しかし「本当に通信教育で大学合格できるの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、通信教育での大学受験対策を検討している方に向けて、大学受験向け通信教育の選び方やおすすめの通信教育を解説します。
塾や予備校を利用せずに、通信教育だけで大学合格を目指したいと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
通信教育だけで大学合格できるのか?
通信教育の魅力にひかれていても、「通信教育だけで本当に大丈夫……?」と不安になる人もいるでしょう。結論から言うと、通信教育だけで大学合格を実現することは可能です。
実際に各通信教育サービスのホームページで合格実績を見てみると、通信教育だけで難関大学合格を実現した受講生が多数いることを確認できます。
株式会社スプリックスが運営するオンライン個別指導塾「そら塾」では、同塾に通う保護者824名を対象にアンケート調査を実施。オンライン学習塾への満足度を問う質問に、「とても満足」「満足」「やや満足」と答えた方が全体の約80%おり、通信教育に満足している方が多いことが分かりました。同アンケート調査では、オンライン学習塾と対面式学習塾のサービス内容に違いを感じていない人が半数以上いることも分かっています。
参考:株式会社スプリックス「オンライン学習塾に対する意識調査」
通信教育だけで大学受験に挑むメリット
通信教育だけで大学受験に挑むメリットは、以下の通りです。- 自分に合った学習スタイルで進められる
- 時間と場所を選ばない
- 学習費用を抑えられる
自分に合った学習スタイルで進められる
通信教育なら、好きな時間に好きなところを学習できるでしょう。学習塾や予備校に通う場合は、講義の時間が決まっているため、自分の好きな時間には学べません。学ぶ内容も決められているため、学習の進度や理解度が合っていないと、講義を受けても無駄になる可能性もあります。自分に合った学習スタイルで学習を進めたい方は、自由度の高い通信教育がおすすめです。参考:高校生向けタブレット学習
時間と場所を選ばない
いつでもどこでも勉強を進められるのは、通信教育ならではのメリットです。オンライン可の通信教育であれば、通学中の電車やバスでも勉強が可能。スキマ時間を有効活用できるため、効率よく勉強を進められるでしょう。参考:映像授業がある塾
学習費用を抑えられる
一般的に、学習塾や予備校よりも、通信教育の方が学習費用を安く抑えられます。塾や予備校だと月に5万円ほどかかる費用も、通信教育なら月に数千円、高くても1万円前後で済むでしょう。年間で考えると数十万円の差が出る可能性があるため、学習費用を抑えたい方はにとっては大きなメリットです。参考:高校生向け通信教育
通信教育だけで大学受験に挑むデメリット
通信教育だけで大学受験に挑むデメリットは、以下の通りです。- 自己管理能力が必要
- 講師や他の受験生と交流する機会がない
自己管理能力が必要
通信教育は、塾や予備校と違って講義時間が決められていない分、自分で勉強の進捗を管理しなければいけません。勉強をスムーズに進めるためには、自己管理能力が必要不可欠です。自己管理能力がないもしくは低いという方は、コーチングシステムのある通信教育を利用するといいでしょう。コーチングシステムは、担当のコーチがオンラインで指導してくれるシステム。通信教育に不足しがちな強制力を高め、自己管理能力が低めな方でも学習を進めやすくなります。講師・他の受験生と交流する機会がない
対面式の塾や予備校と違い、通信教育は基本的にオンラインなので、講師や他の受講生と交流する機会がありません。講師や友人の励ましや情報交換、相談の機会がないため、孤独を感じやすいでしょう。交流する機会がないことにより、理解できない部分をその場で解決できる機会もなくなります。とはいえ、通信教育のサービスによっては、講師・他の受講生と交流する機会や質問をする機会が設けられていることも。サービスによってはこのデメリットは解消できるでしょう。
参考:おすすめのオンライン予備校
通信教育を使った大学受験対策が向いている人
通信教育を使った大学受験対策が向いている人は以下の通りです。- 自主的に勉強できる人
- スケジュール管理ができる人
- 自分のペースで学習したい人
- 予備校や塾が家の近くにない人
- 費用をできるだけ抑えたい人
通信教育は塾や予備校と違い、一人で学習を進めていく必要があります。そのため自主性やスケジュール管理能力がある人が向いています。
