この記事では、カナダへのワーホリ(ワーキングホリデー)を検討している人が知っておくべき種々の情報を一挙解説していきます。年齢制限や必要な費用、できる仕事や就労制限等、本記事一つでまとめてチェック可能です。
カナダへのワーホリ(ワーキングホリデー)に年齢制限はある?
ワーホリ(ワーキングホリデー)には年齢制限が設けられており、もし対象年齢から外れてしまうとビザが取得できず、渡航も出来なくなってしまいます。具体的な年齢は国によって若干異なっていて、カナダへのワーホリの場合は原則18歳〜25歳まで。政府当局が認める場合には30歳まで申請が可能ですが、20代前半までがボーダーラインだと認識しておくとよいでしょう。査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること(オーストラリア、カナダ、韓国及びアイルランドとの間では18歳以上25歳以下ですが、各々の政府当局が認める場合は30歳以下まで申請可能です。また、アイスランドとの間では18歳以上26歳以下の方が申請可能です。)。
引用:外務省|ワーキング・ホリデー制度|2 ワーキング・ホリデー査証発給要件
ワーキングホリデー制度を導入している国のうち、原則25歳までとしているのはカナダを含め4か国しかありません。その他の国は基本30歳までが対象となっているため、カナダへワーホリに行く際には年齢をよく考慮したうえで計画を立てるようにしてください。
関連サイト:外務省|ビザ|ワーキング・ホリデー制度
参考:ワーキングホリデーはやめた方がいい?
カナダで1年間ワーホリ(ワーキングホリデー)するのに必要な費用
ワーホリに行くためには、主に以下のような費用が発生します。- ワーホリビザ申請費用
- 移動費(航空機代)
- ワーホリ保険(海外留学保険)
- 学費
- 生活費(滞在費・食費等)
カナダで1年間ワーホリするとなると、大体20,000〜25,000カナダドル(約200〜300万円)は必要になる計算に。ここでは、各費用項目別にどれくらいのお金がかかるのかを詳しく解説していきます。貯金額や資金繰りを考える際の参考にしてみてください。
参考:ワーホリ費用
ワーホリビザ申請費用:約357カナダドル
ワーホリに行くためには専用のビザを発行する必要がありますが、その申請時には以下の費用が発生します。- International Experience Canada fee(滞在用):172カナダドル
- Open work permit holder fee(就労用):100カナダドル
- Biometrics enrollment fee(生体認証登録):85カナダドル
上記3つはビザ申請のために必ず必要になるもので、合計で357カナダドル(約41,300円)です。なお、海外へ渡航するためには当然パスポートも所持しておかなければなりません。有効期間別の取得・更新費用は次の通り。
有効期間 | パスポート取得・更新費用 |
---|---|
5年 | 11,000円 |
10年 | 16,000円 |
合計すると、ワーホリビザの申請にかかる費用は5〜6万円ということになります。継続して支払いが発生するものではないとはいえ、安くする手段がほぼ存在せず避けられない費用があることは覚えておいた方がいいでしょう。
移動費(航空機代):片道700~1,500カナダドル
カナダまで移動するために航空券にかかる費用は、時期や地域によって異なるものの、おおよそ700〜1,500カナダドルが相場です。日本円に換算すると約8万〜17万円。当然往復での購入が必須となるので移動費は30万円程度備えておくと安心でしょう。ピークシーズンである夏や年末はさらなる料金の高騰が懸念されるため、早めに予約したり、キャンペーンを活用したり、格安チケットを狙ったりすることをおすすめします。ただし格安航空会社の場合、荷物の重量制限が厳しいせいで追加料金を徴収されてしまう可能性も。乗り心地等にも影響しかねないため、日本~カナダ間で移動時間が12時間程度ある点も考慮しつつ、適切な航空機を確保するようにしたいところです。
ワーホリ保険(海外留学保険):年間2,000~2,500カナダドル
見知らぬ土地で事故やけがに会った際の安心材料となる「ワーホリ保険(海外留学保険)」。カナダへのワーホリに関しては保険加入が必須条件となっているため、出費を抑えたいからと言って避けることは出来なくなっています。カナダに1年間滞在する場合、その期間中に必要となる海外留学保険の費用は2,000〜2,500カナダドル程度。日本円にして25万円〜30万円です。カナダは日本よりも医療費が高額になる傾向にあるので、さまざまなリスクに備えて十分な補償内容の保険に加入することをおすすめします。下手に安価なプランで契約すると重要な補償が付いていなかったり、契約期間が短くて途中でビザを剥奪されてしまったりといった危険性もあるため、注意してください。
学費:約5,000カナダドル(6か月間)
