実は、同じ英語圏の国で比較しても行き先やタイミングなどによって留学に必要な費用に大きな差が生じるのをご存知でしょうか。
今回は留学費用が安いと言われている国を紹介すると共に、留学費用を安く抑えるコツを解説します。
留学費用を安く抑え、念願の留学を実現させましょう!
留学費が安い国は、なぜ費用が安い?
留学にかかる費用の中で大きなウエイトを占める、学費と滞在費。学費や生活費などを含めた留学全体の費用は、3ヶ月ほどの期間でおおよそ30万円~120万円の費用がかかると言われています。
確かに高額ではありますが、この30万円から120万円という4倍の差が生まれる理由のひとつに留学先となる国の違いが挙げられます。
ここでは国によって留学費用に大きな差が出る理由を解説します。
発展途上で人件費・物価が安いから
留学費用が安いと言われる国の多くが発展途上国です。人件費や物価が日本に比べて数分の1と安いため、学費や生活費も欧米諸国などに比べるとかなり抑えることができます。
英語圏の中で留学費用の安い国として挙げられる国は、フィリピンやマレーシアなど。
治安が良い国やフレンドリーな国も多いため、このような国から留学先を選ぶのも良いでしょう。
日本から近場で航空代が安く済むから
特にフィリピンやマレーシアといったアジア圏の国々を留学先とした場合、航空券代が割安になる点も注目したいポイント。時期にもよりますが、アメリカやオーストラリアなどと比較すると航空券代をグッと抑えられるでしょう。
1年間の留学にかかる費用相場
1年間の留学に、どの程度の費用がかかるのかは気になるところですよね。ここでは、1年間の留学にかかる費用相場について詳しく見ていきましょう。留学費用内訳
1年間の留学では、大きく分けて以下の費用がかかります。- 出発前に必要となる費用:渡航費、留学保険費、ビザ申請などの手続き費用、健康診断料
- 留学先で必要な費用:居住費、学費、生活費・交通費など
出発前に必要となる費用
出発前に必要となる費用の種類と目安を以下の表にまとめました。出発前に必要な費用の種類 | 費用の概要説明 | 費用の目安 |
往復の渡航費 | 留学先までの移動にかかる往復のチケット代や移動費です。 留学中に帰国する予定なら、帰国回数分必要になります。 |
2~20万円 |
留学保険費用(1年) | 留学保険は任意加入ですが、留学先の国や地域、学校によって 留学保険の加入が義務付けられているところがあります。 また病気や怪我をした際に医療費が高額になるため、加入をおすすめします。 |
14万~20万円 |
諸手続き費用 | パスポートを持っていない人は発行手数料が必要です。 留学先や留学期間、ビザの種類などによってビザ申請料も必要になります。 |
1~7万円 |
健康診断料 | 留学先によって健康診断書が必要になる場合があります。 健康診断料はクリニックによって異なりますが、 留学用英文診断書の作成には追加で1万円程度かかることがあります。 |
1~3万円 |
留学費を安く抑えるコツ
留学費用には学費・住居費・食費・交通費など様々な費用がありますが、できるだけ全体の費用を抑えたいですよね。ここでは、様々な角度から留学費用を安く抑えるコツをご紹介します。
無料の留学エージェントを利用する
留学費をできるだけ安く抑えたいと考えるなら、無料の留学エージェントを利用するのがおすすめです。利用するエージェントによってサービスやサポート、留学可能な国や地域はさまざまですが、留学に関する幅広いノウハウを提示してもらえるため、費用を抑えながらも安心して留学ができるでしょう。
サポート内容によっては有料のものもありますので、必要に応じて使い分けて利用できると良いですね。
無料の留学エージェントに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてくださいね。
手数料無料の留学エージェントおすすめ3選!なぜ無料?注意点も解説
留学に関する諸々の手続きを代行してくれる「留学エージェント」。非常に利便性が高い一方で「ただでさえ留学に多額の費用がかかるのに、エージェントにまでお金をかけていられない...」と考えてしまう人も少なからずいるのではないでしょうか。この記事では、無料で使えるおすすめの留学エージェント3社をはじめ、無料で利用できる理由や気を付けたい点などについてご紹介します。
この記事をcoeteco.jp で読む >留学エージェントや語学学校のキャンペーンを活用する
留学エージェントでは、様々な割引キャンペーンが行われています。提携語学学校の授業料が割引になるもの、英会話レッスンが無料で受けられるものなど様々。
また語学学校も生徒の少ない時期に合わせてキャンペーンを実施し生徒を呼び込んだり、留学期間に準じて割引キャンペーンを行ったりするため、興味惹かれる語学学校があれば事前にチェックしておくと良いでしょう。