時間の融通がききやすい、移動時間がかからないなどのメリットもあるため、部活や習い事で忙しい方や、スキマ時間に勉強したい方にも向いていると言えるでしょう。
どこでも学習でき、費用も塾や予備校に比べてリーズナブル価格で受講できるため、立地や金銭的な問題で塾や予備校に通うのが難しい人にもおすすめです。
大学受験対策で通信教育のおすすめの選び方
通信教育での学習が向いている人でも、自分に合った通信教育を選択できていなければ大学に合格するのは難しいでしょう。ここからは、大学受験対策目的で通信教育を選ぶ際のポイントを解説します。
教材のレベルが自分に合っているか
通信教材は、自分のレベルに合った教材を選ぶことが重要です。教材の内容が難しすぎると理解が追いつかず、途中で挫折してしまう原因になりかねません。志望大学のレベルと現状の自分のレベルに乖離がある場合は、まずは現状の自分のレベルから始めることをおすすめします。通信教育ではレベルや目的別にいくつかコースを用意していることも多いため、実力がついてから高いレベルのコースに変更しても良いでしょう。
まずは資料請求や無料体験をしてみて、自分にとって理解しやすい教材なのか確認してみることも大切です。
志望大学の合格実績や受験対策があるか
志望大学がある程度決まっている人は、志望大学の合格実績や受験対策があるかも確認しましょう。特に志望大学別の教材があると、学力レベルに合った内容で構成されていたり、過去の入試問題を分析して作られていたりするため、より効果的に勉強できます。
合格実績は通信教育の公式ホームページに記載されていることが多いので、チェックしてみましょう。
サポート体制が充実しているか
通信教育は直接講師と対話できないからこそ、サポート体制が充実しているかどうかしっかり確認しておく必要があります。学習プランを立ててくれたりメールやチャットで質問ができたりと、通信教育によってサポート体制は様々です。質問できる回数や、質問してから回答までの時間などを細かくチェックして、自分の求めるサポート体制が整っているのか確認しましょう。
予算内で通いやすい料金設定か
塾や予備校より費用を抑えられる通信教育ですが、受験まで一定期間継続することを考えると、ある程度のお金が必要となります。しかも大学受験講座の場合、通信教育と言えど料金が高く設定されていることも。5科目すべてを受講したり特別講座を利用したりする場合は、さらに金額が増します。「受験を前に予算が足りなくなってしまった」では取り返しがつかないので、あらかじめ予算内で通いやすい料金設定かどうか確認しておきましょう。大学受験向け通信教育おすすめ6選
ここからは、大学受験向け通信教育のうち、おすすめのサービスを紹介します。「どれを選んだらよいか分からない……」「自分に合っているのを見つけたい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
参考:大学受験対策可能なオンライン塾
東進衛星予備校
大学受験向け通信教育教材名 |
東進衛星予備校 |
コース | ・高等学校対応コース ・定期テスト必勝コース ・大学受験コース |
教材の種類 | オンライン動画 |
料金の目安 |
選択科目数による |
特徴 | ・IT映像授業 ・担任による個別カウンセリング ・AI演習 |
東進衛星予備校の特徴
東進衛星予備校は、日本全国の選りすぐり講師陣による映像授業が魅力の予備校です。中学校入学レベルから難関大レベルまで、全11レベルに分けられたコンテンツが用意されており、自身の学力に合ったレベルから学習をスタートできます。さらに目標に掲げる受験校レベルから逆算して受験計画を策定してくれるため、無理・無駄なく合格に必要な学力を身に付けていくことができるでしょう。
なお、11段階のレベルは、各教科ごとに設定できます。得意分野と不得意分野で学習レベルを調整できるため、より自分に合った学習に取り組めるはずです。
また大学受験のエキスパートである担任・担任助手が志望校合格まで力強くリードしてくれる点も、東進衛星予備校の魅力の1つ。様々な課題や困難にぶつかることの多い大学受験ですが、担任・担任助手が心強いパートナーになってくれるでしょう。
スマイルゼミ
大学受験向け通信教育教材名 | スマイルゼミ |
コース |
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教材の種類 | タブレット |
