幼少期から国際理解を深めるべく、幼児・小学生から留学できるプランやサービスも見かけるようになりました。
しかし、小さな子どもを1人で留学させるのは不安ですよね。
とは言え、幼少期から海外の文化に触れ、知見を広げさせてあげたいと考える保護者も多いでしょう。
初めての海外留学や幼少期の留学に向け、最近では『親子留学』を選ぶ人が増えつつあるのをご存知でしょうか。
今回は、親子で異文化体験できる親子留学の概要をはじめ、親子留学におすすめの留学エージェントや費用、おすすめの国を紹介します。
親子留学とは?
親子留学とは、親子そろって海外留学するプランのことを指します。通常の留学とは違い、保護者も一緒に留学先に渡航する点が特徴と言えるでしょう。なお参加する子どもの年齢は3〜12歳が多く、幼児から小学生が中心となります。
最近では、高校留学と比較して語学学校への入学条件が低い中学生の留学も増えてきているようです。
参考:早期英語教育のメリット
週末を利用した2泊3日のコースから春休みや夏休みなどを利用した2週間~1ヶ月ほどのコースなど、留学期間は様々です。
留学先は治安が良いと言われている国がメインのため、初めて留学する際に利用したいプランと言えるでしょう。
親子で思い出をシェアできたり、現地で子どもの留学フォローができたりする点も親子留学の魅力。日本では経験できない海外生活・異文化体験ができるため、子どもにとって思い出に残るものとなるでしょう。
お子様の留学は、英語を話す機会が得られるのはもちろんのこと、日本とは匂いや環境などすべてが違いますし、異文化に触れられる体験ができるのは大きいと思います。「もう1回行きたい」「海外に住みたい」というような、勉強するモチベーションにもつながるケースも少なくないようです。
引用:(取材)StudyIn|登録者100万人超のYouTubeも人気!留学前後のサポートも手厚く結果を残せる留学エージェント
親子留学プラン例
親子留学と一口に言っても様々なプランがあります。ここでは、代表的なプラン例を紹介します。
保護者が語学学校や大学で英語を学んでいる間、子どもは現地の小学校・幼稚園で過ごす
1つ目の例は、親子共に英語学習に取り組むパターンです。保護者が語学学校や大学で英語を学んでいる間、子どもは現地の小学校や幼稚園で過ごします。
子どもも現地の生活に近い環境に身を置くことができるため、留学を自分事と捉えることができるでしょう。
また保護者も語学学校に通うことができるため、親子それぞれ語学力を磨くことができます。
子どもが現地の小学校やサマースクールで英語を学び、保護者は付き添いとなる
2つ目は、子どもの留学体験をメインにしたパターンです。子どもが現地の小学校やサマースクールで英語を学び、保護者は付き添い役を担います。
子どもが1人で登校できる場合は、子どもが小学校やサマースクールに通っている間、保護者は自由行動できることもあります。
親子でホームステイ
語学力向上ではなく、異文化体験をメインにするであれば、親子でホームステイをするのもおすすめです。現地のホストファミリー宅で生活することで、海外での生活を直に経験できるでしょう。また日中は旅行や観光したりと、親子で思い出作りしやすい点も魅力です。
英語力向上にも取り組みたい人は、英語指導をしてくれる講師宅にホームステイするのも1つ。
