売れるオンライン教材の販売戦略|オンラインビジネスで成功を収める方法

売れるオンライン教材の販売戦略|オンラインビジネスで成功を収める方法
コロナ禍のリモート生活やテレワークをきっかけに、PCやタブレット端末・スマートフォンさえあれば時間や場所を選ばず学習できるオンライン学習が多くのネットユーザーから人気を集めています。

社会人の仕事に必要なスキルやノウハウだけでなく、例えば以前から小学生向けの英会話動画レッスンの販売のような学生向けの講座はありましたが、加えて料理系レッスンやおうちヨガなど趣味の講座も増えてきました。

インターネットで提供される学習資料や教育コンテンツはオンライン教材と呼ばれ、e-ラーニング、通信教育をはじめ、YouTube動画などいつでも何度でも気軽に学べるオンデマンド型の教材と、zoomなどを利用したライブ型の講座など、さまざまなスタイルで提供されています。

今は、オンラインビジネスの経験がない方でも、人に教えるスキルさえあれば、始め方とコツをつかめば講師として起業したり、副業することも可能です。

さらに配信媒体も無料で配信できるYouTubeやSNS、有料の動画配信サイトやオンライン講座プラットフォームなど多岐に渡り、どのような媒体を使うかもオンラインビジネスで成功する鍵となります。

実際に講師活動をしている筆者も複数のSNSで情報発信しており、日本や海外で展開している複数のオンライン講座プラットフォームを使ってみた上で売れるオンライン教材についてまとめてみました。

この記事ではオンライン教材の販売で成功を収めるために、売れるオンライン教材(講座)の条件と宣伝方法、プラットフォームを活用した教材作成や販売について解説しています。

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オンライン教材が売れる条件とは

オンライン教材が売れる条件は、
  • 受講者にこの教材(講座)が必要だと思われる
  • 無理なく受講できるイメージを持ってもらう
上記2つのことが大切です。以下で詳しく解説していきます!

教材の必要性に気づいてもらうことが重要

ためになるノウハウやスキルを提供したら、自動的にお客様に買ってもらえるわけではありません。人の購買行動を促すには、「これは自分に必要な教材だ」と思ってもらう必要があります。

重要なのは、講師のスキルを活かして
  • お客様の悩みを解決できるか
  • 楽しさ、快適さ、体験を提供できるか
  • お客様が望む未来にどれだけ近づけられるか
上記3つのことを明確に伝えることが大切です。

実は、自分の本質的な悩みに気づいていない人は大勢います。「これを学べばこんなことができるのか!」と、教材を使うことで得られる未来の体験を具体的にイメージしていただくと良いでしょう。

例えば、「痩せたい」と悩む人の多くは単純に綺麗になりたい、おしゃれがしたい、痩せたいだけでなく、痩せられないから自分に自信が持てなくて辛い、自分に自信を持ちたいなど、別の悩みを持っている場合がほとんどです。

そこで、健康的に痩せられるダイエット方法を学んだら自分に自信を持つことができ、マインドが変わった、人生が変わったなど、スキルやノウハウを習得することで得られた体験を講師の実体験をもとに伝えると、学びたい欲求が生まれやすくなります。

無理なく受講できそうな教材とは

例え役に立ちそうなスキルやノウハウ、学びたい内容であったとしても、自分には最後まで受講できないかもと思われてしまったら購入してもらえません。

自分にもできそうと思ってもらえるには、
  • 難易度が適切で段階的に学んでいける
  • 無料や低価格のお試し学習ができる
  • 質問ができる
  • 受講後のフォローがある
  • 同じように学ぶ仲間がいる
このような工夫が大切です。

最初は初心者向けからはじめて中級、上級とステップアップできるようにしたり、無料や低価格でまず試してから次のステップに進めるようにしたりすると良いでしょう。

わからないところをいつでも質問できたり、受講後のフォロー体制が整っていると、修了率も高くなり講座の満足度も高まりやすくなります。

自分と同じ悩みを持った人と仲間となり、一緒に励まし合いながら学べるようなコミュニティがあれば、学ぶモチベーションの維持に繋がるでしょう。

わかりやすく使いやすいシステムなのは大前提

教材を購入する受講者の多くは、忙しい日常の中でスキマ時間を見つけて学びたいと考える人です。教材はできるだけわかりやすく、使いやすいシステムでストレスなく学べるようにしてあげましょう。

