- 留学してみたいけどどのくらい費用がかかる?
- 留学におすすめの安い国はある?
- なるべく留学費用を安くする方法は?
英語力を身に着けて貴重な経験ができる留学ですが、気になるのは留学費用ですよね。
正直に言うと、留学はかなりの費用がかかります。
アメリカで1年間の語学留学をするなら約500万円。
日本のサラリーマンの平均年収461万円と比較してもとんでもない金額です。
そこで本記事では、留学費用の内訳や、プラン・国別の留学費用を紹介します。
そんなに高い金額は払えない…という方のために、留学費用を節約する方法も解説しているので、チェックしてくださいね。
留学費用の内訳を確認しよう
留学費用はなぜ高いのか。理由がわからなければ節約することもできないので、内訳をみていきましょう。
①渡航に必要な費用
②滞在費・生活費
③授業料・プログラム参加料
上記①~③の合計が、留学に必要な費用になります。
①渡航に必要な費用(5万~30万円)
- 航空券代
- 海外留学生保険
- パスポート・ビザ申請費用
- ビザ取得のための健康診断費など
- 渡航準備サポート料金
留学先に渡航するには、航空券だけでなくビザやパスポート申請費用などがかかります。
とはいえ一番高いのは航空券ですね。
行きたい国にもよりますが、数十万円する場合もあります。
シーズンによっては同じ国でも倍以上変わる場合もあるので、留学する時期にも注意しましょう。
②滞在費・生活費(10万~200万円)
- 滞在費(ホームステイ・シェアハウス・寮)
- 交通費
- 通信費
- 交際費
滞在先で生活するには、食費・家賃・交通費などが必要です。
短期間ならホームステイ、長期間ならシェアハウスを使うと、費用を抑えることができます。
外食や遊びなど、贅沢すると費用いくらあっても足りません。
事前にしっかりと予算をたてて、無理のない範囲で生活できるように準備しましょう。
③授業料・プログラム参加料(100万~500万円)
- 入学金・出願費用
- 授業料金
- 教材費
- 現地サポート料金
- プログラム参加費
語学留学や大学留学では、学校に関する出費がかなりの割合を占めます。
国や立地、学校やプラン、資格取得の有無によって大きく異なりますが、1年間の滞在で100~500万円程かかります。
自分が学びたいことと費用を比較して、納得のいくプランを決めましょう。
留学先別に費用の目安を確認しよう
留学の費用は、留学の目的や渡航する国、滞在期間によっても大きく変ります。そこで、タイプ別におおよその費用を解説します。
人気のある欧米諸国や、安さが魅力のフィリピンなど、主要な国をピックアップしました。
短期留学(3ヶ月)
渡航先 |
費用目安 |
アメリカ |
180万円 |
オーストラリア |
115万円 |
カナダ |
115万円 |
イギリス |
150万円 |
フィリピン |
~100万円 |
短期留学は滞在時間が短く、ホームステイやルームシェアを併用することも多いため費用を抑えることができます。
短期であれば、国による金額の差も小さいので、長期だと高額なアメリカやイギリスも選択肢に入ります。
参考:中学生 短期留学
参考:高校生 短期留学
語学留学(1年間)
渡航先 |
費用目安 |
アメリカ |
450~620万円 |
オーストラリア |
250~435万円 |
カナダ |
300~450万円 |
イギリス |
400~550万円 |
フィリピン |
125~250万円 |
語学留学は、半年~1年間かけて英語の学習をする留学です。
短期留学に比べて料金は高くなりますが、英語力を伸ばしたい方におすすめ。
一番費用がかかるのは語学学校の授業料で、1年間に300万円かかる場合もあります。
都市部かどうか、為替の状況、国によってもかなり差があるので、選ぶ際は充分に考えましょう。
大学留学(1年間)
渡航先 |
費用目安 |
アメリカ |
380~650万円 |
オーストラリア |
350~550万円 |
カナダ |
320~660万円 |
イギリス |
390~800万円 |
フィリピン |
90~130万円 |
大学留学は、語学や専門分野の学習を目的として、1年以上滞在する留学です。
大学へ通うために、語学留学よりも料金が高くなる傾向があります。
ただし、国、大学・学部・公立or私立によっても大きく費用はかわります。
自分がやりたいことと、費用のバランスで考えると良いでしょう。
ワーキングホリデー(1年間)
渡航先 |
費用目安 |
アメリカ |
- |
オーストラリア |
120~180万円 |
カナダ |
150~220万円 |
イギリス |
250~300万円 |
フィリピン |
- |
現地で働きながら生活をするワーキングホリデーは、他の留学よりも費用面では余裕があります。
1年間働けば100万円程度の収入を得られるので、留学費用を大幅に減らせます。
勉強だけでなく、海外で仕事をして生活してみたい方におすすめです。
参考:ワーキングホリデー費用
なるべく安く!留学費用を節約する方法5選
「夢見てた留学も、高すぎて無理かも…」と思った方、諦めるのはまだ早いです。ご紹介した費用は、実はかなり料金に幅があります。
これから紹介する方法を使えば、10~30%程安く留学することも可能です。
ワーホリを利用する
「ワーキングホリデー」なら留学先で働いてお金が稼げるので、トータルの費用を100万円以上抑えられます。社会人の留学としても人気が高いので、予算に不安がある方は検討してみましょう。
ただし語学留学や大学留学の場合は、学業を優先すべきなので難しいケースもあります。
参考:ワーホリエージェントおすすめ
留学先を検討する
留学先の国・都市によって、留学費用は大きく異なります。アメリカ・イギリスは学費や生活費が高額ですが、フィリピンやマレーシアのようなアジア圏は、留学費用を安く抑えられます。
