【第1回】中高一貫校の「つまずき」の原因と家庭でできる対策とは?家庭教師の銀河が解説
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今回お話を伺った方
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家庭教師の銀河 代表取締役
石井 健一氏家庭教師の銀河 代表取締役。従来の「教えるだけ」の教育に疑問を持ち、オンライン個別指導を軸に教育事業を展開。「毎日学習」と「伴走型サポート」を組み合わせた独自メソッドにより、短期間での成績向上と志望校合格を多数実現している。受け身ではなく主体的に学ぶ力を育てることを重視し、講師育成や組織設計にも徹底的にこだわる。SNSやメディアを通じて教育の常識に問いを投げかけ、子どもたちが自ら未来を切り拓く力を育むことを目指している。
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しかし「うちの子、なんだか元気がないかも…」と感じている保護者の方はいませんか?
小学校時代は優秀だったのに、なぜか入学後に失速してしまう——その背景には、中高一貫校ならではの構造的な落とし穴があります。
この連載では、多くの中高一貫校生を指導してきた「家庭教師の銀河」に全4回にわたってインタビュー。
つまずきの原因から親の声かけ術、塾・家庭教師の選び方、大学受験を見据えた長期戦略まで、中高一貫校の6年間を親子で乗り越えるための実践的なヒントをお届けします。
第1回となる今回は、「なぜできる子が失速するのか」という根本的な問いに迫ります。
燃え尽きや自信喪失といったつまずきの原因から、家庭で気づける「SOSのサイン」、思春期の子どもと良好な関係を保ちながらサポートする秘訣まで。
焦りや不安を乗り越え、親子で前向きに進むためのヒントがきっと見つかります。
なぜ「できる子」が失速するのか?中高一貫校で直面する3つの壁
はい。主な原因は3つあります。
まず1つ目は、①中学受験の合格が「ゴール」になってしまうこと。
親や塾に管理され、分刻みのスケジュールをこなしてきた生徒に多いのですが、自力で走るエンジンを積まないまま合格した場合、牽引車(親・塾)から切り離された瞬間にどう学習を進めればいいか分からなくなってしまうのです。
なるほど、一種の燃え尽き症候群のような状態ですね。
あれだけ頑張ったのですから、気持ちは分かります…。
2つ目の原因は何でしょうか?
②学習の「質」と「量」の急激な変化です。
中学校の学習内容は小学校とは比較にならないほど増える上、多くの中高一貫校のカリキュラムは公立の約1.5倍〜2倍の速さで進みます。
一度「わからない」を放置すると、雪だるま式に負債が溜まり、あっという間に取り返しのつかない差がついてしまいます。
1.5倍から2倍! それは想像以上です…。
具体的に、授業ではどのような変化があるのでしょうか?
例えば、公立校が3年かける中学内容を2年〜2.5年で終え、中3からは高校範囲に入る先取り学習が当たり前です。
また、検定教科書ではなく、数学の『体系数学』や英語の『ニュートレジャー』といった、語彙数も難易度も高い学校独自の教材が使われます。
教材からして違うのですね!暗記だけでは通用しなさそうです。
その通りです。「なぜそうなるのか」というプロセスを重視する論理的思考が求められます。
これが、3つ目の原因にも繋がります。
③「井の中の蛙」現象による自己肯定感の低下です。
小学校時代はトップクラスだった子が、レベルの高い同級生に囲まれ「自分はできないんだ」と自信を喪失してしまう。
勉強の成功体験を失い、学習意欲そのものが低下してしまう、メンタル面で最も深刻な原因の一つです。
周りが優秀だからこその悩み…プライドが傷ついて勉強そのものが嫌になってしまうのは、一番つらいパターンかもしれません。
家庭でできることは? "つまずきのサイン"と親の役割
では、お子さまが「授業についていけない」と感じ始めたとき、保護者が早期に気づけるサインはありますか?
