G検定に初心者でも合格できる勉強法を解説!文系はどう進める?

G検定に初心者でも合格できる勉強法を解説!文系はどう進める?
G検定とはジェネラリスト検定とも呼ばれる、主にビジネスマンを対象としたAI(人工知能)・ディープラーニングの活⽤リテラシー習得のための検定試験です。資格に有効期限はなく、取得すれば一生涯使えます。AIやDXに関する知識が誰にでも求められつつある現在、勉強すれば誰にでも合格可能なので、取得しておいて損はないと言えるでしょう。
この記事では、そんなG検定の勉強法やおすすめのテキスト・サービス、試験本番の対策について紹介。特にIT初心者や文系の方の勉強法について詳しく解説しています。

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G検定に合格する勉強法

初心者の勉強法

AIやディープラーニングの初心者は下記の流れで勉強すると効率良く進められます。
  • 「AIとは何なのか」をつかむ
  • テキストを熟読
  • 足りない情報を自分でまとめる
  • 問題集で問題を解く
  • アプリを使って問題に慣れる&復習
それぞれについて説明していきます。

「AIとは何なのか」をつかむ

「AIって何」「ディープラーニングなんて言葉を聞いたことがない」という状態でG検定のテキストを読み進めても、全く頭に入ってこないと思います。
そのため、前知識をつけるために1冊本を読むのがおすすめです。

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
この本はAIやディープラーニングの定義や歴史、日常に応用される技術、これからどうなっていくかの予想がまとめられている本です。身近な例を出して解説しているので、初心者でもわかりやすく、AIやディープラーニングの大枠をつかむには良い本です。2015年初版ですが、内容は現在でも十分通用します。
この本を読んでおくと、テキスト学習での理解度がグッと上がるので、ぜひ読んでみてください。

テキストを熟読

AI・ディープラーニングの大枠がわかったところで、G検定公式のテキストを熟読しましょう。

G検定の内容を学習できるのはもちろん、各章の最後に練習問題があるので、その章を理解できているかどうかの確認ができます。
テキストの内容が理解できなくても、G検定の試験範囲を確認するつもりで、最初から最後までテキストに目を通しましょう。わからないからといって止まってしまうと、いくら勉強時間があっても足りません。「わからない」と思った部分に付箋などを貼っておき、2度目、3度目に重点的に読むようにしましょう。

足りない情報を自分でまとめる

「テキストを読んでも、どうしても理解できない」というときは、自分で情報を調べてテキストに書き込んだり、ノートにまとめたりするのが良いです。
特に、図やグラフを書いてまとめていくと、理解が深まると同時に、あとから見返したときにもわかりやすいので、一石二鳥ですよ。

問題集や模擬試験の問題を解く

G検定の内容をある程度理解したら、問題集や模擬試験を解いていきます。
問題集や過去問は最低でも2周はしたいところです。同じ問題を間違えないように復習をしましょう。間違えた問題に印を付けておくと見つけやすいです。
問題を解いていくと、G検定の問題の出題傾向や自分が苦手な分野が見えてくるはずです。
そこを重点的に勉強すると合格に近づけますよ。
苦手な分野はテキストに戻ったり、自分で調べ直してまとめたりして、補いましょう。

アプリを使って問題に慣れる&復習

G検定は120分で約200問を正確に解かなければならないので、問題を解くスピードも重要です。そのため、アプリを使って1秒でも早く解く練習をしておくのが良いです。
アプリを使い「限られた時間の中で何問解けるか」を意識してして解くと、徐々にスピードが上がっていきます。もちろん、わからない問題や間違えた問題は復習し、苦手を潰すことが大切です。

文系の勉強法

文系の方の場合、初心者の勉強法で紹介した流れより前に、数学の「線形代数」「微分・積分」「統計学」の勉強をする必要があります。なぜなら、G検定の試験範囲である機械学習の手法や、ディープラーニングについての理解をする上で欠かせないためです。高校数学の数ⅡBと数ⅢCの全てを理解する必要はなく、前述した分野のみ理解できていればOKです。