無理して欧米に行かなくても、費用を抑えてアジア圏に留学した方が、語学力は向上する場合もあります。
予算との兼ね合いで検討してみましょう。
参考:留学費用が安い国
学費を抑える
学費は、留学費用のなかでも大部分を占めます。- 私立ではなく国立・公立大学を選ぶ
- 都市部ではなく地方の大学を選ぶ
- 奨学金・助成金を利用する
- 学校に行く期間を短くする
これらのポイントに注意して、自分にあった学校を選びましょう。
特に地方の国公立にすれば、学費を抑えられるので、希望する学科やカリキュラムの範囲で探してみましょう。
滞在費を抑える
学費に次いで高いのが滞在費です。- シェアハウスを選ぶ
- 現地の友人・家族の家に滞在する
留学といえばホームステイのイメージですが、料金は割と高いです。
長期留学の場合なら、シェアハウスなど複数人で住むことで費用を抑えることができます。
もちろん、一人暮らしやホテル泊をすれば一気に費用が上がるので注意しましょう。
現地に友人や家族がいれば、住ませてもらうと滞在費を減らせます。
奨学金を利用する
留学には、ある程度まとまったお金がかかります。少しでも留学費用を抑えたいと考えるのであれば、奨学金を利用するのも1つです。
大学を通じて留学する場合は、大学の奨学金を利用できる可能性もあるため、調べてみましょう。
また大学を介しない場合でも日本学生支援機構が提供する海外留学奨学金や、一般企業がスポンサーとなり留学の資金を支援するサービス・制度もあります。
なお、奨学金には将来的に返金が必要な貸与型と返金不要な給付型があります。奨学金を利用する際は、対象や条件などをしっかり確認しておきましょう。
参考:奨学金は返済不要?サポートありの留学エージェントも解説
留学エージェントを利用する
留学に関するあらゆることを相談できる「エージェント」なら、さらにお得な方法を提案してくれます。本記事で紹介しきれなかったキャンペーンや、学校別のお得なプログラムなど、あなたにピッタリのプランがみつかります。
参考:留学エージェント
留学費用が安い国3選
ここでは、留学費用が安い国を3つ紹介します。フィリピン
フィリピンの語学学校は、授業料が非常にリーズナブルであることから、留学費を抑えたい人におすすめです。また物価が安いため、現地の滞在においても出費を抑えられるでしょう。なお留学には、航空券やビザ申請費、海外旅行保険などの初期費用が必要ですが、これらの費用も他の英語圏の国々と比較すると安価です。さらに、宿泊費や食費などもサービス費が含まれているケースが大半であることから、留学全体にかかる費用を抑えることができるでしょう。
参考:フィリピン留学エージェント
マルタ
マルタは、ヨーロッパの中でも比較的物価が低い国です。日常の食費や交通費が安く、生活全般のコストを抑えやすい点が魅力。一方でマルタの語学学校では、低価格でありながらも質の高い教育が提供されているため、留学にはうってつけの国と言えるでしょう。ヨーロッパ独自の街並みや景色も楽しめることから、近年人気が高まりつつあります。
日本人留学生が少ないこともあり、英語力をしっかり高められる環境があるのも注目したいポイントです。
マレーシア
マレーシアは、日本や欧米諸国と比較して物価が低く、特に食料品や公共交通機関にかかる料金が安価です。そのため、滞在における生活費を抑えられるでしょう。
またマレーシアの私立大学の平均的な授業料は、3年間で約180万円〜300万円前後と言われています。トップレベルの大学や海外大学の分校であっても、日本や欧米の大学に比べて授業料が安いため、自ずと留学にかかる費用も他国と比較して安価に抑えられます。
高校生の海外留学の費用目安は?
高校生の海外留学費用の目安は、次の通りです。- 総費用:300~310万円/1年間
- 長期休暇を利用したグループツアー:約35~60万円/1~3週間
- 単身短期留学:約30~100万円/1週間~2ヵ月
ただし、渡航先やエージェントの利用有無などによって料金は大幅に変動することもあります。
上記費用はあくまでも目安となるため、余裕を持った資金計画を立てるようにしましょう。
参考:高校生 短期留学
大学生の海外留学の費用目安は?
大学生の海外留学費用の目安は、次の通りです。- 大学に進学する場合:約200~500万円/1年間
- 認定留学:約120~300万円/半年間
- 春休み・夏休み留学:約30~70万円/1ヶ月
- 短期留学:約5~30万円/1週間
海外の大学に進学をする場合は、滞在費などを含めて200~500万円ほどかかります。
一方で短期留学やホームステイだけを体験する留学の場合、10万円程度で留学できるプログラムもあります。
予算や目的に応じてコースやプランを選択しましょう。
参考:海外大学院留学に強い留学エージェント
社会人の海外留学の費用目安は?
社会の人の海外留学費用の目安は、次の通りです。- ワーキングホリデー:約100~140万円/1年間
- 親子留学:約40~120万円/1ヶ月間
ワーキングホリデーを利用する場合は、現地で収入を得られるため留学にかかる費用を相殺できるでしょう。
また親子留学の場合は、滞在先がホームステイなのかホテルなのか、親も子も英語のレッスンを受けるのかによって費用が大きく変わります。思っていた以上に費用が高額になることもあるため、事前に必要になる費用を確認しておきましょう。
参考:親子留学
まとめ:留学費用は目的にあわせて節約できる!
- 国やプラン、期間によって留学費用は異なる
- 1年以上の滞在では数百万円かかる
- 目的にあわせて留学費用は節約できる
人生の大イベントである留学ですが、金銭的に無理をするとツラい経験になることも。
節約できるポイントを抑えて、無理なく最高の留学にしましょう!