Blenderの動画編集でできることは?おすすめ講座や無料で使えるのか解説
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Blenderは高度な機能を持ちながらも無料で使えるため、映像制作の専門家だけでなく幅広い層で使われています。
今回はBlenderとはどのようなものなのか、推奨スペックやできること、使い方など詳しく調べてみました。
Blenderとは
Blenderを使うと何ができるの?
Blenderは3DCG制作ができる無料のソフトウェアです。直感的な操作で作業ができると言われており、初心者向けの動画や講座も数多くあるので3DCG制作を学ぶならまずはBlenderから、という方も多いようです。またそれぞれの機能も非常に高性能で高度な編集やカスタマイズが可能です。以下に、Blenderでできる主なことをいくつか紹介します。
- モデリング:立体物やキャラクターなどの3Dモデルを作成する機能です。2Dの形状から始めて、細かいディテールやテクスチャを追加することが可能です。
- リギング:自然で滑らかな動きのアニメーションを作るために、モデリングなどの機能を使って制作したキャラクターに骨格を作って骨や関節を設定する機能です。
- アニメーション:制作したキャラクターを動かしたり、背景を動かしたりする機能です。
- マテリアル制作:制作した3Dモデルにプラスチックやガラス、木材などの質感や色をつける機能です。
- レンダリング: 制作した3DCGを最終的な映像や静止画に変換する機能です。
- ライティング: ライトを使って光を当てたり影をつけたりする機能です。
- シミュレーション:現実世界の物理法則に基づいて水の流れやガス爆発、あるいは髪の毛や布などの柔らかい物の動きなどリアルに表現する機能です。
- モーショントラッキング:実写映像からカメラの動きや物体の動きを追跡して3D空間で再現する機能です。
- スカルプトモード:粘土で作る彫刻のように、直感的な操作で3Dモデルに細かい凹凸をつけられる機能です。
- 動画編集:制作した動画をカットして編集する、音楽をつけるなど基本的な動画編集の機能が使えます。
これらはBlenderの主な機能の一部ですが、実際にはさまざまな用途に応じた機能があります。
また、中には動画編集のように「基本的な作業はできるけど高度な動画編集はできなくて物足りない」といったレビューが見受けられる機能もあるので、何を作りたいかによって必要な機能が揃っているか確認することをおすすめします。
参考:初心者向け無料動画編集ソフトおすすめ8選
推奨スペック
Blenderの推奨スペックは以下の通りですが、実際に必要なスペックはプロジェクトの規模や制作要件によって異なる場合もあります。また、現在のBlenderのバージョンはBlender3.5が最新で(2023年5月現在)、公式サイトのダウンロード要件によると最小要件は、
・CPU:SSE2対応の64bitクアッドコアCPU
・メモリ:8GB
・ディスプレイ:フルHD
・グラフィックボード:2GB 、OpenGL 4.3
・デバイス:マウス、トラックパッド、またはペン+タブレット
このように書かれています。おすすめのスペックとしては、
・CPU:64bit8コアCPU
・メモリ:32GB
・ディスプレイ:2560×1440のディスプレイ
・グラフィックボード:8GB
・デバイス:3 ボタン マウスまたはペン + タブレット
とのことです。これらの要件は、バージョンアップすると変更される可能性があるので、Blenderを使う前に公式サイトを必ずチェックしてみてください。
どのような人に向いているか
Blenderは誰でも完全に無料で利用できるため、コストを抑えて3DCGを作りたい方や映像編集したい方におすすめです。ただし、ある程度パソコンの知識がないと難しいと思われますし、実際の作業はチュートリアル動画や初心者向けの動画などでやり方を学ぶことをおすすめします。
また、Autodesk社が提供する有料の3DソフトウエアMayaや3ds Maxは世界的に有名ですが、Mayaや3ds Maxはどちらかというとプロフェッショナル用です。
Blenderは無料で使えるツールだからといってMayaや3ds Maxと比べて機能が大きく劣るということではないので、学生、アマチュアの方からプロの方まで幅広い層に利用されています。
Blenderは直感的な操作で作業できるため初心者でも使えるソフトと言われていますが、ショートカットを多用するので慣れるまで大変、という声もあるようです。Mayaや3ds Maxのような他の3DCG制作ソフトも、技術の習得にはある程度学びながら操作を覚えるのに時間はかかりますので、技術の習得面でもBlenderが他のソフトと比べて特別難しいわけではありません。
前述のように初心者向けの動画等情報量も多いので、初心者の方でも挫折しないで習得しやすいツールと言えるでしょう。
関連記事:おすすめの動画編集・動画制作スクール
関連記事:3DCGスクールおすすめ8選!無料で受講できる?社会人向け学校も解説
商用利用できる?
Blenderで制作したアニメーションや動画の著作権は、制作者本人になりますので商用利用が可能です。実際に、Blender MarketというCG Cookieが運営するBlender用のアドオン(拡張機能)、3Dモデルなどを有料で販売するオンラインマーケットプレイスがあり、そこで制作したデジタルコンテンツを販売している方もいらっしゃいます。
Mayaや3ds Maxの無料体験版と学生版(学生と教員は無料で利用可)は商用利用できません。
MayaのIndie版、Maya creative、Maya、3ds Maxの有料版では商用利用できます。

Blenderが使えると仕事に繋がる?将来性は?
