高校受験の模試をどう活用する?結果に一喜一憂しないための親子の向き合い方
我が家の受験生の次男は、塾に通い始めた甲斐あってか、少しずつ成績が上がってきました。ただ、学校のテストでは手応えを感じられても、模試では思うような結果が出ないようで、本人なりに伸び悩みを感じている様子です。
保護者としては、成績や模試の結果に一喜一憂するのではなく、子どもが受験当日に持てる力を発揮できるよう日々の学習を見守り、必要なときに支えていくことが大切だと感じます。
そこで今回は、模試の結果に悩む受験生との向き合い方や、模試を今後の学習へ活かすための考え方を紹介します。同じように悩むお子さんを持つ保護者の参考になればうれしいです。
我が家の次男、模試の結果に伸び悩む

我が家の受験生である次男は、中学2年生の夏から塾に通い始めました。塾に通わず高校受験を乗り切った長男に対し、次男は自分で学習計画を立てて進めることがあまり得意ではありません。そこで、塾のカリキュラムに沿って学習を進めるスタイルが合っていると考えました。
塾の指導に加え、多くの宿題や日々のテストに取り組んだ甲斐もあり、5教科すべてで学校のテストの点数や成績は安定して伸びてきました。「やればできる」という自信につながったことは、本人にとっても大きな意味があったように感じます。
ただ、中学2年生の後半から頻繁に受けている模試では、思うような結果が出ないようです。学校のテストほど点が取れず、「自分はそこそこできる」という気持ちと「頑張っても結果が出ない」という焦りの間で揺れ、浮き沈みが激しくなっている様子もあります。
保護者としては、励ますべきか、そっとしておくべきか判断に迷う場面も多く、「受験が近づく今は、そんな時期なのかな」と感じる日々です。
“塾なし”で高校受験を乗り切った長男の学習方法については、こちらも参考にしてください!
高校受験を控える保護者にとって、「塾に通わせるべきか?」は大きな悩みのタネですよね。今回は、我が家の体験を通して、「塾なし」の受験って実際どうだった?保護者は何を準備し、子どもはどんな勉強を進めた?といったリアルな様子をお届けします。これから受験勉強や塾選びを始めるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2026/09/03
秋の受験生にありがちな行動

我が家の次男の様子にもあるように、受験が近づく秋は、模試の結果や志望校との距離が気になり、子どもの気持ちが揺れやすい時期です。ここでは、そんな秋の受験生にありがちな行動を振り返ります。
点数・偏差値ばかり気にする
模試の結果が返ってくると、点数や偏差値ばかりに意識が向きやすくなります。次男も「今回は偏差値が悪かった」「前はもっと取れていたのに」と、数字だけを見て落ち込む様子が見られます。もちろん、偏差値は現在の学力や志望校までの距離を考える際の目安になるもの。しかし、数字の上下だけを気にしていると、どの問題を間違えたのか、なぜ解けなかったのかを振り返る時間が後回しになりがちです。
努力したのに数字が下がったときほど、「できなかったこと」だけに目が向きやすいため注意が必要です。
周囲と比べて落ち込む
塾では成績上位の子どもと日常的に接するため、周囲と自分を比べて落ち込むこともあります。次男も「なんで自分はできないんだ」「自分は頭が悪い」と自分を強く責めるような言葉を口にすることがあります。また、塾に通わず高校受験を乗り切った長男と自分の成績を比べて、「自分はまだ全然足りない」と焦りを感じることもあるようです。
ただ、学力の伸び方や得意な学び方は一人ひとり異なります。周囲の成績を目標にすることはあっても、誰かと比べて自分を否定する必要はないことを、保護者として繰り返し伝えたいところです。
得意な科目に逃げ込みがちになる
受験勉強に不安を感じると、取り組みやすく結果も出やすい得意科目に時間をかけたくなるものです。次男は理科が得意なのですが、気が付くと理科ばかり勉強しているように感じます。得意科目を伸ばすことは自信につながる一方で、苦手科目や間違えた単元を避け続けると、全体の得点を伸ばしにくくなる点に注意が必要です。また、得意な理科でいつもより点が低いと、自信を失って落ち込みが大きくなることもあります。
学校のテストと模試では、測っている力が違う