はい、注意したいサインがいくつかあります。
例えば、プリントがカバンでくしゃくしゃになったり、教材を頻繁になくしたり。
一見、だらしなくなっただけに見えますが…
えっ、整理整頓ですか?勉強と直接関係ないように思えますが…。
実は、頭の中の混乱が身の回りの乱れとして現れるんです。
他にも、勉強のストレスからスマホやゲームへ現実逃避したり、「あとでやる」といった防衛的な言動が増えたり、テストの結果を隠したりするのも危険なサインです。
そうしたサインに気づいたら、何から確認すればいいのでしょうか?
まずは点数よりも「提出物」が期日通りに出せているかを確認してください。
未提出物の蓄積は、学習放棄の第一歩。また、小テストの不合格が続くのも、日々の学習サイクルが止まっている証拠です。
なるほど!点数ばかりに目が行きがちでした。
過度な介入は避けたい一方、放置もできない…。思春期のお子さまに対し、保護者はどう関わるのが理想でしょうか?
最も重要なのは、本人が「自分のために勉強する」という意識を持つことです。
ただ、親子だと感情的になりがちですよね。そこで、おすすめなのが親や先生以外の「第三者」の力を借りることです。
第三者、ですか!具体的には?
学校の先輩や、相性の良い家庭教師、塾のチューターなど、少し距離のある「ナナメの関係」の大人です。
彼らからの客観的なアドバイスは、思春期の子どもも素直に受け入れやすい。
親御さんが直接言いたいことも、第三者にクッション役になってもらうことで、感情的な対立を避けながら本人の気づきを促せます。
専門家と乗り越える。塾や家庭教師の活用タイミングと成功の秘訣
その「第三者」として、塾や家庭教師といった外部サポートを検討する適切なタイミングはいつでしょうか?
最もわかりやすい判断基準は、定期テストの点数が「平均点」を下回ったときです。
平均点を切る状態が続くようであれば、学習の遅れが深刻化しているサインだと考え、早めに専門家のサポートを検討すべきでしょう。
平均点がボーダーラインなのですね。
では、実際に「家庭教師の銀河」では、そうした生徒さんに対し、具体的にどのようなサポートをされるのですか?
私たちは、ただ授業をするだけでは成績は上がらないと考えています。
大切なのは、「日々の家庭学習への伴走」と「小さな成功体験」です。
小さな成功体験!
はい。まずは1教科でも構いません。
次のテストで結果を出すことにこだわり、そのための学習計画を一緒に立て、実行をサポートします。
一度でも「やればできる」という結果が出れば、生徒は自信を取り戻し、やる気になります。
その成功体験が起爆剤となり、自ずと他の教科への学習意欲も湧き、学習サイクル全体が好転していくのです。
素晴らしいですね!自信を取り戻せれば、好循環が生まれそうです。
では最後に、これから6年間を過ごす新入生と保護者の皆様へ、アドバイスをお願いいたします。
新入生の皆さんへ。「完璧」を目指さず、「得意」を一つ作ってください。
まずは「これだけは好き」と言える教科を持つことが、6年間の自信を支える太い柱になります。
保護者の皆様へ。
役割を「伴走者」から「見守り役」へシフトしてください。
成績が振るわない時こそ、問い詰めるのではなく「何か手伝えることはある?」と寄り添い、本人が自ら動き出すのを信じて待つ姿勢が、長期的な成長に繋がります。
「伴走者」から「見守り役」へ。言葉はシンプルですが、保護者にとっては一番難しい課題かもしれませんね。
そうかもしれません(笑)。
でも、どうか忘れないでください。学校は勉強だけの場所ではありません。
部活動、友人との語らい、学校行事も、一生モノの財産です。
学習の遅れはいつでも挽回できますが、思春期の豊かな経験は今しか得られません。
ぜひ広い視野で、一度きりの学校生活を親子で楽しんでください。
ありがとうございました!
今回お話を伺った「家庭教師の銀河」では、中高一貫校生の学習サポートにも対応した指導を行っています。
お子さまのつまずきが気になりはじめたら、まずは気軽に相談してみてください。
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