おすすめの留学エージェントに関してはこちらの記事でも触れていますので、併せて参考にしてください。
留学エージェントおすすめ一覧【2024年最新版】どこがいいのか解説
この記事ではおすすめの留学エージェントについて、主な留学先や留学機関、留学プログラム、手数料、サポート体制などを分かりやすく一覧で比較しています。留学エージェント選びで失敗しないために気をつけることなど、安心して留学するための知識がすべて分かります。
この記事をcoeteco.jp で読む >オフシーズンの留学を選択する
留学先までの渡航費用も無視できません。ハイシーズンとオフシーズンでは航空券代も金額に大きな差が生じます。アメリカへの航空代は、6万円~30万円と5倍も差が出ます。
一般的にゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始などは行き先に関わらず料金は高額になる傾向があります。その他渡航先によっては独自の料金設定を行っている時期もある場合もあるため、事前に調べておきましょう。
またオフシーズンは、授業料が割引されているケースもあります。
オフシーズンに渡航できるスケジュールで留学計画を立てることができれば、渡航費や授業料など留学にかかる費用をかなり抑えられるでしょう。
円高のタイミングで留学する
留学先が同じ国や地域でも、日本円の価値によって大きく差が出ることがあります。費用を抑えて海外留学をしたいなら、円高のタイミングを狙うのがおすすめ。円高とは日本円の価値が高いという状態であり、同じ商品やサービスを購入する際に日本円が少ない額で済みます。
例を見てみましょう。たとえば10ドルの商品があったとして、必要になる日本円は、
- 1ドル=100円の場合:1000円
- 1ドル=120円の場合:1200円
- 1ドル=140円の場合:1400円
上記の3パターンで考えるなら、1ドル=100円のタイミングときがもっともお得ですよね。このように、日本円の価値が高い状態であれば、少ない日本円で多くの海外商品やサービスを購入できることになります。
滞在先を郊外にする
同じ国、同じ街でも都市部と郊外では家賃や生活費に差が出ることも。どの国でも一般的に大きな都市であるほど物価が高く、授業料なども高くなります。
少しでも費用を抑えたい場合は、郊外にある学校を選ぶ、また都市部の学校に通う場合でも住む場所を郊外にするなど、工夫をしてみましょう。ワーキングホリデー(相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度)目的であれば、
参考:ワーキングホリデー制度|外務省
参考:ワーホリエージェントおすすめ
参考:ワーキングホリデー費用
留学費用が安い国を選ぶ
英語圏への語学留学と言えば、アメリカやオーストラリアなどの国を思い浮かべる人が多いでしょう。ですが、費用を抑えて留学したいなら留学費用が安い国を検討してみるのも1つ。
同じ英語圏の国の中でも、アメリカの都市部と比較して1ヶ月の滞在費が半額で済むような国もあります。
留学目的や予算に合わせて、複数の留学先を調べてみることをおすすめします。
自分でビザの申請をする
留学エージェントを利用すると、ビザの申請などの諸手続きを代行してくれるサービスがあります。手続きに関する一切を任せられるという点では便利ですが、ビザ申請の手数料として2~4万円程度を請求されるため、費用面を気にしている人は注意が必要です。留学費用を抑えたいと考えるなら、できる限り自力でビザの申請をするようにしましょう。
高校留学や大学留学は交換留学制度を利用する
高校留学や大学留学であれば、交換留学制度を利用すると良いでしょう。交換留学制度とは、日本の学校に在籍した状態で、国外にある学校へ一定期間留学できる制度です。留学先の国や地域との文化交流、国際交流の促進を目的として実施されています。
交換留学制度を利用すれば、基本的に留学中の学費が必要なくなります。また基本的に単位互換があり、留学先で受けた授業が日本の学校でも単位として認定されるため、休学などの必要もありません。
なお交換留学制度に参加するためには、選考試験で指定の基準をクリアする必要があります。
海外留学支援制度を利用する
文部科学省には海外留学支援制度があります。海外留学支援制度とは、学士・修士または博士の学位取得を目指し、海外の大学に留学するための奨学金を受け取れる制度です。
興味のある人は募集要項を参考のうえ、応募要件の確認や提出書類の準備をすすめておくと良いでしょう。
参考:海外留学支援制度|文部科学省
留学費用が安いおすすめの国
留学費用を抑えるポイントをご紹介しましたが、やはり費用を抑えるには留学先となる国選びが大切。本項目では、費用を抑えつつしっかり英語力を身に付けられる、人気の留学先をご紹介します。費用を抑えることができれば、2カ国留学の検討もできるでしょう。