ホームステイ宅で英語レッスンを受けられるため、小学校・幼稚園への送迎負担もありません。また人見知りが心配な子どもも安心して英語を学ぶことができるでしょう。
親子留学のメリット・デメリット
ここでは、親子留学のメリット・デメリットを解説します。親子留学のメリット
親子留学のメリットは、次の通りです。- 親子で英語の勉強ができる
- 現地で保護者が子どもをサポートできる
- 親子の絆が深まる
親子留学の一番のメリットは、親子で英語の勉強や異文化体験ができる点です。
子どもだけではなく、保護者も英語の勉強ができるため、親子揃って語学学習に取り組みたいと考える人にはピッタリのプランです。
また、まだ1人では留学が難しい幼児や小学生でも保護者が現地でサポートできるため、安心して留学に臨めるでしょう。
親子留学のデメリット
一方で、親子留学には、次のようなデメリットがあります。- 親子分の留学費用がかかる
- 取り扱いプランが少ない
- 保護者の負担が大きい
子どもだけの留学と比較して、親子留学は保護者分の留学費用もかかるため、子どもだけの留学と比較して費用は必然的に高くなるでしょう。また、親子留学できるプランは限定されるため、渡航できる国やプランもやや選択肢が狭まると感じられてしまうケースもあります。
さらに親子留学は、保護者も一緒に渡航しなければなりません。仕事を休んだり、現地で子どものフォローに徹したりと保護者にある程度の負担がかかる懸念も考えられるでしょう。
親子留学におすすめ・人気の国
続いて、親子留学におすすめの国を紹介します。国によって費用や渡航にかかる時間が違うため、予算や子どもの年齢に合わせて留学先を選びましょう。
参考:留学国おすすめ
オーストラリア
オーストラリアは、留学や移住文化が根付いており、他の国の人々に対しても寛容なお国柄が特徴です。幼稚園や小学校の入学・託児所手配など受入体制も充実しているため、多様なプランから自分に合ったプランを選択できるのも嬉しいポイント。
また自然豊かなオーストラリアでは、アクティビティや観光も楽しむことができるでしょう。日本人サポーターが駐在しているケースも多いため、初めての留学であったとしても安心です。
参考:オーストラリア留学エージェントおすすめ
フィリピン・マレーシア
アジア圏に位置するフィリピン、マレーシアも親子留学におすすめのエリア。日本から近場であるため、英語圏の国と比較して費用を抑えられます。
低学年以下の子どもを連れての親子留学であれば、まずはアジア圏から挑戦してみてはいかがでしょうか。
参考:フィリピン留学エージェントおすすめ
ハワイ
留学先として人気の高いハワイは、親子留学にもおすすめです。治安が良いだけではなく、日本語が通じるエリアが多いため、安心して滞在できるでしょう。
年中温暖な気候であり、観光も楽しめます。まずは異文化体験をしてみたい人におすすめです。
シンガポール
経済大国であるシンガポールは、近代的で暮らしやすいのが魅力です。教育水準が高く治安が良いため、留学におすすめの国と言えるでしょう。アジア圏なので、英語圏の国と比べ、留学費用を安く抑えることもできます。
親子留学の費用目安|1年間でどれくらい?
ここでは、親子留学にかかる費用を、1週間、1ヶ月、1年間の期間別に紹介します。費用目安は国によっても変わりますが、参考にしてみてください。参考:留学費用はいくら?