G検定では数学の問題が約200問中、1割の20問出るかどうかなので「線形代数」「微分・積分」「統計学」の問題を全問解けるほどでなくても大丈夫です。
しかし、その分、他の分野の知識を全部覚えるくらいの覚悟で勉強しなければ合格が難しいので、確実に合格したい方は「線形代数」「微分・積分」「統計学」をマスターしましょう。
数学用語がわからないと、試験範囲の内容が理解できないので、最低でも数学用語は理解できるくらいには勉強しておきましょう。

独学で勉強するのが難しい場合は、数学に強い人に頼ったり、YouTubeでその分野のみを勉強したりするのも手です。

こちらの記事では、G検定の試験概要や難易度・メリットについて書かれているのでぜひ参考にしてください。
関連記事:G検定とはどんな資格試験?難易度や取得するメリットについても解説!

G検定の勉強におすすめのテキストやサービス

G検定におすすめのテキスト・問題集

G検定におすすめのテキストや単語集、問題集をご紹介します。いずれも最新版を購入してください。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版』

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版』は白本とも呼ばれているテキストです。G検定を主催している一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が発行する公式テキストなので、試験範囲に基づいた内容となっています。ただし、このテキストを読んだだけでは内容の定着がしづらいので、スキマ時間で何度も確認しやすい単語集や、問題集と一緒に使うのが効果的です。

『【G検定単語集】約600語総まとめ コエテコカレッジ by GMO』

【G検定単語集】約600語総まとめ コエテコカレッジ by GMO』はG検定の合格に必要な約600語の用語が網羅的にまとめられている単語集です。有資格者による解説文はシンプルさにこだわっており、スキマ時間を使って何度も繰り返し覚えることができます。直前の確認にも優れています。
また、単語集はPDF形式でダウンロードできるので、スマホでもPCでもオフラインオンライン問わず学習することができます。

『ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキスト[明瞭解説+良質問題]』

先に紹介した『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版』よりもわかりやすいと評判のテキストです。初心者でも理解しやすい内容となっています。また、本番と同じ200問の模擬試験問題があるので、知識の定着も図れます。
ただし、2021年初版で情報が古いので、時事問題対策は別で行なわなければなりません。

『最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版』

赤本と呼ばれている問題集です。「問題集」と名前がついていますが、問題の解説が丁寧なのでテキストのような使い方も可能。図やイラストが多く、わかりやすいです。
また、この本にはオンライン模試が付属でついています。試験本番のように120分の制限時間があるため、本番の雰囲気を事前に体験できます。

G検定におすすめのアプリ


スキルアップAI株式会社の教材がおすすめです。
G検定の試験範囲に対応した320問が収録されています。1,200円かかりますが、買い切りなので、1度ダウンロードしてしまえばOK!
間違えた問題にはチェックがつき、いつでも復習ができるので、自分の苦手を潰すのに役立ちます。アプリがあれば、通勤通学の電車の中や、昼休み中、寝る前などのスキマ時間でも勉強を進められます。
スキルアップAIはこちら

G検定におすすめの勉強サイト

G検定におすすめの勉強サイトは2つあります。どちらも無料で使えるサイトです。

Study-AI

Study-AIは名前、生年月日、メールアドレスを登録するだけで使える無料サイトです。
120分の模擬試験(200問以上)の他に約100問の練習問題があります。試験本番の直前対策だけでなく「問題を解くのに慣れておきたい」という人にも役立ちます。

DPro EXAM

DPro EXAMはG検定はもちろん、他の人気IT系資格の模擬試験が無料で受けられるサイトです。月額980円で、有料会員になると、模擬試験の解説が読めたり、動画で学ぶ学習教材が見れたりします。模擬試験の結果から自分の得意不得意も分析してくれるので、学習時間短縮にもなります。
Dproプログラミングスクールはこちら

G検定におすすめのYouTubeチャンネル・動画

G検定におすすめのYouTubeチャンネル・動画は2つあります。

JDLA G検定模試をひたすら解説する!

