総合型選抜対策におすすめのオンライン塾8選！選び方や活用のコツまで詳しく解説

総合型選抜とは何か

まずは総合型選抜の基礎知識を解説します。

お子さまに向いているか判断する際に、参考にしてくださいね。

総合型選抜の概要と特徴

総合型選抜は、従来のAO入試から名称が変更された大学入試制度です。

文部科学省により2021年度入試から導入され、学力試験の成績だけでなく、受験生の多様な能力や適性、意欲を総合的に評価する選抜方法となっています。

偏差値や学力試験の点数だけでは測れない受験生の潜在能力や将来性を評価できます。

多くの大学では、総合型選抜で志願者と大学とのアドミッション・ポリシーとの適合性を重視しています。

単に学力が高いだけでなく、その大学や学部で学びたいという明確な意志と、それに対する具体的な準備や取り組みが求められます。

一般選抜との違い

一般選抜と総合型選抜には、評価方法や選考過程に大きな違いがあります。

以下の表で主な違いを整理しました。

一般選抜では、大学入学共通テストや各大学の個別学力検査の点数が合否を大きく左右します。

一方、総合型選抜では学力以外の要素が重要な判定材料となり、志望動機の明確さや将来のビジョン、これまでの活動実績などが総合的に評価されます。

また、出願から合格発表までのスケジュールも大きく異なり、総合型選抜は一般選抜よりも早い時期に実施されるため、高校2年生から準備が必要です。

総合型選抜で求められる能力

総合型選抜では、従来の学力試験では測定困難な多様な能力が評価対象となります。

主に求められる能力は以下の通りです。

思考力・判断力・表現力

小論文や面接では、与えられた課題に対して論理的に考え、自分の意見を明確に表現する能力が重要です。

単なる知識の暗記ではなく、情報を整理・分析し、根拠に基づいて自分の考えを構築する力が求められます。

主体性・多様性・協働性

高校生活の課外活動、ボランティア活動、研究活動などを通じて培われる能力です。

他者と協力しながら目標を達成する経験や、異なる価値観を持つ人々との関わりの中で学んだことが評価されます。

専門分野への関心・適性

志望する学部・学科に関連する分野への深い関心と、その分野で学ぶための基礎的な適性が重要です。

志望する学問領域への深い理解と、自己PR・面接・小論文で自身の適性と熱意をアピールする必要があります。

コミュニケーション能力

面接やグループディスカッションでは、相手の意見を理解し、自分の考えを適切に伝える能力が評価されます。

特に、相手の立場に立って考え、建設的な対話ができる姿勢が重視されます。

これらの能力は一朝一夕で身につくものではなく、高校生活全体を通じた継続的な取り組みと準備が必要となります。

そのため、総合型選抜を目指す受験生には、早期からの計画的な対策が欠かせません。

オンライン塾で総合型選抜対策を行うメリット

オンライン塾による総合型選抜の対策には、従来の通塾型の塾にはない多くの利点があります。

特に近年、オンライン教育の技術向上により、自宅にいながら質の高い指導を受けられる環境が整備されています。

メリット1：時間と場所の制約がない学習環境

オンライン塾を利用すると、いつでもどこでも柔軟に学習可能です。

通学時間が不要なため、部活動や学校行事との両立がしやすく、効率的な時間活用が可能になります。

総合型選抜の対策では、志望理由書の作成や面接練習など、集中的な取り組みが必要な場面が多くあります。

オンライン環境では、自分のペースで納得いくまで取り組めるだけでなく、講師との相談時間を調整可能です。