例えば
  • スマートフォンでも見やすい動画(わかりやすい字幕がついている、BGMや効果音が講座の内容に合っている、音量が適切など)
  • わかりやすいテーマで適切な長さの動画(余計な情報が入っていない、長すぎないなど)
  • 説明だけでなく演習や体験など飽きない内容
上記のようなことが挙げられます。また、使いやすいシステムとは、
  • 購入から決済、受講がスマートフォンで完結する
  • 購入時の手続きがスムーズ(銀行振込だけでなくモバイル決済やクレジットカード決済が可能)
  • 動画やスライド、PDFなどの資料がひとまとめになっている(動画はYouTube、資料はメールなど、バラバラの媒体で配信されていない)
  • zoomなどを使ったライブ形式のオンライン講座なら事前予約が簡単にできる、日程調整・変更しやすい
  • 質問や相談が気軽にできる
など、受講者が簡単に購入できて、学べるような仕組みになっていることです。

今や、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSでスキル・ノウハウ系動画を広告付きとはいえ無料で配信できる時代です。有料の教材を購入してもらうには、教材の質が良いのはもちろんのこと、使いやすいシステムで購入から受講まで簡単にできるようになっていないと、継続して受講してもらえるようにはなりません。

教材をブラッシュアップするためにも、受講者の感想を検討して定期的に見直すことも大切です。

教材を「見つけてもらう」ことも大切

教材の良さや必要性をどの媒体でアピールするかで、お客様に教材を見つけてもらえるかどうかが変わります。そもそもお客様が教材の存在に気づかなければ、購入してもらうこともできません。

自分の講座の内容に合わせて、自分のお客様になるターゲットがどんなSNSを普段から見ているか、どんなことに興味を持って情報を集めているのかをリサーチし、効率よく情報発信していくことが大切です。

プロモーションの方法

オンライン講座ビジネスだけでなく、必要な人に必要な情報を届けることがすべてのビジネスで成功の鍵となります。必要な人に教材を見つけてもらえるよう、ここでは無料で始められる宣伝戦略を解説します。

SNSを効果的に活用

SNSは種類によって使用している世代や性別の分布が異なるので、ターゲットの受講者が活用していそうなSNSを利用し、情報発信を行いましょう。

各SNSの特徴を以下にまとめました。
  • Instagram:20代〜30代、40代の若い女性向け(ヨガ、美容、料理、ファッション、旅行など)
  • X(旧Twitter):10代〜20代の若い世代向け、年齢層が上がると男性比率が上昇(文字の教材向け、ライター、学習塾、カウンセリング、占い、TOEICなど)
  • Facebook :30代〜40代、比較的年齢層高めで男女比率は半々(転職・起業・ビジネス系、着付け、カメラ、本の書評など)
  • LINE:年齢層が広く普及率も高い(コミュニティやグループワーク向け、趣味サークル、資格グループなど)
Instagramは画像が重視され、世界観の表現に向いているSNSで、Facebookはリアルに近い関係性を築きやすいSNSです。一方でX(旧Twitter)は匿名性の高いSNSですが、拡散性に優れます。

LINEはSNSの中で一番普及率が高く、他のSNSと違って友だち追加すれば情報発信者の決めたタイミングで情報を一斉送信できるプッシュ型のメディアで、読者(見込み顧客)の解決したい問題に対する情報提供に向いています。

Instagram、facebook、X(Twitter)はプル型のメディアで、見込み顧客である読者の方から情報を見に来てくれるので、情報発信者と読者の間で信頼関係を作りファンを増やすのに適しています。

詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:オンライン講座のためのWeb集客|SNSメディアの特徴を知り情報発信しよう

定期的に情報発信することが大切

大切なのは、定期的に適したSNS媒体で情報発信し続けて見込み顧客の目にとまりやすくすることです。見込み顧客にとって有益な情報を織り交ぜながら、興味のありそうな話題や講師の人となりが伝わるような日常的な投稿など、日々の発信を工夫しましょう。

同業の講師の人がどのような発信をしているか、人気のある講師を参考にしても良いでしょう。最近ではSNSで広告運用する講師の方も増えているので、低額から始められるようでしたら広告運用も検討してみるのもおすすめです。