学校の定期テストと模試は、どちらも学力を確かめるためのものですが、測っている力は同じではありません。結果に差が出ることは、決して珍しいことではないでしょう。
| 比較項目 | 学校の定期テスト | 模試 |
| 主な目的 | 授業で学んだ内容を理解できているか確認する | 現時点の学力や、入試問題へ対応する力を確認する |
| 出題範囲 | 直近の授業内容が中心 | これまでに学んだ広い範囲 |
| 問題の特徴 | 授業やワークで扱った内容に近い問題が多い | 初めて見る形式や、複数の単元を組み合わせた問題も出題される |
| 求められる力 | 学習内容の理解度、知識の定着 | 知識の活用力、問題を読み解く力、時間配分 |
| 結果の見方 | 日々の学習が身に付いているかを確認する | 苦手分野や、今後伸ばすべき力を見つける |
| 活用方法 | 間違えた単元を復習し、次の授業やテストへつなげる | 間違えた原因を分析し、受験勉強の優先順位を決める |
学校の定期テストは、授業で扱った内容を理解し、学習内容を身に付けられているか確認するものです。出題範囲が決まっていることが多く、授業や提出物、テスト前の復習へ計画的に取り組めば、努力を点数につなげやすい特徴があります。
つまり、学校のテストで点が取れていることは、日々の学習が積み重なっている証拠です。
一方、模試ではより広い範囲から出題され、初めて見る形式の問題にも限られた時間で対応する力が求められます。複数の単元の知識を結び付ける力や問題を読み解く力、時間配分も必要になるため、学校のテストで点が取れていても、模試では苦戦することがあります。
模試の結果だけで努力を判断せず、これから伸ばす力を見つける材料として受け止めることが大切です。
偏差値よりも見たい、模試の3つのポイント

模試の点数や偏差値の数字だけを見て「上がった」「下がった」と一喜一憂していては、次の学習につながりません。ここでは、模試で偏差値とあわせて確認したい3つのポイントを紹介します。
どの単元で失点したかを確認する
模試を復習するときは、教科ごとの点数だけでなく、どの単元で失点したのかを確認しましょう。たとえば数学なら関数や図形、英語なら文法や長文読解など、間違いを単元ごとに分けると、苦手な内容が見えやすくなります。「数学が苦手」「英語の点が低かった」と大まかに捉えるのではなく、失点が集中している単元はどこかを確認することが重要です。一方で、たまたま1問だけ間違えた単元まで同じ重さで復習する必要はありません。
解答解説を読み、教科書や問題集に戻る範囲を絞ることで、限られた学習時間を有効に使えます。小さなつまずきを早めに見つけることにも役立つでしょう。
「分からなかった」と「時間が足りなかった」を分けて考える
間違えた問題をすべて「分からなかった問題」として扱わないことも重要です。知識や解き方が分からず解けなかったのか、問題文を読み違えたのか、時間が足りず最後まで取り組めなかったのかによって、必要な対策は異なります。たとえば時間不足が原因なら、基礎問題を繰り返して解く速さを上げたり、時間を計って演習したりする方法があります。解き方が分からなかった場合は、単元に戻って知識を確認する必要があるでしょう。
模試を受ける際に、迷った問題や時間切れになった問題に印を付けておくと、結果が返ってきた後の振り返りがしやすくなります。
正答率が高い問題を落としていないか確認し、次にやることを決める
模試の結果表に正答率が掲載されている場合は、正答率が高い問題を落としていないかも確認しましょう。多くの受験生が正解している問題を間違えた場合は、基礎知識の不足やケアレスミス、時間配分の課題が隠れている可能性があります。難問に時間をかける前に、まずは正答率が高い問題を確実に解けるようにすることが、得点の底上げにつながります。
次のステップとしては、「今週は英語の文法問題を復習する」「次の模試までに数学の計算ミスを減らす」など、具体的に一つか二つの行動を決めるのがおすすめです。間違えた問題をすべて一度に解き直そうとすると負担になるため、無理のない範囲で一つずつ取り組み、模試の結果を次の学習計画に活かしましょう。
焦る子どもに対して、保護者ができること