また、地方在住の受験生にとっては、都市部の優秀な講師による指導を受けられるメリットがあります。

メリット2：個別指導による効率的な対策

オンライン塾では、一人ひとりの志望校や学習状況に応じたカスタマイズされた指導が受けられます。

総合型選抜は大学や学部によって求められる能力や選考方法が大きく異なるため、個別対応の重要度が高くなります。

オンラインでは画面共有機能を活用して、リアルタイムで文章添削を行ったり、録画機能を使って面接練習の振り返りを効果的に実施可能です。

メリット3：費用対効果の高さ

オンライン塾は、通塾型の塾と比較して運営コストが低く抑えられるため、受講料が安価に設定されている場合が多くあります。

交通費や教室維持費などの間接的な費用も不要です。

また、必要な期間だけ集中的に受講できるプランも多く、無駄な費用を抑えながら効率的な対策が可能です。

オンライン環境では講義の録画や教材のデジタル配信が可能なため、繰り返し学習による定着効果も期待できます。

一度の授業料で何度も復習できる仕組みは、学習効果の向上と費用対効果の両面でメリットとなります。

総合型選抜対策オンライン塾の選び方

総合型選抜の対策を効果的に進めるためには、適切なオンライン塾を選ぶことが重要です。

多くのオンライン塾が総合型選抜対策を提供している中で、自分に最適な塾を見つけるためのポイントを詳しく解説します。

選び方1：指導実績と合格率を確認する

オンライン塾を選ぶ際に重要なのは、実際の合格実績と指導実績の確認です。

総合型選抜は従来の学力試験とは異なる評価基準があるため、この入試制度に特化した経験と実績を持つ塾を選ぶ必要があります。

合格実績を確認する際は、単純な合格者数だけでなく、受験者数に対する合格率も重要な指標となります。

また、どのような大学・学部への合格実績があるかも詳細に確認しましょう。

特に自分が志望する大学や学部への合格者がいるかどうかは重要なポイントです。

選び方2：対応する大学・学部の幅広さ

総合型選抜は大学・学部によって選考方法や求められる能力が大きく異なります。

幅広い大学・学部の入試傾向に精通している塾を選ぶことが重要です。

特に国公立大学と私立大学では選考プロセスが異なることが多く、志望校の特性に応じた対策が必要となります。

また、医学部、工学部、経済学部など、学部によっても求められる資質や評価基準が変わるため、専門性の高い指導が受けられる塾を選びましょう。

選び方3：志望理由書・小論文指導の充実度

総合型選抜では、志望理由書と小論文が合否を左右するため、個別添削指導の質と回数、講師の専門性を重視する必要があります。

優秀なオンライン塾では、一人ひとりの志望校や学部に応じて、志望理由書の構成から内容の深掘りまで丁寧に指導します。

また、小論文は、基本的な論文作成技術から志望分野の専門知識まで幅広くカバーしている塾を選ぶことが重要です。

以下の記事では、小論文対策に強い塾を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

小論文対策におすすめ塾7選！オンラインや短期間でも可能なのか解説

選び方4：面接・プレゼンテーション対策の有無

総合型選抜では多くの大学で面接試験やプレゼンテーションが実施されます。

オンライン環境での模擬面接の実施頻度と質、実際の入試と同じような条件での練習機会があるか確認しましょう。

オンライン塾では、画面越しでのコミュニケーション技術も重要となります。

カメラの向き、話し方、身振り手振りなど、オンライン特有のプレゼンテーション技術も含めて指導してくれる塾を選ぶことで、実際の入試でも自信を持って臨むことができます。