語学習得を目的にワーホリに行くのであれば、語学学校に入るための入学金や日々の授業料も見込んでおかなければなりません。通う学校や受講するコース等によって金額は異なりますが、1か月あたりの相場は800カナダドル(約100,000円)程度。カナダのワーホリでは最大6か月間学校に通うことができるので、フルで語学勉強に取り組んだ場合は約5,000カナダドル(約600,000円)かかることになります。長期で通うことで割引になる学校もあるため、工夫次第では学費を抑えることも可能です。ただし価格だけで選んだ結果「レベルが合わず全く身につかなかった…」なんて事態が起こることも。「何を学びたいのか」「どの程度まで成長したいのか」といった目標はしっかりと定めたうえで、学校を決めるようにしたいところです。
生活費(滞在費・食費等):月1,300~1,500カナダドル
カナダで1年間ワーホリするのにかかる生活費は、滞在費や食費等をすべてまとめて大体15,000カナダドル(約180万円)が一般的です。ひと月当たり換算で1,300〜1,500カナダドル(約15万円)程度。カナダでは外食をすると消費税やチップを支払う必要があるため、自炊しない人の場合はこれ以上かかることもままあります。ワーホリでは就労することも認められているため、現地で資金を調達すればそこまで多額の初期費用は用意しなくて済むでしょう。しかし渡航直後にいきなり仕事を見つけるのはそう簡単なことではなく、しばらく無収入状態が続く可能性も高め。3か月は生活できる程度の資金をあらかじめ用意しておくと、渡航間もない頃も安心して生活できるはずです。
カナダワーホリにおすすめの留学エージェント
カナダへワーホリに行くなら、留学エージェントを活用するとよいでしょう。ここではおすすめのワーホリエージェントを紹介します。StudyIn
StudyInは年間4,500人のサポートを行っている留学エージェントです。コンシェルジュ体制を整えており、出発から帰国まで留学コンサルタントがサポートしています。留学コンサルタントは全員が留学や海外経験がある点も特徴です。手数料0円で利用できるのもうれしいポイント。できるだけ費用を抑えてワーホリに挑戦したいと考えている人に向いています。
加えて渡航前には、週2回の英会話マンツーマンレッスンを無料で受講可能です。現地で必要な英語力を身につけた上で渡航できます。
スマ留
他社と比べて最大半額で利用できる留学エージェントはスマ留です。授業料・滞在費・教材費・入学金・諸手続き費用込みの料金で、ワーホリにチャレンジできます。カナダへ4週間滞在するプランであれば、30回分割払いで月9,400円(※初回のみ10,917円)です。自由度の高さも特徴。滞在先や航空券・留学保険は自由に選択できるため、納得のいく内容になるよう厳選できます。
渡航前の英語学習には、オンライン英会話や英語学習アプリを用意。英語学習に毎日何度でも取り組めます。繰り返し取り組むことで英語力を高められるため、自信を持って渡航できるでしょう。
カナダワーホリでできる仕事は?就労期間の有無も解説
ワーホリは語学を習得できるのはもちろん、海外で就労を経験できるというのも大きな魅力です。カナダのワーホリでできる主な仕事を以下にまとめました。- 日本食のレストラン(ジャパレス)
- お土産店
- コンビニエンスストア
- ファストフード店
- カフェ店員
- ツアーコンダクター etc…
飲食業、ホスピタリティ業、リテール業、農業等々…自身の興味関心と語学レベル次第で、実に多様な仕事に挑戦することができます。渡航したてで語学力に自信がないなら、日本人スタッフが多い傾向にある「日本食レストラン」や、日本人観光客で賑わっている「お土産店」等が、比較的ハードルが低く取り組みやすいかもしれません。
ワーホリでは同一雇用主のもとで働ける期間が定められているケースが多いですが、ことカナダに至っては最長1年間の就労が認められています。ワーホリ期間中フルに1社で働き通してもいいですし、職場を転々として生活するのももちろんOK。語学力が必要な仕事ほど時給も高くなる傾向にあるので、レベルアップを実感したらより難易度の高い職場に挑戦するのもいいですね。
不安な方はカナダ留学に強いエージェントを利用することをおすすめします。
参考:ワーホリ後は就職できない?
カナダワーホリまとめ
当記事では、ワーキングホリデー制度(ワーホリ)でカナダへ渡航したいと考えている人に向けて「年齢制限は?」「費用はどれくらいかかる?」「どんな仕事がある?」といったぜひ知っておきたい情報をまとめて解説してきました。多くの外国出身者が住んでおり、移民も積極的に受け入れている多文化主義のカナダ。日本と比べるとやや生活費が高めではあるものの、その過ごしやすさから初めての海外渡航にもうってつけ。ワーホリでの渡航先選びに迷ったら、カナダは選択肢に入れて損はないでしょう。
なおカナダに限った話ではないですが、ワーホリには多額の費用がかかります。「現地で働けるから大丈夫」と高を括ることなく、必要な費用を事前によく計算し、十分な貯蓄を備えておくようにしたいところです。