料金の目安 | 月額 17,380円〜(税込) (2年生コースを12か月分一括払いの場合) タブレット代:10,978円(税込) ※一括払いの場合 |
特徴 |
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スマイルゼミの特徴
タブレット一台で志望大学合格を目指している人におすすめなのが、「スマイルゼミ」です。スマイルゼミは、予習・復習や定期テスト対策、大学入試対策をタブレットのみで完結できる点が特徴で、7教科32科目を追加料金なしで取り組めます。
特許出願中の戦略AIコーチが魅力で、志望大学合格までの最適な学習プランを作成し、今取り組むべき教材を提案してくれます。さらに間違えた問題はつまずきの根本的原因を把握し、その場で解説や対策講座を配信してくれるため、苦手科目の克服をはかれます。
途中で志望大学や志望学部を変更したい場合でも、新しい対策プランをすぐに作成してくれる点も嬉しいポイント。
過去問題を研究して作成された教材を通して、志望大学合格に必要な実践力を養えます。
進研ゼミ高校講座
大学受験向け通信教育教材名 | 進研ゼミ高校講座 |
コース | 高1〜高2・2学期
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教材の種類 | テキスト+スマートフォン |
料金の目安 | 月額9,950円(税込) (2024年度『大学受験講座』受講費・1教科受講・12か月一括払い) ※学年や教科数、支払い方法によって異なる |
特徴 |
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進研ゼミ高校講座の特徴
部活ややりたいことを諦めずに、高校生活を充実させながら現役合格を目指したい人におすすめなのが「進研ゼミ高校講座」です。圧倒的な情報量が魅力で、約200大学・約9万問の入試問題を分析して厳選された問題をとおして、確実に合格に近づける力を身につけられます。
さらに勉強や進路についてすぐに個別で質問・相談できたり、全国約600大学の先輩からアドバイスがもらえたりと、サポート体制が手厚い点も魅力。
高校別の認定対策や小論文・英語検定などの対策もサポート可能なため、推薦入試を目指している方にもおすすめです。
進研ゼミ高校講座の口コミ
「進研ゼミ」の教材の問題は、大学の過去問や学校の授業よりも実戦的で応用力がつくのがいいと思いました。3年生になって『合格への100題』をするようになり、難しくても解説が丁寧で分かりやすいので、何回も復習することで力がつきました。アプリも利用できるので、短い時間やすき間時間でも何かの勉強ができるのは便利でいいです。
(北海道大 法学部合格 M.Yさん)
引用元:進研ゼミ高校講座公式HP
「進研ゼミ」の教材には勉強すべき大事なポイントが分かりやすく詰まっていて、普通の参考書ではそこまで載っていないようなことまで詳しく解説されていて良かったです。
学校のワークは基礎レベルの問題が多かったのですが、『合格への100題』では難しい問題にも取り組めました。志望大別に選べるのもいい点でした。私立大の過去問を見ると特殊な問題が多く、普通に売っている参考書には載っていなかったのですが、「進研ゼミ」の志望大レベル別の教材にはそういう問題も載っているので、二次試験対策に役立ちました。
(広島大 教育学部合格 T.Sさん)
引用元:進研ゼミ高校講座公式HP
すららネット
大学受験向け通信教育教材名 | すららネット |
コース |
※理・社の対象範囲は中学1年生〜中学3年生 |
教材の種類 | タブレット |
料金の目安 | 月額8,800円(税込) (3教科 毎月お支払いコース) |
特徴 |
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すららネットの特徴
大学受験に必要な基礎力を身につけたい人におすすめなのが「すららネット」です。すららネットは、学年関係なく学習できる「無学年式」を取り入れているため、自分のペースに応じて学習できるメリットがあります。
AIがつまずきの原因を特定して自動的にさかのぼり学びなおしたり、理解度に合わせて問題の難易度を自動で調整したりできるため、今必要な問題をピンポイントに学習出来る点も魅力の一つ。反復して学ぶことで「わかる!」を積み重ねて独学でも楽しく覚えられるでしょう。
すららネットの口コミ
偏差値49から偏差値70を超えるまでに!