参考:2カ国留学エージェント
フィリピン
フィリピンは、日本人の英語の語学留学先として人気の高い国です。東南アジアに位置するフィリピンですが、英語は公用語として使用されています。アメリカ・イギリスに次いで英語を話す人口の多い国というから驚きですね。
フィリピンは物価が日本の5分の1程度と安いため滞在にかかる生活費を抑えることができ、また語学学校の学費も比較的安価です。さらにフィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンが主流のため、英語力を身に付けやすいというのも人気の理由です。
参考:フィリピン留学エージェント
欧米のアメリカ、カナダ、イギリスの語学学校は、1日あたり3時間のグループレッスンのみのスクールが多いんですよ。対してフィリピンは1日10時間のレッスンで、うち半分はマンツーマンレッスンでしっかり学ぶというのが主流です。
このように学習スタイルが大きく違うので、初心者の方はフィリピンでみっちりと勉強したほうが基礎固めができると思います。
引用:(取材)StudyIn|登録者100万人超のYouTubeも人気!留学前後のサポートも手厚く結果を残せる留学エージェント
マルタ
イタリアの南、地中海に浮かぶ島国マルタは、ヨーロッパ留学を希望する人におすすめの留学先です。美しい海に囲まれた小さな国であり、ヨーロッパ諸国からのリゾート地として知られています。また治安が良い点も多くの留学生に選ばれる理由です。
マルタは日本人が少ないため、自然に英語漬けになれる環境があり、英語力の上達も望めるでしょう。
他のヨーロッパ諸国に比べて学費や物価が安く、ヨーロッパらしい歴史を感じる美しい街並みに囲まれて留学生活を送れます。イギリス系英語を学びたい人はぜひ注目してみてください。
参考:マルタ留学エージェント
マレーシア
マレーシアは、東南アジアに位置し、シンガポールに次いで経済成長をしている豊かな国です。マレー系、中華系、インド系など様々な民族の暮らす多民族国家のマレーシアでは、英語が準公用語として用いられています。
物価は日本の3分の1程度。欧米に比べると半額以下で留学できるとして人気が高まっている留学先です。
マレーシアには欧米の大学の分校や提携校があり、同等の教育を安価で受けられるのも魅力の1つ。
多民族国家のため、様々な文化や言語に触れたい人におすすめの留学先です。
留学費用を安く抑えるためにおすすめのエージェント
ここでは、留学費用を安く抑えるためにおすすめの留学エージェントを紹介します。StyudyIn
StyudyInは、年間約5000人もの留学生をサポートする留学エージェントです。
業界NO,1支援実績を誇るだけあり、信頼性や留学に関する情報量は業界随一と言えるでしょう。
そんなStudyInは、提携先の教育機関から支払われる費用によって運営されているため、留学サポートに対する手数料は一切かかりません。そのため、仲介手数料が発生する留学エージェントと比較すると留学費用を安く抑えられるでしょう。
さらに、留学前には、週3回受講できる無料のプライベート英会話レッスンを提供。
英会話初心者レベルでも渡航前には最低限の日常会話ができる程度まで英語力を高められるため、留学での経験幅をさらに広げられるでしょう。
また帰国後は、提携人材会社を通して英語を活用できる仕事を紹介してもらえます。留学後のキャリアについても一貫支援してもらえることから、英語に携わる仕事に就きたい人にもおすすめです。
フリーバード(フィジー留学)
フリーバードは、南太平洋の楽園フィジーで英語を学ぶための留学エージェントです。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアといった諸外国への留学に比べて最大で100万円以上もお得な料金で、「生きた英語」と「途上国での特別な経験」を身に付けられます。フィジー政府認可の語学学校のため、万が一の緊急時でも政府と連携して対応してくれるので安心です。留学費用が安いため、英語力を伸ばすための長期滞在が可能である点が魅力。また英語初心者向けのベーシックビギナーレベルから中上級のビジネスクラスまで7段階のレベルに分けられており、それぞれのレベルにあった英語を習得できます。フィジー人教師も国民も、自分たちが自ら英語を習得してきたプロセスをよく理解しているため、英語が苦手な日本人に対しても優しく丁寧な英語指導を受けられるでしょう。
QQEnglishセブ島留学
