中3の三者面談では何を話す?高校受験を控えた保護者の準備と心構え
しかし、改めて考えてみると、高校受験を控えた時期の三者面談は、子ども本人がどのような進路を考えているのか、保護者はどう支えていくのか、学校側は現在の状況をどう見ているのかを共有できる貴重な機会です。受験までに何度も設けられるわけではないからこそ、事前に聞きたいことを整理し、もっと有意義に活用するべきだったと反省しました。
なお我が家の場合、散らかり放題であろう次男のロッカーを確認するところまでが三者面談とセット。部屋の様子を見るに、きっと学校のロッカーも大変なことになっているに違いない!と毎回冷や冷やしているんです。部屋の片づけ方も、授業科目として学校で指導してもらえませんかねえ……。
この記事では、高校受験を控える中学3年生の保護者に向けて、三者面談ではどのようなことを話すのか、事前に準備しておきたいことや当日の心構えをまとめます。
中3の三者面談は「選択肢を一緒に整理する」機会

昔から三者面談と聞くと、どうしても「行くの、めんどくさ~~~い!」と思ってしまう私。しかし、中学3年生の三者面談は、受験に向けた子どもの考えや内申、学習状況、学校での様子を確認できる貴重な機会です。
模試の結果や内申点をもとに合格の可能性を確認するだけでなく、子ども・保護者・学校の三者が、それぞれの考えや現在地を共有し、今後の選択肢を一緒に整理する場でもあります。
子どもはどの高校に興味があり、どのような高校生活を送りたいのか。保護者は通学時間や学費、校風などをどう考えているのか。学校側は、成績や学習状況、普段の学校生活をどのように見ているのか。三者の認識をすり合わせることで、家庭だけでは気づかなかった課題や、新たな選択肢が見えてくることもあります。
受験前の三者面談となると、どうしても「うちの子は合格できる?」「内申は足りている?」という話に偏りがちです。しかし、現時点で考えている志望校や条件を伝えたうえで、今後伸ばしたい教科や見直すべき学習習慣、学校説明会で確認したいことなども整理しておきたいところです。
三者面談は、その場で結論を出すためのものではありません。受験に向けて、次に何を考え、何をすべきかを明確にする機会として活用することが大切です。
三者面談前に親子で話しておきたいこと

限られた面談時間を有効に使うためには、事前に親子で進路について話しておくことが大切です。ここでは、三者面談の前に親子で話し合っておきたい内容を整理します。
①現時点で考えている志望校
三者面談の前に、現時点で候補として考えている高校を親子で共有しておきましょう。第一志望がまだ決まっていなくても、「学校説明会に参加して興味を持った」「現在の学力や内申から候補にしている」といった段階で構いません。公立・私立を含めて複数の候補を挙げ、それぞれに興味を持った理由も整理しておくと、先生からより具体的なアドバイスを受けやすくなります。
ただし、保護者が考えている志望校と、子ども本人が希望する学校が一致しているとは限りません。面談の場で初めて意見の食い違いが分かると、子どもが自分の考えを話しにくくなることもあります。結論を急ぐのではなく、事前に本人の気持ちを聞き、現時点での候補や迷っている点を親子で確認しておくことが大切です。
そもそも候補がまだ絞りきれていない、という段階のご家庭も多いはずです。
学校説明会や文化祭の回り方から候補の絞り込み方までは「高校受験における志望校の決め方5選!親ができることも分かりやすく解説」にまとめているので、面談前の準備とあわせて読んでみてください。
②高校選びで重視したい条件
高校を選ぶ基準は、偏差値や合格可能性だけではなく、大学進学実績、授業内容、指定校推薦、学校行事、施設、学費などさまざまです。親子で「高校生活で何を優先したいのか」を話し合い、譲れない条件と、ある程度妥協できる部分を整理しておきましょう。子どもは行事や部活動を重視し、保護者は進学実績や費用を気にするなど、親子で優先順位が異なる場合もあります。どちらかの考えを押しつけるのではなく、それぞれが重視する理由を確認することが重要です。条件が明確になれば、先生にも希望を伝えやすくなり、候補となる高校について幅広く相談できます。