ただし、SNSの広告運用で注意することは、各SNSの定める広告の規約に広告文などが意図せず違反してしまったりすると、アカウントの利用停止(アカウントがBANされる)になること。

その点、メールアドレスを登録するメルマガやステップメールなどでの情報発信はアカウントの利用停止されることなく運用できるので、メルマガ配信は取得したメールアドレスの流出に気をつければ安全に運用できます。

過去に購入してくれた受講者への継続的な情報発信にメルマガを使うなど、SNSとメルマガを組み合わせて利用するのもおすすめです。

わかりやすい紹介ページを作成する

SNSで注目してもらい、講座や教材の案内ができるような関係性を築けたら、興味を持ってくれた人に教材の紹介をしてみましょう。

自分のオンライン教材名、講師のアイコン画像、内容の要約、金額がひと目見てわかるランディングページやバナー・サムネイルを準備し、いつでも情報を確認できるようSNSやホームページにリンクを貼るのがおすすめです。

人気のオンライン教材のページや好感の持てる広告などを参考にすると良いでしょう。

第一印象で好感を持たれるデザインにすることがポイントです。講師の自己紹介文で専門性や実績をアピールすることも受講者の信頼につながります。

プラットフォームを活用した教材作成

オンライン教材の中身を作り込み、わかりやすい紹介ページをつくること、安全な決済システムのアウトソーシングを契約し導入すること、プロモーションのためにSNSの投稿を続け、宣伝することなど、教材作成や開講のための作業は多岐にわたります。

もし、この大変な作業が一括セットで、できれば無料から利用できるとしたら便利ですよね。それが、オンライン講座プラットフォームです。

オンライン教材の販売や講座の需要が高まるにつれて、増えてきたのがオンライン講座プラットフォームです。e-ラーニングのような講座や教材の販売だけでなく、受講者の管理や予約、予約に合わせてメールを送信するリマインダー機能やメールマガジン機能など色々な機能が搭載されているので、準備や手間を最小限にオンライン講座を開設できます。

オンライン講座の開設に必要な機能

オンライン講座プラットフォームは、インターネットを利用したオンラインで完結するサービスで、オンライン上で教材の販売や講座の運営、受講者の管理が行えることから、海外に住んでいる人も受講者になり得ます。

世界的にもオンラインで学ぶ需要が増えているため、日本国内に限らず海外でも多くのサービスが展開されています。

自分が販売する教材や講座に必要な機能を考えて、それが装備されているオンライン講座プラットフォームを選んでください。オンラインでの教材や講座の販売に必要だと思われる機能を表にまとめてみました。

オリジナル教材作成・管理機能

プラットフォーム内で教材作成、管理機能

受講者の管理

受講者の出欠管理、購入商品、登録メルマガの管理

決済機能

クレジットカード決済、プラットフォーム利用費用、売上状況確認など経理管理

メール配信

自分の講座に登録している人に講座や教材の案内メール送信機能

販売ページ(LP)作成

商品の販売やメールマガジン登録ページを作成する機能

動画教材管理機能

録画動画教材の管理機能

クーポン発行、キャンペーン割引き

販売教材、講座の割引クーポン券発行、キャンペーン割引設定機能

アンケート機能

教材受講終了後に受講生から回収したアンケートの集計、分析機能

日本語対応・サポート機能

日本語変換機能やサポート機能

おすすめオンライン講座・教材作成プラットフォーム

国内、海外に多数展開しているオンライン講座のプラットフォームから、それぞれおすすめをご紹介します。

コエテコカレッジ

コエテコカレッジはGMOメディア株式会社が運営するオンライン講座専用のプラットフォームです。社会人のためのオンライン教材や講座に特化しており、専門的な知識や技術を学ぶ場として提供されています。

登録方法はシンプルでわかりやすく、スマートフォンがあれば簡単に講座作成が可能です。講座の形式も有料講座・無料講座を問わず作成でき、 単発講座や連続講座、サブスク、 オープン・限定など様々な講座形式に対応しています。