QQEnglishセブ島留学は、全世界累計70万人、1日2万回のレッスンを提供する日系最大級のオンライン英会話スクールQQEnglishが提供している語学学校です。業界最安値級のフィリピン留学費用を実現しており、最新の設備が整った環境にもかかわらず格安の料金で留学することができます。セブ島で最も安全なビジネス街に校舎と学生寮があり、24時間警備員巡回、学校には日本人スタッフが常時20人以上いるため、困ったことがあれば日本語での相談が可能。また入学・卒業日は曜日に関係なく、好きな日から1日単位でいつでも留学できるのも魅力です。1,800人以上の全教師には国際資格TESOLの保有が義務付けられており、レベルの高いレッスンを受けられるでしょう。
留学情報館
留学情報館は、ロサンゼルス発の留学エージェントです。
各教育機関から運営費を受け取っているため、留学生に対する仲介手数料は発生しません。さらに留学エージェントには珍しいポイント制度を導入しており、留学情報館のグループ会社サービスを利用するとポイントが還元される仕組みになっています。最大18万円分のポイント還元を受けられるため、費用を少しでも抑えたい人は必見です。
さらに渡航前は、週に2回、1回50分のグループレッスンが無料提供されます。日常生活の中で使えるフレーズや面接練習、いざという時に知っておきたい病院で使える英語など、留学中に役立つ英語をメインに勉強できるそうです。
帰国後のキャリアプランニングも無料実施しており、 帰国後の仕事探しも請け負ってくれるとのこと。またカリフォルニア大学への進学も強いため、留学目的や帰国後のビジョンが明確な人は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
スマ留
スマ留は、業界の中でも圧倒的低水準の留学料金を実現すると評判の留学エージェントです。
滞在先・航空機・留学保険など自由に選択できる他、紹介を受ける学校はスマ留の担当者が厳選したスクールのみ。留学生視点に立ったプランを提供してくれるにもかかわらず、料金は他社と比較して最大半額を実現しているそうです。
また留学先の国と留学期間の掛け合わせで料金が決まるシンプルな料金形態も魅力。
ベースとなる料金プランに空港までの送迎やチケット・滞在先の変更など、オプションを加えていくというもの。留学プランを柔軟にカスタマイズできるのも、留学生にとって注目したいポイントと言えるでしょう。
ヨーロッパでおすすめな国
留学費用を抑えようとするとどうしてもアジア圏になってしまいがちですが、ヨーロッパ圏に留学したいという人もいることでしょう。ここでは、ヨーロッパへの留学でおすすめな国をご紹介します。イギリス
ヨーロッパ圏の留学先としては、イギリスがおすすめです。イギリスはイングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドという4つの国による連合国で、それぞれの国で文化や風習が異なるのが特徴です。
公用語はイギリス英語で、私たちが学校で習ったアメリカ英語とはやや異なっています。日本人が学習できる機会は貴重と言えるでしょう。またイギリスは教育レベルが世界トップクラスで、「世界大学ランキング2024」の1位にオックスフォード大学、5位にケンブリッジ大学、8位にインペリアル・カレッジ・ロンドンがランクインしているほどです。
参考:World University Rankings 2024
一方でイギリスは、とくに物価が高い国として知られています。留学する際には、日常的なお金のやりくりを工夫する必要があるでしょう。またイギリスの通貨は英ポンドであり、ヨーロッパ圏ながらユーロが使用できない点にも注意が必要です。
参考:イギリス留学エージェント
アイルランド
ヨーロッパの留学先としては、アイルランドもおすすめです。アイルランドはイギリスの一部である北アイルランドを含むアイルランド島の大部分を占めており、公用語はゲール語と英語です。しかしほとんどの人は英語を利用していることから、英語学習にも適しています。
日本人留学生の数が少ないため、母国語と離れて英語漬けの生活をするには最適です。またアイルランドの人たちは暖かくフレンドリーな国民性のため、気軽に話しかけることで友達を作りやすいでしょう。
一方で、アイルランドの英語は母国語ではないことから、私たち日本人にとってはやや英語が聞き取りづらいかもしれません。意思疎通を図るために、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。また留学生が借りられる住居の確保が難しく、すぐに渡航できないケースもあるため注意しましょう。
参考:アイルランド留学エージェント
留学費用が安い国まとめ
今回は英語圏の語学留学に関して、費用の安い国や留学費用を抑えるポイントについて詳しくご紹介しました。留学費用が安い国にもそれぞれ違った魅力があり、興味を持った人も多いのではないでしょうか。
上手に費用を抑えて、予算にも心にも余裕を持った留学を叶えましょう。