とはいえ、親子で優先順位がぶつかったときにどう折り合いをつけたのかは、ほかのご家庭の話が参考になります。
実際に高校受験を終えた保護者の本音は「先輩ママたちが語る「高校受験・志望校選びの本音」親の葛藤や後悔さまざま」で紹介しています。
③通学時間や校風、部活動
高校は3年間通う場所だからこそ、通学時間や校風、部活動など、日々の生活に関わる条件も確認しておきたいところです。魅力的な高校でも、毎日の通学に時間がかかりすぎれば、勉強や部活動との両立が難しくなることがあります。乗り換えの回数や朝の出発時間も含め、実際に通い続けられるかを親子で考えてみましょう。また、自由な校風が合う子もいれば、生活指導が行き届いた環境の方が安心できる子もいます。入りたい部活動がある場合は、活動日数や練習時間、初心者でも参加できるかといった点も重要です。学校説明会や文化祭だけでは分からなかった部分があれば、先生が持つ情報や卒業生の事例について聞いてみるとよいでしょう。
④本人が先生に聞きたいこと
三者面談では、保護者と先生だけで話を進めるのではなく、子ども本人が疑問や不安を伝えることも大切です。現在の成績でどの程度を目指せるのか、苦手教科をどう伸ばせばよいのか、志望校を決めるうえで何を確認すべきかなど、本人が先生に聞きたいことを事前に整理しておきましょう。子どもによっては、先生を前にすると緊張して質問を忘れたり、「特にありません」と答えてしまったりすることもあります。聞きたいことをメモにして持たせるほか、面談前に質問する練習をしておくのも一つの方法です。保護者が代わりにすべて質問するのではなく、まずは本人が話せるように促すことで、進路を自分の問題として考えるきっかけになります。
⑤保護者が確認したいこと
保護者は、家庭からは見えにくい学校での様子や、受験に向けた今後の見通しも確認しておきましょう。授業への取り組み方、提出物の状況、苦手教科、内申に関わる課題などを聞けば、家庭でどのような支援が必要かを考えやすくなります。あわせて、志望校を検討する際の注意点や、今後の三者面談・進路希望調査の時期、私立高校の併願基準なども確認しておくと安心です。地域や学校によって受験の仕組みが異なるため、曖昧な点はそのままにせず質問しましょう。
ただし、保護者の確認事項ばかりを優先すると、子どもが置き去りになることもあります。事前に質問を絞り、本人の話す時間も確保することが大切です。
成績からロッカーまで確認!我が家の三者面談

今年の次男の担任の先生は、保護者に一方的に説明するのではなく、次男本人へ質問し、「お母さんにも教えてあげて」と促していたのが印象的でした。ここでは、受験や成績の話だけでなく、学校生活や提出物、ロッカーの状態まで幅広くチェックした我が家の三者面談についてご紹介します。
受験や学習について
まず確認したのは、現在の成績や内申点、志望校と併願校についてです。現時点の学力でどのような学校が候補になるのか、今後どの教科を重点的に伸ばすべきかを先生と整理しました。先生は保護者に成績を説明するだけでなく、次男に「今はどの学校を考えているの?」「どの教科を頑張りたい?」と質問し、本人の口から説明するよう促していました。
親子で話していたつもりでも、子どもが先生に話す内容を聞くと、家庭では気づかなかった考えが見えてくることもあります。受験に向けて、本人が現在地をどう捉えているのかを確認できる時間になりました。
学校生活について
授業への取り組み方や学校行事での様子、友だちとの関わりについても話を聞きました。次男は学校であったことを家庭であまり話さないため、先生の視点から普段の様子を知れるのは貴重です。面談に先立ち、子どもには「生活の振り返り」というプリントが配布されていました。「学級・特別活動について」「学習面について」「生活面について」の各項目をA~Dで自己評価し、その理由や具体的な振り返りを記入するものです。三者面談ではそのプリントを見ながら、先生が「ここはどうしてこの評価にしたの?」「お母さんにも教えてあげて」と次男に問いかける形で進みました。
