もし「今の関係を全て断ち切って、1人になりたい……」と感じているなら、「人間関係リセット症候群」になっている可能性大。では、そのような状況になってしまった場合、どのような対策を取ればいいのでしょうか?
本記事では、人間関係リセット症候群になる原因を踏まえた上で、症状の特徴と対策を紹介します。
人間関係リセット症候群になる原因
近年ではSNSの普及により、対人ストレスを抱えやすい人が増えていると言われています。対人ストレスを受けやすい現代では、X(旧Twitter)の何気ないツイートに対して「これは私の悪口では……」とネガティブに捉えてしまう人も少なくないようです。このようなタイプの方は、人間関係を衝動的に断ち切る「人間関係リセット症候群」になる可能性が高いので注意しましょう。
ここでは、「人間関係リセット症候群」になる原因の「代表的なもの」について、具体的に紹介します。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、どんな物事が起きても悪い方向へと考えてしまいがち。たとえば、誰かがX(旧Twitter)にて何気ない文句・愚痴をツイートしているのに対し、「これは私のことでは」と勝手に受け止め、1人で落ち込んでしまうなんてことも。人によっては、周りが楽しそうに話をしていると「もしかして、自分の悪口を言われているのかも」と思ってしまうケースも少なくないようです。ネガティブ思考が強くなると、周囲の人が全員「悪」に見えてしまい、衝動的に縁を断ち切って、自分の殻に閉じこもってしまう可能性があります。
このような方の場合は、自分に厳しい指摘をする人が周りにいると、より自分の殻にこもってしまいがち。繊細なタイプの方は、なるべく自分のことをたくさん褒めてくれる人と過ごして、自分の心を守るよう徹しましょう。
人の評価を気にする
人の評価を気にするタイプの人は、人から怒られる、悪い評価を受けた途端に、激しく落ち込む傾向があります。時と場合によっては、自分に悪い評価をした人のみならず、すべての人との縁を遮断しようとしてしまうなんてケースも。そもそも、あなたのことを怒ってくれるのは、本当にあなたを思ってくれるからこそ。本当に成長したいのであれば「嫌なことを言われたから縁を切ろう」ではなく、指摘事項を真摯に受け止めることも大切です。ただ、どうしても辛い時は無理をせず、あえて距離を取って自分の心を守りましょう。
深い悩みを相談できる人がいない
浅く広い人間関係は楽しいことも多い反面、深い話をしづらいので、たくさんの人に囲まれているのに「孤独」を感じてしまうケースも少なくないようです。このような方の場合は、1人でも構わないので「深い話ができる友人」を作っておくといいのかもしれません。参考:キャリア相談
人間関係リセット症候群の特徴
人間関係リセット症候群になると、衝動的に今の対人関係を断ち切ろうとしてしまうこともあるようです。ここでは、「人間関係リセット症候群」となった方が起こしがちな行動・特徴について紹介しました。すぐに相手のLINE、SNSをブロックしてしまう
人間関係リセット症候群になると、ちょっと気に入らないことがあるとその人のLINE・SNSアカウントをブロックしてしまいがち。ただ、訳もなく相手のアカウントをブロックしてしまうと、された側が「何か悪いことをしてしまったのだろうか?」と気にしてしまうもの。衝動的な行動であれば、ブロックを解除してから早急に「急にブロックして、ごめんね」と謝るといいでしょう。
SNSのアカウントごと削除してしまう
人間関係リセット症候群が酷くなってしまうと、SNSの繋がりを全て断ち切りたいと思うようになってしまうことも……。人によっては、SNSのアカウントごと削除してしまう方もしばしば。「アカウントを消すと、後で後悔する可能性がある」という方の場合は、アカウントではなくアプリのみ削除するのが得策です。参考:SNSのメリット・デメリット
音信不通になる
重症の場合、「誰とも繋がりたくない」と思って、なかには電話の電源を落として音信不通になってしまうケースも。誰とも連絡を取りたくない時は、無理して誰かと繋がると余計ストレスを感じる可能性大。そんな時は無理をせず、ゆっくり1人で休んで心身の疲れを取り除きましょう。人間関係リセット症候群になった時の対策
人間関係リセット症候群になった場合は、原因に合わせて「対策」を取ることで、乗り越えることができるかもしれません。最後に、症状の原因別に「対策」を紹介します。ネガティブ思考が原因→感情を紙に書き出す
「あの人に嫌われているのかも」と感じてしまうなど、ネガティブ思考が原因で「人間関係リセット症候群」になった場合は、その気持ちを素直に紙に書き出してみるといいでしょう。紙に書いたら、一度目を通してみると「不安な感情」を俯瞰できるようになり、前に一歩進めるはず。
人の評価を気にしすぎてしまう→褒めてくれる人と会う
人の評価を気にするタイプの場合、ちょっと嫌なことがあると人と会いたくなくなってしまうこともあるでしょう。そんな時は、あえて「自分のいいところを見つけて、たくさん褒めてくれそうな人」と積極的に会ってみるのもおすすめ。沢山人から褒められることで、「人間関係も悪くない」と思えるようになるはず。深い悩みを相談できる人がいない→カウンセラーに相談する
深い悩みを相談できる人がいないのであれば、プロのカウンセラーに相談するのもひとつの手。プロであれば、あなたの想いを冷静に分析しながら、的確なアドバイスをしてくれるはず。きっと、あなたが抱えている悩みもちっぽけに感じるはずです。参考:キャリア相談おすすめ
まとめ
「人間関係リセット症候群」は、今の人間関係を衝動的に断ち切りたくなる症状のこと。人によっては、SNS・LINEのアカウントごと衝動的に削除してしまう人も少なくないようです。のちのち後悔しないためにも、消すのはアカウントではなく「アプリ」に留めておきましょう。この症状が見られる時のあなたは、物事を必要以上に「ネガティブ」に考えてしまう可能性大。そんな時は無理をすると、より心が壊れてしまう恐れがあります。
今は無理をせず、ゆっくり休んで心身の疲れを癒して、元気が回復してからもう一度元に戻るといいでしょう。