毎晩、8時から9時までは「すららタイム」と決めて、家のリビングでしっかり自学自習しました。
その結果、一年生の最初の全国模試結果は、偏差値49だったのですが、二年生になるとコンスタントに偏差値が60を超えるようになり、三年生では偏差値70を超えることもありました。
(高校3年生 利用者様の事例)
引用元:すららネット公式HP
スタディサプリ高校講座
大学受験向け通信教育教材名 | スタディサプリ高校講座 |
コース |
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教材の種類 | 映像授業+講師監修テキスト |
料金の目安 |
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特徴 |
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スタディサプリ高校講座の特徴
映像授業+講師監修テキストで効率よく学習したい人におすすめなのが「スタディサプリ高校講座」の合格特訓コースです。スタディサプリ高校講座の特徴は、プロ講師による志望校対策講座や共通テスト対策講座などの神授業がすべて見放題であるところです。
神授業は「暗記」を「理解」に変える論理的な説明で、苦手な単元も理解できるようになるでしょう。
さらに合格特訓コースでは、各教科に精通している科目サポーターへ質問ができたり、担当コーチの学習継続サポートを受けられたりと、第一志望合格へ導く充実のサポートを用意しています。
Z会の通信教育 高校生向け講座
大学受験向け通信教育教材名 | Z会の通信教育 高校生向け講座 |
コース | 高1・高2
高3
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教材の種類 | タブレット・テキスト |
料金の目安 | 月額4,750円(税込)〜 (タブレットコース・2024年度大学受験生向け講座・難関大・12か月一括払い) タブレット代:29,960円(税込) タブレット補償サービス代:月額385円(税込) ※学年や教科数、支払い方法によって異なる |
特徴 |
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Z会の通信教育 高校生向け講座の特徴
ハイレベルな学習教材で、志望校合格に向けて本格的に準備をしたいと考えている人におすすめなのが、「Z会の通信教育 高校生向け講座」です。Z会の通信教育 高校生向け講座では、志望大学別の良問・添削指導で思考力や相手に伝わる答えを書く力を鍛え、志望大学合格を目指します。
添削指導では、プロの添削者が入試採点者の目線で答案をチェックし約3日で返却。一人ひとりの解答過程に合わせて指導してくれるため、問題の解き方や考え方が明確になりやすく、記述力の底上げが期待できるでしょう。
さらに、AIが問題の正誤情報から到達度に応じた問題を個別に出題してくれるため、弱点を補強して効率的かつ着実に実力向上を目指せます。
社会人でも通信教育だけで大学受験はできる?
結論から言うと、社会人でも通信教育だけで大学に合格することは十分に可能です。忙しい社会人が大学受験をする際は、自分自身で学習計画を立てて、継続的に学習を進める自走力が求められます。塾や予備校だと時間の制限があり通えなくなったり挫折しやすくなったりすることが考えられるため、自由度の高い通信教育を選びましょう。通信教育なら、自分の理解度に合わせて計画的に勉強を続けられます。「モチベーションを維持できるか心配」という方は、サポート体制が手厚い通信教育サービスを選びましょう。
大学受験におすすめの通信講座を受けて合格しよう!
当記事では、通信教育での大学受験対策を検討している方に向けて、大学受験対策を通信教育でおこなうのが向いている人の特徴や選び方、大学受験対策におすすめの通信教育5選を解説しました。大学受験に対応している通信教育はさまざまな種類がありますが、その中から教材の難易度や勉強スタイルが自分に適している通信教育を選んでみてくださいね。
主体的に勉強に取り組み努力できる人であれば、通信教育だけで大学合格を実現することは十分に可能です。一人で学習を進めることが不安な人は、サポート体制が充実している通信教育を選択するのも良いでしょう。