新学期当初は、仲のよい友だちがクラスにおらず、少し居心地が悪そうにしていました。しかし、次第にクラスへ打ち解け、親しい友だちもできたとのこと。また、修学旅行や係活動では、次男に助けてもらったことを周囲の友だちが感謝していたという話も聞けました。
家庭では見えない次男の姿を知ることができ、素直にうれしかったです。保護者と先生だけで話を進めるのではなく、本人を会話の中心に置いてくれたことで、三者面談らしい有意義な時間になったと感じます。
生活面や提出物について
受験や学校生活とあわせて、提出物の遅れや忘れ物がないかも確認しました。我が家の次男は提出物を忘れることがよくあるため、内申に影響するような問題が起きていないかは、保護者として気になるところです。そして我が家の三者面談では、ロッカーや机の中の整理状況を確認することも欠かせません。普段から散らかっている様子が目に浮かぶため、周囲に迷惑をかけていないか、プリントや提出物が埋もれていないかをチェックしました。先生からは「まあ……散らかってはいますかねえ……」と非常に気を使った控えめなコメントをいただきました。
今回も受験の話だけで終わらず、学校生活を問題なく送るための基本的な部分まで確認できました。成績からロッカーまで見直すことで、家庭で支えるべきことが具体的になった三者面談でした。
三者面談で保護者が気をつけたいこと

三者面談では、受験に対する不安や確認したいことが多く、つい保護者が話しすぎてしまうこともあります。先生から情報を得るだけでなく、子どもが自分の考えを伝え、今後について考える機会にするためにも、保護者が意識したいポイントを確認しておきましょう。
親ばかりが話さない
志望校や成績について先生に確認したいことが多いと、保護者と先生だけで話が進んでしまいがちです。しかし、三者面談は子ども本人が自分の考えを伝える場でもあるため、まずは本人が志望校や現在の課題について話すのを待ち、必要なときに保護者が補足する形を意識しましょう。子ども本人が先生からの質問に自分の言葉で答える経験は、進路を自分の問題として捉えるきっかけになります。保護者は話し手になるだけでなく、子どもの言葉に耳を傾ける姿勢も大切です。
子どもの意見を否定しない
子どもが挙げた志望校や高校選びの条件に対して、「そこは難しい」「そんな理由で選ぶの?」とその場で否定するのは避けたいところです。保護者にとっては現実的でないように思えても、子どもなりに興味を持った理由があるかもしれません。面談中に否定されると、子どもは本音を話しにくくなり、その後の質問にも消極的になる可能性があります。まずは「なぜその高校が気になるのか」「どんなところに魅力を感じたのか」を聞き、本人の考えを受け止めましょう。そのうえで、学力や通学、費用などの課題がある場合は、先生の意見も聞きながら整理します。
子どもの希望を無条件に認めるのではなく、意見を尊重したうえで、現実的な選択肢を一緒に考えることが大切です。
面談の場に限らず、受験期の声かけで保護者がつい踏み込みすぎてしまう場面はほかにもあります。
避けたい関わり方と意識したいサポートは「高校受験で親ができることは?しんどいのか親の立場で徹底解説」で詳しく解説しています。
その場で結論を急がない
三者面談で先生から新しい学校を提案されたり、現在の志望校について厳しい見通しを示されたりすることもあります。しかし、限られた面談時間の中で、志望校を変更するなどの大きな結論を急ぐ必要はありません。その場では情報を持ち帰り、改めて親子で話し合う時間をつくりましょう。学校説明会へ参加する、通学経路を確認する、次の模試の結果を見るなど、判断に必要な材料を集めてから決めても遅くはありません。子どもが先生や保護者の意見に押され、その場の雰囲気で返事をしてしまう場合もあります。
面談の目的は、結論を出すことではなく、現在地と今後の課題を整理することです。「今日決めなくてもよい」と考え、次の行動を明確にしましょう。