「JDLA G検定模試をひたすら解説する!」動画はG検定模擬試験を実際に解いて解説している動画です。わかりにくい部分は図解しているので、考え方が学べて理解が深まります。テキストや問題集、模擬試験などが一通り終わった後に見ると効果的です。

Neural Network Console

ディープラーニングの基礎について学べるチャンネルです。入門編として14本、実践編として11本の動画が公開されています。図がふんだんに使われており、入門編は10分弱、実践編は15分弱の動画が多いので、スキマ時間でも見やすいですよ。

G検定の対策5つ

テキストに載っている基本的な内容は暗記しておく

テキストに載っている内容は暗記しておきましょう。
G検定は自宅で受験が可能なので、テキストやノート、ネットを使って調べながら回答することができます。「試験中に調べられるなら出題範囲の内容を覚えていなくても合格できそう」と思うかもしれません。しかし、G検定は120分で約200問、つまり、1問あたり約36秒で解かなければならず、問題の全部を調べる時間はないのです。
そのため、わからない問題だけを調べるのですが、わからない問題が多すぎると調べきれません。
テキストに載っているような基礎的な内容は、すぐに答えられるように暗記しておき、本当にわからない問題だけを調べるようにすると、調べなければならない問題も少なくなり、合格に近づきます。

自分がよく間違える問題はチートシートを作っておく

問題集や過去問を解いていると、自分がよく間違える問題、苦手な問題の傾向が見えてきます。そのような部分はチートシート(カンペ)を作って、試験中にすぐに調べられるようにしておきましょう。試験中に「これは苦手な問題だ」とわかれば、すぐにチートシート(カンペ)で調べて解答できます。
また、苦手な問題や分野のチートシート(カンペ)を作っておけば、試験前の最後の追い込み時にも、そのシートだけを復習すればいいので便利ですよ。
こちらの単語集は網羅的に必要な用語がまとめられているのでおすすめです。

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チートシートは検索しやすいように付箋やタブをつける

G検定はとにかく時間との戦いです。苦手な問題や分野のチートシート(カンペ)を作ったとしても、どこに何が書いてあるかがすぐにわからないと、調べるのに時間がかかってしまいます。
時間を無駄にしないためにも、どこに何が書いてあるか付箋やタブをつけておきましょう。どんな問題なのか、どんな分野なのかをできるだけ詳しく書いておくと、焦っている試験中でも見つけやすいです。

解ける問題から先に解く

試験本番は解ける問題から解いていきます。G検定の合格ラインは公表されていませんが、70%前後の正答率で合格と言われています。問題は約200問あるので、約140問正解しなければなりません。テキストに載っていない予想外の問題も出題されますが、テキストに載っている基本的な内容を完璧にしておけば合格可能です。
当たり前ですが、出題される200問中、回答した問題が多ければ多いほど、合格が近づきます。未回答では間違いなく不正解になりますが、何かしら回答しておけば正解するかもしれません。その正解した1問が合否を分ける可能性もあります。そのため、なるべく未回答の問題を作らないように、解ける問題からサクサク解いていきましょう。

わからない問題に時間を使いすぎない

もし、わからない問題や少しでも迷う問題があればメモしておき、一通り解き終わった後に戻って考えましょう。特に、G検定は試験範囲が広いのに加えて、毎回テキストには載っていない内容が出題されます。そのような問題に時間を使ってしまうと、時間内に約200問を解ききるのは困難です。
また、テキストやチートシートに載っているか載っていないかの見極めも難しいので「迷ったら後回し」くらいの気持ちで進めていくのが良いです。

まとめ

G検定は時間との戦いです。いくらチートシートが使えるからと言っても試験範囲の内容を頭にいれていないと、合格は難しくなります。テキストに載っている基本的な内容は完璧にし、サクサク解けるように問題演習を繰り返しましょう。
チートシートは苦手な問題やわからない問題が出題されたときにだけ使うようにすると良いです。

G検定を通してリスキリングを図り、より社会に求められる人材を目指しましょう。
G検定取得後、AIやディープラーニングの知識だけでなく技術も身につけたいという方には、E資格がおすすめです。

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