受験が近づき、模試の結果に子どもが落ち込んだり焦ったりしていると、保護者もどのように声をかければよいか迷うものです。ここでは、受験生の気持ちに寄り添いながら、保護者ができる関わり方について解説します。
本人が焦っているときほど、正論は届きにくいと理解する
子どもが模試の結果に落ち込んでいるとき、保護者としては、「次に頑張ればいい」「間違えたところを復習しよう」と声をかけたくなりますよね。それはもちろん間違いではありませんが、本人が焦りや悔しさで気持ちがいっぱいのときには、正しい言葉でも受け止める余裕がないことがあります。そのため、まずは「悔しかったね」「頑張っていたからこそ、つらいよね」と、結果ではなく気持ちに目を向けてみましょう。すぐに解決策を示さなくても、気持ちを受け止めてもらえたことで、子ども自身が次に何をすべきか考えられるようになる場合があります。
一緒に模試の結果を振り返り、「どこが難しかった?」と本人の考えを聞く
子どもの気持ちが少し落ち着いたら、模試の結果を一緒に振り返るのもよいでしょう。その際は、保護者が先に課題を指摘するのではなく、「どこが難しかった?」「時間は足りた?」など、本人の考えを聞くことから始めます。子どもが自分の言葉で「英語の長文に時間がかかった」「数学のこの単元が分からなかった」と話せれば、次に取り組むべきことを整理しやすくなります。保護者は話を聞きながら、「じゃあ次はここを復習してみる?」と、本人が決めた行動を後押しする姿勢を見せましょう。
口出ししすぎず、学習を支える伴走者の立場で見守る
受験が近づくほど、保護者も「もっと勉強したほうがいいのでは」と不安になり、学習内容や時間に口を出したくなるかもしれません。しかし、受験勉強の中心にいるのは子ども自身です。保護者が管理しすぎると、子どもが自分で考えて取り組む機会を失ったり、親子関係がぎくしゃくしたりすることもあります。保護者は毎日の学習を細かく監督するのではなく、体調や生活リズムを整え、必要な教材や相談先を用意する伴走者と考えるとよいでしょう。助けを求めてきたときに話を聞き、努力や小さな変化に気付いて声をかけることが、子どもにとっての大切な支えになります。
悩んだときは塾にも相談してみよう

子どもが模試の結果や勉強の進め方に悩んでいるときは、塾へ相談してみるのもおすすめです。家庭だけで答えを出そうとせず、塾の先生を上手に頼ることで、親子ともに気持ちを整理しやすくなります。
私自身も最近の高校受験については分からないことが多いため、次男の話を聞いたうえで、「それなら○○先生に相談してみたら?」と声をかけるようにしています。本人も、受験のことや勉強の進め方について、塾の先生によく相談に行っているようです。
塾の先生は、子どもの学習状況や模試の結果を踏まえ、学習方法を助言してくれます。悩みや焦りを抱えているときに、家庭とは別の大人へ話せることも、子どもにとって支えになるでしょう。学習面だけでなく気持ちの面も含めて頼れる存在がいることは、保護者にとっても心強く感じます。
子どもの悩みを相談できる塾を探したい方は、「コエテコ塾さがし」を活用してみましょう。料金やカリキュラム、保護者の口コミを参考にしながら、子どもに合った塾を探せます。
参考:高校受験対策ができる学習塾ランキング
まとめ|模試を活用し、焦らず次の学習につなげよう

高校受験の模試は、苦手な単元や失点の原因を見つけ、次に取り組むべきことを考えるための大切な材料です。結果が思うように出ないときもありますが、学校のテストやこれまでの学習で積み重ねてきた力まで否定するのではなく、今後の課題を見つける機会として活用しましょう。
受験が近づくと、子どもは周囲と比べたり、結果に焦ったりすることがあります。保護者は正論を急いで伝えるよりも、まず気持ちを受け止め、子ども自身が次の一歩を考えられるよう支えていきましょう。家庭だけで整理しにくい悩みは、塾の先生にも相談しながら、焦らず一つずつ学習を進めることが大切です。
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