費用目安には、以下の項目が含まれます。
- 渡航費
- 学費
- 滞在費
1週間の費用目安
親子留学の期間が1週間の場合は、30~50万円ほどかかると思っておきましょう。あくまでも費用の目安なので、物価の高い国や日本から遠い国の場合、プラス10~20万円必要になることもあるようです。国名 | 費用目安 |
---|---|
アメリカ | 40万円 |
カナダ | 45万円 |
オーストラリア | 50万円 |
ニュージーランド | 30万円 |
イギリス | 50万円 |
マレーシア | 25万円 |
フィリピン | 25万円 |
シンガポール | 30万円 |
1ヶ月の費用目安
行き先やプランによって大きな差がでるため、一概にいくら用意すれば大丈夫とは言えません。とはいえ、100万円ほどあれば、選択肢を広げられるでしょう。日本から近くかつ物価の安い国を選べば、半額以下に抑えることも可能です。国名 | 費用目安 |
---|---|
アメリカ | 50~120万円 |
カナダ | 50~80万円 |
オーストラリア | 50~90万円 |
ニュージーランド | 40~90万円 |
イギリス | 50~100万円 |
マレーシア | 59~70万円 |
フィリピン | 40~70万円 |
シンガポール | 50~70万円 |
1年間の費用目安
親子留学の期間が長くなるほど、費用も多く必要となります。最低200~300万円ほど、国によっては400万円は用意しておいた方がいいでしょう。滞在先や現地の学校のちょっとした金額の違いも、1年間留学するとなると大きな差となって表れます。国名 | 費用目安 |
---|---|
アメリカ | 400~1000万円 |
カナダ | 400~600万円 |
オーストラリア | 400~750万円 |
ニュージーランド | 350~600万円 |
イギリス | 350~900万円 |
マレーシア | 300~500万円 |
フィリピン | 200~400万円 |
シンガポール | 300~500万円 |
親子留学の費用を抑える方法
親子留学にかかる費用は、以下の方法に気を付けることで、大幅に抑えられます。- 物価が安い国を選択する
- 自炊を心がける
- 混雑期を避ける
物価が安い国を選択する
親子留学の費用を抑えたいのであれば、物価が安い国を選びましょう。物価が安い国なら、物価が高い国に比べ、生活費を数分の1程度に抑えられます。物価が安い国に留学したい方には、フィリピン・マレーシア・シンガポールがおすすめです。アジア圏への留学であれば、英語圏への留学に比べて渡航費用も抑えられるでしょう。
参考:留学費用が安いおすすめの国
自炊を心がける
自炊の頻度を多くすれば、外食ばかりの生活よりも食費を節約できます。食費を減らすとなると食事の回数自体を減らす人もいますが、食事に偏りが出て体調を崩しては、留学した意味がありません。しかし、留学先の事情により、自炊と外食にそれほど金額に差が出ないこともあるため、自炊すれば必ず食費を節約できるというわけではないようです。親子留学の費用を抑えたいと考えている方は、希望する留学先の食事情を調べておくと良いでしょう。
「留学費用は抑えたいけど自炊は面倒くさい」と考えているのであれば、食事付きのホームステイ先を選ぶのがおすすめです。食事つきのホームステイ先を選べば、労力をかけずに食費を抑えられます。
混雑期を避ける
混雑期と閑散期では、倍以上も値段が変わることも。混雑期は渡航費用が高いため、親子留学の費用を抑えたい方は避けた方がいいでしょう。留学の混雑期とは、春休みや夏休みなどの長期休暇です。長期休暇には、学生を中心に留学希望者が激増します。混雑期はどの留学先も語学学校やホームステイ先が混んでいる状態ですが、混雑期を避ければ留学後の選択肢を広げられるでしょう。
親子留学を成功させるポイント
続いて、親子留学を成功させるポイントを紹介します。留学の目的・目標を明確にしておく
親子留学を成功させるポイントとして、留学の目的・目標を明確にしておくことが大切です。何となく流れに任せて留学に臨んでしまうと、「海外旅行と大して変わらなかった」となってしまう可能性も考えられます。
せっかく親子で留学するのであれば、英語力向上・異文化体験など親子で留学の目的・目標を考えてみましょう。子どもと一緒に目的・目標を考えることで、子どもも主体的に留学に臨めるようになるでしょう。
留学エージェントを利用する
親子留学の手続きは、個人でも進められます。しかし国によってETA(Electronic Travel Authority)やSSP(Special Study Permit)と呼ばれるビザの申請が必要になることもあるでしょう。また子どもの託児先となる幼稚園や小学校と英語でやり取りをしなければならないこともあります。