Blenderは、機能性、操作性、無料で利用可能であるということから個人の利用者は急速に増えています。日本企業の3DCG制作の現場で使われているのは、まだまだMayaや3ds Maxが多いようですが、Blenderもこれから企業での利用が増えていくと予測されます。映像制作などに携わっている方にとっては、Mayaや3ds Maxのスキルに加えてBlenderも習得しておくことで、仕事の幅を広げて将来のキャリアの展望を広げる可能性は大いにあります。
Blenderは導入しやすいツールですので、何か3DCGの制作をしてみたい、動画作成に興味があるという方は使い方を学んでおいて損はないでしょう。
初心者でも使える?Blenderの使い方を独学で学ぶには
Blenderの入門動画を探す
Blenderは公式サイトにチュートリアル動画がありますが、日本語ではありません。YouTubeに初心者向けの動画や入門編のような動画がたくさんありますので、そちらを検索していただくと良いでしょう。
導入から画像出力までの操作説明や、ある機能に特化した動画など豊富にあります。Blenderの初心者向けおすすめYouTubeチャンネルのまとめ等もあるので、検索してみてください。
Blenderは書籍も多く販売されている
Blenderの使い方に関しては、書籍も多く販売されています。中には古いバージョンの本もありますので、購入前にバージョンの確認をしてください。3Dアニメーションの基礎を学びたい、3Dアバターを作りたい、CGでメカを作りたいなど、目的に合わせた書籍も多いので、自分がやりたいことが明確になっている方におすすめです。
参考にテキストをいくつか挙げてみます。
「Blender」(ブレンダー)は、無料で使える統合型の3DCGソフトです。無料のソフトですが、有料の3DCGソフトと比べても機能は劣らず、3D制作プロダクションがメインツールとして導入しています。本書は、はじめて3D制作をする人向けに、 Blender ...
https://www.amazon.co.jp/dp/4798064580?tag=career-coeteco-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1 >
Amazon.co.jp: Blender 3Dアバター メイキング・テクニック eBook : Benjamini: Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BD4RDYCD?tag=career-coeteco-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1 >
Amazon.co.jp: Blenderで作るメカモデリング実践ガイド (Compass Booksシリーズ) eBook : chappy9: 本
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B8BSGZM3?tag=career-coeteco-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1 >
Blenderを使った作品例
Blenderを実際に使った制作事例をご紹介します。先ほど紹介した公式サイトのチュートリアル動画を見ると、実際にBlenderを使ったアニメーションなどを見ることができます。Blenderを使うには
ダウンロード方法
Blender公式サイトのダウンロードページからダウンロードできます。サイトが英語なので、Google Chromeの日本語自動翻訳を動かしながらサイトの詳細情報を確認してダウンロードするのをおすすめします。Windows、MacOS、Linuxなどご自身が使用しているOSにあったファイルをダウンロードしましょう。どのバージョンをダウンロードするかは、基本的には最新バージョンのダウンロードをおすすめしますが、バージョンによって多少仕様が違って使い勝手も変わるようなので、詳しい方はどのバージョンが自分に適しているか調べてからダウンロードするのもおすすめです。
ダウンロード後の操作に関しては、初心者向けの動画などで確認して作業を進めてください。
BlenderとBlender LTS、どちらをダウンロードすべき?
また、Blenderには互換性の維持とバグの修正や更新を2年間サポートする「Blender LTS(Long Term Supportの略、長期サポート)」があります。現在リリースされているLTSの最新バージョンはBlender 3.3 LTSで、2024年9月までサポートされます。これは、企業でソフトのインストールについて厳しく管理されている、従業員が個々にインストールしてほしくないなど企業側のニーズでできたもののようです。
長期サポートといっても使い方などの技術的なサポートが受けられるわけではないので、個人で使用するだけなら長期サポートの有無はそこまで気にしなくても良いかも、という意見も見られました。
最新バージョンがどこまで改善しているか、プレスリリースなどを確認してどのバージョンをダウンロードするか決めましょう。
日本語でも使用できる?
Blenderをインストールできたら、表記を日本語表記に切り替えることが可能です。これもやり方は初心者向けの動画などで操作方法を見ることができますので、検索してみてください。Blenderの使い方でつまずいたら、スクールや講座を利用して学習がおすすめ!
これからのデジタルコンテンツ制作において、3DCG制作のスキルや映像編集などのスキルの需要は高まっていくでしょう。その中で、無料かつ高性能なBlenderは推奨スペックさえクリアできれば簡単に試すことができます。ぜひこの記事を参考に、自分の目的に合わせて3DCG制作ソフトを選び、試してみてください!
フィギュアの作成・3DモデリングのソフトZBRUSH(ズィーブラシ)についてはこちら↓
ドラマや映画、アニメーションやゲームなど、私たちの日々を豊かにするちょっとした娯楽の中で、3DCGが使われるのは当たり前になってきました。リアルな動きを可能とし、非現実の世界にさらなるリアリティを与えてくれる3DCGですが、制作の作業を大まかに分けるとCGの「モデルを作る」作業と、「モデルを動かす」作業の2つに分かれています。ZBrushという3DCGのソフトは前者の「モデルを作る」作業にお...
https://college.coeteco.jp/blog/archives/2577/ >
WRITERこの記事を書いた人
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