動画やライブ形式の講座だけでなく、PDF、PNG、JPEG形式の資料をカリキュラムに追加したり、クイズ機能を使ったりした「受講者を飽きさせない講座」の作成も可能。資料や動画、クイズなど複数のコンテンツを盛り込んだ講座でも設定画面が分かりやすく、直感的に操作できるので初めて利用する方でも戸惑うことなく作業できます。

上場企業が運営していることやISMS取得のセキュリティ規格取得で安心・安全に利用できることも魅力の1つです。

オンラインでの動画販売や講座運営に必要な機能や「あったらいいな」と思う機能が充実しています。
【主な機能】
  • 受講進捗を講座ごとに確認・管理ができる受講者一括管理
  • サービス内で完結する決済決済と領収書・CSVデータでのダウンロードも可能
  • 出席期限、講座の時間やURL連絡などの受講者への自動連絡
  • 動画コンテンツの販売
  • AIが分析して販売までの予定を組み立てるAI販売アシスタント
  • 動画アップロード時に自動で動画の文字起こし・要約してくれる機能(プランによる回数の上限あり)
  • 柔軟に設定できる複数の割引制度
  • クーポン発行
  • 販売ページをノーコードで作れる特別ページ作成機能
  • LINE通知連携
  • 事前アンケート機能
  • 日本語サポート・ガイド
【コース別料金】

コース名

シンプルフリー

ベーシック

プロ

登録費

0円

0円

0円

月額費用(税込)

0円

990円

9,900円

決済手数料

8.0%

8.0%

3.5%

特徴

初めての販売に必要な

機能が無料で使える

決済手段が豊富

ライブ・動画講座が無制限


各機能が無制限

問題集・課題提出など

eラーニング系機能に対応

Teachable(ティーチャブル)

Teachableは「講師が生徒に教える」スタイルに特化したアメリカ生まれの配信専用のプラットフォームです。会員制オンラインスクールを簡単に作成でき、独自ドメインでオリジナルのHPを公開できます。

シンプルでわかりやすい管理画面と販売用のWebページの作成もテンプレートを使って簡単に行えます。ただし、受講生数、公開できるコース(講座)数はプランによって上限があり、無料プランでは生徒数(受講生数)は10人までです。(2023年6月〜)

柔軟な価格設定やアンケート割引設定など多彩な機能を備えていますが、日本語に対応していないため翻訳機能を使って日本語表示にするか手動で日本語化設定する必要があり、サポートは英語のみ対応です。また有料プランでしか使用できない機能も多くあります。

オンライン講座プラットフォームの中でも世界中で随一の老舗サービスです。世界中の講師からはもちろん、受講者からも厚い信頼を得ており、安定性は抜群です。
【コース別料金】

プラン名

フリー

ベーシック

プロ

プロ+

ビジネス

月額

$0

$39

$119

$199

$499

手数料

1$+10%

5%

0%

0%

0%

特徴

・基本機能のみ使用可能

・生徒は10人まで

・独自ドメインの取得

・クーポンの発行等が可能

・即時入金申請利用が可能

・取引手数料が無料

・作成できるコース等が200件

・ライブチャットサポート


・全ての機能に加えて高度なテーマのカスタマイズが可能


ドル建てでの支払いになるので、為替レートにより日本円換算の料金が異なってくることや、収益を円で受け取る際には両替手数料が発生することも覚えておく必要があります。

まとめ

本業以外にも自分の才能を活かせる場としてオンライン教材や講座を販売する人が増えてきました。ただ、教材や講座の販売を行うためには魅力的で伝わりやすいコンテンツの作成だけでなく、わかりやすい紹介ページや安全な決済システムの導入など、受講者側にも伝わりやすい・利用しやすいシステムで提供する必要があります。

さらに、講座を見つけてもらう工夫や、受講者を飽きさせない工夫など、多くの準備や作業が必要です。このような細かい準備や作業を一括して利用できるのがオンライン講座のプラットフォームです。

システムに詳しくない人でも気軽に登録でき、教材や講座の販売、さらに多彩な機能が利用できるのは講師にとって時間と労力の削減になりますし、受講者にとっても受講しやすいシステムはスキルやノウハウも習得しやすくなりメリットも多いでしょう。

あなたもぜひ、自分の才能を誰かの学習サポートに活かしませんか。
教材や講座を運営することでさらに自分を高めていくことができるでしょう。

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