おすすめのオンライン塾8選

総合型選抜対策ができるオンライン塾の中から、実績と特徴を踏まえて厳選した8つの塾を紹介します。

各塾の強みやサービス内容を詳しく解説するため、自分に最適な塾選びの参考にしてください。

家庭教師の銀河

家庭教師の銀河では、勉強のやり方そのものを指導し、家庭での自学自習の習慣化をうながすので、学力の土台を固められます。

生徒・保護者・講師が参加するLINEグループを活用し、授業時間以外も講師が優しく生徒とコミュニケーションを重ねて、信頼関係を構築します。

手元カメラを導入しており、きめ細やかな指導を実現可能です。

総合型選抜で重要視される評定平均を上げるため、学校の授業に合わせた定期テスト対策を徹底的に行います。

リーズナブルな料金設定も魅力的です。

トライのオンライン個別指導塾

トライのオンライン個別指導塾は、完全マンツーマン指導で、通塾や送迎の手間がない分、授業日時も柔軟に決められます。

総合型選抜プランでは、お子さまの志望大学に合わせた小論文添削・面接対策・志望理由書とPRシートの書き方の指導が受講可能です。

学習目的やペースに合わせて教師を選択でき、トライの正社員が教育プランナーとしてサポートしてくれます。

教材の指定はないため、学校の教科書や志望校の赤本や過去問など、自由に選べます。

お手持ちのスマートフォンやタブレット、パソコンからすぐに受講できますが、不安な場合は設定や準備など丁寧なサポートがあるので安心です。

そら塾

そら塾は、リアルタイムで先生と対話しながら行うオンライン授業システムを導入しています。

わからないところは授業中に質問できるため、苦手をそのままにせずその場で解決し、成績アップを目指せます。

月額5,800円〜のリーズナブルな料金設定と、先生1人に生徒2人までの個別指導スタイルが人気です。

そら塾オリジナルテキスト「フォレスタシリーズ」は、定期テストの出題傾向や、間違えやすい問題の分析データを反映しており、効率的に学習できます。

｢推薦入試｣｢一般入試｣両方に対応したコースが用意されているため、一人ひとりの合格に向けて手厚いサポートが受けられます。

キミノスクール

キミノスクールは、難関大講師による個別指導が定額で受け放題です。

短期間で成績アップする生徒が多数おり、一人ひとりへの手厚いサポートを提供するため、入塾できる人数に制限があります。

すべての受験方式に対応しており、総合型選抜の場合は志望利用書の作成など、受験方式に合わせた指導が期待できます。

最新のビデオ通話ツールやタブレットを使用し、対面指導と同様のカリキュラム提案やアドバイスを受けられるでしょう。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校では、日本トップクラスの予備校講師による、分かりやすく引き込まれる映像授業を受講できます。

中学の復習から入試入門レベルまで細かくレベルを分類し、わかるところから着実に演習を積み重ね、定期テストの点数アップを目指します。

推薦・総合型選抜対策コースでは、自分史から将来像を考えたり、小論文の文章表現力のベースを作ったり、コツコツと土台を積み重ねる学習が可能です。

映像授業でインプットした知識を、添削指導を通してアウトプットするので、提出書類の完成度を高められます。

家庭教師のナイト

家庭教師のナイトは、生徒の「やる気を引き出す」ことに焦点を当てたプッシュ型フォローアップを強みとする家庭教師サービスです。

成績向上への近道は「定期テストで点数を取らせること」という方針に基づき、定期テスト対策に特化して科目ごとの重要ポイントを徹底的に指導します。

このような独自の指導により、生徒は何が重要かを見抜く力を養い、短期間で結果を出すことを目指します。

さらに個別塾や他の家庭教師サービスでは「やるかやらないかは本人次第」とされがちな宿題や日々の反復学習に対し、ナイトでは授業日以外にも学習進捗に合わせて生徒をサポート。

課題の出し方や量を生徒に合わせて調整し、最低でも3往復繰り返せるようカリキュラムを定期的に組むことで、「わかったつもり」を「定着できた」に変えていきます。

「大学受験に向けて学習習慣の基盤を整えたい」「一から勉強法を学びたい」と考える高校生は、ぜひ受講を検討してみてください。

トウコベ

トウコベは、東大生を中心とした最難関大学の講師陣による完全マンツーマン個別指導を提供するオンライン教育サービスです。

講師陣は、受験生の上位2%に該当する旧帝一工の難関国立大学入試を突破した東大生が中心。

毎週、生徒に合わせた学習計画を作成し、勉強の量と質の向上、そして習慣づくりをサポートします。

さらに、保護者と生徒の学習不安を解消するためのサポート体制が非常に手厚い点にも定評があります。

具体的には、月に1回、保護者や生徒の希望を運営事務局が直接確認するアンケートを実施することで、講師に直接伝えにくい要望も指導に反映させ、サービスの質を高めているとのこと。

また、相性の良い講師が見つかるまで何度でも無料で講師変更が可能であり、柔軟な日程変更や予定通り実施できなかった授業の振り替えにも対応してくれます。

さらに、毎回の詳細な授業報告を通じて、保護者が子どもの成長と課題を常に把握できる点も嬉しいポイント。

親子二人三脚となる大学受験に向けて、手厚いサポートを望むご家庭は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

東大先生

東大先生は、現役東大生講師による完全1対1のマンツーマンコーチングと、毎日利用可能なオンライン自習室を組み合わせ受験生を最短最速で志望校合格へ導く学支援習サービスです。