三者面談後にやるべきこと

三者面談では、先生から聞いた話をもとに、面談で分かった課題や今後の予定を親子で整理し、具体的な行動へ移すことが大切です。ここでは、三者面談後に家庭で取り組みたいことを紹介します。
先生から指摘された内容を整理する
三者面談が終わったら、先生から指摘された内容を忘れないうちに整理しましょう。成績や内申点の現状、伸ばすべき教科、提出物や生活面の課題などを項目ごとに書き出すと、優先順位が見えやすくなります。ただし、先生の言葉をそのまま子どもへ突きつけるのは避けたいところです。「先生にこう言われたでしょう」と責めるのではなく、「まず何から取り組めそう?」と一緒に考えましょう。できていない点だけでなく、先生から評価されたことや、学校で頑張っている様子も確認すると、前向きに受験準備へ取り組みやすくなります。
親子で志望順位を再確認する
面談で先生から得た情報をもとに、志望校の候補や優先順位を改めて確認します。第一志望だけでなく、公立・私立の併願校や、状況によって検討する高校についても整理しておくと安心です。先生の話を聞いて、挑戦したい気持ちが強くなったり、別の高校に興味を持ったりする場合もあるでしょう。保護者はそれに対して結論を急がず、本人が今どう感じているのかを聞くことが大切です。今後の成績や学校見学を踏まえながら、柔軟に見直していきましょう。
志望順位を見直す過程で、いまの学習環境で間に合うのかが気になることもあるでしょう。
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受験までの学習計画を見直す
先生から今後伸ばすべき教科や学習上の課題を指摘された場合は、受験までの計画を見直しましょう。苦手教科をどの程度増やすのか、定期テストや模試に向けて何を優先するのかを具体的に決めます。計画を立てる際は、保護者が細かく管理するのではなく、まず本人に考えてもらうことが重要です。無理な予定を詰め込んでも長続きしないため、学校や塾の宿題、部活動、休息の時間も含めて現実的に組み立てましょう。
何から手をつければいいか本人が迷っている場合は、勉強の進め方そのものを一緒に確認しておくと計画を立てやすくなります。
教科ごとの優先順位や具体的な勉強法は「中学生の受験勉強は何からすればいい?おすすめも解説」を参考にしてください。
必要に応じて塾にも相談する
学校の先生だけでなく、必要に応じて塾にも相談しましょう。学校は内申点や普段の学習状況を把握している一方、塾は模試の結果や過去の受験データをもとに、入試本番に向けた学力面のアドバイスをしてくれます。学校と塾で異なる意見が出る場合もありますが、どちらか一方だけを正しいと決めつける必要はありません。それぞれがどの情報をもとに判断しているのかを確認し、家庭で総合的に考えることが大切です。
苦手教科の対策や志望校別の勉強方法、併願校の選び方など、具体的に聞きたいことを整理して相談すると、今後の方針を決めやすくなります。
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まとめ|三者面談を子どもが納得できる志望校選びにつなげよう

中学3年生の三者面談は、成績や合格可能性を確認するだけでなく、子ども・保護者・学校がそれぞれの考えを共有し、志望校選びや今後の課題を整理する貴重な機会です。
限られた時間を有効に使うためにも、事前に親子で志望校や高校選びの条件、先生へ聞きたいことを話し合っておきましょう。当日は親ばかりが話すのではなく、子ども本人が自分の考えを伝えられるよう見守ることも大切です。
また、面談で得た情報はその場で結論を出すためではなく、次の行動を考える材料として活用します。先生から指摘された内容を整理し、学習計画を見直したり、学校説明会へ足を運んだりしながら、親子で納得できる選択肢を探していきましょう。
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