手間がかかる上に、手続き不備によるトラブルを引き起こす懸念も考えられます。
親子留学を存分に楽しむためにも、親子留学をする際は留学エージェントを利用することをおすすめします。
留学エージェントおすすめ一覧【2024年最新版】どこがいいのか解説
この記事ではおすすめの留学エージェントについて、主な留学先や留学機関、留学プログラム、手数料、サポート体制などを分かりやすく一覧で比較しています。留学エージェント選びで失敗しないために気をつけることなど、安心して留学するための知識がすべて分かります。
この記事をcoeteco.jp で読む >親子留学におすすめの留学エージェント
ここでは、親子留学におすすめの留学エージェントを紹介します。エージェントによって特徴や費用、サポート体制などが異なるため、自分の希望に合うかどうかを考えてみましょう。気になるエージェントが見つかれば、ぜひ公式ホームページをチェックしてみてください。StudyIn
出典:StudyInStudyInは、大学留学や海外経験がある留学コンサルタントのみで構成されている留学エージェント。コンサルタント全員の英語力がビジネスレベルというのは、数ある留学エージェントの中でもなかなかありません。出発前から帰国まで、コンシェルジュ体制で丁寧にサポートしています。
留学が決まってから出発までは、プライベートレッスンを開催。週3回無料でレッスンを受けることで、英語力をアップさせた状態で留学に挑めるでしょう。
業界最安値を保障しているのも、同エージェントの魅力の1つ。直接現地の学校へ申し込みするよりも、安価に留学を叶えることが可能です。手数料も追加費用も一切かかりません。
(取材)StudyIn|登録者100万人超のYouTubeも人気!留学前後のサポートも手厚く結果を残せる留学エージェント
留学エージェントのStudyInは、留学中はもちろん、留学前後のサポートも充実しているのが特徴です。一人ひとりの目標に合わせたアドバイスやサポートを受けられるので、留学の成果をしっかりと実感できるでしょう。今回は同エージェントを運営する株式会社ブルードの清家雄也さんに、留学エージェント活用のメリットや、StudyInならではの魅力について、詳しくうかがいました。
この記事をcoeteco.jp で読む >留学情報館
留学情報館は、様々な親子留学プランを取り揃えている留学エージェントです。
留学情報館では、キッズ事業部を設置しており、親子留学専任のカウンセラーが在籍しているとのこと。親子留学経験を持つ子育て中のママカウンセラーが同じ視点でプランを案内してくれるため、心強さも感じられるでしょう。
2024年は、フィリピン親子留学やイギリスサマーキャンプといったプランを提供しているようです。
親子留学を選択した利用者には、子どものみならず保護者も無料のオンライン英会話レッスンを受講できます。
ネイティブ講師によるオンライン英会話レッスンが週2回受け放題になるため、親子共にしっかりと英語力を高めた状態で留学に臨めるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
無料カウンセリングも随時受け付けているため、親子留学に興味がある人は、ぜひカウンセリングから利用してみてはいかがでしょうか。
スマ留
出典:スマ留「親子留学の費用をできる限り抑えたい」と考えている方には、スマ留がおすすめです。同エージェントの料金プランは、親子留学にかかる費用がすべてパッケージになっているのが特徴。授業料・滞在費・教材費・入学金・諸手続き費用がすべて含まれており、総費用が分かりやすく、追加費用がかかる心配もありません。他社だと20~30万円ほどかかるサポート費用も、もちろん料金プランに含まれています。まとまった留学費用が手元にない方は、月払いで留学を実現することも可能です。
オンライン英会話や英語学習アプリによる学習サポートも行われており、留学前に英語力を高めたい方にもおすすめです。相談窓口は国内・海外の両方に対応しているため、留学前から帰国までサポートしてもらえます。
親子留学まとめ
親子留学は、今ブームとなる留学の中でも安心して子どもの異文化体験・英語力向上をサポートしてくれる留学法です。親子で留学を楽しむことができるため、親御様としても安心できるでしょう。
しかし一方で親の目が届くばかりに、つい親が先回りしてフォローに入ってしまったり、子どもの意志よりも親の意向が強くなってしまうケースも散見されます。親の想いばかりが優先されてしまうと、子どもにとって本当に有意義な体験を提供することはできません。
親子留学する際は、子どもの意思・意向を尊重しながら親子で楽しめるものに創り上げていきましょう。