本サービスの魅力は、「全科目対応可能な受験のプロ」である現役東大生が受験の鍵となる「正しい勉強法」と「情報戦」を徹底指導する点にあります。

指導では、東京大学上位1%の学生とプロ講師陣により毎週アップデートされる「東大式合格メソッド」に基づき、「目標現状分析シート」を用いて受験のプロが現状分析から志望校選定までを行い、生徒の「何から手をつけていいかわからない」状態を解決します。

さらに、オーダーメイドの学習計画シートを作成することで、生徒は常に「今何を勉強すべきか」を明確に把握し、無駄のない学習を進めることができるとのこと。

加えて、毎日18時〜23時で東大生が常駐するオンライン自習室を完備しているため、疑問点や課題も即時解決できるでしょう。

効率的な学習が可能になる環境が整備されているため、特に部活動や他の習い事との両立を大切にしたい高校生にとっておすすめのサービスといえます。

オンライン塾を効果的に活用するコツ

総合型選抜対策のオンライン塾で成果を出すためには、オンライン塾の活用方法を身につける必要があります。

対面授業とは異なる特性を理解し、計画的に学習を進めることで合格への道筋を確実にできます。

コツ1：学習計画の立て方

総合型選抜は出願時期が早いため、逆算思考による計画立案が不可欠です。

志望大学の出願締切日から逆算して、各段階で必要な準備を明確にしましょう。

オンライン塾の中には、学習管理をしてくれる塾も存在します。

以下の記事では学習管理があるおすすめオンライン塾を紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

学習管理がある高校生向けオンライン塾おすすめ徹底比較【大学受験も】

年間スケジュールの作成

高校3年生の場合、4月から9月までの6ヵ月間で総合型選抜の準備を完了させる必要があります。

以下の表を参考に、月別の目標を設定してください。

週間学習リズムの確立

オンライン授業の特性を活かし、平日は2時間、休日は4時間程度の学習時間の確保を推奨します。

集中力を維持するため、50分授業＋10分休憩のサイクルを基本としましょう。

コツ2：講師とのコミュニケーション方法

オンライン環境では対面授業以上に積極的なコミュニケーションが求められます。

質問や相談を躊躇せず、能動的に講師との関係の構築が重要です。

効果的な質問の仕方

漠然とした質問ではなく、具体的な状況を説明して質問しましょう。

たとえば「志望理由書が書けません」ではなく、「経済学部を志望する理由として、地域活性化への関心を述べたいのですが、具体的なエピソードとの結び付け方が分かりません」など具体性のある質問が効果的です。

定期的な進捗報告

週に1回は学習の進捗状況を講師に報告し、課題や疑問点を共有してください。

オンラインツールを活用して、作成した文書や練習した面接動画を講師と共有すると、より具体的な指導を受けられます。

コツ3：自宅学習環境の整え方

オンライン学習の成否は学習環境に大きく左右されます。

集中できる専用スペースの確保と適切な機器の準備が学習効果を最大化します。

物理的環境の整備

机と椅子の高さを適切に調整し、長時間の学習でも疲労しにくい姿勢を保てるようにしましょう。

照明は目の負担を軽減するため、デスクライトで手元を明るく照らすことが重要です。

騒音対策として、家族との学習時間の調整や、必要に応じてノイズキャンセリングヘッドホンの使用も検討してください。

デジタル環境の最適化

安定したインターネット接続を確保し、授業中の通信トラブルを防ぎましょう。

カメラとマイクの品質を確認し、講師との円滑なコミュニケーションが取れる状態を整えてください。

スマートフォンやタブレットは学習の妨げになるため、授業中は別の部屋に置くか電源を切ることを推奨します。

集中力を維持するため、学習専用のブラウザ環境を作成し、SNSや動画サイトなどの誘惑を排除することも効果的です。

まとめ

総合型選抜が対策できるオンライン塾では、時間や場所の制約を受けずに質の高い指導を受講できます。

志望理由書の添削、小論文指導、面接対策など総合的なサポートが受けられ、個別指導により一人ひとりの特性に合わせた対策が可能となります。

塾選びの際は合格実績、対応大学の幅広さ、指導内容の充実度を重視しましょう。

自分の学習スタイルに合った環境を整えて、総合型選抜での合格を目指してくださいね。