職業体験、大学の研究体験・講座などへの参加は、子どもの興味や適性を深めるきっかけになります。企業・自治体・大学が実施するプログラムの情報を集め、子どもが関心を持つ分野に触れられる機会を一緒に探してみるのもよいでしょう。実際に仕事や研究の現場に触れることで、「この分野をもっと学びたい」「自分には少し違うかもしれない」といった気付きが生まれます。学部選びや将来像を具体的に考えるうえでも、有意義な経験になるはずです。
長男は今年の夏、小学生の頃から続けている地域活動「ジュニア記者」で取材した企業の高校生向けインターンに参加させてもらいました。大学生に混じっての参加だったようですが、大学やその先のキャリアについて考えるきっかけになったようです。
総合型選抜・学校推薦型選抜にも役立つ高校生の課外活動については、こちらの記事も参考にしてください。
参考:総合型選抜・学校推薦型選抜で役立つ課外活動
6.秋以降の学習計画と、必要な教育費を親子で話し合う
秋以降は、志望校や受験科目の方向性に合わせて、学習の優先順位を整理する時期です。塾や予備校の授業、講習、模試、教材などにかかる費用も増えやすいため、本人の希望と家庭で出せる予算を早めに共有しておくことが大切です。費用の話をする際は、子どもの希望を最初から諦めさせるのではなく、「何にどの程度の費用がかかるのか」「本当に必要な講座はどれか」を一緒に考える姿勢を意識しましょう。受験に必要な費用を見通せると、受講する講座や併願校、家庭学習の進め方についても、親子で納得感のある判断をしやすくなります。
子どもが自分の進路と向き合うためにも、高1・高2のうちから、教育費について家庭で率直に話し合える土台をつくっておきたいですね。
高1・高2の保護者が気を付けたいこと

高1・高2の段階では、受験を意識してほしい気持ちと、まだ学校生活を大切にしてほしい気持ちの間で、保護者も迷うことがあるでしょう。ここでは、夏から秋にかけて保護者が意識したい子どもとの関わり方を紹介します。
過度に焦らせすぎず、秋以降の行動のきっかけをつくる
高1・高2の段階では、大学受験がまだ遠く感じられ、子どもが危機感を持てないこともあります。一方で、周囲の受験準備の早さに触れ、保護者だけが焦ってしまうケースも少なくありません。大切なのは、「もうすぐ受験生なんだから!」と子どもを追い込むことではなく、秋以降の行動につながる小さなきっかけをつくることです。例えば、模試の結果を一緒に見て課題を整理する、気になる大学の資料を取り寄せる、オープンキャンパスの日程を共有するといった方法があります。
子どもの状況に合わせて、次に何をするかを一緒に考えましょう。受験準備を日常に少しずつ取り入れ、できたことを認める声かけを重ねることが、主体的な行動につながります。
本人の興味や希望を聞き、一緒に進路を考える
進路選びでは、偏差値や就職実績だけでなく、子ども自身が何に興味を持ち、将来どのようなことに関わりたいのかを考えることが重要です。保護者は自分の経験や希望を伝えてもよいですが、先に結論を示してしまうと、子どもが本音を話しにくくなることがあります。「どの授業が面白い?」「大学で学んでみたいことはある?」など、答えやすい問いから会話を始めてみましょう。希望がまだ曖昧でも、大学・学部、職業、体験活動などの情報に触れながら、選択肢を一緒に広げていくことが大切です。
学習・進路・学校生活のバランスを見守る
高1・高2は、大学受験の準備だけに集中できる時期ではありません。授業や定期テスト、部活動、学校行事、友人関係など、学校生活そのものも成長に欠かせない要素です。受験を意識するあまり、すべての活動を勉強の妨げと捉えるのではなく、子どもが無理なく続けられるバランスを考えることが求められます。
例えば、部活動が忙しい時期は短時間でも続けられる学習計画にする、行事の後は休息を確保するなど、生活全体を見ながら調整しましょう。成績だけでなく睡眠や食事、表情、会話の様子にも目を向け、子どもの心身の状態を支えることが、長く続く受験準備の土台になります。
大学受験に向けた学習計画づくりには塾の活用もおすすめ

大学受験に向けて、いつ・何を・どの順番で学ぶかを考えるのは、想像以上に難しいものです。特に高1・高2のうちは、参考書選びや学習計画づくりをすべて自分で進めることに、負担を感じる家庭もあるでしょう。そのような場合は、塾や予備校を活用するのも選択肢の一つです。
我が家の長男には「塾には行かない」というポリシーがあるようですが、夏期講習はスポットで受講していました。本人いわく、「塾はテキストが優秀。それだけで通う価値がある」とのこと。受験に特化した教材が用意され、授業とあわせて使い方も示されるため、自分に合う参考書を探す手間を減らせます。
「コエテコ塾さがし」は、地域や学年、指導形式などの条件から、子どもに合う塾を探せるサービスです。家庭学習だけでは進めにくいと感じるときは、こうしたサイトも活用しながら、子どもに合った学習環境を検討してみるとよいでしょう。
参考:コエテコ塾さがし
参考:大学受験対策ができる学習塾ランキング
まとめ|夏から秋の行動を、納得できる大学・進路選びにつなげよう

高1・高2の夏から秋は、苦手科目を見直し、学習習慣を整えるだけでなく、大学や将来の進路について考え始める大切な時期です。模試や定期テストで現在地を把握し、オープンキャンパスや体験活動を通じて興味を深めることで、志望校や学部選びの軸も少しずつ見えてきます。
保護者は子どもを焦らせるのではなく、希望や悩みを聞きながら、必要な情報や学習環境を整える役割を担います。費用や入試制度についても早めに共有し、迷ったときは学校や塾へ相談することが大切です。
夏から秋にかけての一つひとつの行動を、子どもが納得して進路を選ぶための土台につなげていきましょう。
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